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暗い…………ここは……?
「貴方の所為で私の息子は死んだのよ!!この…人殺し!!!」
一人の女性が僕を見て怒鳴っている……
「お前…誰でも、こ…殺せるん…だろ??俺等も、こ…殺すの?」
小さな子供が僕に問いかけてくる……
ああ……知っている…これは…僕の記憶…
「貴方を生んだ所為で私の人生は滅茶苦茶よ!!アンタなんか…」
分かってるよ……だから、その先は…言わないで……
「…死んでしまいなさい!!!!!!」
……………………母さん……
「うぁぁあぁぁぁあぁぁあ!!!!!」
黒髪の男は起き上がった、顔を青白くし、凄い量の汗をかいて……
「また……、あの…夢か……」
拓也は両手で顔を抑えていた。
「ここ……何処だ??…なんで…僕はこんな所に…」
混乱しているも必死に情報を集めようと、立ち上がろうとする、が
「!!??た…立てない!?あの光の所為??」
何度も立ち上がろうとするが足が言う事をきかない
そうしてる間に拓也に近づいてくる人影があった。
もちろん拓也も気付いたが未だ、地面に座り込んでいる。
「(まずい!!動けない!!早く逃げないと……殺される)」
だが、足が動かず、移動する事もできない。
拓也がそう考えていると人影は拓也の目の前に立った。
驚いた、それと同時におかしいとも思った…
僕のことを知らない筈がない!!世界が目の敵にして追い回してたのに!!
僕の力も発表されてる筈だ…僕の…力が及ぶ範囲くらいなのに、コイツ等…なんでこんな接近して…
「珍しい服ですね、貴方、……これは、思わぬ拾い物をしたかもしれませんね~~」
髭を生やした40~50位と思われる爺さんが話しかけてきた。
その後にも10人ほどの男たちがこちらを見下ろしている。
「(なんだ…こいつ等…拾い物??それに…なんだ…この服…)」
落ち着かないと…そうだ…今までだってそうして…生きて来れたんだ。
冷静にならないと…あいつ等は敵!…でも…俺を知らない…世界中で発表されたのに??
ポスターや新聞、色んなもので取り上げられたのに……田舎の婆さんだって知ってたんだ。
じゃないと、いきなり襲ってきたりしない。
ここでの食い違いは…?僕の知らない場所??昨日まで地下に居たのに…なんで…
あの光…なんか関係が……!!!!!
僕が考えを纏めていると男に担がれ馬に乗せられ、そのまま走り出した。
「な……馬!?」
「おや?喋れたのですか??ですが安心なさい、あんな所に居たんです。
私がいい様に使って差し上げますよ、奴隷としてね」
奴隷!?今の時代にそんなの…?……時代?…馬…時代…荒野…光…っさっぱりだ!!
でも日本じゃないよなでもたった1日で日本から何処へ…
「ここ…何処だよ…」
考えながらも情報を集めようと髭の爺さんに話しかける。
「もう直ぐ洛陽ですよ」
洛陽??なんだよそれ…何処だよ…
「奴隷ってなんだよ!」
「そんなもの決まってます、私のために働く道具ですよ」
話をしていると城の様なものが見えた…
僕は自分の目を疑った。
「何…これ…、なんだよ!!これ…」
「これが洛陽ですよ、貴方たち!!あの五月蝿い小娘2人に見つかっては面倒です。
…そうですね…コイツを牢屋にでもぶち込んでおいてください、おっと鎖は忘れてはいけませんよ?」
僕は男たちに引きずられるまま連れて行かれた。
足さえ治ればこんな奴等殺して逃げるのに!!!
拓也は門をくぐり更に驚いた。
「これじゃあ、まるで…過去……!!」
そう考えれば幾つか合点がいく……
それか……別の世界……
どこでも同じかな……僕はただ不幸と手をつないで今を生きるだけだ…
どこだって、どんな時だって、僕の周りは敵だらけ何だから……
拓也は牢屋に入れられ、首、手、足に鎖をつけられた……
「牢屋ってこんなんなんだ……ここは…静かだな……」
ようやく足の感覚が戻って立ち上がり牢屋の隅の方へいき、
膝を抱えてうずくまる。
「ここ……過去だとしたら……いつか僕が……生まれてくるのかな……」
拓也は思い出していた。7歳まではあんなに楽しかったのが一変し、力の所為で誰かを殺し、命を狙われ、
なんども……裏切らた………
あんなに優しかった母さんも僕が生まれた事を後悔していた、
「これ以上私を苦しめないで!!せめて肉親の手で…アンタを生んでしまった私の手で……殺してあげるから!!」
あの言葉が……痛かった、辛かった、悲しかった……そして僕は…………逃げ出した。
アレから何度も命を狙われた………、警察も躊躇いもなく発砲……
動物ですら僕には近づかない。
あの時の僕は心を無くしそうだった……でも『世界』は悲しむ時間すら与えてくれない。
近づいて殺そうとする者、狙撃しようとする者、ガスや爆発で殺そうとする者、これはまだいい方だったんだ。
ただ『殺す』て思いが分かり易いから……でも………でも!…
僕が世界の敵だと知っていて、僕が孤独だと知っているのに、偽りの優しさで近づいて殺そうとする。
それが……一番辛かった……。
それでも僕が心を捨ててないのは一人の医者のお陰だ……
世界でたった一人の僕の味方、僕を助け、僕の力を抑える方法を教えてくれた人。
そして僕の力の直し方を探してくれた人。
でも………
理由は簡単だった。力を使い続けること。それが一番力を無くす最善の方法。
長い間放っておけば力は膨れ上がり大きくなる。
だから短期間力を使いっぱなしにする。
それがその人から言われたことだった、でも僕は断った…
「力の抑え方が分かっただけでも十分です……」
その人は親の用に……
「なにを言っている!!!!力が無くなるんだよ!?もう命を狙われる事もないんだ!!幸せになれるんだよ!!」
嬉しかった、暖かかった、でも……
「僕はもう……人を殺しているんです。それに、世界中が僕を探すために手を尽くしている。
その所為で、いたる所で事件が増えている。その所為で死んだ人も沢山いる。それに……力を使い続けるにしても、
誰かが、完全絶命能力の範囲内に入れば死んでしまう。そんな広い場所はないですよ……」
先生が「くっ!」と声を洩らした。
だけど僕は言葉を続けた……
「それに……僕は…十分幸せです。僕を認めてくれる先生がいるだけで僕は幸せです。
……でも、もし僕を匿っているのがばれれば先生の身が…危険です。…だから、僕はもう…、ここには来ません。
今まで…、ありがとうございました。先生」
・
・・
・・・
・・・・
「先生、元気でやってるかな……」
牢屋で一人ポツリと呟いた…
「少し………眠ろう……」
僕はそのまま瞳を閉じた。
ど~も~
あとがきです。
コメントありがと~~ww
いや~、ちょっとハイテンションでして、
続けて書いちゃいまし「ゴホッ!!!ゴホッ!!」頭がぼ~っとしてまして。
ですが、頑張ってふやけた頭で考えたいと思います。
ご期待!!(してくれたらいいな~~~)ハッ!!マイナス思考禁止!!
また次回!!V(^^)
ではでは~~~~~~
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即行UP
インフルエンザにかかる俺…でもPC使えるので必死に頭を動かし物語を考えるだポン……ハ○タ!!??
手な訳ではい、物語に突入~~