No.739438

寂しがりやな覇王と御使いの兄19話

あなたまさん

亞莎さんの仕官の話だよん~美羽様が成長した姿受け入れてもらえるかな
桃の人登場!理由は・・・劉備と諸葛亮・・・あとは察してください

2014-11-25 08:46:37 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:11189   閲覧ユーザー数:8273

一刀達の旅に加わっていた亞莎は無事、南陽に拠点を置く美羽に仕官する事が出来た。

一刀・愛紗・稟は亞莎の仕官が成功した事を見届けてから、次なる目的地である襄陽へと進む。

 

一方の亞莎は新たな志を胸に、精一杯美羽を支える決意を露にする。

なぜ亞莎が美羽に力を貸す事を決めたのか……その出来事は美羽との会談にあった

 

 

~~~~~亞莎SIDE~~~~~

 

 

美羽「お主が妾に仕えたいという呂蒙かえ?」

 

このお方が名門・袁家のわがまま娘と噂になっている袁術様……袁術様のみならず、袁紹様の評判も良く無く、袁家の未来は真っ暗だと一部では言われたりしますが

 

亞莎「初めてお目にかかります。私は呂蒙、字は子明と申します。お会いいただきありがとうございます」

 

美羽「よいよい、妾の陣営はよき将が少ない。武官筆頭の黄忠・文官筆頭の張勲ぐらいだからのぉ。良き将が来てくれればと思っていたところに、山越を退けた義勇軍とそれを率いてる将が来てくれたのじゃ。妾は歓迎するのだ!」

 

亞莎「そこまで評価していただくのは光栄ですが、あの戦は私一人の力では全滅していました」

 

美羽「そのように謙遜するでない、確かに助太刀に来た関羽という武将の力が大きいところはあるのであろ

う。しかしお主の部隊は寡兵といえど、10倍の兵力差に屈せずに堂々と戦い抜いたと聞いているぞ?それは呂蒙の部隊運用が上手い証拠なのじゃ!」

 

この南陽から遠く離れた場所で行われていた合戦の詳細を既に入手し、その入手した情報を細部まで把握していられているようでした。愛紗さんの名と武功が先行して、私の戦時の行動など気にも留めてないと思いましたが……これは本当に噂は所詮噂だったということでしょうか?

 

呂蒙「ありがたきお言葉です。袁術様、無礼を承知なのですが、袁術様にお聞きしたいことがあります」

 

袁術「なんじゃ?なんでも聞いてくれたも」

 

仕官してきた者がいきなり君主に質問を投げかける。普通なら傍に控えてる人達が無礼だ!と言って止めに入ると思いましたが、ピクリとも動く気配がありませんでした

 

呂蒙「ありがとうございます。私は旅の最中に色々な噂を耳にしました。その噂の一部に袁術様は我侭放題で民のことなど省みないと……という噂を耳にしました。その噂は事実ですか?」

 

張勲「呂蒙さん、さすがに失礼すぎでは」

 

袁術「七乃、よい」

 

張勲「かしこまりました美羽様」

 

私も今から仕官しようとしている君主にこのような事を聞くのは礼儀知らずであり、処罰されても文句は言えない行動だと解っています。先ほどは動かなかった張勲様が止めに入ったということは、それだけこの質問が無礼なんだとわかる。でも袁術様は私を処罰するどころか、私を諌めようとした張勲様を手で静止させました。やはり袁術様は……

 

袁術「その噂は・・・事実なのじゃ。妾は幼少の頃は自分の事ばかり考えておった。自分が贅沢を出来れば……自分さえ優雅な生活が出来ればそれで良いと……名門袁家に胡坐をかいていたのじゃ。だが妾には兄代わりの人がいてな、その兄上が妾に説いてくれたのじゃ」

 

袁術「妾は洛陽の表しか知らずに生きていたが、その時に裏の顔もあることを知ったのじゃ。妾が贅沢していた金を食料に少しでも回せば助けられる人もいたかもしれないと思ったら……もう贅沢などしたくなくなったのじゃ」

 

張勲「美羽様・・・」

 

袁術「それから大嫌いだった学問と武術を、私の土地に住まう大切な民を守るために必死で兄様から習い始めたのじゃ。しかし、教えてくれていた兄様も十常侍に討たれてしまったの……妾は未熟にも兄様を殺した十常侍を討とうと兵を挙げようとしたのじゃ。大切な民を護る為に身に付けた力を振るおうとしたのじゃ」

 

