No.740292

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第397話

2014-11-29 08:12:37 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2247   閲覧ユーザー数:1997

~アーライナ領域~

 

「う、嘘……」

「い、今まで何度も僕達を阻んできた貴族連合の協力者達が……」

「ほ、ほとんど殺されたじゃないか!?」

「これがメンフィルの”逆鱗”に触れた者達の末路という事ですか…………」

「余りにも圧倒的な戦いでもあったな……」

それぞれの戦闘が終わるとアリサやエリオットは信じられない表情をし、マキアスは驚きの表情で声を上げ、セレーネとガイウスは重々しい様子を纏って呟き

「姉さん……」

「………………」

「兄上…………」

「ゼノ……レオ……」

エマやユーシスは辛そうな表情をし、セリーヌは複雑そうな表情で黙り込み、フィーは悲しそうな表情でゼノとレオニダスの死体を見つめた。

 

「―――何にしてもリウイ陛下達のお蔭で、貴族連合に協力している厄介な方々の半数以上がこの世を去った事で今後の私達の活動に有利になった事に加え、正規軍にとっても朗報である事には間違いありませんわね。」

「…………そうね。」

「問題はメンフィルがここから”どう動いてくるか”だな。」

「ええ……」

静かな表情で呟いたシャロンの言葉を聞いたサラ教官は複雑そうな表情で頷き、トヴァルとクレア大尉は厳しい表情でリウイ達を見つめていた。

 

「な、なああああああああっ!?な、NO.ⅠやNo.Ⅹどころか西風の猟兵達まで殺されるなんて!?」

「……っ!どうして子供のアルティナまで殺したのよ!?あの娘相手なら捕縛も容易だったんじゃないの!?」

仲間達の多くが殺された事にデュバリィは信じられない表情で声を上げ、アルティナの死体とクラウ=ソラスの残骸をに視線を向けて目を見開いたクロチルダは自分に近づいて魔剣の切っ先を自分に突きつけているリウイを睨んだ。

 

「元々あの小娘は帝都ミルスにて”処刑”される予定だ。第一あの小娘が処刑される”原因”を作った貴様がそんな事を言える立場か?」

「グッ……!」

しかしリウイの正論に対する反論を持ち合わせていないクロチルダは唇を噛みしめた。

「――――ご苦労、ペテレーネ!俺達をユミルに戻せ!」

そしてリウイが声を上げるとその場にいる全員はユミルに戻った!

 

~温泉郷ユミル~

 

「リウイ様!皆さん!お怪我はありませんか!?」

その場にいる全員がユミルに戻るとペテレーネがリウイ達に駆け寄ってきた。

「……”闇の聖女”ペテレーネ・セラ神官長……まさか先程の謎の空間は貴女が……?」

「――はい。お母様は”混沌の女神(アーライナ)”の神格者の上、術者としても最高峰の力を持っていますから、先程のような事もできるのです。」

ラウラの疑問にプリネは静かな表情で答え

「ほえ!?”闇の聖女”ってそんな事もできるの!?」

「”闇の聖女”―――話に聞いていた以上にとんでもない術者のようね……」

「ええ…………婆様ですら足元にも及ばないかもしれないわ……」

プリネの説明を聞いたミリアムは驚き、目を細めてペテレーネを見つめるセリーヌの言葉にエマは複雑そうな表情で頷いた。

 

「リウイ陛下。私は捕縛したルーファス・アルバレアを帝都ミルスに連行する為、先に失礼しても構わないでしょうか?」

「ああ。」

「よくやったゼルギウス!さすがは余の自慢の騎士じゃ!」

ゼルギウスに視線を向けられたリウイは頷き、リフィアは嬉しそうな表情でゼルギウスを見つめた。

 

「お褒めに預かり光栄です。―――それではお先に失礼します。」

リフィアの言葉に微笑みを浮かべて会釈し、ゼルギウスは”帰還の耳飾り”でルーファスと共に転移し

「兄上……ッ!」

その様子を見ていたユーシスは声を上げた。

 

