No.728470

恋姫英雄譚 鎮魂の修羅12

Seigouさん

焦燥の修羅

2014-10-07 01:09:05 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:7231   閲覧ユーザー数:5162

ここは、洛陽禁中

 

 

???「おはようございます、主上様、ご機嫌麗しゅうございます」

 

???「・・・・・おはよう、黄・・・・・でも二人の時は空丹と呼ぶようにと言っていたなの・・・・・」

 

黄「申し訳ありません、空丹様」

 

だれもが目を引く豪華な寝台から、銀髪のロングヘアーの女性が眠そうにしながら起き上がり、それを緑色のロングヘアーの女の子が起き上がるのを助けていた

 

そして、空丹は部屋の隅に設置されている鏡の前に座り、黄に髪の手入れをしてもらう

 

空丹「・・・・・ねえ黄、最近面白いお話はないの?」

 

黄「そうですね・・・・・どうも最近黄巾党というのがお祭り騒ぎを起こしているそうですよ」

 

空丹「コウキントウ?それってどんなお菓子なの!?黄、用意しなさい!すぐに食べたいの!」

 

黄「違いますよ空丹様、黄巾党というのはお菓子の名前ではありません、各地から集まった踊り子や曲芸師の集団、言うなれば、曲芸団です」

 

空丹「曲芸団・・・・・その手のものは見飽きているの、皆似たようなことしかやらないの・・・・・他に面白い話はないの?」

 

黄「他には、そうですね・・・・・最近幽州で天の御遣いと名乗る人がいろいろしているようですね」

 

空丹「天の御遣い!?それは初めて聞くの!?どんな人なの!?」

 

目をキラキラ輝かせながら黄に迫る空丹

 

普通なら自分以外が天を名乗る事など死んでも許さぬ的な事を言わなければならないのだが、生まれてこの方、後宮から出た事のない彼女は帝としての意識が欠落しているため、天と言われてもピンと来ないようだ

 

黄「う~~~~ん・・・・・なんでも、どこかの占い師が予言したらしいですよ~、『国乱れ、人の心暗闇に染まりし時、天に一筋の流星切り裂く、流星天からの遣いを遣わし人々を安息に導きたもう』、と」

 

空丹「面白いの♪天の国はどんな国なの!?雲の上にあるの!?どんなお城があるの!?仙人みたいに皆空を飛ぶの!?」

 

黄「そうですね・・・・・きっとその天の御遣いという人なら話してくれるかもしれませんね」

 

空丹「黄♪今すぐその天の御遣いに会いたいの♪すぐにここに呼ぶの♪」

 

未だ見ぬ天からの遣いがどんな人物なのか、頭の中の想像力が爆発し、どうにも止まらない空丹

 

しかし

 

???「なりませぬぞ!!霊帝様!!」

 

空丹「っ!!?・・・・・また嫌な奴が来たの・・・・・」

 

いきなり部屋の中に髭を生やした長身の男が入ってきた

 

黄「これはこれは、おはようございます、張譲様」

 

張譲「趙忠よ、貴様帝に要らぬ事を吹き込みおって、死罪も覚悟のうえか!!?」

 

空丹「違うぞ張譲!朕が趙忠に面白い話をしろと命じたの!」

 

張譲「帝よ、貴方様はこの国の天子、いわば天そのもの、すなわち貴方様以外が天を名乗る事などあってはならないのです!!」

 

空丹「・・・・・・・・・・」

 

張譲「それに国は平穏そのものです、乱れてもいない国情に天の御遣いなどという不逞の輩など現れるはずもありませぬ」

 

空丹「そ、そうか、世は乱れてはおらんのか・・・・・」

 

張譲「その通りです、ですから子安心下さいませ・・・・・趙忠よ、貴様もこれ以上帝に余計な「そこまでにしておきなさい、張譲」・・・・・こ、これは、何太后様!?」

 

さらに部屋に入ってきたのは、緑髪のツインテールにフリフリのドレスを纏った女性だった

 

空丹「おお、瑞姫、久しぶりなの♪」

 

瑞姫「ええ、お久しぶりです、空丹様」

 

張譲「・・・・・何太后様、なにゆえこのような場所に?」

 

瑞姫「何を言っているんですの?霊帝の皇后である私がここにいてはならない理由でもありますか?」

 

張譲「・・・・・いいえ、決してそのような事は」

 

瑞姫「では、お下がりなさい、これから空丹様と大事なお話がありますので」

 

張譲「・・・・・はっ」

 

不快な気分をなんとか隠しつつ、張譲は帝の部屋から退室していった

 

空丹「・・・・・ありがとうなの、瑞姫」

 

黄「私からもお礼をもい仕上げます、瑞姫様・・・・・私も張譲様は苦手ですので」

 

