No.737079

艦隊 真・恋姫無双 3話目

いたさん

とりあえず……出来ました。 

11/14 修正箇所が……ありましたので修正しました。

2014-11-14 18:34:43 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2616   閲覧ユーザー数:2234

【 左慈登場 の件 】

 

〖 鎮守府 裏山の避難場所 にて 〗

 

赤城は、一刀の無事を知ると空腹感が一挙に増したため、川内に食事の用意を頼み、ボーキサイトをバケツ一杯分を受け取った。

 

赤城「一刀提督が無事だと分かってホッとしました! 川内! これだけでは、私が飢えてしまいます! 後で、お代わり下さい!」

 

川内の青ざめる顔を……横目で視野に入れつつ、于吉に問う加賀。

 

加賀「………于吉とか云いましたね! 一刀提督の生存情報を示唆する事、何かしら理由が在ると思いますが……先ずは証拠を示しなさい!! それが無ければ、私は信じません!!」

 

赤城「モグゥモグゥ……そぉです! 口だけでは……ガッパクッパクッ……信用なんか……ムゥ!? ムグゥゥゥ~~!!!」

 

川内「──はいっ! お水だよっ! 『グイッ! ゴクゴクッ! プハァ─!』 赤城さん! 食べるか話すか、どちらにした方が!!?」

 

赤城「だってぇ~! 一刀提督も心配だし、私のお腹も限界だったんだもん!! どちらも大事なのに一方だけにするなんてぇ……そんな薄情な事できる訳が無いでしょう!?」

 

于吉と加賀達の対談を聞いて────集まる艦娘達。

 

ーーー

 

??「じゃあ! 提督室に向かった長門は───ッ!?」

 

??「金剛姉さまは!? 金剛姉さまも、大丈夫なんですかッ!?」

 

??「………雷や電も無事なのか?」

 

??「天龍や龍田の姿も見ていない……」

 

??「……港湾棲姫とか……居なかったっぽい?」

 

ーーー

 

于吉「構いませんよ? それなら全員の疑問に………おやっ? 丁度良い! 北郷一刀を救いに行った者が戻りましたので、説明をさせましょう!」

 

『…………面倒事を……俺に押しつけるな!』

 

何も無い空間より短髪の少年道士が、姿を現した。

 

左慈「俺は『左慈』だ。 北郷一刀及び艦娘七人、無事に『ある場所』に送った。 今頃……漢女共が相手をしている。 ………以上だ!」

 

加賀「それだけでは……! それに……場所も此処では無く、なぜ他の場所へ! また艦娘七人と云われても、私達の仲間かどうかも判明しない曖昧な言葉など───信じるに値しません!」

 

左慈「────チッ! 大体……俺は、この世界の住人じゃ無いし、お前達に関わり合う事など本来無いんだぞ!? だから、お前達の仲間か判断まで出来ん! 俺の興味があるのは……北郷一刀のみだからだ!!」

 

この左慈の言葉に………赤城が真っ先に反応し、その後に全体へ波及する!

 

赤城「ウグッ! ゲホゲホッ! ま、まさかぁ! 一刀提督の貞操が!?」

 

『─────ザワッ!』

 

嫌な予感が頭の中に渦巻く艦娘達に、珍しく微笑む于吉。

 

于吉「あぁ……大丈夫ですよ。 ただの『好敵手』の意味合いで発言しただけですから。 万が一になれば───私が止めてみせます! 私の愛しき左慈を……寝取られるワケにはいきません!」

 

左慈「何をふざけた事を言ってやがる! 普通、そう意味合いで取る奴ら何か居ねぇよ! もう一度、同じ事ほざくんなら殴り飛ばして────!」

 

于吉「ワクワク、ワクワク!」

 

左慈「………………止めだ。 お前を殴った所で………」

 

于吉「カモオ~ン、左慈左慈くぅ~ん!」

 

左慈「『ブチッ!』 オラオラオラァ───ッ!!」

 

于吉に攻撃する事へ躊躇う(ためらう)左慈! いや、何時もなら全霊全身の力を持って殴りつけたいたのに、何故か攻撃しない。

 

正確には………攻撃したくない。

 

しかし、于吉の挑発に乗り、拳や蹴りを目に見えぬ速さで打ち込む! 

