No.749055 Another Cord:Nines = 九番目の熾天使 = 新年すぺしゃる!!その3!!! by2015Blazさん 2015-01-05 12:31:18 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:919 閲覧ユーザー数:750 |
Extra STORYⅢ 「レース中盤!!走れ戦士よ!!」
山岳に入り、ディアーリーズの脱落とロキ、ルカのタカナシ兄弟の喧嘩。そして竜神丸の辞退とそれによる代役の支配人の暴走。
レースはいよいよ、混沌の最高潮へと向かい始める・・・!
「・・・のかなぁ・・・」
「まぁ、なるわな。カオスには」
『ハイ!改めて三編連続出席のリィンです!!では、現在の状況の再説明です!!
現在、メンバーの皆さんは先頭の大集団と後方のお三方に分かれています!
先頭集団のトップ、つまり首位はFalsigさん。その後ろをawsさんとokakaさんが追っており、その後ろは支配人さんのデコトラから逃げようとするほかの皆さんが居るとの状況です!!其処にタカナシ兄弟のお二人が喧嘩を連れて合流!果たしてレースはどうなるのでしょうか!?では、いよいよ中盤戦ですぅ!!』
山岳コースの中盤。
既に数人の犠牲者を出したこのレースで現在トップを立つのはFalsig。
そして、逆に最後尾に居るのはkaito。
ココまで動きを見せないことに疑問を持つメンバーだが、それが今ここで見えようとしているなどとは思いも寄らなかった。
「さて。そろそろ本気と行くか!!」
最初に行動を起こしたのは支配人。
巨体のデコトラが一気にスピードを上げ、前方に居るメンバーに襲い掛かったのだ。
『いくぜいくぜぇ!!』
「げっ!!」
「マズイ!みんな避けろ!!」
「っ・・・クソッ!なんでデコトラがあんなに速えんだよ!」
「大方、竜神丸の改造だろ?」
「やりかねませんね」
その竜神丸が原因の支配人のデコトラが先頭に立つと、後ろに居るメンバー達は前方が全くと言って良いほど見えなくなってしまう。
デコトラの横幅がかなり広く、軽自動車でも通れないぐらいの大きさなのだ。
oka「デコトラが邪魔で前が見えないか!」
刃「これじゃあ前が見えませんね。どうにかしてデコトラを排除しなければ」
B「つっても今回武器禁止だろ?どうやって・・・」
げ「俺が行けばいいんじゃないか?俺は唯一自由度が高い奴だからな」
ガ「デコトラに飛び乗るって事か」
げ「ああ。相手選手に攻撃禁止なだけでマシンへの攻撃は禁止にされていないだろ?」
B「確かに。なら相手選手ではなくデコトラに攻撃すれば・・・!」
げ「ああ!!」
「ヘッ。悪いが、それは予測済みさ!!」
しかし、支配人、と言うよりも竜神丸にその事について予測されており、この対策なのか突如トラックの後部コンテナが完全開放されたのだ。
その中から現れた物。それは竜神丸といえばと言う程、納得と共通点がいく『者』だったのだ。
「「「「「ーーーーーーーーー!!!!!」」」」」←マッスルポーズ
早「新年からガチムチタイラント!?」
ガ「早苗、それ何処で覚えた」
mi「ご丁寧に袴着ているぞ」
B「ついで武器もご丁寧に・・・」
「総員一斉射!!なぎ払え!!」
刹那。タイラントたちはロケットランチャーやガトリング、更には小型ビーム砲などを乱射する。火力特化の武器を満載したタイラントたちが後方メンバー達に向かい、一斉攻撃を行い、メンバー達は右へ左へ更には後ろへと攻撃を回避する。
《 ガンッ! 》
「っ・・・!!」
そして、とうとう回避しきれなかったメンバーが脱落を始める。
oka「ッ!Falsig!?」
F「タイヤかよ!?」
運悪くタイヤにガトリングの弾が当たってしまい、Falsigのバイクは姿勢が不安定になる。このままではいずれは姿勢が崩れてクラッシュしてしまう。
だが、そんな事になるほど彼も馬鹿ではない。落ち着いてスピードを落とし、姿勢を安定させつつ、バイクを停止させたのだ。
「っつー・・・何とか止まったか・・・」
『Falsigさん、大丈夫ですか?』
「・・・見ての通り」
『はぁ・・・良かった。Falsigさんはマシン損傷でリタイア!!これで残るは14名です!!』
「トップだったのになぁ・・・運悪かったか?」
『あ。ちなみに帰りは徒歩でお願いしまーす!!』
「・・・選手回収用の車とか来ないの?」
『すまんなFalsig。予算が無かったんだ』
「・・・・・・マジで?」
五体満足でリタイアになったFalsigだが、その後に彼を待っていたのは約50キロ以上続く山岳から市街地への徒歩帰りだった。