瑞姫「お気になさらず、私めもあやつは好きませぬ・・・・・それより先ほど張譲は天の御遣いなどいないと言っていましたが、本当にいるようですよ」

 

空丹「本当なの!?」

 

瑞姫「ええ、なんでも、幽州を短期間で見違えるほど発展させたと聞いています」

 

空丹「凄いの凄いの♪会いたいの♪今すぐ呼んでなの♪」

 

瑞姫「それは難しいでしょう、最近黄巾党という反乱分子が世間を騒がせていますし」

 

黄「反乱分子ですか?」

 

瑞鶴「趙忠、さっきあなたは黄巾党を曲芸団とか言っていたけど、全く違うわよ・・・・・黄巾党は度重なる重税に耐え切れなくなった民達で、この司州にまで勢力が拡大しているわ」

 

黄「大丈夫なんですか?それじゃあ今すぐ手を打たないといけないのでは?」

 

瑞姫「大丈夫、既に大将軍と皇甫嵩が官軍を率いて黄巾党の迎撃に出ているわ」

 

黄「ほっ、それなら安心ですね♪」

 

瑞姫「・・・・・ええ、そうね」

 

そう言うが、内心瑞姫は穏やかではなかった

 

彼女も官軍の堕落ぶりを見ている者の一人であるゆえ、官軍だけでは退けられないであろう事は理解していた

 

瑞姫「(だから頼むわよ、姉様、楼杏)」

 

空丹「それじゃあ、久しぶりに瑞姫も一緒に黄のお料理を食べるの♪黄、用意するの♪」

 

黄「畏まりました~♪ではすぐに~♪」

 

空丹「うむ♪瑞姫よ、天の御遣いの話をもっと聞かせてなの♪」

 

瑞姫「・・・・・はい、畏まりました♪」

 

本当に帝としての意識が欠落している

 

しかし、そんな空丹が可愛いと思えてきてしまうのも事実なので、その後瑞姫は、空丹と共に黄の料理に舌鼓打ちながら、自身が知っている天の御遣いに関する事を話していたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

張譲「・・・・・くっ!あの女狐め!」

 

軽く地団駄を踏みながら廊下を歩く張譲

 

それもそうである、最近の帝は自身の言葉よりも何太后の言葉にばかり耳を傾けるようになってきた

 

十常侍ナンバーワンであり、この宮中の主権を牛耳ろうとしている自分からすれば、彼女はあまりに邪魔な存在である

 

張譲「何か策を考えねば、このままでは・・・・・」

 

傾「おお、誰かと思えば、張譲ではないか」

 

楼杏「お久しぶりですね」

 

張譲「・・・・・何進将軍、皇甫嵩殿」

 

目の前に現れたのは、赤紫色っぽい髪にかなりのグラマラスな女性とメガネをかけた胸元とヘソの部分が開いた服を着た悩ましい女性だった

 

この二人こそ、さきほど瑞姫が言っていた自身の姉に当たる何進と皇甫嵩である

 

傾「なにやら、ご機嫌が宜しくないようだが、何かあったのか?」

 

張譲「・・・・・何進将軍、最近貴殿の妹君が帝に要らぬ事を吹き込んでいるご様子である!帝のお世話は我々宦官の仕事です!慎む様に言って下され!」

 

傾「何を言っているのか分からんな、張譲も知っているだろう、我が妹が帝の正妻である事は」

 

張譲「ぐぅ・・・・・」

 

楼杏「そうですよ、夫婦でお話する事の何がいけないのですか?」

 

傾「夫婦の間に割り込む事は、たとえ帝付の宦官であろうとも許されぬ、慎むべきはそっちであろう?」

 

張譲「・・・・・そんな事より、将軍方は黄巾党の討伐に向かっていたのではないのか!?」

 

傾「(そんな事って、そっちから持ち出したんじゃないか)」

 

楼杏「さっき行ってきましたが、ボロボロにやられてしまいました」

 

張譲「なんだと!!?お手前方は、栄えある漢王朝の将軍だろう!!?そのような有象無象な奴らなど返り討ちにせぬか!!」

 

傾「無茶を言うな、張譲も知っているであろう、最近の官軍のだらけぶりを」

 

楼杏「ええ、私も彼らを率いて打って出ましたが、皆さんまともに戦ってくれず、逃げ出してしまう有様ですから」

 

張譲「そのような言い訳など聞きたくもない!!奴らを退けなければ我々は殺されてしまうんだぞ!!分かっておるのか!!?」

 

楼杏「大丈夫です、こういった事もあろうかと、前から天水から援軍を呼んでいましたので」

 

傾「ええ、もう着くはずだ、すぐにでも状況は良くなるだろう」

 

