No.754090

真・恋姫無双 別たれし御遣い 第三話

ZSANさん

鞘華の初陣

2015-01-27 20:14:47 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3738   閲覧ユーザー数:3305

 

~鞘華視点~

私は華琳の陣営に加わってから文字の読み書き、乗馬を習得する事に時間を費やした

春蘭は私が武術を習得している為、挑んでくる事が多くその相手がそれ以外の日課となっていた

そんなある日、賊の討伐に出陣する事になった

 

「ねえ、荀彧・・・」

「桂花とお呼びください

 その代り、鞘華お姉様と呼ばせてください」

道中、訊きたい事が桂花に有ったので話しかけたら、いきなりこれだった

私は元の世界では学生だった

私立フランチェスカ学園 以前は女子高だったが最近共学になった 但し生徒は女子の比率が高い

その学園生活で結構人気が有った 但し女子中心に

私にその趣味が無いので決して嬉しい事では無い

だから、桂花のような娘はよく見ていた為、私への好意が恋愛に近い物なのは直ぐに分かった

 

「じゃ、桂花

 華琳とあんな掛けして大丈夫なの?

 華琳の事だから、駄目だったら本当に貴方の首を取るわよ」

桂花は自分の策を使えば賊を素早く殲滅できるので兵糧は半分で良い

出来なければ自分の首を差し出す そう華琳に言い放った

自分を華琳に軍師として売り込む手段とは云え、かなり危ない橋を渡るように思えた

「はい、問題ありません

 私もちゃんと考えた上での行動です

 それよりも、私の事を心配して下さるなんて、なんてお優しい

 いつか、華琳様と一緒に私を可愛がって・・・」

桂花の言葉に身(貞操)の危険を感じて、その場を急いで離れた

 

目的地の近くの村が見えて来た

「申し上げます、村が野盗と思われる一団に襲われています

 しかし、村の入り口で奮戦している者がおり、なんとか持ちこたえている模様です」

伝令の報告を聞いて、急いで村に向かう

「でえ~い」

「やあ~」

村の入り口では二人の小柄な少女が投擲する武器で賊と戦っていた

しかし一人の武器はモーニングスター この時代に有ったの?

もう一人の武器は巨大なヨーヨー? 頭痛がしてきた

 

春蘭が猛烈な勢いで賊に突っ込んで行く

私は何人かの兵士に、賊が撤退したら見つからないように後をつけてアジトを探るように指示を出してから突っ込む

程無くして、賊は撤退して行った

私も何人かの賊を斬った 殺した 命を奪った

心が軋む しかし賊を殺さないように、等と云うのは甘えだと分かっている

殺す事に慣れたくはないが・・・

 

賊が撤退した後、華琳達が合流した

「お姉さんたち、官軍の人?」

村の前で戦っていた一人の少女が怪訝な声で訊いてきた

「まあ、そうだな」

春蘭が答えた瞬間、その少女が攻撃して来た

「官軍なんか、税ばっか取って行くくせに僕たちを守ってもくれない

 そんな人達信じられるもんか!」

その少女の言葉に華琳が

「貴方達の名前は?」

「許褚」

「典韋です」

ええっ、この二人が許褚と典韋?

もう諦めよう そうでないと私の精神がもたない

「そう、許褚、典韋、ごめんなさい」

と言って華琳が頭を下げた

 

この後、華琳の善政を聞き及んでいた許褚と典韋が自分達の早合点を詫び、協力して賊を討伐する事になった

賊のアジトは後をつけた兵士達の報告で間もなく判明した

「で、桂花 貴方の策は?」

華琳の問いに桂花は策を説明する

桂花の策は華琳の部隊を囮にして賊を釣り出す

その賊に伏せていた春蘭、秋蘭の部隊で横撃を仕掛けて混乱した賊を華琳の部隊も加わって殲滅すると云った物だった

春蘭が華琳の身を案じて反論したが、華琳が採用を決めた

私は華琳の部隊で囮を務める事になった

 

そして、賊を釣り出したが思ったよりも多い

どうやら全員を釣れたらしい

そして、桂花の策通り賊を殲滅した

 

その後、許褚と典韋は華琳に仕えることになった

この二人の真名も預かった

許褚の真名は季衣

典韋の真名は流琉

頼もしい仲間が増えた

 

帰還の道中

「初陣だったけど、大丈夫だったようね」

華琳が話しかけて来た

「大丈夫って?」

「貴方が天の国は平和だって言ってたでしょう

 この国の現実を知っておくようにと思って今回同行させたのよ」

華琳はそこまで考えていたのね

何も言い返せないのも悔しいので

「大丈夫じゃ無いとすれば、行軍中だから仕方が無いけどお風呂

 さっさと帰って、お風呂に入りたいわ」

そう言ったら

「いいわね、帰ったら一緒に入りましょう」

「華琳様、私も」

「姉者、そんなに力むな 

 しかし華琳様 私も御一緒いたします」

「ならば、私が華琳様と鞘華お姉様の御背中を流します」

しまった~ 墓穴を掘った~

私は急いでその場を離脱する

 

「姉ちゃん、何で逃げるんだろ?

 皆でお風呂に入るのって楽しそうなのに」

「季衣、それ以外にも色々あるのよ」

「色々?」

季衣、流琉、貴方達だけは華琳や桂花達のようにならないでね

~あとがき~

 

桂花、季衣、流琉が仲間になる話です

多少、アレンジしましたが原作の話が元なので結構はしょりました

 

桂花は鞘華にご覧のとおりです

二人の百合のシーンは多分無いでしょうけど

 

季衣と流琉は同時加入です

原作で何で流琉は一緒に居なかったのか解らないので一緒にしました

 

更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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