 

……于吉は、そんな攻撃を笑顔で、華麗に避け続けた!

 

于吉「どぉ~しました、左慈~ぃ? 貴方の拳が当たりませんよぉー!?」

 

左慈「く、くそぉ────ッ!! だから、テメェ──はムカつくんだぁ!」

 

于吉「はっはっはっ! 左慈の攻撃など~私の目には止まったも同然~!」

 

加賀達は、その二人の闘いを見て唖然とする。

 

艦娘たる自分達より早い攻撃を放つ左慈、その攻撃を……余裕の笑みを浮かばせながらも回避する于吉。

 

加賀「………私達の疑問に、応える気があるのか分かりませんが……一つ云えるのは、私達では勝てぬ実力を……秘めているようですね……」

 

───この二人の実力は、艦娘の身体能力を軽く凌駕している事が、ハッキリと分かった出来事だった。

 

 

◆◇◆

 

【 漢女の誘い の件 】

 

〖 扉の中 にて 〗

 

卑弥呼の云う『漢女道』に少し興味が湧いたか……一刀が聞き直す。

 

一刀「『漢女道』……聞いた事が無い。 だけど……道と云うからには、『茶道』や『華道』と同じ『自己の精神修練』と考えればいいのかな?」

 

卑弥呼「……うむぅ……遠からず近からずだな……。 もしぃ……『漢女道』を知りたければ……体験入門も随時受け付けているぞぉ! 熱きイイオノコなら、何時でも何処でも熱烈大歓迎だ!!」

 

貂蝉「うふふっ! ご主人様が来てくれるなら……手取り足取り股取り堪能させてア・ゲ・ルわよぉん~!! どぉう? どぉおぉお───ッ!?」

 

漢女達が熱心に勧誘してくる中、一刀に寄り添う二人も不信感を露わにして、一刀を守るように立ち塞がる!

 

金剛「I say!(ちょっと!) 一刀提督ぅを悪の道に引き込むなんてぇ! No way No No!(ダメよ~、ダメダメ!)」

 

港湾棲姫「……貴方達ハ何者ナノ? 深海棲艦ニ貴方達ミタイナ者ナド居ナイワ! ダケド……ソノ姿、服装……私達ト同ジ……?」

 

息を整えた仲間達も……一刀提督の様子に危機感を覚え、急いで駆けつける!

 

貂蝉「ふぅ~! このままでも何だしぃ~? 此方でお茶しながら……説明してもいいかしらぁん? ご主人様や艦娘の皆も………どぉう?」

 

長門「………さっきまで戦闘を繰り返した者を……はいそうですかと……容易く信じるような……我々では無い!!」

 

卑弥呼「美味しい甘い菓子もあるのだがぁ~?」

 

雷「お菓子ぃ───ッ!? いやぁ~ダメダメぇ! み、見え透いた罠に……そう簡単に引っ掛かる……雷じゃ~ないんだからねぇぇ!?」

 

電「うぅぅぅ……あ、甘いお菓子ぃぃ! 誘惑に負けそうぅ~! で、でも! 我慢なのですぅ!! 一刀さんに迷惑……掛けたく……ぅぅぅ……」

 

貂蝉「紅茶もあるわよぉん? 英国王家御用達の『ブルーレディ』を用意してあるのぉ………どうかしらぁん?」

 

金剛「─────────! 一刀提督ぅ! 行きまショウ!!」

 

一刀「あぁ! 最初から招待を受けるつもりだったからね。 全員で……お招きに与ろうか?(あずかろうか?)」ニコッ

 

港湾棲姫「…………………………ツイテク」ギュッ

 

天龍「おいっ! あんな危ない奴等に誘われて……簡単に付いて行ったら!?」

 

龍田「私も付いて行く~! とても~興味が湧いたから~!」

 

天龍「わっ……分かった! オレも行ってやる!!」

 

長門「おいっ! 私の反応は何だったんだ! ───提督が行くなら、私も付いて行くぞ!? 雷と電! お前達も一緒に来るだろう!?」

 

雷「司令官が行くのに、私が行かない訳ないじゃない! ……それにね! お菓子達も、私が食べてくれるの待っている筈よ!」

 

