第二章 1話 飛将軍
詠「この頃賊がおかしいわね・・・・・・・」
月「どうしたの詠ちゃん?」
詠「あのね、前話した黄色い布を付けた賊っていたでしょ」
月「うん、確か数が多くて・・・・賊を率いて動かしてるのがいるって言ってたよね」
詠「うん。そいつらなんだけど・・・・この頃頻繁に動き出しているの、しかも一か所じゃなくて複数でね・・・わかってることと言ったら首領が張角と名乗ってるとだけ」
月「やっぱりそうなんだね・・・・・・私も朝廷に討伐礼を出すように進言してるんだけど・・・」
詠「月そんなことしてたの?」
月「へう~~だって、多分ここだけじゃないはずだからね・・・この動きは大陸全土に広がると思うよ」
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その頃一刀は涼と一緒に賊の討伐のため隣の州まで遠征に来ていた
一刀「ここまで漢が腐れているとわな・・・・・」
涼「そうですね、州牧から県令が逃げ出して自分たちには手が負えないから助けろなんて・・・ましてや、県令でしかない月さんに行ってくるなんて・・・」
一刀「そうだな・・・・・自分の土地も守れないとはな・・・・まあ、月に関してはこの頃名が売れてきてるからな。それもあるだろうさ・・・・なんせ、月の治める土地は今までにない発展をして、充実してると噂が広まってるからな」
涼「よくいいますね、旦那様。クスクス・・・あの街の形、私何処かで見たことありますよ」
一刀「涼はやはりわかったか・・・・その通り、俺が教えたよ」
涼「でもよろしかったのですか?」
一刀「ああ、もし俺が知ってる董卓だったら話は変わったかもしれんがな・・・月だったからな」
涼「そうですか」
一刀「さて、頼まれた街に来てみたが・・・・・」
涼「もう、手遅れみたいですね・・・・」
一刀「ああ、おい生存者がいないか探してくれ。あと、ここら一帯の情報が欲しいまだ、賊がいるかもしれないしな」
兵「は!」
兵はいくつかの隊に分かれて生存者とあたりの詮索を始めた
涼「それにしてもこれは・・・・・」
一刀「これも黄巾党がしたんだな・・・」
涼「なぜそれを?」
一刀「ここから見えるのは数体だが残された兵がやったのだろうな・・・・賊のしたいらしきものがあって黄色い布を着けている・・・」
涼はあたりをよく見た
一刀「この黄巾党はもとは民の国への不満が起こしたと聞くが・・・完全に賊に落ちてるな」
涼「はい、・・・ただこの大元は誰なんですかね?」
一刀「俺の知識では張角となっているが・・・・あまり当てにならんからな・・・記憶にだけは留めておいてくれ」
涼「わかりましたわ旦那様」
その様に話していると街の中を詮索していた兵が一人報告をしに来た
一刀「生存者はいたか?」
兵「はい一人だけ居りました・・・ただ、かなり興奮状態で手が出せません」
一刀「そうか・・・そこに連れて行ってくれ」
兵「はい、こちらになります」
そうして生存者のいる場所に着いた。そこは宿屋の物置小屋みたいでその中に体中に傷跡がある少女が臨戦態勢でいた
一刀「ふむ、宿屋にいるところから旅の子かな・・・・・そしてここに隠れていたというところかな」
涼「みたいですね」
一刀「皆は下がっていてくれ。俺がなだめる」
涼「わかりました・・・お気を付けくださいね」
一刀「わかってる」
そう言いながら一刀は少女に近づいて行った
一刀「もう大丈夫だぞ。賊はもう去った、安心しろ」
少女「うわーーーーーーーーーー」
少女は拳に気を纏わせながら攻撃をしてきた
一刀「ふっ・・・・・もう大丈夫だ・・・・落ち着け」
