咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~
三羽烏
キリト達と別れてしばらくすると少し一騎は寒気を覚えた。勿論それはいやな感じではなく懐かしい感じ。
一騎(・・・キリトの奴何かやったのか?)
大正解。
凪「・・・隊長、あれを。」
一騎「ん?・・・そうか、此処で彼女達が来るか。」
一騎の目の前には李、于の旗が靡いていた。さらに司馬の旗も。
華琳「へえ?司馬懿にしては潔いじゃない?」
一騎「・・・彼女の手には太平妖術は握られてないようだな。及川が持ってるみたいだ。」
華琳「左翼には・・・あれは波と許、黄の旗があるわね。」
美羽「なんじゃと!?黄祖の奴がおるのか!!」
一騎「落ち付け美羽。まあ俺も・・・許貢の旗を見ると怒りを抑えられんがな(ギリィ)」
華琳「気持ちは分かるけど・・・まずは李典、于禁は凪と一騎で、波才、許貢は雪蓮達で、司馬懿は・・・私と春蘭、秋蘭でやるわ。」
雪蓮「任せて。これでも蔡瑁は私達の水軍の要になってくれてる優しい子よ。その子に酷い目を合わせた奴をほっとくわけにはいかないわ。」
桂花「冥琳、私達は敵兵を相手取るわよ。柳琳、華侖は私の下に入りなさい。猪々子は冥琳の命で動いて頂戴。一刀達はさっさと及川を追い詰めて来なさい。」
一刀「ああ、分かった。」
桃香「必ず倒してきます。」
沁「ま、出来るだけ生け捕りを心掛けるさ。」
恋「・・・殺しちゃ駄目?」
月「一応一刀さんの友人の方です。生きて償わせましょう?恋さん。」
恋「・・・・・・・・・・・・分かった。」
一騎「それじゃあ・・・頼むぞ。」
そのまま一刀達最後の六人は視界に入っている許昌の城に向かって走り出した。
一騎「凪・・・往こう。」
凪「はい・・・」
華琳「頑張ってね二人とも。春蘭、秋蘭。往くわよ。」
二人「「は!」」
雪蓮「私は許貢を。」
美羽「妾は黄祖じゃな。あ奴には生きて償えとは言わんのじゃ。」
こうして晋国の本隊との戦闘が始まった。
鄧艾、楽進VS李典隊、于禁隊
大将―鄧艾士載
将―楽進
李典隊構成
大将―李典
兵数
一般兵―2万
小型モンスター―2万
大型モンスター―1万
于禁隊構成
大将―于禁
一般兵―3万
小型モンスター―1万
大型モンスター1万
一騎「・・・凪、まずは邪魔な雑魚どもを蹴散らす。一般兵にも慈悲は与えなくていい。」
凪「は!」
一騎と凪は共に無手の構えをすると氣を集中した。
一騎「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」
凪「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」
一騎「『((光破闇双銃|こうはあんそうじゅう))』!!」
凪「『
一騎は光り輝く二つの銃を具現化させてそれを持ち、凪はかつて使った技を昇華させて白い爪をを両の手と両の足に具現化させ、体全体に白い雷がバチバチと弾けていた。
二人「「さあ、踊り狂え下郎共。」」
一騎はその銃を構えると呪文詠賞を開始させた。
一騎「オ・ルラク・ラ・ラック・ライラック。来れ深淵の闇、燃え盛る大剣。闇と影の憎悪と破壊、復讐の大焔。我を焼け、彼を焼け。租はただ焼きつくす者。魔力固定、魔弾装填。解放。奈落の業火。拡散放射!!」
一騎がトリガーを引くと、その紅い弾は空中に一旦停止するとそのまま地面に向けて弾けるように降り注いだ。地面に着弾した魔弾はすぐに大きな火柱になり敵を人でもモンスターでも問答無用に燃やしつくして行った。
凪「『雷爪』!『白牙』!『絶空』!」
凪は小技を繋げて敵を屠り抜いて行く。
李典「そこまでや!」
于禁「相変わらずとんでもない力なの。」
凪「・・・」
一騎「ほいほいっと・・・」
二人は無視して周囲の兵に向けて攻撃を継続させていた。
李典「無視かい!?このぉ!!」
ギュイィィン!!
李典の螺旋槍が一騎に向けて突き出した。
??「させるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ズガァァァン!