電「一刀さんの……馬鹿ぁ~。 折角……電が我慢したのに。 こうなったら沢山お菓子を頂くのです!! 『食べ過ぎると太るわよぉ~?』 そ、それは──電だけじゃ無いのですっ! 皆、同じなのですぅぅ─────ッ!!」

 

★☆☆

 

〖 扉の中の部屋内 にて 〗

 

貂蝉「いらっしゃぁい~! さぁ~~入って入ってぇん!」

 

貂蝉が案内しつつ………壁のドアを開けた。

 

ーーー

 

一刀「お邪魔しま~すぅ!? あ、あれ!? この部屋でイイのぉ!?」

 

雷「うわぁ~!? し、司令官───っ!?」ギュッ

 

電「はわぁ!?」ギュッ

 

一刀「おっと───っ! 大丈夫だよ、大丈夫!」

 

一刀に思わずしがみつく二人!

 

ーーー

 

金剛「───! よく手に入りましたネ!? very beautiful(とても美しい)な器デ~ス!!!」

 

港湾棲姫「────エッ!?」

 

龍田「あらあら~あら~っ?」

 

天龍「───何だぁ! 何でぇ──こんな部屋が此処にあるんだよぉ!!」

 

長門「─────────夢か幻……か?」

 

ーーー

 

貂蝉「私なりにぃ装飾してみたのよぉ~? 大人数だからぁ~! どおぉうかしらぁ───ん!?」

 

ーーーーー

ーーーーー

 

ドアを開けば……十畳はありそうな広い部屋に、所狭しと立派な家具等が見えた。 窓は大きな観音開きで、母港のドッグが丸見え。 

 

床には、真っ白でフワフワな高級感溢れる絨毯が敷かれて、その上には格調高いテーブルと椅子が存在感を示す。

 

そして、テーブルの上には英国製の豪華な紅茶セット。 甘い薫りが漂うクッキーや洋菓子が……所狭しと並べて置かれている。

 

壁紙がピンク……? 深くは問わない、いや……問いたくない。

 

壁には『嗚呼ぁ遥か也! 漢女道!!』と書かれた掛け軸。

 

ーーーーー

ーーーーー

 

ツッコミしたい提督達が、多数いると思われるが……外史ゆえ我慢して頂こう。 こんな装飾するのは……他には絶対居ない……ハズ。

 

 

◆◇◆

 

【 加賀と赤城の思い? の件 】

 

〖 鎮守府 裏山の避難場所 にて 〗

 

左慈「ハァー、ハァー! くっ、くそぉぉぉ───ッ!!」

 

于吉「左慈との夜の運動は、楽しいですねぇ~!!」ツヤツヤ

 

二人のじゃれ合いが終わったようで、加賀が……恐る恐る近寄る。

 

加賀『どうやら、休戦状態のようですね? さっきのアノ者の攻撃は、私でも防ぎきれるか分からない! 用心するのに越した事は無いわ。 下手に相手を刺激して交戦……そして大破などすれば、どうなる事───!?』

 

加賀の顔は、表情こそ浮かばない。 

 

しかし、何時も熱い己の体温が……急速に下がる事を感じ取った。 

 

『……………もし、大破をしたら……?』 

 

素朴な疑問が……加賀に現実を突きつけた。

 

加賀『───そうよ! 私達の戻る鎮守府は……もう無い! 大破でもしたら……入渠もバケツを使用不可! それどころか……今後は? この人数で、補給さえも……ままならないのに!!!』

 

加賀の頭に……今後の展開が予測される。

 

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

 

○○鎮守府の艦娘は……十数名。 

 

他の鎮守府に比べて少ないのは、『艦娘』を多く建造する事を……提督が嫌ったからに他ならない。

 

一刀『………皆の様子を把握できるのは、この人数で精一杯……』

 

ある日、秘書艦の折りに『建造したらどうか?』と進言した際、返された言葉がコレだった。 

 

当時は『何を弱気な事を!』とモヤモヤしたものだ。 しかし、今は……提督の関心が、新たな艦娘へ移る事を堪らなく怖がっている。

 

そのお陰で、避難もスムーズに出来たが……問題がある。 

 

提督が不在、鎮守府も消滅! 資源も何も無い『艦娘』だけをどうすればいいのか? 提督を見殺しにした大本営に世話になりたくは無いが、補給や入渠も出来ないと艦娘達には死活問題。 

 

しかし、大本営が一刀提督のような人の良い人物が居るとは思えない。 

 

それに、艦娘達は……全員……一刀提督を慕っている。 生存していると云う未確認情報がある為、そう易々と諦めないだろう! 

