咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~
連合討伐
虎牢関
セイバー「・・・カズキの気配が近づいていますね。」
アーチャー「ああ、そろそろだな。全軍!これより我等は敵に野戦を仕掛ける。全兵恐れることなかれ!この私アーチャーと共に居るだけで奴等など脅威になどなりえん!!貴様等の信じる主の為にその命差し出せ!!」
董卓兵「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」
セイバー「全軍、突撃ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」
セイバーとアーチャーが先頭に立ち、董卓軍全8万の軍勢を率いて突撃を開始した。
右翼に布陣するのは恋、星、凪の3人だ。相対するのは李、于の旗だった。その後ろには目測で大型の魔物が数十体。小型の魔物が数百体。人間の兵が数万と言う数だ。
凪「恋殿、星殿。あの二人は私のお任せして頂いてよろしいですか?」
星「一人で大丈夫か?」
恋「数的に・・・不利。」
凪は少し目を閉じ二人に返答する。
凪「あの二人は・・・私でなければならないのです。」
星「・・・そうか、往って来い凪。我等は露払いをして来る。」
恋「がんばって・・・凪なら、大丈夫。」
二人は凪の雰囲気から尋常じゃない覚悟を感じ取り、凪の背を言葉で押してやる。
凪「ありがとうございます。楽進隊、このまま李典隊于禁隊に当たる。気を引き締めて付いて来い!!」
楽進隊「「「「「は!」」」」」
そのまま凪は隊を率いて幼馴染が率いる敵部隊に向けて進軍を開始した。
恋「星、恋達は魔物を相手する。」
星「分かった。お主なら心配はせぬが、無理はするな。妖共は主達に任せるのが一番だからな。」
恋「ん、大丈夫。」
恋、星両名はそのまま左右に分かれ敵部隊に走り出した。
左翼はセイバー単騎と沁、桃香、一刀の三人の部隊が前方の文の旗と大型の群れに向かって進軍していた。
セイバー「カズト、シン、トウカ。私は大型の相手をします。兵は任せてもよろしいでしょうか?」
沁「応、任せておけ。ちらほら居る小型は一刀、任せるぞ?」
一刀「ああ!俺だって一騎にあいつらとの戦い方を教わったんだ。やってやるさ!!」
桃香「一刀さん、私もやるよ!あいつ等は絶対許さないんだから!!」
一刀と桃香は魔物討伐に意気込みを見せる。
沁「よし、その意気だ。セイバー、さっさと片付けてアーチャーの飯で宴会といこう!」
セイバー「はい。ではまずは一当て行きます。」
セイバーは剣を抜き、大型の魔物に目標を定めると剣を振り抜いた。
セイバー「エクス、カリバーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
セイバーが振り抜いた剣から光の柱が伸び、大型の魔物数体の上半身を薙ぎ払っていった。
沁「よし、今の内に敵兵を減らすぞ!!突撃ぃぃぃぃ!!!」
劉戯隊「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」
一刀「劉北隊も続け!」
桃香「劉備隊、吶喊!!!!」
劉北隊「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」
劉備隊「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」
劉三隊はそのまま敵兵の集団に向けて突撃を開始して、一刀、桃香両名は小型魔物の集団に向けて抜刀、突撃を開始した。
中央は柊、風、ねねを中心に兵を巧みに動かし、大兵力である袁紹軍をうまくいなす。
柊「将が居ないのは向こうも同じだけど・・・やっばいなぁ~」
風「言いたい事は分かりますよ、柊ちゃん。ですが弱音を言ってられないですね~。」
ねね「投擲班は油壺を投擲、火矢班は油に向かって放つのです!って談笑してないで手伝うのですー!!」
柊「いや、談笑しないと出番ないんだって私達。」
風「ねねちゃんは出番要らない様なので風達で独占しちゃいましょう、柊ちゃん。」
柊「え?そういうことなの??なら遠慮なく・・・」
ねね「そんな漫才してるうちに敵が前線を押し上げてるのでさっさと指揮に戻りやがれですぞこの駄目軍師!!」
柊と風のボケにねねは全力で突っ込みを入れる。さすがにねねの怒り心頭に冷や汗を流した二人はしぶしぶそれぞれの部隊の指揮に戻っていった。