一刀は少女の拳を手のひらで受け止めて優しく包んでやった
少女「うーーーーーうーーーーー」
一刀「(よく見たら血が所々についてるな)初めて人を殺したんだな・・・・君は自分を守るためにやったのだろ・・誰も攻めはしない・・・落ち着くんだ」
少女「ふー、ふーー・・・・(クラ)」
一刀「落ち着いて気が緩んだんだろう。気を失って寝てしまったか」
涼「旦那様、その子どうしますか?」
一刀「連れて帰って休ませるか・・・・ここの州は当てにならんからな」
涼「そうですね」
兵「報告!!ここから少し離れた場所に賊を発見。賊の数は約二千です」
涼「そうですか、旦那様」
一刀「ああ、さっさとすませるぞ」
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賊を討伐して天水に戻ると
詠「一刀様お帰りなさいませ。・・・・どうでしたそちらは」
一刀「街は全滅していたが、そのあと近くに賊を発見して討伐してきた。そして、街で旅の少女を発見して保護したから休ませてやってくれないか」
詠「わかりました、すぐ部屋を用意させます。・・・・ねね!!」
ねね「何ですかーー!!」
詠「一刀様が一人少女を保護したらしいから部屋の用意をして看病をお願いできる」
ねね「わかりましたぞーー!!」
ねねは一刀から叱られてから自分の行動を改め、仕事をこなすようになっていた。その時に一刀や恋たちに
ねね「ねねの真名音々音を預けますぞ。ねねを認めてくれた時に真名をねねと呼んでほしいですぞ」
と言って真名を預けた
これを聞いた一刀と恋はとても笑顔で
一刀「ああ、わかったよ陳宮」
恋「がんばれ・・ちんきゅ」
と言った
一刀「霞と星の姿が見えないけどどうした?」
詠「それがですね・・・また黄色い布を付けた賊が出たと知らせがあったので出てもらいました・・・・・あの、一刀様。星を勝手に出撃させてすいません」
一刀「大丈夫だよ詠。俺は形は月の客将だからな。それに星には兵の動かし方を学んでほしかったからな、霞はそれに適してるから調度いいよ」
詠「そうですか・・・ありがとうございます」
その日はこの報告だけで終わった
しかし、次の日
兵「報告します!!洛陽に向かって黄色い布を付けた賊およそ三万が進軍しています」
詠「何その数!!!!!うちにはそんな数抑える兵残ってないわよ」
恋「詠・・・恋が行く」
詠「いくら恋でもその数は・・・・・」
一刀「恋の今の実力ならいけるかもしれんぞ詠」
詠「それなら、兵を・・・・」
兵「報告します!!西涼の馬騰殿より伝令。西より匈奴約十五万が進軍しており救援を求めるとのそうです」
月、詠「!!!!!!!!!!!」
雅「それはほんとか!!」
兵「はい、確かなことかと」
詠「そんな・・・・いったいどうしたら・・」
月「へう~~~~~~~~」
風「詠ちゃん、匈奴ってどのくらいすごいんですか~?」
詠「そうか風は、東の方の人だったわね・・・・匈奴というのはこの漢に隣接してる国の民族なんだけど・・・・この民族の兵は一人一人がとても強くて凶暴で、とても好戦的な民族なの・・・・もう何度も漢に攻めてきているわ・・・・・ただ、今回のはいつものより数が全然違うの」
月「どうしよ~~詠ちゃん」
詠「私にもわかんないわよーーーー!!」
一刀「落ち着け二人とも・・・・詠、今この城にいる兵力はどのくらいだ?」
詠「えっと・・・霞と星が兵二千連れて行ったから残り四千です」
一刀「そうか・・・・なら、恋に兵千五(大丈夫・・・恋ひとりで行ける)・・・・・無理するなよ恋(コク)わかった。なら恋にはねねを付ける」