張譲「ふん、漢王朝の将軍ともあろう者が情けない!・・・・・しかし、使えるものは使うべきではあるな、ワシはこんな所で死ぬのはゴメンだぞ!」

 

と、散々に難癖を付けるだけ付け、張譲はその場を去っていった

 

傾「・・・・・まったく、あの業突張りめが」

 

楼杏「ええ、党錮の禁によって清流派を尽く処刑し追放し、この洛陽の行政を完全に麻痺させた張本人のくせに」

 

傾「まったくだ・・・・・それはそうと、噂の将軍は役に立っているのか?」

 

楼杏「風鈴殿ですか・・・・・ええ、僅かばかりですが、黄巾党に対して善戦をしています、しかし全体でみれば我が軍の圧倒的劣勢には変わりありませんね・・・・・」

 

傾「くぅ・・・・・いよいよ拙いな、早く天水からの援軍が「傾、傾よ!!」・・・・・これはこれは、劉協様」

 

その時、身の丈に合わない服を引きずりながら儚そうな少女が近づいてきた

 

???「白のことは白湯と呼んで、白と傾の仲なんだもん」

 

傾「はい、白湯様・・・・・それで、どのようなご用件で?」

 

白湯「最近傾は、白と全然遊んでくれないんだもん、白は退屈なんだもん!」

 

傾「申し訳ありません、白湯様・・・・・しかし、私も仕事がございますので、今暫くのご辛抱を」

 

白湯「いつなの?いつになったら白と遊んでくれるの?」

 

傾「そうですね、今ある仕事が片付いたらすぐにでも」

 

白湯「いつなの!?傾の仕事はいつになったら終わるの!?」

 

傾「あと5日お待ちくださいませ、そうしていただければうんと遊んで差し上げます」

 

白湯「約束なの、待っているの♪」

 

そして、はしゃぎながら劉協は廊下を早足に去って行った

 

楼杏「うふふ♪可愛いですね♪」

 

傾「ああ、あの頃の年齢は、操りやすくて助かる」

 

楼杏「またそんな事を言って、本当は劉協様が可愛くてしょうがないくせに♪」

 

傾「愚問だな、余の性格は知っているだろう」

 

楼杏「・・・・・欲望に忠実過ぎると痛い目を見ますよ」

 

傾「それは仕方ないな、これが余なのだからな♪」

 

楼杏「そこだけ見れば、傾様も張譲と変わらないですよ」

 

傾「失敬な、余をあのような業突く張りと一緒にするな!」

 

楼杏「そのうち悲惨な目に会っても知りませんよ」

 

傾「その時には、どこか見果てぬ地で隠居でもしているさ♪余を楽しませてくれる男と共にな♪」

 

楼杏「はぁ~~~~、私もいつになったら結婚できるのかなぁ・・・・・どこかにいい男でもいないかなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

張譲「ぬぅぅぅ!おのれ肉屋の小娘風情が調子に乗りおって!」

 

美人と評判の何太后が宮廷に取り立てられた事によって、自身もそれを利用して官軍の将軍にまで上り詰めた何進

 

今では十常侍も無視できないほど、宮廷内での影響力が大きくなってきてしまっていた

 

何とかして亡き者にしたいが、黄巾党という驚異が迫っている以上自分から駒を減らすのは自殺行為である

 

張譲「今に見ておれよ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・ここが司州か」

 

稟「はい、首都洛陽がある・・・・・本来であれば大陸一栄えている場所です」

 

一刀「本来であれば、か・・・・・」

 

華琳「ええ、本来であれば、よ・・・・・」

 

桂花「洛陽近辺は、この大陸の中でも極めて税が高いのよ」

 

綾香「おかげで一般庶民は住む事すら出来ず、商人も遠ざかってしまい、それを埋める為に司州全体に重税が掛けられるという悪循環に陥っています・・・・・」

 

麗春「洛陽の中は更に酷いものだ、貴族と庶民の境界が敷かれ、金を持っている者は納税を免れ、金の無い庶民ばかりにその義務を押し付けているんだ」

 

一刀「なんでそんな事になってしまうんだ・・・・・」

 

華琳「宦官のせいよ、貴族を味方に付ける為に貴族に甘い制度に作り替える・・・・・あいつらの頭の中には、自身の権力を昇格させる事しかないもの」

 

桂花「ええ、特に十常侍の横領ぶりは目に余るわ」

 

綾香「税金の着服はもちろん、あらゆる汚職に手を染めているらしいですからね・・・・・」

 

一刀「・・・・・結局、史実や演義の通りなのかよ」

 

白蓮「?・・・・・史実?演義ってなんだ?」

 

一刀「あ、いや・・・・・なんでもない」

 

