~前回までのあらすじ~
一刀と蒼司は目を覚ますと、見ず知らずの地いた
どうしたものかと考えていると
野生のおっさん三匹に襲われる
おっさん三匹を華麗に撃退すると
「劉備」「関羽」「張飛」と名乗る女の子に声をかけられる
その三人が言うには
一刀と蒼司は天の御遣いなのでは?とのことである
一刀と蒼司は状況を把握するためにも
三人から詳しい話を聞くため近くの町まで移動するのであった
そして二人が町で目にしたものは‥‥‥
一刀「これは‥‥」
蒼司「確定だな‥‥」
二人が町で目にしたのは
時代劇や歴史の教科書で見たことがあるような
建物や人々の服装である
蒼司「一刀‥‥ちょっと良いか?」
一刀「どうした?」
蒼司「俺たちのタイムスリップに関してだが
俺たちがここに来るのを予言した管路
そいつが何か関係あるんじゃないかと思っている
あくまで俺の推測だが一応この事を頭に入れといてくれ」
一刀「‥‥ああ、わかった。
どうしたら帰れるかってのも調べないとな‥‥」
張飛「二人とも何してるのだ?
早く来るのだ!」
一刀「ああ、ごめん、今行くよ」
張飛は言いながら二人を引っ張っていく
そして一刀たちは食事を済まし本題に入った
一刀「ごちそうさまでしたっと」
劉備「それでね御遣い様」
劉備「さっきも説明したけど、私たちは弱い人たちが傷つき
無念を抱いて倒れていくことに我慢が出来なくて
そんな人たちを少しでも助けたくて、旅をしてきたの」
劉備「でも私たち三人じゃ、何の力にもなれない
そんな時代になってきている‥‥」
関羽「官匪の横暴、太守の暴政、そして弱い人間が群れをなし
さらに弱い人間を叩く。
そういった負の連鎖が強大なうねりを帯びてこの大陸を覆っている」
張飛「三人じゃもう、なにも出来なくなってるのだ‥‥」
劉備「でも、だからと言って
こんなことで挫けたくないんです
無力な私たちにも何か出来ることがあるはずなんです!
だから、北郷様!月宮様!
私たちに力を貸してください!」
劉備「天の御遣いであるお二人が力を貸してくれれば
たくさんの弱い人たちを守れるって
そう思うんです!」
劉備はそう言いながらまっすぐな目で二人を見ていた
そんな劉備を見て二人は力になりたい
そう思ったが
一刀「けど、俺たちは君たちが言う
天の御遣いなんてすごい人間じゃないよ?
君たちと同じただの人間だ
そんな人間が一人、二人増えたとこで
多くの人を助けることが出来のかな?」
関羽「確かにあなたの言葉は正しい
正直言うと、お二人が天の御遣いで無くても
それはそれで良いのです」
張飛「天の御遣いかもしれないってのが大切なのだ」
蒼司「つまり、手っ取り早く、知名度を上げるために
天の御遣いの名を使おうと言うわけか‥‥」
一刀「(この頃だと皇帝?とかが自分のことを
天とか言ってたんだっけ?
だとしたらそれと同等の者が劉備の元に居ることになり
当然注目されるようになって
知名度なんかも、うなぎ昇りと‥‥)」
蒼司「(そうなれば、色々な情報を集めるのにも
そう苦労はしないか‥‥)」
考え込む二人を静かに見つめる三人
そして二人は
蒼司「一刀」
一刀「ああ、俺たちで良ければ、御輿の役目引き受けるよ」
劉備「本当ですか!?」
蒼司「ああ、飯も食わして貰ったことだしね」
一刀「そうだな、一宿一飯の恩ってやつかな?」
劉備「え?‥‥」
関羽「一飯の恩‥‥ですか」
張飛「一飯の恩‥‥」
この時一刀と蒼司はすごく嫌な予感がした
一刀「もしかして‥‥」
蒼司「まさか‥‥」
劉備「はい‥‥お代払えるほどのお金が‥‥」
一刀「じゃあ何であんなに頼んだの!?」
劉備「えーっと‥‥天に住んでた人なんだから、
お金持ちなのかな~って思って‥‥」
おかみ「‥‥‥‥ほぉー」
そこにはこの店のおかみが立っていた
そして一刀と蒼司は‥‥
一刀「蒼司‥‥」
蒼司「わかってるよ‥‥」
二人勢い良く立ちあがって
「「すいませんでしたーーーー!!」」
ジャンピング土下座をしていた
劉備、関羽、張飛はポカ~ンとしていた
二人のジャンピング土下座のおかげもあって
店の手伝いをすると言う条件で
事は済んだ
劉備「はぁ~~~疲れたぁ~~~」
関羽「全くです。戦場に出てもこれほど疲れはしないのですが‥‥」
張飛「あにゃーー、疲れたのだー」
それとは対照的に
一刀「働くって素晴らしいな!」
蒼司「まったくだ!帰ったらあんなブラックな事務所やめてやる!」
なんかキラキラしていた
そこにおかみが
おかみ「あんたたちこんなでへこたれてたら、