 

何とか、一緒に付いて行きたいと……願うのは間違いない。 だって………私も……そう思っているのだから………。

 

しかし、こんな状況で……私は……一刀提督に再会……出来るのだろうか………?

 

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

加賀に気が付いた于吉が……歩み寄ると、少し驚きの声を挙げた。

 

于吉「さて、御約束でした……ん? どうしました、涙を流して……?」

 

加賀「!? わ、私が涙………? あ、あれ……?」

 

急に涙が流れ……戸惑う加賀。 

 

于吉「…………………ふむ」

 

于吉は……何となく理由が付いたようで軽く頷く。 

 

 

??「うんうんッ! 分かります、分かります!」

 

加賀「ヒッ───!?」

 

突然………後ろか同意の声が聞こえて、慌てて振り向けば……ボーキサイトをまだ食べている赤城が居た。

 

赤城「私には丸わかりですよ? ────加賀!!!」

 

加賀「───────!」ビクッ!

 

赤城「ズバリ言いましょう! お腹が減っているのですね!?」

 

加賀「………………………」ズルッ!

 

赤城「分かりますよ! 加賀と何年同室していると思っているんですか!? しかし! このボーキは一航戦赤城が完全死守します!! 慢心なんかしません! 誰にも渡したくないんです!! そう、例え加賀でも──ぉおッ!?」 

 

加賀「────────!」ググッ!

 

赤城「って───加賀ぁ、その拳骨は何ですか? なぜ、頭のコメカミに当ててぇ!? い、痛あぁあ!? 痛いぃい!! や、止めてぇぇえ──!!」

 

加賀「私が! 今後の事を! 考えているのに! 何を食べて! い・る・ん・で・す・かっ!?」

 

赤城「ですからー! ボーキを……!?」

 

加賀「────────!」グリグリグリグリ!!

 

赤城「きゃあぁ─────────ッ!!!!!!!!」

 

赤城の絶叫が───避難所周辺へ大きく響き渡った!

 

◆◇◆

 

【 理由 の件 】

 

〖 扉の中の部屋内 にて 〗

 

招待された一刀達は、それぞれ席に付いて、紅茶やクッキーを召し上がる。 

 

全員が───既に『キラキラ状態』で待機中だったため、貂蝉の許可が下りると、一斉に食事を開始した!!!

 

ーーー

 

金剛「コレは……驚きましたネ! 何故、紅茶のgolden-rules(ゴールデンルール)を知っているのデスカ!? 的確に五つのpoint……抑えているネ!?」

 

電「ふあぁあ!? お、美味しいのです!!! 間宮さんの間宮羊羹に匹敵する程の美味しさなのです!!!」

 

雷「うぐっ! コレって市販品? えぇ~っ!? ア、アンタの手作り!? う、嘘おぉ───っ!! わ、私だって……カレーが精一杯なのにぃ!!」

 

ーーー

 

天龍「こりゃあ、うめぇ~!! 龍田も食べてみろよぉ!!」

 

龍田「お口開けるから~食べさせてくれる~? あ~~ん!」

 

ーーー

 

長門「…………て、提督ぅ! く、く、口を開けてみろ! わ、私が食べさせてやろう! 『おっ!? ありがとう! あ~ん!』 ……ビッグ7の名に掛けて、この任務! 必ず達成させてみせよう!!!」

 

ーーー

 

港湾棲姫「…………………ワタシノ手…………」

 

一刀「あぁ……ゴメンよ!? 俺が手を貸そう! さぁ……このクッキーも美味しいから食べてごらん?」

 

港湾棲姫「………アァ~~ン!! パクッ! ……モグゥ! モグゥモグゥ~!! ア、甘クテ幸セナ味ィ~~~~!!!」

 

『ジィ──────────!』

 

★☆☆

 

そんな和やかな雰囲気の中、卑弥呼が突然……話を切り出した。

 

卑弥呼「さてぇ……そろそろ本題に移ろうかの?」

 

一刀「構いませんよ! 此方もお尋ねしたい事がありますので……」

 

