「ん、今日もがんばろう♪」
長い黒髪の少女の号令で部員たちはトレーニングを開始しはじめる。
桜庭愛が中心となって発足した部は幼馴染の呉葉や和泉を巻き込んで活動を開始。
最初は紆余曲折、トラブルも多めだったけど、現在は比較的落ち着いてきている。
基本的なトレーニングとともにリングを使った受け身。腹部にボールを落としての強化など
「ねぇ、呉葉ちゃん、今日ちょっといいかな?」
そう微笑む愛に呼び止められた桐生呉葉は顔を赤らめてしまう。
「…うん、いいよ?」
お互いに仲良しの部にひとつの暗黙のルールが存在する。
部活の時間も終わりの時刻、桜庭愛に呼び止められること。それは夜の試合が開催されることを意味する。
学園都市で密かに開催されている試合。
愛も呉葉もその裏の祭典にエントリー登録した選手でもある。
薄暗い回廊を地下へと進む。
そこにあるのが《美少女プロレス》の闘技場。
観客は女生徒中心。部活棟の地下回廊から直通でこの体育館の地下フロアに設置されたリングにあがれる。
ここが私達、女子プロレス同好会のメンバーの活動の場所。この学園の裁定の場所であり、最低の闘技場。
「だって、ここでは相手を犯してもいいんだもの」
呉葉ちゃんが顔を赤らめるのもわかるでしょ?
みんなの見ている前でえっちする。・・・試合中に気持ちよくなっちゃうの。
それを強要するルール。
生徒の優劣を力で決めさせていた場所。それを変えたのが私。
今では、ここは、私達にとって大切な試合会場になっている。
「愛ちゃん、今日は負けない。・・・いつも負けてばっかりいられないから」
呉葉ちゃんが茶色を基調にした競泳水着タイプのリンコスで私に微笑む。
それに私も笑顔で頷き、スポットライトに照らされる闘技場で対峙するのだった。
お互い、ストロングスタイル。
つねに二人はお互いを意識してお互いのプロレスを研鑽してきた。
リングの上でぶつかり合い、そして、愛し合うようになってそれはさらに意識するようになった。
ぶつかり合うことでお互いを励まし合う。
親友だからこそ、リングの上では激しくぶつかり合う。
それが、プロレスのなかの親友との「友情」の確かめ合い。
桜庭愛が興した「プロレス同好会」の信念ともいえた。そして今日も・・・はげしくぶつかりあう。
「ねぇ・・・・これなら、大丈夫かな?」
「はい。大丈夫だと思います。・・・愛ちゃん」
プロレス同好会の部員同士、お互いの今日の試合運びを確認しあう。
身体を伸ばしたり肩を回しながら同じ控室の今日の対戦相手に微笑むふたり。
「呉葉ちゃん?そっちは・・・体調とか大丈夫?」
「はい。お気遣い嬉しいです。試合の展開は今のところこれでいいですか?」
お互いのコンディションや状態、体調を確認し合い・・・そして、私は呉葉の唇に触れた。
舌先を口内に滑り込ませ呉葉も舌先を絡ませる。抱き合うように身体を寄せ合い、お互いの体温を確かめ合う。
うっとりと・・・しながら離した唇からは唾液の粘着した橋が呉葉の唇にむかって出来ていた。
それを見つめて二人で頬を赤く染めて身体が高揚感で熱くなるのがわかる。
その熱さに絆されるように・・・リングへとむかう。
お互いに暗い廊下を歩き、左右に別れる左右の入場口。相手にむかって微笑み、
それはスポットライトに照らされたリングの上でも変わらない。
鳴り響くゴングとともに!
