No.756042

事後シリーズ11

hujisaiさん

その後の祭さんと一刀さんです。熟女大好きです。

いつも御笑覧有難う御座います。

2015-02-04 21:49:57 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:10401   閲覧ユーザー数:6855

振り向かせながら、限界まで合わせていた唇を離す。

ぷはっと音を立てた後、ぜいぜい息を吐きながら彼女のお尻に押し付けていた腰を離し、握り締めた乳房を手放してのろのろと彼女の脇に体を横たえた。

 

二人の喉から発せられる、激しく愛し合った余韻の騒音に暫く聞き入る。ていうか息が上がって動けない。

 

「…昼も、そうしておれば良いんじゃ」

多少なじる響きを持って、呟かれた。

「昼も、って」

ニュアンスに思い当たる節はあったけれど聞き返す。

 

「もっと堂々としておれと言うことじゃ、判っとるじゃろうが」

「んー…それなりには、してるつもりなんだけど」

「お前の態度は浮気のばれた駄目亭主じゃな。薫(張昭)も言って居ったぞ」

「ひでえ…」

祭さんにはこの手の説教はよくされる。

 

「この間も冥琳と夏侯淵がぎゃあぎゃあやってたではないか、『黙って俺の言う事を聞け』くらい言えんのか」

「いや、二人のどっちの言うこともわかるし世話になってるしさ」

「亞莎が胡麻団子を持ってきた時だってそうじゃ。アレもはっきりモノが言えんのも悪いが、団子の褒美に今夜呼んでくれと顔に書いとるのは判りきっとるんじゃから尻を一発引っぱたいて『今から来い』と言ってやれば良いのに、何を二人して『もし良かったら』だの『やっぱり嫌なら』だの『御都合が悪かったら』だのやっとるんじゃまどろっこしい」

「んな『ぺーん』なんてやったら亞莎泣いちゃうよ」

と言いながらも実は意外とびっくりして照れながらも喜んでついて来るかもしれない、と思ったけどそれは言わない。

 

「うちの姫様方だってそうじゃ。…特に権殿は、お前が引っ張ってやらねばいかんぞ」

「んー…」

それはちょっと分かる。 亞莎程下から目線じゃないけど、自分の恋愛下手を自覚し過ぎてる所為かいまだにおっかなびっくり接されてるようなところがある。その一方で構い足りないと悲しそうにするしよく構えばにこにこと嬉しそうにしてくれてそこがまた健気で可愛いんだけど。

「まあ分かるところはあるんだけど、あんまり強引にすると蓮華は怯えちゃうタイプ…性格だと思うよ」

「そんなことは無い、がっと引き寄せてしっかり抱いてやれば権殿も自信を持つ。それでしっかりお前についてくるようになるんじゃ」

「そーかなぁ…」

祭は呉の娘たちの事はよく見てるなと思うことも多いけど、対応がちょっと大雑把過ぎるだろと思うところも無くも無い。

「策殿は出来た嫁じゃ、大事にするとよいぞ。うむ、あれは三国に誇る出来た嫁じゃな」

「そうだねぇ」

ちゃらんぽらんなようでいて人情の機微にも敏い。いい加減そうな口調で誤解されがちだけれどさりげない気遣いは要所要所では出来る方だ、めんどくさいとやらないけど。

「都合のいい女扱いするなよ?」

「勿論。ただねえ」

ふと、たまに感じる事がつい口に出た。

「いや、これは冗談みたいなもんなんだけど」

「なんじゃ」

「雪蓮はねえ…なんか大事にし過ぎると刺されそうって言うか、攫われてどっか遠くに拉致られそうな気がすることがある」

「ぶっ…はっはっはっはっは!」

「祭さん、夜中だから!」

「ふははっ、すまんの」

爆笑された。

「珍しく背負っているではないか、小僧の癖に」

「いや、うーん…これは俺の勘違いかもしれないけど、俺雪蓮にはほんとは物凄い愛されてるのに、蓮華とかに気を使って顔に出さずに遠慮されてるような気がたまにするんだよね」

「鋭いではないか」

祭さんの口調が真剣味を帯び、彼女の方を振り向くと目が笑っていない。

「やっぱそうなのかな」

「…本当に遠慮されているか、無意識に御自身を抑えておられるかは分からん。ただ、策殿はお前の事を本当に愛しておいでだ」

「…有難い事だね」

「そうじゃ、もっと有り難がれ」

言葉の端々に、祭さんの雪蓮への慈しみを感じる。三姉妹の中でも、若くして盟主となった雪蓮には特別な思いがあるのかも知れない。

「それはそれとして、小蓮様。アレは大変じゃぞ」

「…祭から見てもそうなんだ」

ですよねー。薄々気づいてはいるんですけどねー。

「俺と会う前の、もう少し少女だった頃の雪蓮てあんな感じだったのかな」

「ふむ…ちと方向性が違うから何とも言えん、当時は雪蓮様は色々なものを背負われていたしの。しかし小蓮様は世が世なら雪蓮様よりも英雄たりえた資質があるぞ」

「…既にある意味、英雄らしい片鱗は見せてるしね…」

気に入らなかったら華琳だろうが月だろうが、全方向に喧嘩売りに行きかねないのは見ていて危なっかしい。以前だったら体格も立場も文字通り格が違ってたから微笑ましいで済んでたけど、最近は腕っ節も体つきも大分成長してきてそのうち力づくで通してしまいかねない雰囲気がある。…夜も全く遠慮無く、若さに任せて激しいし。

 

「あれこそお前が乗りこなさねばならぬじゃじゃ馬じゃぞ?わかっとるのか」

片肘を立てて、祭が半身を起こす。

「いやもう…事によっては俺の言うことだって聞いてくれない事もあるし、無理じゃない?」

「ああもう、そんなことでどうする」

じれったそうな声がすると共に、視界が祭の顔と髪でいっぱいになる。

「よいか一刀、女は口でああだのこうだの言っても駄目じゃ、身体に教え込め。抱いてお前のものにして、そして初めて女は言う事を聞くようになるもんじゃ」

それは偏見、とは言わずに自然に彼女と唇を合わせて舌を絡める。ややあって祭が僅かに離し、出来るか?お前に、と妖艶に笑う。

 

「出来るさ」

答えながら身体を入れ替えて、仰向けになった祭の長い脚を両肩に抱える。

「手始めに、いつまでも小僧扱いする祭を。心も体も、征服する」

「ほう面白い。やってみよ……っ、はぁっ…あぁっ」

身体を彼女の方に倒しこみ、腰を限界まで押し進めると眉根を寄せて半眼になった彼女に、耳元で囁く。

「俺のものになれ、祭」

「っふうン…なるかどうか、身体に訊け」

「言われるまでもないさ」

微笑に微笑で返し、猛然と滾りをぶつけていくと、瞬時に祭の表情が女のそれになる。

「そうじゃっ、もっと、もっとじゃっ、わ、儂を、お前のものにしてみせよっ、くあっ」

その最中は、結構そう褒めてくれるのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう………………ふふふ。…まあ、少しはやるようになったがの。……まだまだ、じゃな」

どんなに息が上がってても腰が抜けてても、その後は必ず嬉しそうに駄目出しして寄り添ってくる祭さんがどうにも可愛いんだよな。

俺の、祭。


 
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