「しかし、桂花はともかく何で風は記憶が戻らないんだ?」
「知りたいんですか?お兄さん」
「・・・・・・へ?」
呆けた声を一刀が出すと、風の頭の宝譿が初対面の時に見せたジェスチャーのような動きをやっていた。
そして、それが終わると風は一刀に問いかけた。
「これが答えですよ?お兄さん」
「??」
風の言っている意味がさっぱり分からない一刀。
「分からないみたいですね~~。ではネタバレしましょう。今の風は、前の外史の風です」
「なぬ?」
「そして今の宝譿は、この外史の風です」
「・・・・・・」
「つまり、風はみなさんのように外史の記憶が混ざっていたわけではなく、別人格として存在していたのです。一つは風に、もう一つは宝譿に。さっきの宝譿の動きは入れ替わるための儀式のようなものだったのですよ」
「そ、そんな馬鹿な。それじゃあお前全部知ってて演技してたのか?」
「演技派だったでしょう?」
「何のためにだよ!」
「女は謎が多い方が魅力的だと思いまして・・・・・・」
「時と場合を考えろ!・・・・・・ん?」
「どうかしましたか?お兄さん」
「なあ、もしかしてお前あれからも所々で入れ替わってた?」
「ええ」
「じゃ、じゃあ、俺と夜を過ごしてたのはどっちの風だったんだ?」
「「・・・・・・うふふ」」
その時、風の声が風自身だけでなく宝譿からも同時に聞こえてきた気がした
そして風は結局一刀の問いには答えず
その夜、一刀は眠れぬ夜を過ごしたのであった・・・・・・
どうも、アキナスです。
今回のはまあ裏設定というか、連載中に思いついて書きそびれたネタだったというか。
あまり深く考えずにおいてもらえると助かります。
それでは・・・・・・
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後付けですが・・・・・・