ねね「い、今何と・・・」
一刀「ねねは、恋について行け。そして戦という空気に触れてこい。お前は軍師なのだろう・・・最低でも恋の旗をもって戦いがどんなものか学べ・・・・・・戦になるとは思えんがな」
ねね「はい・・ですぞ・・・グス」
恋「ちんき・・・ねね・・恋の旗・・お願い」
ねね「わかったのですぞーーーーーー!!」
一刀「ふふ、匈奴には俺が行く風俺の軍師として付いて来い兵数は三千だ。残りの華雄と涼は念のため月たちのそばにいてくれ。またいつ賊が出るかわからんからな・・・あと涼には保護したこの看病をお願いしたい」
涼「わかりましたわ、旦那様。お気をつけて」
風「がんばるのですよ~~」
雅「月様たちのことは任せてください一刀様」
雅は一刀に真名を渡してから月たちのことを真名で呼ぶようになった・・・理由を心境の変化だと伝えている
月、詠「よろしくお願いします」
そうして、恋とねねは黄巾党に、一刀と風に三千の兵を連れて馬騰のもとに出て行った
黄巾党たち
張角「もうすぐ洛陽だね~~二人とも」
張宝「そうね、やっと私たちの夢が叶う時が来たのよ!!」
張粱「姉さんたち落ち着いて。いくらもうすぐ洛陽だからってはしゃぎ過ぎよ。まだ何が起きるのかわからないんだから」
張宝「大丈夫よ人和。何たって私たちには三万の兵たちがいるのよ」
張角「そうだよ~人和ちゃん。きっとだいじょ~~ぶだよ~」
張宝「それに人和も策をしているんでしょ?心配のし過ぎよ」
張粱「ならいいのだけれど・・・」
兵「報告です。我らの進軍方向に旅の者と思われる人物が二人います」
張宝「何でこんなとこに人がいるのよ~!!」
張角「ね~二人とも会いに行ってみようよ~」
張粱「なっ!!何を言ってるの天和姉さんもし危ない人だったらどうするんです」
張宝「面白そうね私は見に行きたい」
張角「ね、地和ちゃんもこう言ってるし、もし旅人さんだったらここは危ないよ~ていってあげようよ~」
張粱「もう、二人は言っても聞かないんだから」
張宝「よ~、しなら行くわよ!!」
恋たち
恋「ねね・・名乗りが終わったら・・・下がる」
ねね「わかりましたぞ、恋殿・・・・・・・向こうから何やら三人がくるみたいですぞ」
張角「こんにちは~」
張宝「あんた達此処でなにしてるの?」
張梁「見た所旅人みたいですけど・・・私達は見ての通り行軍中なので、ここから離れてくれませんか?」
恋「(ふるふる)」
張宝「えっと・・・首を振ってるってことは退く気が無いって事?」
恋「コク」
張角「本当にここは危ないですよ~」
張梁「それに皆大きな作戦の前で気が立ってるの。どうなっても知りませんよ?」
恋「大丈夫・・・・・・雨が降るから」
張梁「雨?こんなに晴れてるのに?」
恋「降る・・・・赫い雨が。」
3人「・・・・・・・・」
張宝「もうどうなっても知らないからね!行こう。」
張角「まって、地和ちゃん。ねぇ、あなたの名前、教えてくれない?」
張宝「名前なんてどうでもいいわよ!」
張梁「まってちぃ姉さん。私もあなた達の名前が知りたいわ。」
恋「名前、名乗るとき・・・まず・・自分から名乗る」
張角「そうだね~。私は張角だよ~。」
張梁「な、天和姉さん、むやみに名前は・・・」
張角「で、こっちの青い髪の方が張宝ちゃんで、こっちのメガネの子が張粱ちゃんだよ~」
恋「張角、張宝、張梁?」
張角「そうだよ~。彼方の名前は?」
恋「呂・・」
三人「「「呂?」」」
恋「奉先」
張角「呂奉先ちゃんか~・・・ん?」
張宝「ちょ!!・・・姉さん」