文字通り、予算が無かったのでそこまで車を用意することも出来ず、レース中の魔法の使用は禁止。よって残るは五体満足な足で帰って来いという現実だけだった。
一方でタイラントの一斉射が続く先頭集団では依然として支配人の独走と一方的攻撃が続いており、メンバーは回避だけで必死の状態。打開策が全く浮かばないという窮地に立たされていた。
げ「チッ・・・!」
白「流石にこのままでは無理があるな」
mi「弾切れを狙うか?」
oka「いや・・・あれを見ろ」
okakaの言葉に一部メンバーがタイラントたちの方を見ると、タイラントたちの後ろにはたっぷりと弾薬の塊らしきものが置かれており、弾切れになったタイラントから順次弾の補充を行っていた。塊の大きさからして補充はまだまだ行えそうだ。
aws「・・・あの量じゃ当分は無理っぽそうだな」
oka「ああ。たっぷりと用意はしていた・・・だがな!」
だが、弾薬に当ててはならないというルールは無い。相手選手に攻撃してはいけないのであって弾薬に当てることに関しては禁止ではない。それを理解していたメンバー達は腰などに下げていた銃火器を取り出し、反撃にかかる。当てるのは弾薬。其処から誘爆させればタイラントは倒せる。
そんな事は竜神丸も承知の上。だから、彼は対策を既に用意していた。
《 ガタンッ! 》
aws「盾!?」
mi「対弾シールドか・・・厄介な」
タイラント達の中で数体が対弾シールドを構え、攻撃を防ごうしていた。
盾の面積は広く、これでは弾薬に当てることは出来ない。だからと言って魔法も使用不可。
完全に詰みではないのかと思うメンバー達。しかし、このレースが更にカオスになる切っ掛けとなるなどとは、その瞬間まで誰もが予想できなかった。
「トゲパタ!!」
「ッ!?」
刹那。突如一つの青い、羽の付いた甲羅がメンバー達の上を通過していき、真っ直ぐ支配人のデコトラへと激突。その小ささに似合わぬ大爆発を起こした。
イキナリ甲羅が現れたと思ったら直ぐに爆発と言う事に、彼らも面食らっていたが、それ以上に司会のはやてはその甲羅に見覚えがあったので、その甲羅の名を思わず口に出して叫んだ。
「トゲパタ甲羅!?」
「某配管工レースの一位殺しのアレか」
「何っ!?」
「あ?!なんだ一体!?」
「チッ。頑丈なデコトラだな。ならば、ボム兵でどうよ?」
更に、また彼らの頭上を何かが通過し、それが爆発。タイラントたちは先ほどのトゲパタ甲羅の攻撃で敏感になっていたからか、シールドで弾薬をガードする。
今度は青い甲羅ではなく、典型的な爆弾に足と目と更にはゼンマイが付いており、その異様な物の連続にバイクなどの後ろを確認できるメンバーは後ろをミラーで確認する。
B「ボム兵にトゲパタ・・・誰が使ったんだ?」
朱「ッ!アレは・・・!」
其処には紫色のカラーリングが施された反転したLのマークをシンボルとしたカート、ワルイージバギーの改造型に乗るkaitoが次弾と言うべきボム兵を持って迫ってきていたのだ。
げ「kaito!?」
oka「アイツ、今まで何をしていたかと思ったら・・・」
ka「いやぁ。後部座席にアイテムを貯蔵するのに手間取ってね」
支「いや、ソレ駄目だろ!?」
ka「タイラント使って暴れているお前には言われたくないな」
は『って!!アイテム何処から持ち出してきた!!それ、三周目からしか使われへん筈やで!?』
ka「アハハハハ・・・そのアイテムの提案者が俺だと言ったら、どうするよ?」
B「だからって自分勝手に使う理由にゃならねぇだろ!!」
ka「安心しろ。お前等に使う気は毛頭ない。寧ろ利害は一致していると思うが?」
団『まぁ、kaitoの言葉も一理ある。第一、私達は事前にアイテムの使用禁止とは言っても居ないし、それを了承したのも私達。但し、一周目から使用しているというのには違反に変わりないがな』
ka「ハッハッハ。さぁてなんの事だかなッ!!」
そう言ってkaitoは二つ目のボム兵を投擲。しかし、今度はボム兵がタイラントたちの迎撃によって撃ち落された為に空中で爆発。デコトラにダメージは通らなかった。
空中での爆発は思った以上に強大な威力で、思わず頭を下げて火が燃え移らないようにとする程だった。
ka「チッ。防ぎきったか」
B「あっぶねぇ・・・」
刃「わりと冗談にならない火力ですね・・・」
支「つかアイツ俺も諸共潰す気だったろ!?」
ka「今更それ言うか?」
支「本気かよ・・・」
ka「つー理由でだ。悪いが次で終わらせるぜ」
げ「何!?」
B「ゲッ!?あのアイテムは・・・」
キ「キラーの弾・・・ってことは!!」
ka「そう!お前等には悪いが、ココでぼぼ全員お陀仏になって貰う!!」
mi「なっ!?」
ka「悪いな。後はデルタと二百式ぐらいだからたいして恐れる事もなしだし、俺も勝ちたいからな」
