ここは風天区にあるたこ焼きの店『みおつくし』。
その店主である天満橋シンシアは大荒れだった。
「だぁぁぁぁぁぁぁ~~~ッ…どないなっとんねんッッ!!」
「か、母ちゃん一体どないしたん…!?」
「どないもこないもあるかいっ!さっき材料の買出しに行ったときのことや!」
スーパーマーケット『電鉄ストア』。天空電鉄の子会社が運営する店である。
「やあシンシアさん」
シンシアが出会ったのは風天警察署・捜査一課課長の九重久遠。
彼女の娘である真凛、歌凛姉妹も一緒だ。
「あら、クオンさんやないの。なんや子ども連れて買い物かー?」
「うん、今日はチキンカレーだから気合入れようと思ってさwシンシアさんは?」
「あー、店で使う材料の買い出しやねんけど…」
と、いつものようにママさん同士の話が弾むかに思えたそのときだ!
「へー、シンシアおばちゃんってペッタンコなのなー」
「なっ!?」
いきなりシンシアにマリンの強烈な一撃が浴びせられた。子供はえげつない!!
「ご、ごめんねシンシアさんっ!…こらマリン!何てこと言うんだ!!」
「だってよぉ…」
と、諌められて膨れっ面をするマリンに、カリンが声をかける。
「そうよ。いくらそう思っても言っちゃダメよ」
「むー…」
「ほら、シンシアさんに謝りなさい」
「はーい…ごめんなさい…」
するとシンシアは機嫌を直した。
「ん。分かれば別にええやろw」
「本当にごめん!」
すると、クオンの後ろから男性の声がした。
「クオンー!たまねぎとにんじん安かったから買ってきたぞー」
「あ、将矢!」
やってきたのはクオンの夫・九重将矢。警官としてはクオンの後輩だが、プライベートではよき夫だ。
「あれ?シンシアさんも来てたのかい」
「あ、将也さん」
「いやしかし、キレイなお姿ですな」
「またまたぁwww褒めても何も出ぇへんてwwww」
「ほらそこ、女を見かけたら手当たり次第に褒めちぎろうとしない」
しかし次の瞬間、将矢はとんでもない事を口にしてしまう。
「しかし残念だな。こんな美人なのにお胸は少ないんですね」
「!!!!」
「ちょ、ちょっと将矢、ダメじゃないか!そんなこと言っちゃ!!」
「だって事実だし。クオンに比べちゃまだまだ、山と大平原ぐらいの差があるわwwww」
「ちょっと将矢ってば…」
と、クオンが慌てているのをよそに、シンシアの怒りスイッチが入った!
「な…ん…や…てぇ~~~~~…?」
「あ、あわわわわわわわ…」
「ま、そんな気になさら」
「誰の胸が大平原やとぉ!!」
シンシアの右ストレートが炸裂!将矢は尻餅をついた!!
倒れた将矢に駆け寄るマリンとカリン。
「パパ!」
「うう、マリン…カリン…」
「もう、ダメじゃん父ちゃんよー」
「そうだぞ。今のは将矢が悪いよ」
と、クオンが言った直後だった。
「そうよ。ホントの事なんだから」
「おい!?」
「カリン!君まで何て事を…」
ついにシンシアの怒りは爆発した!!
「…ウチもう帰るわ!フンっ!!」
「うわ!?」
「どーすんだよ、ヘソ曲げちゃったぞ」
「あわわわわわ…」
時すでに遅し。シンシアは踵を返し、商品を買うだけ買うと足早に店を出て行ってしまった。
…で、話は冒頭に戻る。
「な!?これ以上の屈辱あるか!?あらへんやろ!?」
「あー…わかるよーなわからんよーな」
と、言っていたそのときだった。
「おーいシンシア。飲み行くわよ」
やってきたのはミーアこと飯田橋美亜だ。
「ちょ!?ミーアさんあきまへんて!いま母ちゃん機嫌悪いねん!すまんけど今日は…」
と、テムナが引きとめようとしたとき、シンシアはミーアに飛び掛った!
…が。
「うわ~~~~!!!ミーア!今晩付き合ってくれ~~~~!!!」
「な、何なの…?」
突然泣きつかれて困り顔のミーア。
普段彼女とシンシアはライバル同士。でもたまには、甘えたい時だってあるのだ。
その夜、シンシアはミーアに付き添われ、酒場で飲み明かした。
「ぐすっ、なんでいつもウチばっか…」
「まぁまぁ、飲みましょ。つらい事は飲んで忘れるのがイチバンよ」
「ううっ…ミーア、あんたって人は…。すまんな…」
「元気がないライバルなんてつまんないわよ。さ、飲んで食べて!」
「うん…ありがとな…」
ミーアはいつになく親身になって悩みを聞いていた。
ライバルだからこそ、そして親友だからこそ、互いの悩みを打ち明けられる…。
負けるなシンシア!あなたのお胸はまだまだ大きくなる可能性があるかもしれないぞ!?
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実はミーアさん、シンシアさんが美乳(大きくはないけど)なのを知っているんじゃないかとか。
■出演
シンシア:http://www.tinami.com/view/760717
テムナ:http://www.tinami.com/view/757380
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