袁術「そうしたらそこに居る張勲に泣きながら説教されてしまっての。兄様が命をかけて逃がしたのは、妾達に民達を守れと・・・そしてもっと成長し袁家の看板など関係無く、誰にも負けない為政者になれると見込んでいたから。それを復讐で命を散らしては駄目です!と諭されてな……それからすぐ黄忠が荊州の劉表を見限り、妾の陣営に来てくれてたのじゃ。張勲と共に妾を支え、武芸・内政・礼儀作法など色々な事を妾に指導してくれたのじゃ。期待に応える為にも……民を守り抜く為にも……巧みな用兵術を持つお主の力が必要なのじゃ!まだまだ未熟な妾ではあるが、力を貸してくれぬか」

 

自分の過去を懺悔するように語る袁術様からは、本当に過去の自分の行動を悔やんでいるのだと伝わってきます。本当にあの我侭と大陸に噂されていた袁術様なのでしょうか?噂からは想像出来ない、まるっきり別人のようです。一刀様はこれを知っていて仕官するように勧めたのでしょうか……あの方は冀州から旅で汝南まで赴いたと言っていました……もしかすると一刀様は……

 

亞莎「……解りました。どこまで袁術様の力になれるか解りませんが、私の力などでよろしければ袁術様の幕下に加わり、袁術様を支えてみせます」

 

美羽「そうか!力を貸してくれるのか!妾の真名は美羽なのじゃ、受け取ってたもぅ!」

 

七乃「私は張勲、真名は七乃といいます。今後よろしくお願いしますね」

 

紫苑「私の名前は黄忠、字は漢升、真名は紫苑ですわ」

 

亞莎「皆様の真名、ありがたく頂戴させて頂きます。私の真名は”亞莎”です、お受け取り下さい」

 

袁術様改め、美羽様を筆頭に、七乃さん、紫苑さんに真名で呼ぶ事を許されました。

無礼な質問をしたばかりの私にあっさりと真名を許した事に少し驚いています、美羽様同様に、この七乃さんと紫苑さんも器が広い方々なのでしょうか

 

七乃「亞莎さんの得意分野はなにになりますか?」

 

私の得意分野……以前ならば武芸と即答出来たのですが、一刀様達との旅で軍略は稟さんに、武芸は愛紗さんに指導して頂きました。この場合だと何て答えればいいのでしょうか……ここは正直に言うべきかな

 

亞莎「以前の私なら『武芸』とお答えしていました。しかし、この南陽に来るまで一緒に旅をしていた郭嘉様に軍略を、関羽さんから武を師事しておりました。なので武官・文官どちらの仕事も処理してみせます!」

 

はぅぅ……流石に大きく出すぎたかな……でもでも、一刀様からこいう時は誇張でも良いから自分を大きく見せるのが大事だと言ってましたし……大丈夫ですよね……?

 

美羽「ほぉ、噂に聞く関羽とやらから師事を受けていたのかえ!郭嘉という人物も聞いた事があるのじゃ、相当な知恵者のようじゃし……呂蒙の働きに期待してるのじゃ!」

 

亞莎「お任せください!今日は一度宿に戻り身支度を整えたいと思います、明日再びお城に伺います」

 

美羽「うむ、今後よろしく頼むのじゃ!」

 

亞莎「はい!では、失礼いたします」

 

 

やっちゃいました……いくら大きくみせろって言ってもこれはやりすぎた感が酷いです……

美羽様は気にしないと言ってくれましたが、さっきの質問はやっぱり無礼すぎでした。

笑って許してくれた美羽様のためにも……明日から頑張らないと

 

 

 

 

亞莎が自分の行動を省みて悶絶している頃、謁見を行っていた美羽と、傍に控えていた七乃、紫苑からは笑顔が溢れていた

 

美羽「七乃、紫苑!いい将がきてくれたのじゃ!」

 

紫苑「えぇ、あの子が噂になる程の人物である関羽さん、郭嘉さんから学んだ経験と知識は私達の力になると思いますわ」

 

七乃「これで表の政治を亞莎さんに、私は裏の狒狒爺を抑えることに専念できます」

 

美羽陣営に亞莎が加わった最大のメリットは”表の政治”をすべて亞莎に任せる事が出来る事。