風「・・・・・・・・・・」

 

華琳「・・・・・・・・・・」

 

以前一刀を取り調べた華琳と風は、一刀の言動に違和感を覚えていた

 

そこに

 

凪「報告です!ここから南の方向に黄巾党を発見しました!」

 

蒼「もうすでに戦っていたよ~!」

 

華琳「どこの軍勢と戦っていたの?」

 

凪「はっ!孫の旗印が無数にありました!」

 

一刀「っ!!?・・・・・そうか、司州の南は南陽だったな」

 

華琳「江東の虎か・・・・・ならば、そっちは任せて問題ないでしょ」

 

一刀「華琳は、このまま洛陽に行くのか?」

 

華琳「ええ・・・・・って、一刀はどうするの?」

 

一刀「俺達は、南に行く」

 

白蓮「え、どうしてなんだ?」

 

一刀「ちょっと、孫堅軍にようがあるんだ、それが終わったらすぐに洛陽に向かう」

 

華琳「・・・・・なら、私達も行きましょう」

 

綾香「え?行く必要はないんじゃないですか?」

 

華琳「江東の虎と恐れられている孫堅の戦いぶり、この目で見て損は無いわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

炎蓮「孫武が裔の孫文台!!戦で血塗れた南海覇王引っ下げて、いざ戦わん!!命のやり取りするのに大義なんざぁ必要なし!!オラァ!!!戦え!!!喚けぇ!!!奴らの命を食い散らかせぇ!!!それが生の証ってもんだぁ!!!」

 

その号令と同時に孫堅軍は怒号を鳴り響かせ黄巾党に突撃していった

 

江東の虎と恐れられている孫文台のカリスマ性の前に、黄巾党はバタバタと倒れていった

 

粋怜「ちょっと待ってください、大殿!!黄巾党と乱戦している一団がいます!!」

 

炎蓮「構わねぇ!!!黄巾党もろとも蹴散らせ!!!」

 

梨妟「え~~~~~!!?それは拙いでしょ!!?」

 

蓮華「そうです!官軍だったらどうするんですか!?」

 

炎蓮「こっちはすでに突撃してんだ!!!ボーと突っ立ってるあっちが悪いんだよ!!!」

 

???「ちょっ待てっ!!!?私達は味方・・・・・」

 

その言葉の続きは、孫堅軍の猛烈な突進の前に掻き消された

 

炎蓮「?・・・・・なんか言ったか?祭」

 

祭「?・・・・・いや、何も言ってないぞ」

 

炎蓮「そうか、気のせいか・・・・・うん、気のせいだ♪」

 

雪蓮「なんだか、今黄巾党と一緒に跳ね飛ばしたの、官軍だったような・・・・・」

 

冥琳「・・・・・見なかった事にしよう」

 

蓮華「うううう、後でいろいろ苦情が来そう・・・・・」

 

これが後の世に誤って伝えられる陽人の戦いであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「大丈夫ですか!!?しっかりして下さい!!」

 

???「うう・・・・・ここは・・・・・」

 

それから暫くして、簡単に築かれた天幕の中で銀髪の女性が目を覚ました

 

一刀「にしても滅茶苦茶だな、孫堅の奴、黄巾党も官軍も関係なしか・・・・・」

 

華琳「あれが孫堅・・・・・まるで野盗を束ねるお山の大将みたいだったけど、あの実力と統率力なら付いてくる人間がいるのも納得ね」

 

???「そ、孫堅?・・・・・孫堅・・・・・ああ、ああああああああああ!!!!」

 

一刀「うわ!!?なんだ!!?」

 

???「おのれあ奴ら!!!私達がいる事を承知で突撃しおったな!!!許せん!!!」

 

銀髪の女性は寝台から飛び起き、怒りの形相で叫ぶ

 

白蓮「ちょ、ちょっと落ち着けって!」

 

???「黙れ!!・・・・・って、貴様らは誰だ?」

 

白蓮「私は公孫賛、幽州の太守を務めている」

 

華琳「曹操軍筆頭、曹孟徳よ」

 

一刀「俺は、北郷一刀です」

 

華雄「なぜ、幽州と陳留の軍がここにいるのだ?」

 

華琳「あら、黄巾党討伐の勅命を出したのは朝廷ではなかったのでは?」

 

華雄「・・・・・それもそうだな・・・・・助けて頂いた事に感謝するぞ」

 

一刀「いいえ・・・・・あと、華雄さんが率いていた兵士達の治療も完了していますので」

 

華雄「そうか、それはますますありがたい」

 

そして、華雄は天幕から出た華雄は目の前の光景に驚く

 

華雄「な、なんだこれは!!?」

 

そこには、何の怪我も無くピンシャンした自軍の兵士達の姿があったのだ

 

