華琳が虎牢関に出陣してから1週間後
洛陽
明命「お待ちしておりました!一刀様!」
一刀「お待たせ明命。早速だけど、首尾はどうなってる」
明命「曹操さんと一刀様の母上でおられる曹嵩様を、十常侍からの奪還に成功いたしました!十常侍はいま血眼になって捜し回っております」
一刀「本当か!よくやってくれた明命!」ガバ
明命「か、一刀さま~みんなみてますぅー//」
一刀「少しだけこうさせてくれ。ありがと明命」なでなで
明命「あぅあぅ//」
恋「....明命ずるい。恋は抱きついてもらえなかった。」
明命「れ、恋さん!?」
恋「明命.....戦が終ったら・・・この事愛紗と凪に話す」
明命「うぅーとばっちりです。」ガク
一刀「明命、華琳はどうした?」
明命「私が監視を始めてから、ずっと落ち込んでいたのですが、汜水関陥落の報告を聞くと・・・・1週間前に夏侯惇さんら、軍を率いて虎牢関に」
一刀「!」
明命「たとえ勝ち目がない戦であっても、曹家の棟梁に恥じない戦いをすると宣言し、二振りの剣を携え進発いたしました」
一刀「くそ、一足遅かったか!」
稟「一刀殿。憤る気持ちもわかりますが、いまは洛陽の掃除をいたしましょう。見逃せばまた悪事を働きます」
一刀「そうだったな・・・明命、母上を連れてきてもらえるか?」
明命「かしこまりました!すぐ連れてきます!」ッサ
一刀「沙和は太史慈を連れてきてれ。まだなにも説明してなかったからな」
沙和「了解なの!」タッタッタッタ
風「太史慈さんに全部教えるつもりですか~?」
一刀「彼は義侠心の熱い人物だと思うよ」
真桜「それにしたってやな隊長~」
明命「一刀様連れて参りました(って一刀様仮面いつ取ったんですか。)」
曹嵩「かずと・・・・ほんとに・・・・一刀なのですか」
一刀「お久しぶりです....母上。永らく母上に不便をおかけして、すみませんでした。」
曹嵩「そんな事は・・・いいのです。一刀が殺されたと聞いた時は、視界が真っ暗になりました。でも・・・本当に生きていれくれてよかった。。。」
一刀「ご心配おかけしました。十常侍に対抗する力を手にするまでは、生存を隠しておこうと思いましたので。ですが・・・」
曹嵩「華琳の状況を知って、助けにきたのでしょう?私は大丈夫です。助けにいってあげなさい」
一刀「はい。ですが・・・」
いたぞ!曹嵩はあそこだ!者共!ひっ捕らえよ!!
一刀「今はゴミの掃除といきます。真桜・沙和」パチーン
真桜・沙和「わかってるで(の)隊長!」
一刀「遠慮はいらん。揉んでやれ」
真桜「はいな!オラオラオラ!空気読まんかい!こんな時に出てきよって!うちらが相手したる!」
沙和「隊長の感動の再会を邪魔する奴は、ケツに腕突っ込んで奥歯ガタガタさせてやるの!お前達!いくの!」
沙和隊「サー!イエッサー!」
風「おに~さん。太史慈さんが困ってますよお~」
一刀「おっと。すまない待たせたな」
太史慈「それは大丈夫なのですが・・・事態が把握できていませんので・・・」
一刀「この連合の真相が知りたいなら付いて参れ。」
太史慈「なにをなさるつもりですか」
一刀「十常侍狩りだよ」
太史慈「なんですって!?そんな事をすればどうなるかお判りですか!」
一刀「もちろんだ。恋は太史慈を見ていてくれ。明命は母上の護衛を」
明命「了解です!」
恋「わかった。」
一刀「真桜・沙和、終ったか?」
真桜「もちろんや~隊長!空気読まん者の掃除終ったでー」
沙和「十常侍の居場所と、いる人物も吐かせたのー」
一刀「グッチョブだ沙和!」
沙和「いえーい!グッジョブなのー!それでえーと、張讓は袁紹のところにいるみたいなのー!趙忠・夏惲・郭勝・段珪があそこの屋敷で、隊長のお母さんが見つかるの待ってるみたいなの」
一刀「張讓はいないか。だが主要の趙忠一派がいるならば・・・・行くぞ」
趙忠屋敷
趙忠「曹嵩はまだ見つからぬか」
夏惲「鎖で繋いであったはずだ・・・内応者がいるのか」
郭勝「奴に逃げられたとしても、曹操はもうお終いだがな」
段珪「しかし、奴から我らの事が漏れれば一大事だぞ」
趙忠「我らの計画を遂行するためにも、早く見つけなければ」
とまれ!ここは十常侍趙忠様のお屋敷であるぞ!