美羽が賢くなった今でも、袁家に群がる羽虫は後を絶たない。今までは内政、羽虫の駆除をすべて七乃1人で行っていたのだが、これからは七乃が自由に動ける時間が増えるのが最大のメリットだ

 

美羽「まだ摘発するのは得策ではないのかえ?」

 

七乃「今はまだあんな連中でも居てくれないと国が運営出来ませんからね」

 

美羽「う~む、まだまだ人材を集めないといけないのぉ」

 

七乃「まだ美羽様が我侭だなんて風評があるなんて・・・早めに狒狒爺をなんとかしないといけませんね」

 

美羽「急いては事を仕損じると言うじゃ!慌てず綿密に行動を練るのじゃぞ」

 

七乃「わかってますよ美羽様~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美羽に仕える事になった亞莎に別れを告げ、旅を再開していた一刀一行は目的地である襄陽を目前に控えていた

 

稟「もうすぐ襄陽に入りますね、すぐ女学院に向かうのですか?」

 

一刀「それでもいいんだけど、女学院に俺が行ってもいいのかな?ものすごく今更の話なんだけど」

 

稟「男子禁制の女学院ですから、珍しがって一刀殿に寄って来るかもしれませんね」

 

嫉妬神「ソレデカズトサマ マタジョセイヲ テナズケルツモリDeath(デス)カ?」

 

明命「わ、私は関係ありませんので、一刀様あと任せます!」

 

 

一刀が女学院の生徒を手篭めにすると勝手に勘違いした愛紗は先日の山越軍との戦いで見せた嫉妬神に変貌を遂げる。その姿を見た瞬間に明命は一刀を見捨てて即座に逃亡する。

 

逃げ遅れた一刀はなんとか落ち着いてくれるように説得を試みるが……

 

一刀「明命!?というかこの嫉妬神さん超怖いんだけど!?俺まだなにもしてないよね!」

 

嫉妬神「マダトイウコト ハヤッパリ テヲダスノDeathネ」

 

稟「変わらず墓穴掘りますねえ。一刀殿」

 

説得どころか火に油を注ぐ結果しか得られなかった

 

 

一刀「愛紗さん?なぜあなたが英語の発音ばっちりなんでしょう!?それと稟さん見てないで助けてYO!」

 

稟「イラ、すみませんが、なぜか最後の発音にいらついたので、失礼させてもらいます。明命いきますよ」

 

明命「一刀様・・・・生きてたら一緒にお猫様をもふもふしましょう」

 

この状況で悪ふざけで最後の葉発音をラップ形式で言った瞬間に、稟にすら見捨てられる。

これに関しては完全に一刀の自業自得である

 

一刀「稟さん!見捨てないで!それと明命それは死亡フラグたてまくりだからね!?」

 

嫉妬神「サア カズトサマ ソコニ スワッテクダサイ・・・OSIOKIDeath♪」

 

一刀「あ・・・・・あ・・・・あーーーーーーーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稟「安らかに眠ってください一刀殿」

 

明命「この後の世は私達に任せてください」

 

稟「私達が戦のない世を創ってみせます」

 

 

 

 

避難していた場所で一刀の悲鳴を聞いた瞬間に、稟と明命は散ったであろう一刀に黙祷を捧げる

そして今は無き君主に、この戦乱を必ずや鎮めてみせると誓いを立てる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「2人とも!勝手に人を殺すなよ!?」

 

桂花?「ッチ、あんたなんかそのまま死ねばよかったのに」

 

明命「……いま桂花の声が聞こえませんでしたか?」

 

一刀「俺もなぜかそんな気がしたんだが……」

 

 

どこからともなく頭の中に響く聞きなれた桂花の罵声、嫉妬神のお仕置きでとうとう頭が狂ったと思った一刀だが、明命も頭をかしげながら不思議そうな表情を浮かべる

 

稟「それは一刀殿が桂花に罵られたいから幻聴が聞こえたのでわ?」

 

一刀「……そんなはず……無いハズ」

 

言い淀んだ一刀を、稟と明命はジトーと見つめる。

やはり一刀はその視線すら嬉しそうだった

 

一刀「それよりも嫉妬神なんとか落ち着かせないと……稟なにか案ないか?」

 

