一刀の舞台の面子を決め、『次元の狭間』で練習する事になった
面子は春蘭・桂花・亜莎・恋・音々音…………
練習時間はあっという間に過ぎ去り
遂に本番の日がやってきた!!!
終節 〜平和の唄〜
祭りの初日……………
一刀の㊙舞台は天和達が終わってからのオオトリとして行われる
云わばスタートサプライズコンサート
三国の王と蓮華・愛紗・秋蘭・冥琳とバックダンサーの5人、そして張三姉妹以外は誰も知らない
5人に任命した時に同じ場所にいた紫苑達も勿論知らない
成都にある大陸一大きな舞台に多くの民達が集まり始め、華々しく祭りが始まる
天和・地和・人和の歌でその始まりを告げる
その盛り上がりはハンパじゃない
大陸の重鎮達はビップ席で天和達の歌を聴いて観る
華琳「っ!!凄い歓声ね…………耳が痛いわ」
雪蓮「ある意味戦より五月蝿いわね………」
桃香「でも、何となく盛り上がれるのは分かる気がします」
鈴々「にゃはは〜〜」
猪々子「アタシも盛り上がれるな」
鈴々や猪々子、祭などのある一定の共通点がある人はある程度は盛り上がっていた
因みに音響やスポットライトなど、ある一部の機器は貂蝉や于吉が現代から持ち込んで来た物
一刀は大いに慌てて止めようとしたが、左慈曰く
左慈『最早この外史はてめぇが中心となって時間が進んでいる
タイムパラドックスなんか起きる訳がねぇ
起きたとしても俺等管理者がいるから心配すんな』
とのこと等で渋々だが、一刀は承諾した
扱っているスタッフは于吉が使用方法を教えた
そして、張三姉妹の舞台も遂にフィナーレ
天和「みんな〜今日は盛り上がってくれてありがとう〜〜〜〜!!!」
地和「ここでちー達からお知らせがあるよ〜〜!!」
突然の発表に観客はどよめく
人和「進行台本には私達の歌はここで終わっちゃうけど」
天和「新たに歌ってくれる助っ人を呼んでおいたよ~~~~~」
進行台本とは今で言うプログラムのこと
確かにプログラム表最後の頁には天和達が今さっき歌った歌で終わりとなっている
助っ人と聞いて更にどよめく観客
事情を知らない皆も
斗詩「??終わりじゃないんですか?」
季衣「あれ?春蘭様は?」
流琉「………さっきまでここにいましたよね?」
風「おお〜?桂花ちゃんもいませんね〜?」
紫苑「恋ちゃんや音々ちゃんもいないわね」
明命「亜莎もいないのです!」
翠「てか、ご主人様もいないないか?」
ぽつぽつと気付き始めていた
華琳「いよいよね」
雪蓮「どんな歌声なのかしら?」
愛紗「楽しみです………♪」
と、遂に
地和「では、呼んでみましょう!!!」
天和「か〜〜ず〜〜と〜〜〜!!!」
天和がマイクごしに呼びかけた
すると
シュンッ!!
一刀「どうも〜〜〜『天の御遣い』の北郷一刀です〜〜!!!」
堂々と『空走』をして現れた一刀
その姿を見た観客は天和達には男性が興奮していたが、今度は主に女性が興奮し始めた
女性ファン「「「「キャ~~~~♪♪御遣い様~~~~~♪♪♪♪♪」」」」
重鎮達もいきなりの登場で度肝を抜かれる
霞「ちょっ!!?一刀やん!!?」
真桜「何で隊長がおんねん!!?」
小蓮「まさか一刀が歌うの?」
桔梗「うむぅ…………お館様の歌声は聴いたことがないのう」
何かと期待を寄せ始めた
一刀「まぁ、『天の御遣い』って言ってもただの男だから………」
地和「何言ってんのよ朴念仁
一刀程モテる男なんかそういないって」
一刀「…………自分では分からないなぁ」
などとちょっとした小話があった後
天和「じゃあ、今回の特別出演者として計5曲歌ってもらいましょうか〜!!!」
一刀が歌う歌は天の歌、云わば現代の歌
ところどころカタカナ表記や英語表記がある歌が混ざっているので、人和はすかさず
人和「歌の歌詞わかるこちらを配布致します」