・・・・邪魔だ。どけ
グハァ
く、曲者だ!この者達を討ち取るのだ!
3人同時に行くぞ!
うるさい邪魔だ!道をあけろ!
ボト ボト ボト
趙忠「何事だ!騒々しいぞ!」
ここか!
バターーン!
一刀「よう、久しぶりだな~クソ十常侍共。会いたかったぜ」
風(こんなにも怒気と殺気が出ている、おにいさんは初めて見るのです。)
稟(一刀殿・・・大切な者を傷つけられた時に怒れるあなただからこそ、私達は貴方に尽くしていけるのです。口調変わってますが・・・)
夏惲「き、貴様何者だ!趙忠殿の屋敷と知っての狼藉か!」
一刀「なんだ。まだ数年しかたってないのに、俺の事忘れたのか?」
趙忠「何を言っておるのだ!貴様!」
段珪「趙忠殿。あやつは・・・もしや!」
趙忠「そ、その顔は・・・・ま、まさか!貴様!曹仁子孝か!馬鹿な!貴様はあの時討ち取ったはず!」
太史慈(やはりあの方が麒麟児・曹仁様!)
一刀「その名で呼ばれるのも久々だな。貴様に説明する義理はない。それと・・・」ギロ
郭勝「ひ、ひぃぃぃぃいいい!」
一刀「逃げるんじゃねえ!」スパーーン!
郭勝「うぎゃああああ!う、うでがああああ!!」
一刀「貴様らの策謀で、死んでいった我が親衛隊の兵達!母上の拉致監禁!そして・・・虎牢関で窮地に立たされている華琳の落とし前付けさせてもらぞ!」
趙忠「この亡霊がああ!こやつを討ち取れ!さすれば莫大な褒美を取らせるぞ!」
近衛兵「っは!」
趙忠「はっはっは!麒麟児と言われた貴様といえど、この500人のワシの近衛兵を相手には出来まい!今度こそ貴様を討ち取ってくれん!」
段珪「ここで死んでいくのを、眺めていようではないか!」
一刀「500ねえ。その程度で・・・・昔ならともかく....今の俺を足止め出来ると思うな!とああああ!」
ザク ザシュ バキ
夏惲「ば、ばかな・・・一振りで3人じゃと・・・・!まとめてかかるのだ!」
恋「!...逝く!」
一刀「恋!手出しするな!」
恋「ピタ...」
ザシュザシュザシュ!
ボトン
ゴロン
バタン
一刀「これは・・・・俺を逃がすために死んでいった者達への弔いだ!俺一人でやる!手出しするな!」
うおおおおおおお!
恋(凄い気....いまのにぃにと勝負したら・・・・勝てなそう)
一刀「貴様ら十常侍にわかるか!」
ザシュ
一刀「家族と引き裂かれた時の痛みが!」
ボキ
一刀「悲しんでる大切な人を、影で見守るしか出来なかった苦しみが!」
バキ
一刀「姑息な策を使い、他人を陥れることしか考えてない貴様らに!この怒りがわかるかあ!」
バタン ドスン バタ
真桜・沙和「隊長・・・」
明命「一刀様・・・・」
稟「太史慈殿。此度の連合はすべて十常侍が仕組んだもの。一刀殿を亡き者し、曹嵩様を拉致。曹嵩様を餌に曹操様を洛陽に誘き出し悪評を流す。これが結成のあらすじです。一刀殿は逃げ延びましたが」
風「お兄さんが生きているのがばれると、また周りに被害が及んでしまいますからね~。この数年間力を蓄えていたのですよ~」
太史慈「そのような事が・・・それがしは知らなかったとはいえ・・・・十常侍の悪逆の片棒を担いでいたといのか。」
風「まあ~お兄さんは、そんなこと気にしないと思いますけどね~」
曹嵩(一刀には苦労かけてばかりですね。)
一刀「これで終りだあ!」
バタン
バタン
一刀「ふぅ。準備運動にもならかったな。次はお前達だ!趙忠!段珪!夏惲!」
趙忠「500の兵が瞬く間に・・・化け物めが!」
一刀「俺が化け物なら、貴様らも人の皮を被った化け物だな。だがまあ」
ドス
郭勝「ぎゃああああああ」
一刀「本来ならば、ここで切り刻んでやりたいが、貴様らは楽には死なせん。こいつ含め捕らえ、虎牢関まで連れて行く!それまでは生かしておいてやる!恋!こいつらを捕らえておけ!」
恋「....コク」
段珪「えぇい!触るでない!下民かあ!」
夏惲「はなせええ!」
一刀「沙和!黙らせろ。聞くだけで不快だ」