稟「そんなの簡単ですよ、抱きしめて耳元で囁いてあげればいいだけです」

 

一刀「そんなのでいいのか?試しに……稟、華琳が耳元でなにか言ってるぞ?」

 

稟「そんな華琳様が!……華琳様が私の耳元でささやいた後に、その美しい手で私の裸体はいやらしくな

ぞりはじめ…後には……だめです華琳様!ブシャーーーーーーーーー」

 

華琳と過ごす閨での妄想が始まり、魏では馴染み深い出来事となっていた鼻血流血事件が発生し、稟は血まみれで仰向けに倒れる。

 

倒れた稟を見て、一刀は『うん、やっぱり稟はこうじゃないと』と、明命は旅で一刀から教えてもらった鼻血の虹を見て興奮気味だった

 

明命「はぅわ!これが一刀様がおっしゃっていた、我らの名物鼻血ですか!見れて感激です!」

 

一刀「明命は見る機会が無かったもんな。また見たくなったらやってあげるよ」

 

明命「はい!お願いします!」

 

 

一刀「っとそろそろ稟助けてやるか。風のいうには確かここを・・・・トントン」

 

稟「ぶしゃぁぁぁぁぁぁぁ!・・・・ドタ」

 

流石に顔が真っ青になっていく稟を放置しておく訳にはいかなくなり、風の対処法であるトントンを実行するが……鼻血を止めるどころか先ほどの妄想での噴射よりも多く鼻血が発射された

 

一刀「あ……ここ違った。風曰く、噴射を促進させる所トントンしちゃった」

 

明命「一刀様!?流石にこれは不味いですよ!?稟さん顔が白くなってますしピクピク痙攣してます!」

 

一刀「だめだ・・・もう稟は助からない・・・安らかに逝かせてあげよう」

 

倒れる稟に合掌を捧げようとする一刀だが……一刀にも死期が迫ってる事をすっかり忘れていた

 

嫉妬神「カズトサマ マタ ワタシイガイノ オンナト ハナシテマスネ・・・・フフフフフフ」

 

一刀「しまった!嫉妬神忘れてた!……明命元気でな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!あばばばばばばばばばばばば!」

 

稟「ビク・・・・ビク・・・・グタ」

 

折檻されて悲鳴を鳴り響かせる一刀

 

鼻血の海で安らかな顔で逝っている稟

 

嫉妬神から戻らない愛紗

 

 

残された明命だけでこの状況を収められるわけもなく……

 

明命「……誰か収拾つけてください。」

 

力なくうな垂れてポロっと呟くことしか出来なかった

 

 

 

 

 

 

???「あれ?あそこに居るのってもしかして?……なんか後ろに般若が顕現してるけど……関羽さん……だよね?今近づいたら身の危険を感じるけど、せっかく会えたんだし……うん、私が死んだら……鈴々ちゃん後はよろしくね」

 

劉備「おーい!関羽さんー!呂珂さんー!」

 

覚悟を決めてこの場に飛び込んで来たのは、幽州で知り合いとなった劉備玄徳だった。

しかし、嫉妬神には知り合いだろうが関係無い。一刀に群がる女はすべて排除の対象だ

 

嫉妬神「マタ アタラシイ オンナカア!!」

 

劉備「関羽さん!?違うよ!?私だって!劉備だよ!」

 

黙っていたら間違い無く”死”が近づく。劉備は急いで自分に害意が無いのと、劉備だという事を必死に伝える。それが功を奏してか、愛紗を纏っていた空気が和らいでいく

 

愛紗「フシュウウウ・・・・劉備様、お久しぶりです」

 

劉備「再会を喜びたい所なんだけど……その手に持ってる血まみれな棒切れはなにかな・・・?」

 

愛紗「棒切れ?そのようなもの持ってなどいませ・・・・んよ」

 

劉備に指摘されて自分がようやく血まみれの棒を握っている事に気がつき、証拠隠滅の為に遠くまで投げ飛ばす。その光景を見て劉備は引きつった笑顔を浮かべるが、気を取り直して愛紗との会話を紡ぐ

 

劉備「みんなは元気かな?」

 

愛紗「はい。いまはいませんが、風と恋も元気ですよ。いまは冀州の荀家のご好意に甘えております」

 