「―――形勢逆転だな、”身喰らう蛇(ウロボロス)”。貴様らご自慢の”執行者”達に加えて”西風の旅団”の猟兵達も死に絶え、貴様ら自身も満身創痍の状態。この戦力差になってもまだやり合うつもりか?」

「……………ッ……!」

「グググググ……ッ!マスターさえいればこのような屈辱は受ける事はないと言うのに……!」

そしてリウイに問いかけられ、リウイの仲間達にそれぞれ武器を突きつけられているクロチルダとデュバリィが悔しそうな表情で唇を噛みしめてリウイを睨み

「”鋼の聖女”がいた所で状況は変わらないと思うがな。」

「何ですって!?マスターを愚弄するのはこの私が許しませんわ!」

呆れた表情で呟いたレーヴェの指摘を聞いたデュバリィはレーヴェを睨んだが

「ほう?この状況をどうやって切り抜けるつもりだ?少しでもおかしな真似をすればお前達の命はないぞ。」

「グググググ……ッ!」

レーヴェやリウイの仲間達によって全方位を包囲され、武器を突きつけられているデュバリィはレーヴェの言葉に唇を噛みしめた。

「戻ってくるのが遅いと思ったてきてみたら、随分とおかしな事になっているじゃねえか……!」

するとその時何とオルディーネが”パンタグリュエル”から現れ、ユミルに降り立った!

 

「クロウ……!」

「何をしに来たのよ!?リィンは無事でしょうね!?」

オルディーネの登場にエリオットは驚き、アリサはオルディーネを睨んだ。

「あいつは”招待”されている身なんだから、丁重に扱われている。それより……随分と好き放題に暴れてくれたじゃねえか?西風の連中もそうだがまさか”結社”の化物共に加え、あんな子供まで殺すとは幾ら何でもやりすぎじゃねえのか?」

「うふふ、まさかとは思うけどそんな玩具でレン達に勝てると思っているのかしら?」

オルディーネから聞こえるクロウの声を聞いたレンが不敵な笑みを浮かべ

「ハッ、幾らテメェらでも生身でコイツを相手にするには厳しいだろうが。」

「フン、舐められたものね。お望みならその鉄屑越しにメンフィルの”力”を思い知らせてやってもいいわよ?」

レンの言葉に答えたクロウの声を聞いたファーミシルスは鼻を鳴らして嘲笑した。

 

「―――いや、その役割は私達が引き受ける。」

するとその時青年の声がどこからか聞こえ

「何――――ガッ!?」

声が聞こえた方向にオルディーネが視線を向けると勢いよく放たれた矢がオルディーネの目の部分を貫いた!

「ええっ!?」

「矢で”騎神”にダメージを与えるなんて……!?」

「あ、ありえないわ……!一体誰がこんな事を……!」

それを見たエリオットは驚き、エマとセリーヌは信じられない表情をし

「―――あそこよ!」

サラ教官が視線を向けた方向にその場にいる全員が視線を向けるとシュバルツァー男爵邸の屋根の上に弓に魔力と闘気を込めた矢を番えている貴族風の軍装を纏った青年がいた!

 

「行け、ターナ!」

「了解、お兄様!」

そして青年が叫ぶと一騎のペガサスナイトが空から強襲し、オルディーネの足の関節部分に闘気と魔力を込めた槍を叩きつけた!

「ハァァァァァァァ……!!」

「グッ……!?」

ペガサスナイトの攻撃をその身に受けたオルディーネからクロウの苦悶の声が聞こえ、オルディーネに攻撃したペガサスナイトは空へと離脱し

「―――今よ、エフラム、エイリーク!!」

ペガサスナイトはユミル渓谷道方面に視線を向けて叫んだ!

 

「ああ!行くぞ、エイリーク!!」

「はい、兄上!!」

するとユミル渓谷道方面からそれぞれが跨る白馬を走らせ、槍を持つ青年と青年と容姿が似ている細剣(レイピア)を持つ娘がそれぞれの武器に闘気と魔力を込め、白馬を跳躍させてそれぞれの武器をオルディーネの片腕の関節部分に叩きつけた!