それだけならまだいいが、一緒に跳ね飛ばされた黄巾党もピンピンしていたのだ

 

華雄「一体どういう事だ!!?なぜ黄巾党まで!!?」

 

一刀「俺が全員治したんですよ」

 

華雄「なんだと!!?敵兵を救うなど、一体何を考えているのだ!!?」

 

一刀「もちろんタダで治したわけじゃありませんよ、一刻ほど説教した後に」

 

華雄「?・・・・・説教だと?」

 

一体どういう事なのか訳が分からない華雄だったが

 

???「あ、華雄さん!お目覚めになったのですか!?」

 

???「よかったです、華雄さんに何かあったら私、月様にどんな顔をしていいか分からなくて・・・・・」

 

華雄「おお、徐栄、張済、心配をかけたな」

 

目の前に現れたのは、白の和服のような服を身に纏った灰色の髪にリボンを飾った御淑やかそうな女性と、小柄で青い長髪で袖口と裾を大幅に切った緑色の和服に身を包んだボーイッシュそうな女性だった

 

まるで大和撫子みたいだが、二人ともかなり立派な果実を持っていて、ちょっと動くだけでそれがユサユサと揺れる

 

華琳「(ふ~~~~ん、なかなかに立派ね♪可愛がりがありそう♪)」

 

百合っ子華琳からすれば、目の前に獲物が現れたようなもので、その目は野獣のそれへと変わりつつあった

 

???「嫌ですわ華雄さん、私の事は氷環と呼んで下さいと言っているではないですか」

 

???「私の事も炉青って呼んで下さって構わないのに」

 

華雄「それは断る、私には真名が無い、預けられるものがない以上、お主らの真名を預かるわけにはいかん」

 

炉青「も~~、強情っ張りですね」

 

華雄「そんな事より、お主達も礼を言っとけ、彼らは我らの命の恩人だぞ」

 

氷環「もう言いましたよ♪」

 

炉青「私達も一刀さんに怪我を治してもらったし、真名も預けました」

 

華雄「そ、そうか・・・・・ん?一刀?そういえば何処かで聞いたような・・・・・」

 

氷環「それはそうですわよ、一刀さんは今大変噂になっている天の御遣い様なんですから」

 

華雄「お主が、噂の御遣いか・・・・・」

 

そして、華雄は一刀を頭の天辺から足先まで舐めるように観察する

 

一刀「・・・・・・・・・」

 

まるで捕まえた昆虫を虫眼鏡で覗き見るような華雄の視線に晒されるが、一刀もそれと同じくらい華雄を見ていた

 

一刀「(こりゃ驚いたな、凪と遜色無い逸材だぞ、これは)」

 

ここにもまた恐るべき潜在能力を秘めた者がいる事に内心驚いていた

 

華雄「・・・・・ふむ、確かに只者ではないな」

 

炉青「はい、私達の怪我をあっという間に治してくれましたし」

 

氷環「あれは、なんと言いましたっけ?ごと、べい・・・・・」

 

一刀「ゴットヴェイドーだよ」

 

炉青「な、なんだかかわった発音ですね・・・・・」

 

一刀「そのうち赤い髪の男が訪ねてきて、その事を口煩く指摘される可能性があるから、今のうちに練習しておいた方がいいぞ」

 

氷環「?・・・・・承知いたしました」

 

一体何を言っているのか分からないが、一応YESと答えておいた

 

凪「一刀様!生き残った黄巾党の人達は、全て郷里に帰る事になりました!」

 

蒼「皆一刀さんの言った事に納得したみたいだよ♪」

 

一刀「そうか・・・・・随分と時間をくってしまったからな、急いで洛陽に向かわないとな」

 

華雄「な!!?帰すだと!!?殺さないのか!!?」

 

一刀「殺してどうなるんですか、そんなものは問題の解決にはなりませんよ」

 

華雄「お前は朝廷の勅命を無視するのか!!?」

 

一刀「分かっていますよ、討伐の勅命でしょ、勅命書には彼らを皆殺しにせよなんて文句は一言もありませんでしたよね」

 

華雄「むぅ・・・・・」

 

一刀「それに、彼らはもともと朝廷の重税に耐え切れなくなって決起した人達です、もちろんどんな理由があってもこんな暴動を起こしていい理由にはなりません・・・・・だから、あいつらには罰をくれてやった、俺の説教という重~~~~い罰を」

 

華雄「・・・・・・・・・・」

 

真桜「官軍の将軍はん、諦めぇな、一刀はんはこういう人や」

 

沙和「そうなの~、一刀さんが戦っている間、人を殺したところなんて見た事ないの~」

 