朱「っ・・・そうまでして、貴方は何が望みなんですか!」
ka「・・・暇なき世界・・・ですかね」
『・・・イキナリ厨二臭い・・・って、今の駄目なん?』
ka「・・・さて。どうだろうかね。少なくとも、もっと面白い事があれば・・・ってな」
B「竜神丸のマリパじゃ飽き足らずにか」
ka「お前等ホントシリアスブレイク好きだな!?」
ガ「それはさておき、流石にそのキラーは俺達も使われちゃ困る!」
oka「素直に別のアイテムを使ってくれれば・・・話は別かもしれんが」
ka「残念。それは無いな。後はワンワンとバナナ一年分しか後部座席には無いから」
刃「どうしてバナナ一年分?!」
ka「いやぁ・・・スタート前に八百屋のオッサンから貰ってさぁ。んで後からアイテムを確保していったらまぁバナナだけ」
キ「それで皮すべりのコントでもしろって言うのかよ・・・」
早「と言うか、バナナをデコトラの前に投げてスリップさせればよくありませんか?」
ka「チッ」
ガ「よーしkaito、さっさとバナナ寄越しやがれ」
げ「後でスタッフが美味しくいただきました的なスピードで喰ってやる」
ka「駄目だ。これはお前等を独りずつ転ばす為にとっているんだ!!」
刃「何処までも今回は外道に走りますね・・・」
ka「言ってろ!悪いが、支配人諸共お前等を一掃させて・・・」
「ほう。一掃の手なら俺が貸すぜ?」
「あーどうも・・・って・・・・・・・・・ゑ?」
『・・・く、クライシスさん・・・』
『・・・・・・竜神丸め・・・』
それは、一瞬の出来事だった。
突如、地面に一本のヒビが入り、それがやがて長い対立線の様に引かれていく。
まるで下から誰かが線を敷いているかのように、一本の線は出来上がっていたのだ。
大地を揺るがし、地の底を這う。まるで大地が怯えているよう。
一刻も早く、地の中を這う何かを吐き出したいと思っているよう。
「ここ等だな」
だが這う者もそう何時までも地の中に居る気は無い。もう、出たい。地から顔を出し、大いに暴れたい。興奮とも、狂気とも言えるその気持ちで、彼には笑みが浮かべられる。
それが、彼の合図だ。
「暴君の・・・双角ッ!!!」
そして。ヒビが割れ、中からひな鳥が現れるかと思ったその瞬間。
一同は戦慄する。現れたのはひな鳥ではない。ひな鳥といわれれば一笑しそのヒナを食べかねない人物だったからだ。
「・・・ぜっ・・・ぜっ・・・」
「・・・ZERO」
「俺も混ぜろよ・・・このレースによぉ!!」
旅団最凶の暴君。更なる力を得た男がヤマハ・VMAX(初代)を駆り、再び現界した。
「いくぜ、轟竜の・・・!!」
oka「ッ!!総員散開!!」
「咆哮ッ!!!」
姿を見せた悪魔、ZEROは現れたと同時に息を大量に吸い込み腹に空気を溜め込んだ。
その吸い込みに危機感を感じたokakaは直ぐに全員に対し回避を呼びかける。
そして、其処から一秒と待たずに溜め込んだ空気を叫びと共に爆発。空気をも武器としたカマイタチの様な攻撃が地面を抉った。
B「うおおっ?!」
げ「轟竜・・・ティガレックス!?」
mi「まさかとは思うが、ZERO・・・」
「ああ。シュレイドっつー所は、そこそこ面白かったぜ?」
シュレイドとはモンスターハンターの世界にある地方の一つで狩人の原点の地も言われる場所だ。『ドンドルマ』などといった主要拠点はココに在り、その世界のハンターだけではなく、裏では異世界からの来訪者達も其処を根城にしているという話もある。
B「んでさっきの突貫技はディアブロスか。つくづくデカイ獲物が好きな奴だなオイ」
キ「この調子だと、他のモンスターも腹に抱えるって感じだな」
げ「嫌な事を言うな・・・」
薄々は思っていた事にげんぶは頭が痛くなったのか目線を少し下にへとズラす。
忘れたかった事なのに、そこまで正確に言われると誰しも良い気分にはならないだろう。
ZEROの乱入と妨害を避けきった彼らだが、地面に入ったヒビの事を怒涛の連続の所為で忘れておりコンクリートの地面は脆くも崩れ去り始めた。
『ああ!道路が!?』
『そりゃあんな攻撃で耐えれる道路があったら凄いで・・・』
『橋ならあるぞ?』
『・・・え?』
「わわわわわわ!?」
『ああっと!ココでデコトラの支配人さんがバランスを崩して崩落する瓦礫と共に落ちようとしている!!』
『大きいデコトラが仇になりましたね』
(BGM”奈落”(某カーニバルなんとかより))
「さ、サムスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!(タイラントの一体の名前)」
「----------------!!!」(支配人さーん!!!)