人助けなんて出来っこないよ~?」
劉備「えっ?」
おかみ「厨房であんたらの話聞かせて貰ったのさ。
応援してるよ!お嬢ちゃんたち」
おかみ「ほら、こいつを持っていきな」
そう言いながらおかみが瓶のような物をくれた
一刀「これは?」
おかみ「うちで造ったさけだよ。
あんたらの門出の祝いにご進呈だ」
劉備「ありがとうございます!」
おかみ「こんなご時世だが
あんたらみたいな子が、いつか世の中を良くしてくれる
そう思うからさ‥‥頑張ってくれよ?」
劉備「はい!絶対この大陸を平和にしてみせます!」
おかみ「気長に待ってるよ」
張飛「まかせるのだ!」
おかみ「頼もしいねぇ。それよりあんたらこの先行くあてはあるのかい?」
関羽「それは‥‥」
おかみ「全く‥‥
言ってることはでかいが、何も考えてないんだねぇ」
劉備「あぅ‥‥」
おかみ「行くあてが無いなら、この辺りを治めてる、「公孫賛」様のところに
行ってみな。最近、近隣を荒らし回っている盗賊どもを
懲らしめるために、義勇兵を募集しているらしいから」
劉備「公孫賛‥‥、そう言えば白蓮ちゃんがこの辺りに
赴任するって言ってた!」
蒼司「(まさか、公孫賛まで女なのか?)」
関羽「桃香様‥‥そう言う大事なことはもっと早く
仰ってください‥‥」
張飛「にゃはは~、それでこれからどうするのだ?お兄ちゃんたち」
一刀「ん?」
張飛「お兄ちゃんたちは鈴々たちの主人になったのだ
だから行き先を決めるのは
二人の仕事なのだ」
蒼司「俺たちが主人?」
関羽「そう‥‥ですね。鈴々の言うとおりお二人は
我らのご主人様だ」
劉備「じゃあ、北郷様、月宮様、白蓮ちゃんのところに行っても
いいかな?」
一刀「そうだね、公孫賛のところに行こうか!」
公孫賛の元に行く途中
一行はおかみが教えてくれた
ある場所に居た
移動の最中に真名の説明、交換を済まし
お互いの名前の呼び方は
桃香が一刀さん、蒼司さん
愛紗が一刀様、蒼司様
鈴々がお兄ちゃん、二人が一緒の時はお兄ちゃんの前に名前を付ける形になった
桃香「わぁー!ここが桃園‥‥」
愛紗「まさに桃園と言う名にふさわしい美しさです」
一刀「ほんとだな。‥‥御苑の桜みたいだ」
(蛇足ですが
御苑(ぎょえん)とは新宿にある桜の名所で
約65種1300本の桜が植栽されている場所のことだそうです)
愛紗「やはり天にも、
これほど美しい場所があるのですか?」
蒼司「俺たちの居た場所だと、桃の木じゃなくて
桜なんだけど、負けず劣らずだな」
桃香「雅だねぇ~」
などと話してると鈴々が
鈴々「さぁ、酒なのだー!」
そう言いながら走り回っている鈴々を
見て桃香が
桃香「それじゃあ、始めようか!」
全員が盃を手に持ち、酒を注いでいると
一刀「しかし、俺たちが桃園の誓いに同席するなんて
夢にも思わなかったな」
蒼司「そうだな、それに劉備、関羽、張飛が女の子
なんて言うのもな‥‥」
桃香「どうかしたの?二人とも?」
蒼司「いや、何でもないよ‥‥それじゃあ‥‥」
五人が盃を空に掲げ
愛紗「我ら五人っ!」
桃香「性は違えども、兄妹の契りを結びしからは!」
鈴々「心を同じくして助け合い、みんなで力無き人々を救うのだ!」
一刀「上は国家を報い、下は民を安んずることを誓う!」
蒼司「同年、同月、同日に生まれることを得ずとも!」
愛紗「願わくば同年、同月、同日に死せんことを!」
桃香「乾杯!」
ここに新たな誓いが建てられ
こうして五人は
戦乱の世に身を投じたのであった‥‥
次回へ続く
最後に
前回の最後に戦闘シーンが入ると言ったな‥‥あれは、嘘だ
自分で言うのもなんですが
思ったより話が進まなくて
今回は区切りの良いとこで切らせて貰いました
次回こそ戦闘シーンが入ります
と言うか絶対入れます
それと次回はすこし長めで書こうと思っているので
少し更新が遅れると思います
~ここからは雑談のようなのも~
書いてみて初めてわかったのですが
自分では結構書いてるつもりでも
案外短いものですね
主人公二人が使う技なんかは
どっかのゲームやマンガで見たことのあるものが
ちらほら出てくると思います
それと現在一番悩んでいるのが
蒼司を誰とくっつけようか
と言うのが一番悩んでいます
蜀√は一番蒼司の扱いが難しいかもしれません
それでは
毎回言ってますが
アドバイス、感想コメントを頂けると嬉しいです
最後までご覧いただきありがとうございました。
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