ねね「ねねだって・・・出番ほしいです。ぐすん。」
そう呟いたねねの目には僅かに涙が溜まっていた。
場所は変わって一騎達奇襲部隊。
一騎「敵の旗は三つ葵、袁、文、顔、李、于、司馬。敵兵数、人間10万、人形3万、小型魔物1万、大型魔物5千って所か。」
華琳「見えるの!?」
一騎「式神を上空に放ってる。上から布陣は丸見えだ。どう動くかも随時・・・な。」
華琳「な、なんでもありね。」
一騎「人外相手だからこう言った事をする。つまりは特殊な事情があればこそって奴だ。」
華琳「そう・・・それで?私はどう動けばいいのかしら?」
一騎「そうだな・・・夏候惇、夏候淵は左慈と共に右翼の袁の旗を中心に攻めろ。紫苑、于吉、茶々丸は右翼の及川軍の相手だ。荀彧、君は虚空記録全録を使って彼女達4人をうまく指揮してやってくれ。大丈夫、君なら出来る。華琳は許褚、典韋と一緒に中央を殲滅する。往くぞ!」
一騎の号令にそれぞれが言われた場所に向かっていった。
右翼
左慈「ふん、素人のお守とは面倒くさいな。袁家は確か高飛車袁紹とお馬鹿の文醜と唯一の良心顔良だったか?おい、夏候淵。お前はどう思う?」
夏候淵「どう・・・とは?」
左慈「なに・・・どうすればこいつ等は瓦解が早いかと言う意味でな。」
夏候惇「そんな物正面から一気にたたきつぶせばいいだろう!」
左慈「で、どうしたらいいと思う?」
夏候惇「流すな!」
夏候淵「そうだな、本来なら大将だろうが・・・此処は顔良を落してはどうだろう?一応軍師を兼任してるらしいからな。」
夏候惇「秋蘭まで!?」
左慈「よし、聞いてたな夏候惇。顔良だ。文醜じゃないぞ?袁紹でも無い。顔良だ。兵も最小限で良い。いいか?分かったか?分からない子は手を上げて!」
夏候惇「はい!ノ」
夏候淵「姉者ぁ・・・」
左慈「もうあきらめよう。夏候淵、夏候惇と連携で敵を抑えていてくれ。俺が顔良を仕留めて来る。」
夏候淵「分かった。姉者、作戦変更だ。我等は敵兵を問答無用に叩き潰すから姉者は気兼ねなく暴れてくれ。」
夏候惇「おう?そうか??よし、ならば遠慮はいらん。有象無象の人外ども!この夏候元譲が貴様等を屠り抜いてくれる!!!全軍突撃ぃぃぃぃ!!!!」
二人((兵は一人もいないから軍では無いんだがなぁ・・・))
夏候惇の号令に二人は内心ため息をつきながら袁紹軍の陣へと突撃して行った。
左翼
紫苑「それでは于吉さん。兵の増員はお任せしますので・・・」
茶々丸「于吉様、枯れるまで兵を作ってくださいね。」
于吉「分かりました。私は兵を生み出す道具になればいいのですねって言うわけありませんよ!?」
紫苑「左慈さんが期待してると言ってます。」
茶々丸「左慈様が枯れるまで頑張る于吉大好きと言ってます。」
于吉「ふぉぉぉぉおおおおおおお!!!『創』『創』『創』『創』!!!!!!!!」
二人((扱いやすくて助かります。))
于吉は二人の言葉に気を良くしたのか道術を連発、そのたびにどんどん目に見えてやつれていった。
紫苑「それでは茶々丸さん、往きましょうか。」
茶々丸「はい、紫苑さん。」
いまだに頑張って枯れていく于吉を置いて、二人は人がい集まる及川軍へと歩を進めていった。
中央(一騎)
一騎「よし、許褚、典韋。あの集団に向けて攻撃してみろ。」
許褚「え?あ、あの集団ですか!?」
典韋「だ、大丈夫でしょうか。」
一騎が指さす集団はやけに目がうつろな集団だった。どうやら一騎達に気が付いたらしく、ぶつぶつと呟きながら一騎達の方に向かってくる。
一騎「ためらわず全力で。あいつ等はもう・・・人間じゃない。比喩でもなんでもなくあいつ等は人じゃ無くされた奴らだ。」
華琳「季衣、流琉彼を信じなさい。大丈夫よ。」
華琳の言葉にうなずく二人はそのまま敵集団を見据えて全力で投擲した。
許褚「でぇえええええええええええええええええい!!!!」
典韋「とりゃあああああああああああああああああ!!!!」
二人の武器はそれぞれ一定距離まで跳ぶと挽歌は後方の棘の部分から氣を噴出しながら回転しだして敵に向かって突っ込んでいき、敵兵を肉塊に変えていった。残歌はその回転に合わせて氣の刃が出現し、触れた敵を細切れにしていった。
許褚「す、すごい・・・」
典韋「ほえ~・・・す、すごいです!」
華琳「・・・ねえ、すごいえげつないんだけど?」
一騎「まあ・・・俺もこれを使うの初めてだからビックリだ。」