「・・・あれ。俺、なんで落ちて・・・」
『あ。マインドイーターが解けたようです』
『タイミング悪いな、支配人さん・・・』
「え?」
「----------------------!!!」←支配人をぬいぐるみの様に抱きかかえるサムスン。
「何で新年からタイラントに抱きかかえ」
『あ。落ちたです』
『悲しすぎるな。色々と』
こうして、デコトラと共に支配人の新年は崖下から始まったのだった・・・
「ええっと、なんか空しいワンシーンがありましたが、それをすっとばしてレースを再開としましょうかね」
『あ!はやてちゃん!』
「うえ!?どないしたんリィン?」
『さっきの崩落でawsさんが巻き込まれてハマーが崖下で大破したようです!!』
「ええ!?」
「ん?一応本人は無事らしいな。幸いにも反応が間に合ってハマーだけが落ちたらしい」
「ああ良かった・・・これで残るは13名。はてさて、どうなるのやら・・・」
「・・・はぁ。地味な離脱だな・・・」
『命あっての物種と言います。無事なだけでもよろこぶべきです』
ややホコリと汚れが服についていたawsは間一髪のタイミングでハマーから脱出し、難を逃れていた。崩れる瓦礫を足場に、柔軟な脚力と身軽な動きで駆け上がりコンクリートが比較的破壊されていないところにへと転び、本人は助かったと言う訳だ。
「どうせならkaitoさんも落ちて欲しかったけど、生憎とまだピンピンしているようやな」
『まぁねー』
「しぶとい奴だな。よくあんな奴を旅団に入れたものだ」
「個性豊かというのもまた面白いだろ?」
「はいはい。その話は後でと言う事で・・・awsさんも徒歩で帰ってきてくださいねー」
『支配人はどうするんだ?』
「ああ。あの人は主犯の人と一緒に連行する予定やから。主犯の方はお姉さんから『喰い終えた』との報告も上がってるんで」
『・・・・・・。』
「さて。長々と続くこの特別編。いよいよレースも終盤に差し掛かろうとしています。
と言う事で現時点でのレースの状況、及び残る選手のご紹介です!
現在、選手の皆さんは山岳地帯を通過。トップはokakaさん。その後ろを乱入してきたZEROさんが追いかけ・・・と言うか手当たり次第に攻撃をふっかけ、後ろはmiriさん、Blazさん、刃さん、げんぶさん、ガルムさん、kaitoさん、朱雀さん。そしてタカナシ兄弟は以前として劣悪関係で更に後方最後尾にデルタさんと二百式さんが現在・・・あー・・・言いたく無いですぅ・・・」
「今回脱落したのはトップの二人、Falsigさんとawsさん。後でアーマが回収するんで、待っててなぁ」
「さて。一周目からこんなバトルになっているのですが、果たして無事に五周できるのでしょうかね?」
「・・・無理っぽいな・・・」
「・・・残るコースは海岸沿いと高速道路。カオス展開が決定的に明らかですね・・・」
「はぁ・・・頭痛い・・・」
「と言う事で、いよいよ次回終戦・・・としたいのですが・・・作者さん、どうにかしてください・・・」
「・・・ふむ。これだけじゃ味気がないからな。ちょっとはやて達には黙って、サプライズと洒落込むか」
「・・・?」
「大丈夫だ。ちょっとお前に面白い物に乗ってもらうだけだよ。さてと・・・ん?
・・・・・・ほう・・・これは中々に・・・面白くなってきそうだな」
ココノエはそう言って投影式のディスプレイの画面を見て不敵に笑う。
果たして、彼女は一体何を見たのか。そしてレースはどうなるのか?
と言うかレース大丈夫かコレ?
次回終盤!!
・・・だといいんだけどなぁ・・・あれぇ?あれぇ?(ひえー風)
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その参っ!!
次回で完成できるのか自分でも不安です!!