華雄「それでは、どうやって武功を立てるんだ!?武人の価値は討ち取った人数によって決まるのだぞ!」

 

一刀「それでは逆に聞きますが、武人の役割というのは人を殺す事なんですか?」

 

華雄「そ、それはその・・・・・」

 

一刀「俺は、そんな大量殺人犯を無くしたい、その為に行動しているんです、そんな俺が一人でも人を殺したら全てが嘘になるじゃないですか」

 

華雄「・・・・・・・・・・」

 

一刀「まぁ、俺はもともと武将でも何でもありませんし、そんな野蛮なものと一緒にされても困りますけどね」

 

氷環「・・・・・本当にかわっていますわね、一刀さん」

 

炉青「ええ、私もこんな人初めて会いました」

 

鶸「一刀さん、そろそろ行かないと孫堅軍が洛陽に着いちゃいますよ」

 

一刀「ああ、分かった・・・・・それじゃあ、預けた物を返してもらいに行きますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白蓮「お、いたぞ一刀、孫の旗だ!」

 

そして、一同は洛陽手前で停止している孫堅軍を見つける

 

華雄「おのれ孫堅!!!よくも人を馬の踏み台にむぐうううううう!!」

 

一刀「はいはい、話がややこしくなりますから、華雄さんはしばらく黙っていてください」

 

大声で怒鳴り散らそうとした華雄の口を一刀は塞いだ

 

鴎「?・・・・・あ、大殿!後ろから別の軍勢が来ていますよ!」

 

雪蓮「あ、さっき見た軍ね」

 

思春「曹に華に公孫・・・・・十文字!?あいつか!」

 

明命「はうあ!!一刀様です!!」

 

蓮華「あれが、天の御遣いの旗・・・・・」

 

そして、一刀達は孫堅軍と合流する

 

鴎「一刀!また会ったわね!」

 

明命「お久しぶりです、一刀様♪」

 

思春「久しいな」

 

一刀「よう、一週間ぶりだな、鴎、明命、思春」

 

星「知り合いですかな?一刀殿」

 

一刀「ああ、かくかくしかじかで知り合った」

 

菖蒲「ええええ!!?そんな事があったんですか!!?」

 

白蓮「城に侵入したうえに一刀を誘拐しようとしただって!!?」

 

鶸「なんでそんな大事な事を今まで言わなかったんですか!!?」

 

星「お主ら、覚悟は出来ているのであろうな!!?」

 

一刀「待て待て!そのおかげで接触を果たせたんだ、こちらとしては願ったり叶ったりなんだよ!」

 

星「しかし一刀殿!!」

 

一刀「悪いのは全て俺なんだ、お叱りは帰ってからいくらでも聞くから、皆今だけは抑えてくれ、じゃないと全てが水の泡だ」

 

「・・・・・・・・・・」

 

そう言われてしまえば、一刀の立場を潰してしまうので、公孫軍の一同は言いたいことはあるが押し殺した

 

そして、一刀は炎蓮と向き合う

 

炎蓮「・・・・・よう、久しぶりだな」

 

一刀「ええ、お久しぶりです」

 

炎蓮「・・・・・・・・・・」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

そして、1年弱ぶりの再会を果たす炎蓮と一刀

 

両者の間に暫くの静寂が流れる

 

辺りは、風により砂が舞い上がり、周りの者達からみたら、まるでこれから決闘でも始まるような雰囲気である

 

雪蓮「(ちょっとちょっと、あいつ母様と睨み合いするなんて、いい根性してるわね)」

 

祭「(こやつ、やはりだた者ではないな)」

 

蓮華「・・・・・・・・・・」

 

孫文台に付き従っている者達からしたら信じられない事である

 

今まで、数多くの男達が炎蓮の前に立ってきたが、その全てが炎蓮の迫力に怖気付き、あっという間に逃げ出していた

 

なのに、目の前の男は眉一つ動かさず、真っ直ぐに炎蓮の目を見ている

 

彼女達のアイデンティティーの一つが木っ端微塵に粉砕された瞬間であった

 

炎蓮「・・・・・あの時は、世話になったな」

 

一刀「左腕の具合はどうですか?」

 

炎蓮「おう、お前と華佗のおかげで絶好調だぜ♪」

 

一刀「それはよかったです・・・・・それで、明命達から伝言は受け取ってくれましたか?」

 

炎蓮「ああ、独立に協力してくれるんだってな、こちらとしては余計なお節介なんだがな」

 

一刀「それじゃあ、俺の助けは要りませんか?」

 

炎蓮「・・・・・いや、外部からの支援があれば独立もやりやすいだろうし、お前のお節介、受け取っておくことにするぜ」

 

一刀「そうですか・・・・・それでは、預けた物を返していただけますか?」

 