張粱「呂奉先ていえば・・・・」
恋「董卓軍・・・客将北郷の配下、呂奉先」
恋「目的、北上してくる黄巾党及び指導者の殲滅」
三人「「「ひっ」」」
恋「・・・だから、張角、張宝、張粱・・・・ここで・・死ね」
兵士「三人ともお下がりください!!!!」
張宝「わ、分かった!」
張角「う、うん!」
張梁「くっ!」
兵「みんな、御三方をお守りするぞ!!!」
兵「「「「「「「おう!!」」」」」」」
ブンっ
兵士「「「「「ギャアーーーーーーーーーーー」」」」」
恋「ねね。」
ねね「はいですぞ!」
恋「旗を!!」
ねね「遠からん者は音にも聞け!!近くに寄って目にも見よ!!」
旗が風になびいて高々と翻る
ねね「蒼天に翻るは血で染め抜いた、深紅の呂旗!天下に響かせる最強の武を持って悪鬼もひれ伏す。これが、古の呉覇将が一人『鬼神呂』の再来と言われた飛将軍、呂奉先の旗なり!!!」
張宝「・・・あれが」
張粱「飛将軍・・・呂布の・・」
張角「真紅の・・旗」
恋「恋の目的は獣の殲滅・・・・・遠慮はいらない・・・かかってこい」
兵「み、みんな怯えるなーーー!!俺たちには張角様達がついている。かかれーーーーーー!!」
恋「獣は死ね」
ズバーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
ドッカアアアアアアアアアアアアン!!
兵「な、なんだ・・あの攻撃は・・・・」
兵「逃げるな!!戦え張角様達が見てるぞ!!!」
恋「フッ・・・・・タアッ・・・・・ン!!」
兵「「「「「「ぎゃああああああああああああああああああああああああああーーー」」」」」」
兵「何なんだよあの化け物は!!!!!」
張梁「はぁ、はぁ、ここまでくれば・・・」
張宝「ね、ねぇ、人和。あ、あれ・・・」
張梁「な、何あれ。何で、こっちは三万の兵が居るのに・・・」
張角「ねえ、人ってあんなに飛ぶものなの?」
張宝「それだけじゃない・・・人が・・・消えてく?どうやって消えるのよ!どうやったらあんな消え方するのよ!!」
張角「む、無理だよ。逃げられないよ~。」
張梁「そ、そんなこと言ってないで逃げるわよ!」
張宝「姉さん、早くこっちに!」
恋「居た。逃さない。」
張梁「な!?」
兵「やばい!!みんなお三方を守れ!!!」
恋「ちっ!」
兵「お、お逃げください!!」
張宝「あ、ありがとう!」
張梁「行こう!」
張角「う、うえぇ~ん。怖いよ~!」
三姉妹は走り続けた・・・・黄巾党三万が殺されながら稼いだ時間を守るために
ねね「恋殿~それ以上先はだめですぞ~」
恋「?」
ねね「これより先は月の統治する土地ではないのでだめですぞ」
恋「わかった・・・・・少し疲れたから・・・・休む」
ねね「わかりましたぞ」
恋「御主人様・・・・恋・・頑張った・・だから・・帰ってきたら、ナデナデと・・・///////////////////」
こうして恋の活躍は大陸中に噂として広まった・・・・・そして、広まった噂はもう一つ存在したがあまりにも途方がない物で信じる者は少なかった
あとがき??
中々書くの難しかったです
一番恋姫の世界で好きな所だったので・・・気持ちが先走ってうまく書けたか不安です
後、出てきた少女誰だと思います?
この子、私恋姫の中で二番目に大好きなんですよ・・・ちなみに一番は恋です
次回は一刀が匈奴と戦います・・・なんかすぐ終わりそう・・・・取りあえず、おもらしっこ登場です
では待て次回
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恋が頑張ります