沙和「任せてなの!ふにゃちん共!この躾のなってないこの豚共を、可愛がってあげるの!人に迷惑かけない豚に、調教してあげるのお!」
沙和隊「サーーーイエッサーーーーー!」
一刀「・・・・母上見苦しい所をお見せして、すみません」
曹嵩「そのような事気にしなくていいのです。怪我はありませんか?一刀」
一刀「大丈夫です。この程度どうってことありません。」
真桜「隊長。そこの転がってるのやつは、どうするんや?」
一刀「そうだな・・・すまないが、華陀のところに連れて行ってもらえるか?こいつも虎牢関に連れて行く」
真桜「了解~ほな連れていくで」ズルズル
稟「一刀殿。十常侍を一掃したとは言いましても、まだ洛陽を掌握したわけではありません。ここは間を空けずに掌握するべきです」
風「そうですね~今は曹仁が洛陽に帰還し、十常侍を倒していると街に流して、味方を増やすべきですねぇ。おにいさんは洛陽の民にも、人望があったみたいですからね~効果あると思うのですよ~」
一刀「大義名分を得るためにも、急いだほうがよさそうだな。稟と風は洛陽に残り掌握してもらえるか?」
風「むぅ~お留守番ですか~」
稟「こら風!文句言わないの!」
一刀「頼むよ、風。俺達が安心して戻ってこれる家を作ってくれないか?」
風「そう言われると弱いですね~。頑張らせてもらうのです」
稟「掌握に真桜と沙和を、お借りしてもよろしいでしょうか?」
一刀「わかった。俺は恋と明命を連れて虎牢関に向かう。母上は洛陽でお待ちください」
曹嵩「一刀なら華琳を・・・・助け出せると信じてますよ」
一刀「もちろんです。太史慈は・・・」
太史慈「それがしには、曹仁様のご母堂を護衛させてください!」
一刀「太史慈は俺の配下というわけではない。なぜ名乗りをあげた」
太史慈「罪滅ぼしがしたいというのが、大きな理由でございます。それがしは風評のみを信じ、曹操殿を悪と決めつけ攻めてしまいました。浅はかな行動を恥じ、少しでも償いとうございます。信じていただけない場合は、それがしの命を持って償いいたします」
一刀「・・・太史慈の心意気はわかった。母上を・・・任せたぞ」
太史慈「! 御意!」
華陀「一刀いま大丈夫か?」
真桜「戻ったでー隊長ー」
一刀「大丈夫だ。いきなりすまないな華陀。真桜もありがとう」
華陀「な~に気にするな。一刀が綺麗に切り落としていたからな。止血は簡単だったさ。いまは気を失ってるがな」
沙和「たーーいちょーーー!調教完了なの!」
一刀「みんな揃ったな。今後の編成を言うぞ。稟・風・沙和・真桜に3万を与える!洛陽を完全に掌握しろ!俺が戻るまで、稟を総司令官とする。風は稟の補佐をしてくれ」
稟「っは!この郭奉孝にお任せください!一刀殿が戻られるまでに、洛陽を開放してみせます!」
風「稟ちゃ~ん。張り切るのはいいですが、ぽかしないでくださいね~。まぁ~風の見せ場が増えるので、ぽかしてもらってもいいですが~。くふふ~~」
一刀「恋と明命は俺に付いて来い。それと十常侍共は馬にくくりつけて、連れて来い」
明命「はい!」
恋「わかった」
一刀「では母上・・・華琳を助けに行って参ります」
曹嵩「一刀と華琳が戻ってくるのを・・・待ってますよ」
一刀「必ずや、華琳を連れて戻ります。・・・・・恋!明命行くぞ!十常侍の野望を打ち砕く!」
思わぬ形ではあるが洛陽凱旋を成し遂げ、義母・曹嵩を救い出し十常侍の一掃に成功した。
天水には月が!
長安には詠を筆頭とするヒゲ デク チビが!
洛陽には曹魏の頭脳として、辣腕を奮った軍師風と稟! 一刀直属の部下として苦楽を共にした真桜と沙和が!
信頼し、愛する仲間達に背後を守られ、後顧の憂いを絶った一刀
猛る気持ちを抑え、恋と明命を従え虎牢関に赴く!
次回反曹操連合完結
にぃさんの・・・・ばか・・・やっと・・・会えた
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