一騎「柳琳!?どうしてここに?雪蓮達は?」
柳琳「敵の数はさほどいませんでした。後は許貢たちを討ち取った後周辺の街を制圧に向かってます。冥琳さんはさすがですね!」
一騎「そうか・・・柳琳周辺の雑魚を頼む。こいつらは俺がやらなきゃならん。北郷隊隊長の俺がな・・・」
柳琳「お話にあった・・・そうですか。本来なら螺旋槍『嶽』を持つ私が格の違いを教えてあげようと思いましたが・・・一騎さんの命令とあらば、周辺の雑魚どもはお任せください。」
一騎「ありがとう。ま、模造品の螺旋槍は持ってるから。」スッ
柳琳「そうでしたね。では周辺の殲滅を開始します。」
一騎「さて・・・来いよ李典。周りを気にしなくてもよくなったし、屠り抜いてやるよ!」
李典「な、なめるなや!」
李典は自身の螺旋槍のスイッチ部分を押し込むとドリル部分が回転を始め、すぐに突っ込んできた。
一騎「そんな絡繰仕掛けの螺旋に負けるものじゃないぞ!」
一騎は名もなき螺旋槍に氣を流し込み回転させると、正確無比の突きで李典の螺旋槍の先端に自身の螺旋槍の先端をぶつけた。
李典「んな!?ぐ・・・ぐぅぅぅ!!!」
李典は無理やり押し込んで競り勝とうとした。
一騎「・・・軽い。君の及川に対する思いも何もかも・・・軽すぎる。君の螺旋はその程度か?」
李典「う、ウチの螺旋は・・・ウチの螺旋は・・・隊長の天下への道を切り開く螺旋やぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
一騎「ならば俺の螺旋は・・・その天を突き悪しき野望の元を打ち破る螺旋・・・天元突破だ!」
二人「はああああああああああああああああああああ!!!!」
二人の螺旋槍は甲高い音を立てながらギシギシという音も発生させていた。
李典「ぐぅぅぅ・・・あああああああああああ!!!!」
バギィン!
一騎「ほっと!」
ドゴン!
李典「ぐぇ!?」
せめぎ合いは一騎に軍配が上がった。作り自体はほとんど変わらぬ二つの螺旋そうだったが、李典側の螺旋槍の接続部が過重に耐えられなくなりバラバラになったのだ。そこに間髪いれず持ち手を変えて李典に打ちつけ、地面へと叩きつけたのだ。
一騎「・・・ま、殺しはしないさ。」
于禁「ま、真桜ちゃん!」
凪「よそ見とは余裕だな。」ガッ
凪は一瞬目を反らした于禁の頭を鷲掴みすると、そのまま持ち上げた。
于禁「が!?ぎ!?」
その握力は正しく万力に等しく、ギシギシときしむ音が于禁の頭から聞こえて来た。
凪「殺しはしない・・・だがな、少し死ぬ思いはしてもらうぞ。
そう言うと凪は息を大きく吸い込み、その息を叫びにして吐きだした。
凪「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
バヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂィィィィィィ!!!!
于禁「くぇrちゅいおぱsdfghjklzxcvbんm!?!?!?!?!?!?」
于禁はそのまま声にならない叫びをあげた。
凪「・・・ふぅ。やりすぎたか?」
于禁「(ビクン、ビクン)」
地面に倒れた于禁は後遺症か何かなのか、大きく痙攣したまま気を失っていた。
一騎「・・・柳琳の方もすぐ終わりそうだけど、この二人をこのままにはしておけない。後は一刀達に任せるとするか。」
凪「よろしいので?」
一騎「・・・この二人の記憶も戻しておきたいしね。あの馬鹿眼鏡は歳が近い北郷一刀に任せるさ。」
凪「御意。」
その後、華琳は司馬懿を捕らえ合流してきた。ただ・・・司馬懿の様子がやけに大人しいのはどう言う事かと疑問が尽きない一騎達だった。
あとがき
さてと、どんどん戦線を終わらせて行きますが・・・内容が薄くなって来てるね?ま、まあ仕方ないと・・・思う。此処に来て文才の無さが顕著に表れただけですので。
数度の書き直しの結果がこれですが、次回は遂に及川と決戦です。
次回『二人の天の御使い』
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三羽烏のお話・・・三羽烏?題名がおかしい気がしてきた。
では本編どうぞ