炎蓮「ん~~~~、どうしよっかな~~~~♪」

 

一刀「・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

炎蓮「・・・・・ふっ・・・・・そう睨むな、冗談だよ♪」

 

そう言いながら、炎蓮は兼元を一刀に差し出してきた

 

風「あ、お兄さんの刀です~」

 

菖蒲「まさか、預けたのが、かの孫文台様だったなんて・・・・・」

 

星「ああ、これは予想の斜め上だったな・・・・・」

 

白蓮「(孫堅文台・・・・・江東の虎と大陸中から恐れられている英傑の中の英傑・・・・・私だったら、何も悪い事してないけど取り敢えず謝って土下座するぞ・・・・・なのに一刀、お前って奴は・・・・・)」

 

華琳「(なるほど、これが孫文台か・・・・・)」

 

炎蓮「おっと、ちなみに貸出料を取る気は無いよな」

 

一刀「なんでそんなものを貰う必要があるんですか・・・・・って、まさかその兼元を・・・・・」

 

炎蓮「だとしたら・・・・・どうする?」

 

一刀「っ!!」

 

素早く一刀は炎蓮から兼元を取り上げた

 

梨晏「ちょっと!!いきなり何するの!!?」

 

そして、鞘から抜き刀身に刃毀れや血脂の跡がないか確かめる

 

一刀「・・・・・ふぅ~~~~~~・・・・・からかいましたね」

 

炎蓮「なんだよ、図太い神経していると思ったが、俺の見誤りか?」

 

一刀「この兼元は、俺の家の家宝であると同時に、家宝である武器の中で唯一血に染まっていないものなんだ、これを使った殺人なんて死んでも許さない!」

 

炎蓮「そっちこそ何を言ってやがる?武器ってのは人殺してなんぼのもんだぜ、そっちこそその刀の本来の使い方を知らないんじゃないのか?」

 

一刀「人殺しの考えなんて俺には理解できないし、したくもない!」

 

雪蓮「ちょっと、それ母様の事を言っているの!!?」

 

一刀「その通りだ、俺はお前らとは違う、たとえ戦場でも決して人殺しなんてしない!」

 

炎蓮「そんな考え方で、これから始まる乱世を乗り切れるとか思っているのか?」

 

一刀「乱世なんて来ない、俺が止める」

 

華琳「っ!!!??」

 

炎蓮「ほほう、随分とでかい口叩くな、ある意味大きいが、ある意味愚か者だな」

 

一刀「戦場というこの世の地獄を生み出す大迷惑な奴らよりは、一千兆倍ましさ!」

 

その吐き捨てるような言葉と共に踵を返す一刀だったが

 

一刀「っ!!!??」

 

いきなり眼球の中に入ってきた光景に愕然とする

 

洛陽の都の前にある平野には、見渡す限り黄巾党の死体の山が永遠と築かれていたのだ

 

白蓮「な、なんだこれは・・・・・」

 

星「なんと・・・・・」

 

春蘭「これは凄い・・・・・」

 

戦場という空気に慣れ親しんだ歴戦の猛者達もこれほどまでの狂気は味わった事がなく言葉が見つからなかった

 

一刀「これは・・・・・あんた達がやったのか!?」

 

炎蓮「いんや、俺達が来た時にはこんな有様だったぜ」

 

梨晏「だからここで止まっていたんだよ、死体が邪魔でこれ以上進めないんだもん」

 

華雄「確か、洛陽の守りは呂布が引き受けていたな」

 

雪蓮「呂布ですって?」

 

華雄「ああ、我と共に董卓様に仕えている者の一人だ、私もあ奴の実力は知っているつもりだったが、まさかここまでとはな」

 

炉青「うん、これ多分恋さんが一人でやったんじゃないかな・・・・・」

 

氷環「恋さんの実力なら頷けますわね・・・・」

 

炎蓮「ほほう、やるじゃないか、いつかやり合ってみたいぜ♪」

 

蒼「月ちゃんか~、元気にしているのかな・・・・・って、一刀さん!!?」

 

鶸「ちょっ!!?またどこに行くんですか!!?」

 

気付いた時には一刀は遥か彼方、洛陽の都のすぐ近くにまで突っ走っていってしまっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「くそっ!!呂布はどこだ!!」

 

いくらこちらが攻められているとはいえ、あれはやり過ぎである

 

あのような行いは、一刀からしたらただの虐殺行為である

 

???「やっぱり、呂布殿は最強なのです♪」

 

???「お疲れ様です、恋さん」

 

???「まったく、一人で突っ走って行っていくなんて、どういう無茶するのよ」

 

???「せやで、いくら恋でも無謀や・・・・・でも凄かったな、あいつら3万はいたで」

 