風と恋の居場所を聞いた劉備は驚きに染まる。自分が納めている幽州琢郡にも名門荀家の事は鳴り響いている。その荀家と繋がりがある一刀にますます自分に味方して欲しいと思うようになった

 

劉備「あの名門荀家さんと知り合いなんだ~人脈が広いんだね!ところで、そっちで泣いている子は誰かな?」

 

劉備の視線の先には……先ほどどうする事も出来ず、黙って眺めていた明命が居た

 

明命「どなたか存じませんが……この空気を壊していただいてありがとうございます・・・ホロリ」

 

 

(純粋そうな子がここまで泣いている!?・・・鼻血で倒れている人はわからないけど、きっと呂珂さんがなにかしたとして……さっきの形相から推察するに関羽さんが自分を構ってくれなくて暴走したってところかな?)

 

劉備は場の状況を見て、大よその事を察して自分が来るまでの出来事を推測していた

しかも、劉備の推測はほぼ正解にたどり着いていた

 

劉備「大変だったんだね・・・えーと名前聞いてもいいかな?」

 

明命「失礼いたしました。私の姓は周 名は泰 字は幼平と申します!一刀様に仕えさてもらっています!

 

劉備「私は劉備、字は玄徳っていうの。幽州で太守をやってるんだ!よろしくね!」

 

明命「はぅわ!幽州の劉備様といえば荒れ果てていた幽州を建て直し、匈奴と話し合いで和睦したという人徳の君と呼ばれている劉備様ですか!?」

 

劉備「あはは。。。そんな噂話になってるんだ。んーちょっと違うかな?確かに方針と知恵は私が出したけ

ど、それを実行し豊かにしてくれたのは幽州に住む民達だよ!私が凄いんじゃなくて作業したみんなが凄いんだよ」

 

明命は思いかけず、大物の劉備と会えた事に感激していた。

田舎暮らしをしていた自分の故郷にも劉備の噂は轟いていた、その噂を聞いてから劉備への好感度は上がり、一刀の前に会っていたら劉備に仕えていたかもしれない

 

劉備「ところで、呂珂さんはどこに居るのかな?全然姿が見えないんだけど」

 

明命「……先ほど愛紗さんが捨てて、劉備様が棒切れとおっしゃったあれです・・・」

 

自分が先程棒切れと言ったあの物体……それが一刀だという驚愕の情報が齎される。しかも、その物体は愛紗が証拠隠滅の為に投げ捨てていた。これには流石に劉備は黙ってる事が出来ず、愛紗の腕を掴む

 

劉備「え”・・・関羽さんどこまで暴走したの・・・関羽さんちょっときなさい!」

 

愛紗「あの・・・劉備様?どこにいくのですか?」

 

劉備「いいからついてくる!周泰さんは呂珂さんとそこの……女の人を宿に運んで医者を手配してあげて!」

 

明命「わかりました!お任せください」

 

変人の集まりの中に現れた常識人である劉備玄徳、愛紗を連れて行く姿を見て、劉備様はまともな方でよかった……と少し涙を浮かべる明命だった

 

 

 

 

愛紗を連れて小道に入った劉備は愛紗に向き合い、今のままではいけないと諭し始める

 

愛紗「あの~劉備様、いったいなんなんでしょうか?」

 

劉備「関羽さん、確かに私は頑張れと言ったけど、あんな風に頑張れなんて言ったかな?そう簡単に素直になれないとは思っていたけれど、あれじゃあ逆効果だよ。私の場所より呂珂さんと居ることを選んだのに、あれじゃあ嫌われちゃうよ?それでもいいの?」

 

愛紗「そんなことは・・・ですが、玲綺様が新しい女性ばかり手篭めにしているので、この襄陽でも同じことが起きるに違いありません!」

 

劉備「それで疑わしい話があって、呂珂さんをあそこまで制裁したのかな?」

 

愛紗「ぅ、その通りです・・・」

 

(忠誠心と言うか、敬愛と言うべきなのかな・・・どっちにしろ行き過ぎちゃってるなあ)

 

劉備「関羽さん、貴方のような豪傑が一緒に居たいと思うほど呂珂さんは魅力的なんだよね?それで女性が寄ってくるようなら怒るのではなく誇ったらいいと思うよ」

 

愛紗「怒るではなく・・・誇るですか」

 

劉備「うん!私が慕ってお仕えしている方は、こんなにも民に愛されているんだ、そのような方と一緒にいれて幸せだって思わないと贅沢だよ?他の人から見ればずっと側にいられるんだから」

 