「”ファラ”の聖炎、その身に刻め!オォォォォ……!奥義――――真焔槍!!」

「”森の守護者”より受け継ぎし水の力、その身に刻みなさい!奥義――――蒼麗剣!!」

「グアアアアアアアアア――――――ッ!?」

凄まじい炎を纏いし槍と、猛吹雪を纏いながらも水も纏っているレイピアを同時に同じ場所に叩きつけるとオルディーネからクロウの悲鳴が聞こえたその時、弓に番えた矢に闘気と魔力を流し終えた青年は矢を放った!

「偉大なる先祖たちより受け継がれしこの力、その身に刻むがいい!ゼロ・アロー!!」

「ガアアアアアアアアア―――――ッ!?な―――嘘だろうっ!?」

青年から放たれた矢は魔力と闘気によって巨大な矢と化し、二人が同時攻撃した場所に命中し、大爆発を起こすと何とオルディーネの片腕の関節部分は破壊され、関節部分が破壊された事によって片腕の一部が地面に落ち、オルディーネからはクロウの悲鳴と狼狽した様子の声が聞こえて来た!

 

「なああああああああっ!?」

「”騎神”の腕を生身で……」

「ひ、非常識にも程があるぞ!?」

それを見たデュバリィは信じられない表情で声を上げ、ガイウスは呆け、マキアスは疲れた表情で声を上げ

「何なのよ……何なのよ、貴方達は!?」

目の前の出来事や自分達の状況を現実と判断するのを否定したいかのようにクロチルダは悲鳴を上げるように声を上げた。

 

「フン、犯罪者風情が我が名を知れる事、光栄に思うがいい。我が名はヒーニアス。ヒーニアス・ナクラ・マーシルン。メンフィル王公領フレスラント領主”ナクラ公爵家”の跡継ぎにしてメンフィル皇子でもある”闇王”リウイ・マーシルンと”魔法将軍”リオーネ・ナクラの血を受け継ぐ者!そしてユミル防衛に派遣された部隊を率い、エレボニア帝国侵攻軍の将の一人でもある!」

「同じくターナ・ナクラ・マーシルン!ヒーニアスお兄様達と一緒にユミルを護る為とエレボニア帝国に”裁き”を与える為にこの地に参上したわ!」

弓を持つ青年―――ヒーニアスとペガサスナイト――――ターナはそれぞれ堂々と名乗り

「――――俺はメンフィル王公領セルノ・バルジア統合領主”ファラ・サウリン公爵家”の跡継ぎでありメンフィル皇子、エフラム・ファラ・サウリン・マーシルン。ヒーニアス達と共にユミル防衛の任とエレボニア帝国侵攻軍の将の一人としてこのゼムリアの地に派遣された者だ。」

「同じくエイリーク・ファラ・サウリン・マーシルン。ユミルの人々を護る為……そしてゼムリアに存在するメンフィル帝国領の平和を護る為にこの地に参上しました。」

白馬に跨り、それぞれ外套を纏っている青年―――エフラムは全身に覇気を纏って名乗り、同じく外套を纏っている娘――――エイリークは決意の表情で名乗った!

 

 

 

と言う訳でオルディーネ登場するもリウイの孫たちによって片腕が使い物にならなくされた為、出落ちキャラになってしまいましたwwなお、オリジナルキャラであるリウイの孫たちが登場した際のBGMは閃Ⅱの”威風”か幻燐2の”荒野を渡りて”、ファイアーエムブレム聖魔の光石のエフラム陣営の中盤の戦闘フィールドBGMである”不動の志”、テイルズオブグレイセスの”到来!”のどれかだと思って下さい♪なお、エフラム達の容姿や服装はファイアーエムブレム聖魔の光石の同名の人物と同じと思って下さい。………まあ、エフラム達はオーレリア将軍達みたいに出番はちょっとだけの予定ですけどね(汗)


 
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