???「ん、ごめん・・・・・月、詠、霞」

 

???「みんな心配性なのです、恋殿にとってこの程度の事、朝飯前なのです」

 

恋「ねね・・・・・皆が心配してくれているの、無視するの良くない」

 

音々音「あうう、ねねはただ本当の事を・・・・・」

 

洛陽の城門の前に赤い髪の人物が数人の女性と話し合っている光景が見て取れた

 

一刀「あいつか・・・・・」

 

呂布の姿を確認するなり、一刀は縮地で一気に距離を詰める

 

一刀「おい!!!呂布!!!」

 

「!!!??」

 

驚く一同をよそに一刀は呂布の肩を掴む

 

仮に女性だったとしても思い切りぶん殴るつもりで右拳に気血を送りながら振り向かせる

 

しかし

 

一刀「っ!!!??」

 

恋「・・・・・?」

 

全身を血に濡らした呂布を見た途端、黄巾党三万を一挙に殺した怒りなど何処かに飛んで行ってしまった

 

霞「な、なんや!!?」

 

月「ど、どうしたんですか!?」

 

詠「ちょっと!!?何するのよ!!?」

 

音々音「何をするのですか!!?汚い手で呂布殿に触るなです!!」

 

華雄「お、おい!?どうしたというんだ!?」

 

氷環「え!?一刀さん!?」

 

炉青「いきなり何をするんですか!?」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

恋「・・・・・どうしたの?」

 

この赤髪の少女の顔を見ていると、せっかく送った気血が体の中心へと引っ込んでしまった

 

一刀「・・・・・いや、すまない、なんでもない」

 

謝罪の言葉を置き、一刀は自軍へと帰って行った

 

詠「なによあいつ、いきなり恋に掴み掛って来たと思ったら、何がしたかったのよ」

 

華雄「呂布の顔を見るなり、行ってしまったが」

 

音々音「怖気づいたのです♪やはり呂布殿に敵う者などいないのです♪」

 

霞「せやな、こないな恋を見たら、ウチかて一瞬ビビるわ」

 

月「でも、あの人、すごく悲しそうだったよ・・・・・」

 

恋「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

焦燥に駆られながら自軍に戻る一刀

 

呂布の顔を見た時、あまりの事に愕然としてしまった

 

その眼は、余りに無邪気かつ無垢、水晶の様に穢れが無く、全く悪意が感じられない

 

そんな彼女が、黄巾党本隊3万を一挙に引き受けこれを撃退したという事実

 

彼女は、超人的な武の才を持ってしまった子供なのだ

 

一刀「(ちくしょう、子供ほど純粋で残酷なものはないってのに)」

 

ああいうタイプは、利用されるだけされて最後にはボロ雑巾のように捨てられるのがオチだ

 

特にこういった時代では

 

哀惜やら哀愁やら悲漢やら嘆きやら、あらゆる感情が心の中から湧いてくる

 

呂布は、史実でも演義でもロクな最後を迎えない

 

最終的には、三国志における裏切りの象徴という烙印を押されてしまうのだ

 

三国志の作者である陳寿も呂布をこう評価している、「呂布のような人物は、破滅しかしない」、と

 

なんとかしたい、あの無邪気で愛くるしい子をなんとかして救いたいと思えてくる

 

しかし

 

一刀「(おそらく俺は、今はまだ彼女には勝てないだろう)」

 

仮に自分が彼女を守るとしても、実力が同等かそれ以下ではお話にならない

 

彼女を救う為には、今より更に力を付けなくてはならない

 

それこそ、天下無双、万夫不当、一騎当千、そういった言葉など意味を成さない強さを身につけなくてはならない

 

一刀「(俺は、さらに強くなってみせる)」

 

自分が歩んでいる道が余りに険しいものである事を再確認する上で、決意を新たにする一刀だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、Seigouです

 

なんというか、一気にキャラが増えてしまいてんてこ舞いです

 

特に勢い余って徐栄と張済を恋姫化してしまったのは失敗だったかもしれません

 

ちなみにこの氷環(ヒワ)と炉青(ロチェン)なんですが、参考にしたのは閃乱カグラの雪泉と夜桜です

 

見た目も彼女達に近くした、そうとうなムチムチボインちゃんだと思ってください

 

この二人の能力については、後々明かしていこうと思います

 

というわけで、ようやく英雄譚のキャラが全て埋まりました

 

ていうか、これで全部ですよね?袁の所が大分空いていますが、後から新たにキャラが加わるなんて事は無しでお願いします、ホントに

 

これからは、鎮魂の修羅をメインで書いていきつつ阿修羅伝の方もなるべく並行して進めていきたいと思います

 

てなわけで・・・・・待て!!!次回!!!


 
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