人和の掛け声一つで歌詞カードを大量に持ったスタッフが舞台内を走り回る
無論、歌詞カードは華琳達にも渡される
華琳「この順に歌っていくのね」
雪蓮「けど天の歌だから全部知らないわね〜当たり前だけど」
左慈「知ってたら問題だっつーの………」
于吉「しかし歌のチョイスがいいですね」
于吉は微笑みながら歌詞カードを見る
そして遂に
地和「ではでは早速歌って頂きましょう!!!」
天和「一曲目、どうぞ〜〜!!!」
天和の掛け声と共にステージには一刀だけとなった
音楽が始まり、その間奏で一刀は曲の紹介をする
一刀「最初の弦楽器の音で予想がつくが、これはちょっと哀しい唄になるかな…………
では一曲目、聴いて下さい………『月○花』…」
♪♪~~~~♪~~~♪♪♪~
~~♪~~♪~~♪♪~~
~~~♪~~♪~~~♪♪~~~♪♪~~~♪~~
一刀の歌声を聴き、重鎮達は
愛紗「………………素晴らしい」
蓮華「綺麗な歌声……………♪」
雪蓮「聴き惚れてしまうわ…………」
全員が目を瞑り、一刀の歌声に聴き惚れる
特に魏の者達は薄っすらと涙を流す
貂蝉「(泣いちゃうのも予想がつくわねん
違う外史では引き裂かれちゃうものねん)」
卑弥呼「しかし驚いたのう………ご主人様、『絶対音感』の持ち主だったのかのう」
于吉「本当に驚きです…………」
あっという間に一刀の一曲目は終わり、観客全てが拍手の嵐を起こす
中にはしゃがみ込み泣き出してしまう者までいる
一刀「一曲目は終わりとなります
続いて二曲目…………これは正直、俺は勇気を貰った歌です
では二曲目、『有頂○人生』」
♪♪~~~~♪~~~♪♪♪~!!!
~~♪~~♪~~♪♪~~!!
~~♪~~♪~~~♪♪~~~♪♪~♪~~!!!!!
それは社会に負けた者達に訴える歌
蒲公英「なんか元気になれるね、この歌♪」
翠「アタシこの歌、好きだな」
季衣「盛り上がれる〜〜!!!」
二曲目も無事終了
一刀「早いもんだな………どんどんいくか………お次の三曲目
これは………恋する人の歌ってとこかな……
じゃあ、歌います………『D○ND○N心魅かれていく』」
♪♪~~~~♪~~~♪♪♪~
~~♪~~♪~~♪♪~~
~~~♪~~♪~~~♪♪~~~♪♪~~~♪~~
流琉「はぅわ〜〜兄様〜〜〜♪」
蓮華「一刀……………♪」
雛里「ご主人様♪♪♪」
この歌には皆が聴き惚れ、一刀を見つめたまま動かなくなる
一刀「ふぅ…………歌うのって大変だな………
さて、四曲目…………これはちょっと衣装に着替えなきゃならないから、待ってて〜」
一刀はそう言うと舞台の奥に消えていった
愛紗「衣装?」
秋蘭「どのような格好をしたらするというのだ?」
などと話していると
兵「「「「ワァーーーーーーーーっ!!!!」」」」
華琳「ん!!?」
愛紗「あれは………蜀の…?」
風「いえ、魏・呉・蜀・十の兵隊さんですねぇ
……………………………おぉっ!!?」
風は目を丸くする
兵隊の一番後ろから現れたのは一刀…………………なのだが……
服装がとてつもなかった
平たく言えば輩
ジーパンには鯉の滝登りの刺繍が入った物を履き、上はポロシャツなのだが、表面には龍が天を舞う刺繍が施されたてあり、背中は大きく墨のような文字で『天の御遣い』と描かれたものであった
一刀「(うぅ…………この格好は恥ずかしいからヤダって最後まで渋ったのに………
春蘭達に泣きつかれちゃ着るしかないよ……………)」
一刀は内心そんな事を思いながら
一刀「そんじゃあ…………四曲目『黄○魂』、いくぞっ!!!!!」
♪♪~~~~♪~~~♪♪♪~!!!!!!
~~♪♪♪♪~~♪~~~♪♪~~!!!!!
~~♪~~♪~~~♪♪~~~♪♪~♪~~!!!!!!!
