No.738867

つぶやき短編小説(練習)㉑その7

H@さん

妄想とつぶやきとぼやきのスクランブル交差点みたいなイメージで適当に書いて見ました。暇なので小説練習しています。殆ど意味なしなのであまり気にしないで読んで下さい。><

2014-11-22 21:39:55 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:368   閲覧ユーザー数:367

私は、あの悲惨な時代に毎日のように医者からもらった痛み止めとしびれ止めの薬を飲んでいた。そのおかげで少しづづであったが手の甲や頭部の傷も徐々に回復の道を辿って行った。あの悪魔が私に与えた屈辱と心の傷はあまりにも大きかった。「ちくしょうモンスターめ!今度遭ったら捻りつぶしてやる!」

 

ここでいうモンスターとは、あの悪魔に対して咄嗟につける名前がないので私が勝手につけたとりあえずの呼称であることをここに記しておくとする。

 

さらに、MOに会う時、両手にまいた分厚い痛々しい包帯姿をもろ見せることとなったのだが、な、なんとそれを見た瞬間MOはにんまりとほくそ笑んでいた。とても愉快な笑顔を私に見せたのだった。その当時はどういうことなのかまったく意味が分からず見当もつかなかったが今なら分かる、おそらく自分は上手く被害から逃れられたという勝利の感情と幸福の絶頂に気分が達して大満足だったのだろう。

 

痛みや傷は日に日に回復して行った。そして日々がいつの間にか通り過ぎいつの間にかその話題を他の誰かにまともにすることもなくなった。それと同時に口封じ的な奇怪な出来事や事件がたびたび相次ぐようになっていった。恐怖の隠ぺい工作とはこのことだろう。全ての真実を闇に葬り去って、その後は自分達だけは安全でまっとうな道を真っ直ぐ進んでなんとかやり過ごして行こう、そういう魂胆に違いない。

 

そして自分で自分を勇気づけるために、こう考えるようにもなって行った。「私なんてまだ刺されたくらいだから良かった方だ。斬首刑の人はもっと痛いし、二度と生き返ることはできないのだから、それを考えたらまだ幸せな方だ」と。本当にそれは今でもそう思う。それに比べればまだましだったと思う。

 

いつでもどんな日でも夕暮れ時になると太陽はオレンジ色に燃えて、東に沈むのと同じにずっと耐えていれば必ずまた状況は変わるのだ。いつまでも自分だけが同じ役回りだと言うことは決してないのだから。

 

この年になってとうとう私にも新しい転機がやって来たのだ。今後は新たな明るい未来に向かって大地を一歩づつ踏みしめながら頑張って歩いて行くしかないのだ。

 

自分が時折激しく感じる妄想や幻覚に対しての治療も今後は厳重に行って行きたいとも強く考えている。これは絶対にいづれは完治させて行かないとならない症状だと私は考えているからだ。


 

 
 
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