作った本人ですら引くほどの惨劇が目の前で繰り広げられたがとにかく進もうと一騎は3人を引き連れて敵集団の中に入って行った。
中央(荀彧)
荀彧「往ったわね。」
荀彧は駆けていった4人が敵集団の中に消えていくのを見送った。その後ろで曹仁がこれからどうするか聞いて来た。
曹仁「桂花、これからどうするっす?」
曹仁の問いに答えようとした時に曹洪が割って話してきた。
曹洪「って言うか、何であんな男の命令を聞かなきゃらないの!?」
曹純「栄華姉さん。文句を言っていても敵は待ってくれませんよ?」
曹洪の文句を曹純が窘める。その手にはいつの間にか見慣れない槍が握られていた。
曹洪「分かってる・・・って柳琳、その槍何?」
曹純「はい・・・鄧艾様に使っていいと言われたので頂きました。名を『嶽』と言うそうです。何でも氣で稼働する槍だそうで・・・私も一応武器に氣を込めるぐらいは出来ますので。」
そう言って曹純は氣を込めると、嶽はけたたましい音を立てて回転しだしたのだ。
曹純「きゃ!?」
その音に驚いた曹純は勢い余って取りこぼしてしまう。その槍が地面に触れた時、地面が一気に抉れたのだ。
曹洪「あ・・・危ないわね!?しっかり持ってないさいな!!」
曹純「ご、ごめんなさい。」
荀彧「そう・・・螺旋槍ね。」
荀彧は納得したような顔でその槍を拾い上げ、曹純に手渡した。
曹洪「え!?螺旋槍って真桜の持ってたあの??だってあれは紐を引っ張って回す効率の悪い武器だったじゃないの!」
荀彧「それを氣で稼働できるようにした物よ。さ、敵も迫って来たし・・・今は私の指示に従って動いて頂戴。香風はもうやる気満々よ。」
そう言って敵の方を見やると、徐晃が頭上で戦斧をぶんぶん回して今にも飛んでいってしまいそうな勢いだった。と言うより少し浮いていた。
荀彧「香風、浮いてる浮いてる!!」
香風「ほえ?」
そう言って回転を止めて振り向いた徐晃は自分の足元を見るが、回すのをやめてしまっていたので脚は地面に付いている。また荀彧を見るとすごい不満そうな目を向けて来たのだ。
荀彧「・・・わ、悪かったわよ。止めなきゃ気付けたわよね・・・とにかく。私の指示通りに動いて頂戴。そうじゃなきゃ・・・妖に殺されて終わるわよ!」
そう言うと荀彧は虚空記録全録の任意のページを開いて敵の方に付きだした。さながらガッシュベルの魔本を開いてるが如くである。開く必要はないのだが・・・説明は受けているのだが・・・
荀彧「雰囲気重視で往くわよ!」
らしいですはい。
こうして全ての戦端が一気に開かれたのだった。
あとがき
美羽「のお・・・妾の出番もう終わりかの・・・」
霞「ウチも・・・離れん言うてたのに・・・もう終わりかいな。」
華雄「大丈夫だろう?お前達は記憶持ちなのだから。」
美羽「そう言う華雄は落ち着いておるの?」
霞「せやなぁ・・・」
華雄「そうだな・・・私はあれだけ熱い展開をさせてもらったから今の所満足だ。」
霞「それ・・・ウチも満足しとかんと心狭い言われかねんやないの?」
美羽「そ、それを言われたら妾も・・・」
アーチャー「気落ちし過ぎだ。私など、技の一つも出させてもらっていないのだぞ?」
二人「「・・・・・・そうだった。ガンバww」」
アーチャー「ここで出しても良いんだが?(^^##)」
二人「「すんませんでした!」」
何やってるんだか・・・
さて、後ろでコントしてる3人は放っておいて・・・華雄さん、どうでしょう今回は?
華雄「ふむ・・・気になる所は螺旋槍を曹純に渡してしまったことだろうな。詰まる所・・・渡す事は2度と無いんだろう?」
まあ・・・分かっちゃいますよね?そうですね・・・言ってはなんですが味方になる事だけはありません。死ぬにしても生きるにしても・・・ね。
華雄「それで次回は?」
虎牢館側の戦闘で凪を中心にして往こうと思ってます。顔良の部分まで書ければ幸いです。
華雄「なるほど・・・詰まる所虎牢関に詰めている私達は・・・」
出番なしですね。
華雄「休暇か?ならば私は武の鍛錬を・・・」
けが人自重しろ。
華雄「うむ・・・」
と言う訳で次回は虎牢関側の戦闘をご覧ください。
華雄「ではまた次回会おう・・・あ、次回は出番なかったんだった。」
・・・出す?
華雄「出来れば・・・」
おk
アーチャー「さて・・・次回予告を」
霞「終わっとる!?」
美羽「わ、妾たちの扱いひどいんじゃないかの?」
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連合討伐戦突入です。ではどうぞ