No.728004

The cold wintter

mitt*さん

ここ、トマトハウスでは文字通り寒風が吹いています。
消費税が8%に値上がりしたために、トマトハウスの修繕費用が、出なくなってしまったのです。

2014-10-05 06:57:56 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:539   閲覧ユーザー数:539

ここ、トマトハウスでは文字通り寒風が吹いています。

消費税が8%に値上がりしたために、トマトハウスの修繕費用が、出なくなってしまったのです。

 

レイチェルが、暖炉のまえで、二枚目の新聞を読みながら。

「さむー、今年の冬はきっと、今まで生きてきたなかで、一番寒い冬ね」

といいました。すると、近くで、新聞を燃料にし、暖炉を燃やそうとしていた、アルファがいいました。

そうです。執事のアルファ。お酒好きのアルファです。

「いいですか。レイチェルさま、みんな寒いのですよ。でも、寒いときこそ、暖かいみこころをたもつ必要がある。そう感じませんか?」

といいます。

「そのとおりです。わたしも、頑張って、小説を書いているんですよ。寒いのは、服を重ね着すれば、きっと大丈夫です。へ、へくしゅん」とメイドのセブンが、風邪をひいてしまったのか、くしゃみです。

「猩紅熱じゃないといいわね」とレイチェルが三枚目の新聞を読みます。

そして、レイチェルは、小説を書くのです。

「The Cold Wintter. って、あなた、この原稿を暖炉に入れないでね。今まで書きためてきた原稿を、まるで、若草物語の、ジョーのように、「なんてこと!! あなた、燃やしちゃったの!!」とか言いたくないから」

みんな、にっこりとして、微笑みます。

セブンがおんぼろピアノで、セヴラックのピアノ曲を弾きます。

「代わって」とレイチェル。

と、陽気なジャズが流れます。

さて、トマトハウスでは、再び、陽気なジャズのように、「暖かい暖炉」に火がともると、暖かい、リズムが流れる。


 
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