貂蝉「まずはぁ~! 私達ぃの演技ぃ~どこで分かったのかぁ……教えて欲しいのねぇん? 悪役みたいな役をこなすなんてぇ、私の美貌が邪魔して、あんまり上手くいかないかもぉ~て思っていたのよぉお?」

 

卑弥呼「何をいう貂蝉よ! 外史には、類い希な美しさを利用して、世のオノコを翻弄した同名の人物が居るだろうがぁ!! 己が精進の無さを持って生まれた容貌に責任転嫁しようなど、儂の美しさに対する当て付けかぁー!?」

 

『悔しいぃ───ッ!』と言いながら、どこから出したか白いハンカチを取り出し、口に噛んで引っ張った。

 

どう見ても……悪役の方が適任です……アナタ達。 

 

金剛「簡単デース! そちらのオネェサンは一人でfightしてマシタ! Knight's Code of Chivalry(騎士道精神)溢れる行為を行うオネェサン達が、悪者とは思えないデ~ス!!」

 

貂蝉「卑弥呼ぉ!! 今の言葉聞いたぁ!? 私達の事を、初見で漢女扱いしてくれたわあぁ!? こんなにぃぃ嬉しい事……久しぶりよぉぉん!!!」

 

卑弥呼「がっははははっ!! 貂蝉! 世の中には必ず理解者がおる! 精進を怠らずに、更に励もうではないかぁあ!!」

 

二人は、満面の笑みを浮かべ、嬉しいと喜びあった。

 

ーーー

 

長門「………金剛。 お前の博愛精神に心底感服する!」

 

天龍「……お前……目が悪いんじゃ?」

 

電「あ、あの二人への対応……す、凄いです! 憧れちゃいます!!」

 

雷「…………どういう感性してるの……?」

 

港湾棲姫「………………オネェサン?」

 

龍田「………うふふふっ」

 

一刀「金剛……もしかして……好み?」

 

金剛「違いマース!! 金剛は提督一筋ネェ!!! ……英国には、あのようなオネェサン達、大勢イマース! だから──ちょっとしたculture shock(カルチャーショック)ネ? 慣れれば良い人達ダヨ!!」

 

★★☆

 

貂蝉「それからぁ………ご主人様似の貴方はぁ?」

 

一刀「…………その『ご主人様』と云う呼び方にね? やけに親愛の情を感じるから……変だなと思って………」

 

卑弥呼「………それだけ……かな?」

 

卑弥呼は、貂蝉の言葉を遮り……唐突に言い出す。

 

卑弥呼「儂等の様子を見て……怯えや恐怖を見せず、仲間を助けようとする胆力は……正に驚嘆すると言っても差し支えんじゃろう!」

 

一刀「もしかして………自覚が………?」

 

卑弥呼「お黙りぃい!! べ、別に姿や形がどうとかでは無い! 艦娘複数による攻撃に、貂蝉は難なく対処してみせた! その適応力を言っておる! そのような分からぬ……お主ではなかろう!」 

 

一刀「……………………」

 

卑弥呼「………しかし、提督の地位にある者が……無謀に艦娘達を案じ、貂蝉の前に出ようとするのもは可笑しな事よ! ………主は、何か事情を知っているのではないか?」

 

『ーーーーーーーーーー!?』

 

艦娘や貂蝉達の視線が集まる中、一刀は……困ったような顔で……卑弥呼に向かって語る。

 

一刀「あやふやなんだけど……ね。 貂蝉とやらに……見覚えがあったのさ。 姿はあんなだけど………根は良い奴だったな……と」

 

貂蝉「──────ご主人様ぁん!?」

 

貂蝉の顔から……涙が零れ落ちた………。

 

ーーーーーーーーーー

ーーーーーー

 

あとがき

 

資料を買い込み(アンソロジー本四冊)、もう少し考えれないかと……思っていましたが……本を読むのに夢中になり過ぎ、投稿が遅れた作者でございます。

 

手探りでアタフタしながら話を書いてみるのですが……こんなんで大丈夫かと心配ばかり。 

 

因みに、加賀と赤城は、互いに『さん』付けで喋り合う中で発見。 直そうかそのままにしようか……思案中。 

 

ご意見あれば……訂正しようと思います。

 

次回は……どうなるか? 作者も全くわからない話ですが、興味ありましたらお待ち下さい。 


 
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