お互いの身体が相手にぶつかる。
「さぁ…いよいよ、セミファイナル」
アナウンスのコール。最初に名前を呼ばれるのは呉葉からだ。
『赤コーナー…木漏れ日の妖精、桐生呉葉」
名前を呼ばれ、大きな歓声に笑顔で応えている呉葉は手を掲げてアピール。
会場の熱気に靡くおさげと可愛い瞳が可憐な印象の美少女レスラー。
茶色を基調としたシンプルな水着に身を包んで、油断なく、私を見つめている
『青コーナーより、桜庭、愛ぃー!』
藍色のチューブトップで胸元で支えるタイプのワンピース水着。
そのため、背中は大きく露出している。黒い長髪を腰まで伸ばし髪が熱気に揺れる。
高まった歓声に笑顔で応える愛。手を振って愛嬌を振りまいている。
可愛い感じの美少女レスラーの対決に会場は大いに沸く。
早くも美少女レスラーの痴態を想像して頬がにやけてしまう観客達も多いようだ。
実力伯仲のふたりに魅力たっぷりの試合内容を期待する。
デビューから三ヶ月で序列を塗り替えてきたふたり。
お互いに視線は交錯する。そして、ゴング! 大歓声の中、二人はリング中央で、がっちりと指を交わした。
拮抗する力の邂逅。
「うっ・・・くぅぅぅぅ・・・・んっ、うぅ!」
嗚咽の様な吐息。ぎりぎりと筋肉が悲鳴をあげている。
それは愛も同じ、ぶるぶると呉葉の手を握り締める愛の腕も痙攣が続く。
相手を押し倒そうとする勢いが、拮抗する。
はぁー、はぁー、はぁー・・・・。
呼吸すら交錯し、じっとりと汗が額に浮き出てしまう。お互いがお互いを好敵手として認めるぶつかり合う二人・・・いつしか、相手だけを見つめていた。
「・・・・愛ちゃん。・・・・流石ですね。私もパワーに自信があったのですけど・・・」
真摯な感触。呉葉は憧憬の様に愛を見る。
「んはっ・・・くぅ、あっ、んぅぅぅぅぅ・・・・」
力を維持しつつ愛も呉葉を見る。
「呉葉ちゃん…あのだって、すごいよ。」
最初の邂逅。ふたりのデビューの試合。
はぁはぁ・・・・・。
喘ぎながら拮抗を維持しようとする美少女のいじらしさ。
観客たちは早くもヒートアップ。力を込めようと、お尻に力を入れてしまうため、呉葉も愛も前のめりに突っ張る。
その状態はとても淫靡。流れ出る汗すらそのままにぶつかり合う中央で組み合う二人の美少女レスラー・・・
ゆっくりと呉葉の方がやや、優勢になってきた。
愛が力を維持できなくなり、膝が折れ曲がっていく。
(一気に・・・・えっ?)
押し倒そうとさらなる力を込めた時、逆に呉葉の方が倒されていた。
体勢を入れ替え、攻撃のベクトルをそのまま、折った膝に向けさせる。前のめりになった力を抗わずに、流した巴投げ。リングにくるっと仰向けに叩きつけられ、寝そべってしまった呉葉。
「あぅ!・・・うぁっ、つぅぅぅぅぅぅ」
愛の太股が呉葉の喉にめり込むギロチンドロップに咳き込んでしまう。
立ち上がろうとした呉葉に畳み掛けるように殺到してきた愛のハイキックが首筋にきまる。
「あぅ・・・・いっ、くぅ・・・」
膝パッド越しとはいえ、右の重厚なストレートをモロに食らって悶絶する。
そのまま愛は倒れた呉葉の足を交差させる。
「ひゃぎぃ!・・・・あっ、はぅ、アッ・・・・あぅ」
呉葉の足を折り曲げ、その隙間に足を通し、
足4の字固め《フィギュアフォーレッグロック》悲鳴と共にのたうつ呉葉。
激痛に喘ぎ、愛の執拗な体位変換。視点にした起き上がりに
「ひゃぐっ・・・はぅ・・・やっ、やだぁぁ」
痛みに我を忘れてしまう。口の端からは、唾液が悲鳴と共にマットに飛散る。
腰を浮かしてきたときには・・・・涙目になってリングに仰向けに悶絶する。
その淫靡な姿を見られているとはっとして、痛みを堪えようと口を噤む。
暗がりののなか、淫靡に喘ぐ姿をギラギラした視線で釘付けになっている視線の集中
「あ・・・あぅ、アッ、あっ、あっ、あっ、あぁぁぁぁ・・・」
呆然と、ロープへにじり寄る呉葉。その度にシーソーの様に角度を絞る動き嬌声をあげてのたうつ。
ロープに手が届きそうな・・・そんな時だった。
股間に愛の指がぷっくりとした呉葉のアソコを刺激し、突然の快楽に大きく口を開けた。