愛紗「・・・・・・」

 

劉備「それに一刀さんの性格上、自分から見境なしに女性に突っ込む事は多分しないと思うよ?なにか不可抗力でそうなったのならば、それこそ笑って見守ってあげないとね。もし呂珂さんが他の女性と一緒にいるなら自分の魅力あげて、振り向いてもらえるように努力しないとだよ?癇癪を起こせば構ってもらえる子供じゃもうないんだからね」

 

劉備の優しく、関羽の事を思いやる説得を受けて、愛紗は今までの自分の行動を省みていた……

女尊男卑の大陸で、唯一人の上に立てる才覚を持つ一刀、そんな一刀に女が群がるのは当然の事。

ならそれでイジけるのではなく、一刀の良さを解り合えばいいと

 

愛紗「そう・・・ですね、私はきっとあの方に甘えすぎていたのかもしれません。劉備様ありがとうござい

ます!私はあのお方のために武将として・・・女として支えていけるように頑張ります!」

 

劉備「今度は道を間違えたらダメだよ?今度間違えたら、関羽さんは私の陣営に来てもらうからね?私は諦め悪いから!」

 

愛紗「劉備様!?わかりました!そうならないためにも、関雲長全力で参ります!先に戻り玲綺様の看病に向かいます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

劉備「・・・ちょっと助言与えすぎたかな?将来敵になるとやっかいそうだな~関羽さんは盲目的な部分を

無くせばきっとものすごい将軍になれる・・・でも呂珂さんとは仲良くできるかもしれし、関羽さんの背中を押しても大丈夫かもね!私もいこっと♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「いまの会話きいた?・・ちゃん」

 

??「うん、噂以上に立派な方だったね。味方ではない将にあそこまで説くなんて・・・普通できないよ」

 

??「そうだね。私たちのお仕えする人が現れたかな?」

 

??「幽州からここまで来るのはきっと私たちの噂を聞いたからかも・・・会いにきてお話してから決めよう・・ちゃん」

 

??「もう一人、幽州代郡で天下無双の働きをした呂珂さん・・・かな」

 

??「呂奉先って人も呂珂さんに負けず暴れまわった・・・そんな人が仕えている呂珂さんも凄い人かも」

 

??「二人も英傑にあえるかもしれないなんて楽しみだよ・・ちゃん」

 

??「女学園で二人の来訪を待とうね・・ちゃん」

 

 

 

 

 

 

伏龍・鳳雛回といいつつ構成上登場次回になっちゃいました。

 

謁見中の美羽は桃香同様覚醒してます

変わり過ぎだって?武力が華琳様より高い?美羽じゃない?見逃してください><

 

 

独断と偏見による美羽と覚醒亞莎パラメータ~~~~

統率追加してみました

 

美羽   亞莎

武力77  武力82

知力72  知力96

政治78  政治81

魅力85  魅力82

統率79  統率92

 

 

原作があれでしたから充分覚醒したと思いますが桃香に比べたらまだまだかな?でも万能型で白蓮と同格の

 

能力があれば凄いことだと思いますー

史実の呂蒙と冥琳から次期都督と期待されて能力開花したならこれぐらいだと思いました。(まだ成長期)

 

今日は朝まで仕事なので本編進める余裕はないと思うのでここまで登場した武将の能力値(一刀も上方修正

加え)コメントでもあった能力を参考にして信長の野望・天道風にMAX120で表したのを寝る前にUPしようと思います。

100が上限だと90代オーバーが恋姫多すぎるとおもうで上限キャップを120まで伸ばします

 

そうすれば英傑 豪傑 将軍級 みたいな感じで仕分けができると思いますので・・・

桃香様も能力アップアップ!ひいき武将が低いのがありました・・・先に謝っておきます!

 

能力一部高すぎるだろwっていうのは嫁武将なので・・・突っ込まれても能力かえませんw


 
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