一刀は本来数人で歌う歌を一人で歌う
その歌は荒々しくも、家族の為に戦う男の歌
一言一句聞き流す事なく華琳達は聴き入る
そして多くの兵隊達は舞台に広がり、踊りを踊る
勿論、一刀がセンターだ
左慈「けっ!いい歌、歌いやがって………本当に、ムカつく野郎だ」
左慈は莨を咥えながらニヤリと笑う
祭「うむ…………憎めん男じゃの………」
雪蓮「…………………♪♪♪」
この歌の最後のフレーズを歌うまでの間奏で、一刀もノリノリで踊る
そして歌を再スタートしようとしたその時、
シュンッ!!
愛紗「っ!!?」
秋蘭「一刀っ!!?」
蓮華「一刀っ!!?なんで…………?」
一刀は舞台の上で『空走』を行い、ビップ席にいる皆の前の柵に立ち歌い出した
それも一刀は皆のほうを向いている
一刀「『わがままに生きることは 素直に生きてる証だ』」
季衣「……………」
流琉「…………兄様」
一刀「『苛立ち 怒り 怒るのも それだけ真剣って証だ』」
愛紗「ご主人様………………」
思春「一刀…………」
一刀「『悲しみから知る喜び 寂しからこそ知る温もり』」
華琳「………………一刀」
美羽「………………………主様」
一刀「『逃げるのも勇気 戦うも勇気 じっと座ってねぇで!!!』」
一刀がそう言った瞬間、殆どの人間が立ち上がり
一刀&ファン&兵隊「「「「『勝つまで 立ち上がれ!!!』」」」」
同じように歌い出した
それは重鎮達も同様に歌い出した
そして、無事歌い終わった一刀は同じようには『空走』で舞台に戻る
兵隊達は舞台袖から次々と去っていく
一刀「いや〜あっちぃ~~!!!!白熱するなぁ〜」
一刀はまた舞台裏に行き、何時もの制服に着替えて戻ってくる
一刀「さて………いよいよ最後の五曲目となりました
最後は派手にいこうか!!」
と発言すると、遂に春蘭達が現れた
季衣「あれぇ!!?春蘭様!!?」
愛紗「出番がきたようだな…………」
一刀「最後の曲で〆ようじゃないか………
最後の歌は戦いの歌って言っても過言じゃないかな…………
じゃあ、聴いてくれ………燃えゆく魂を…………」
一刀は一呼吸置き、歌詞名を言う
一刀「『HE∀ting Sφul』を!!!!」
音楽が始まった同時に春蘭達が踊り出す
それは時に静かに、時に激しく………
それに合わせて一刀も歌い出した
♪♪~~~♪♪♪♪♪~♪~~~♪♪♪~!!!!!!
~♪~♪♪♪♪~~♪~~~♪♪~~!!!!!
~~♪~~♪~~~~♪♪~~~♪♪~♪~♪♪♪♪~!!!!!!!
愛紗「……………心に響く歌だな」
雪蓮「一刀の声だから余計にそう聴こえるわ」
華琳「…………………♪」
皆が微笑む…………
その幸せを見たかったからこそ一刀は………皆は頑張れた
そして大いなる力に打ち勝った
復讐の魔人・響窃…………
たった一人の男が産み出した巨大な戦い
それは無意味ではなかった
何故なら『天の御遣い』が今まで隠していた嘘が、こうしてようやく終わらせることが出来たのだから…………
『天の御遣い』は………大陸の猛者達は願う
この幸せが永遠に続きますように…と………………………
真・恋姫†無双
AFTER STORY
聖なる魔人と過激なる外者
完✝結
……終……
皆さん、お久しぶりです。
hoiです。
ようやく『闇の御遣い編』が終了致しました!
長かったです。
感想としてはそれだけしか残っていません(笑)
なにせ自分ですらここまでになるとは思ってなかったものですから。
さて、次回からはお知らせした通り『闇の御遣い編』の番外編を投稿していきたいと思っております。
平たく言えば、その後のドタバタとでも言っておきましょうか………
5話程投下させてから新たなる本編にいきたいと思います。
番外編は笑いアリ、ピンクアリ、戦いアリ、真実アリ(?)となっていますのでご期待下さい
ですが、あまりハードルを上げないで下さいm(_ _)m
では、暫しお待ち下さい………………
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否定過激派との戦いを終え、乙女達から搾り取られ
辛うじて生き延びた一刀
その一刀が出演する舞台が遂に開演!!
そして、『闇の御遣い編』堂々の完結!!!!