「あ、いっ・・・・いやぁ、いやぁ・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
涙目になって懇願する呉葉。届きそうなロープの手前で愛は股間を指で刺激して悶絶させる。
「ロープブレイク」
しっかりと掴み、技が解かれる。
立ち上がろうにも・・・足に力が入らない。愛の愛撫に腰が抜けてしまっている。
そのまま動けない呉葉を何度もストレート気味の掌底が涎をしぶかせる。左右に頬を張る音とともに、涎が口元から溢れ出る。
「あぐぅ・・・ふ・・・ふぅ・・・んっ、んんんんっ・・・・」
踏鞴を踏んでしまう呉葉。愛はさらに攻め立てようと踏み込んでくるその掌底を掻い潜るようによけると愛の胸元に逆水平からのチョップが炸裂し、愛の黒髪がビクンッと震えて棒立ちになる。
「さぁ、愛ちゃん。今度はこっちの番ですよ!」
(・・・ハァ、ハァ・・・アソコが熱い?)呆然としている愛ちゃんの股間に指を入れるとボディスラム。
悲鳴があがり悶絶する愛を一瞥し、前髪を掴んで強引に立ち上がらせてロープへとリリース。
リングの上で性器を責められる攻撃には慣れているし、自分も相手にしたことがある。
リングの上でアクメ絶頂したときもあるし、イカされてリングの上で大の字のヒクヒク痙攣したことだってある。
…それが、美少女プロレスの、今、私があがっているリングだ。
「あぅぅ」
ロープの反動で身体が泳ぎきった桜庭愛の胸元がたわみ、ドロップキックにマットに転がる。
その足を掴んで足を絡ませ足四の字固め。痛みに悶える愛の姿を見て、さらに角度を絞ろうとする呉葉。
(愛ちゃん、痛そうにしている・・・・?)
愛の悶絶する姿に呆然としてしまう呉葉。アソコはきゅんきゅんと湿り気を帯び始めて愛の痛がる姿を見てる。
大粒の汗を流し、ぷくっと胸元に勃起してしまった乳首の膨らみ。口元から溢れ出る涎を見て呉葉はいてもたってもいられなくなってしまう。そして、技を解くと愛に覆いかぶさり唇を奪った。
くちゅ、くちゅ、くちゅくちゅ・・・舌先を転がし愛とディープキスしてしまう。そのまま水着越しに愛の乳首を嚙むと小さく震える愛。
「呉葉ちゃん?」
「愛ちゃん、今度は私が愛ちゃんを気持ちよくしてあげる」
呆然としている愛をローリングクラッチホールドにさせると水着越しにアソコを嘗める。
その攻撃にうっとりとしてしまう愛を今度は立ち上がり際にラリアートをモロに食わせ
る呉葉。直撃を食らってしまい愛は昏倒した。
「んぶっ・・・・うぅ」
白いサポーターで肘をガードしている二の腕がくの字に挟み込むように愛の喉にぶつかり後にひっぱられるような怖さに身を硬くしてそのまま、首を固定されマットにたたきつけられた。
再び、マットに寝転がされてしまう。
「はうぅ、あ、あんっ!」
強かに後頭部をぶつけてしまい、意識が朦朧とする。
何度も首を振って、回復を促すものの靄の掛かったような視界はぼやけている。
突然、腰が圧迫された。
反射的に力を込めて腰を落とす。(あんっ、ジャーマンスープレックス?・・・・・させないわ)
密着した姿勢のまま腰に力を込めようとした矢先、ガクンと膝が前に砕ける。
それは突然の事。自分が倒れる事に先天的な恐怖があった。
(あぅ・・・・うぁぁぁぁ?)
ジャーマンとは明らかに異なる。
視線が後方にはなく、立つ動物である人間にとって倒れるというのは恐怖である。
寝るさい、後ろからベッドに身を預けて寝る人間はいない。
一度、体勢を低くしてベッドに入るのが普通だ。
垂直に倒れる経験なんてない・・・・。
慌てて愛は足を開こうとした。尻餅をつくためである。
腰を前のめりに倒す。こうすれば・・・ダメージは少ないそぅ、判断したためだ。
呉葉は愛の股間にアソコを押し付けながらクロッチをずらし指をアソコに押し入れる。
その股間が猛然といやらしく突き出したお尻に叩きつけられた。
驚嘆する観客達。
踏ん張った愛のアソコを激しくシェイクして転ばせる。
腰に添えていた腕を下に引き呉葉は腰を据えて・・・落ちてくる自由落下中の愛の尻目掛けてオマンコスタンプ。
尻餅を付く為、股間を露わにさせていたアソコに指がめり込む。
その瞬間!
