No.763462

続アナハイム社派遣社員日記

kaennさん

支援が3回有ったので続編です。

2015-03-10 09:42:31 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:599   閲覧ユーザー数:581

続アナハイム社派遣社員日記

 

0088 04.06 地球 連邦軍トリトン基地 ユウナ私室

 

……以上の点において改善の余地が有りますので開発室にDATAを送信します、ご確認をお願いします。

 

『良し!報告終わり!』

昼食後に、MSに試験装備を取り付け様とした所で一部の規格が合わないことが判明し、現在急ピッチで作業をしている。

私も調整を手伝おうとしたが一緒に派遣された整備士の方達に、

『一晩あれば終わるから嬢ちゃんは社の方に報告上げて寝ちまいな!』

と、言われてしまい、現在報告を上げて手空きになった次第だ

 

[ぐぅぅ〜〜]

 

くっ、またこのお腹は!性懲りも無く!

昼に続き良い音を鳴らすお腹を満たす為に昼に案内された食堂へ向かうことにした。

 

ノートパソコンをロック状態にして閉じる、一応機密情報に成るので管理はしっかりしないと………持ってくかぁ。

性能は申し分ないがちょっと重いノートパソコンを鞄に入れて部屋を出る。

 

[パタン]

私が部屋を出ると直ぐ隣の部屋から准尉が顔を出して恐る恐るといった様子で、私に声をかけて来た。

『ユウナさん、私今からご飯食べに行くんだけど一緒に行かないですか?』

私もそのつもりだったので了承すると彼女は『じゃあ行こう!』と私の手を引いて食堂へ歩き出した。

手を引かれながら後ろを見ると、彼女の部屋のドアが空いたままになっているのだけど大丈夫なのだろうか?

『ねぇ、ユウナさんって歳はいくつなの?私は士官学校卒業したばっかで18何だけど?』

私が彼女の部屋を気にしていると彼女が私に話題を振って来た。

私も18歳だと告げると一緒だね!と嬉しそうにしている……ん?

士官学校卒業で18歳?あれって確か20歳位で卒業じゃ無かったかな?と、疑問に思っていると、

『?あぁ…私飛び級なんだ!士官学校の教官にお願いだから卒業してくれって言われちゃってね!』

飛び級?何か特別な事をしたの?と、質問をすると彼女は、

『ん?ん〜〜〜ただシミュレーターで教官チームに勝ったりぃ……論文?っての提出したら何か偉い人が話を聞きに来たりしたくらいかな?あっ、後は実機訓練の時にエキシビションってやつで現役パイロットに勝ったくらいだと思うよ?』

いやいや、充分すぎるでしょ、エキシビションって勝てないことが前提の腕試しみたいなものでしょう?それに勝つなんて……そうか!この娘ニュータイプだ……自覚なさそうだけど……

『特製定食Dお願いします!』

おっと考え事している内に食堂に着いてしまった様だ。

『ねぇ、ユウナは何にする?』

彼女が注文した物と同じ物を、と受付に伝えると、何やら周囲が騒がしくなった、何故?

私は30分後、この選択をものすごく後悔することになるなどこの時はまだ知らなかった。

 

 

席に座ると、私はまだ彼女の名前を聞いていない事に気づき尋ねた。

『あれ?まだ言ってなかったっけ?ゴメンゴメン、私はフェイ・フェイランだよ!改めてよろしく!』

と、最初の印象と変わらない元気さで自己紹介してくれた。

2人で話をしながら食事が来るのを待って居ると、何か食堂の人達が両手に大量の食事を持って歩いてくる。

私は、すごい量……何?10人分くらい有りそう……帰還した部隊の人達のかな?などと考えていると、あろうことかその食事は私とフェイが座っている席に置かれ

『どうぞ?』

食堂の方が私に向かって何か不思議な言葉を発した。

ん?……ん??この人今、私に向かってどうぞ?って言ったの?

まさか!

『さぁ!食べるよ〜〜今日は頭も身体も使ったからお腹ペコペコだよ〜〜頂きまーす!』

更に運ばれて来た、優に十人前は有りそうな食事を前にしたフェイは嬉しそうに食べ始めた。

ちょっ!もしかしてこれが特製定食D?パーティーメニューじゃ無いの?………

結局半分も食べきれず残りはフェイが『食べないの?じゃあ貰うね!』と、全て食べ切ってしまった……。

私と差程変わらないあの身体の何処にあれだけの量が入るのだろう?

部屋に戻るとシャワーを浴びて寝ようと思いシャワー室に入る。

ふと、目に着いたのは体重計……まさか…たった一食で……

私は恐る恐る乗ってみた………

 

0088 04.07 トリトン基地運動場

 

『はぁ…はぁ…はぁ……』

私は朝一でランニングをして居た。

これからヘイズルの実機訓練の実施予定がある為切り上げてそのまま格納庫に向かおうかとも思ったが、汗をかき過ぎた為にシャワーを浴びてから行くことにした。

シャワーを浴びて予定の確認をして部屋を出る。

 

同日 トリトン基地第3MSハンガー

 

『オウ!嬢ちゃん、よく眠れたか?機体の方は完璧だぜ!余裕が有り過ぎてこの基地の連中と一緒に部隊章とかも描いちまったくらいだしな!』

中々良い奴らだぜ!と、言いながら整備士の班長は私に声を掛けて来た。

部隊章?と思いヘイズルを見てみると、

其処にはアナハイム製からこの基地の所属に成った証が刻まれていた。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択