かっと、大きく両目を開き、絶頂に愛が絶叫した。
ビクンと大きくのけぞり、首は衝撃と脊髄から駆け上った痛みで後にガクンと仰け反る
「絶頂ぅくぅぅぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・・・!」
涎が飛散る。呆然と混濁した瞳から涙が溢れ出していた。
ぐったりとマットに倒れこむ桜庭愛選手。
ヒクヒクとお尻を押さえながら痙攣する格好はとても淫靡。
嗚咽の様な喘ぎ・・・涙を流してもぅ何も考えられなくなっていた。
その身体がゆっくりと持ち上げられる。
ガクンと拷問がはじまっていた。括り付けられるように身体が持ち上がっていく。まるで水車に吊るされたようだ。
ゆっくりと身体が天井を向く。大股は観客に見せ付けるように開かれ、
開脚された。観客達が一斉に立ち上がり、スホットライトの私を見つめる。
《おおっとぉ!これは…大技、ロメロスペシャルゥゥ!》
吊り天井固めとも呼ばれるメキシコの技だ。
「はぁん・・・・はぅ、はぅぅぅぅぅ・・・・・」
嗚咽と共に意識は混濁としていた。激痛によってすでに身体は麻痺している。
その状態が十分近く続いた。時々、強打したアソコがうずき、今は押し開かれている股間から愛液が溢れてしまう。それがとても気持ちよく・・・混濁とした視線であたりを泳がせてしまう。
「あんっ、はぁん、やぁ・・・、絶頂く、いくっ、イクイクイクッ・・・」
水着が湿っていく、もう、いやらしいことしか考えられなくなって…呆然とバックスクリーンに大股開きになった自分の姿を呆然と見つめている。御輿のように担ぎ上げられたその激痛が、精神を苛み、混濁しようとする意識を加速させる。
「あぅ・・・あっ、んんっ・・・・くぅ、いやっ・・・いやぁぁぁ・・・・」
拒否する心が強くなって逝く。
真剣に勝利を目指す真摯な視線で吊り上げられた愛を見つめている呉葉。汗が滲み、背中に浮き出す。
それが雫となってコスチュームを濡らす。たっぷりと観客の目が愛の痴態を堪能した。
「ああっ、もうダメッ…ギブアップ」
鳴り響くゴングとともに体勢が崩れ、愛の身体がマットに2、3度、バウンドした。
「あんっ、いく。いくぅん!」
薄暗い回廊のなか、2人の少女が折り重なって腰を動かしていた。
「きゃひぃ!」
廊下の壁に手をついて四つん這いの体勢になっている黒髪の女の子をサイドポニーの女の子が腰に手をやり
身体を叩きつけている。その激痛に情けない悲鳴をあげてしまう愛。
「・・・今日は私の勝ちだから、愛ちゃんを犯すよ?」
熱っぽい口調で呉葉は腰を早めるたびに愛の身体はガクガクと震えてしまうのだった。
控室の所々に脱ぎ捨てられたリンコスの残骸。そしてベッドの上で絡み合う裸身の悲鳴が木霊した。
「あっあっ、アッアッ、あっあっあちぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
高角度から両脚で固定し、腰を浮かしてグイグイ締め上げる。何度も、
「ああっ・・・!」
何度も、
「ひぃやぁぁぁぁぁぁ!」
何度も、何度も・・・手を持ち替えて角度を絞って、愛液に濡れくっきりとした股間を探る。
うつ伏せにして反らした身体が悲鳴をあげて・・・恍惚の顔で呆然としている呉葉の口元は吐き出した涎で
テレテレと汚れ、マットには涎が水溜りになっていた。
「愛ちゃん・・・イカしてぇぇぇ!」
懇願する声に再度、さらに高角度に呉葉の身体を折り曲げた。
それに呉葉は大きく両目を見開き、一際高く喘ぎ声を上げる。
「いぐぅ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ビクン、ビクンと痙攣する2人の裸。
背骨が折れ曲がってしまうほどに跳ね上がったからだがガクンッと崩れ落ちる。
ヒクヒク痙攣している呉葉はぐったりとした重さ自らが吐いた涎の中に突っ伏して気絶していた。
そんな呉葉を愛おしく抱きしめやがて寝息を立て始めてしまう。これが美少女プロレスの試合風景だった。
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オリジナルの女子プロレス小説です。
親友同士の「女子プロレス」を楽しんでいただければ幸いです。