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自殺しない本当の理由、
それは地獄が終われば、
人生がどれほど素晴らしいものになるかを
常に知っているからである。
ーアーネスト・ヘミングウェイー
「え、一刀君今なんて言った?金平糖?」
「いや、黄巾党ね。そんな使い古されたボケはいらないから」
ある日の昼下がり。
昼食を作り終え、残った諸々のお仕事を黙々と片付けていると、一刀君が報告にやって来た。
その報告の中に、金平糖ならぬ黄巾党の情報があったのだ。
なんでも、最近黄巾党の動きがやけに活発で、各地の諸侯たちも手を焼いているらしいのだ。
そこで、一刀君は月ちゃんと詠ちゃんの要望で、比較的しっかり仕事をする僕(自慢でもなんでもなく、
他の人たちはあんまり、というか全くしてくれないのだ。なので必然的に、僕と詠ちゃんと一刀君がやること
にが多くなるのだ)にどういう対応をするべきか意見を求めてきたのだ。
「ふ~む、なるほどね。でもここらへんは、あんまり出没しちゃいないんだろう?
だったら、最低限の警備をしっかりすれば大丈夫なんじゃないかな」
僕はあの二人が答えてそうなことを言う。
シンプルイズザベストだ。
「高順もそう思うか。月も詠も同じ意見なんだよ」
「あの二人は、って……。一刀君は違うのかい?」
「ああ。といっても、嫌な予感が強くなってる、ぐらいしか言えないんだけどな」
「なるほど。御遣い様の予感は当たるからね~」
「やめてくれ。当たるけど、大概いいことが起こらないから……」
「そうだよね~。僕が恋ちゃんと話してたら、音々ちゃんからキックかまされたもんね。
一刀君が『なんか、嫌な予感がする』という予言の後に」
「あ、あはは……。あったな~、そんな事」
苦笑する一刀君。笑い事じゃなかったけどね、ホント。
あ、音々ちゃんって、いうのは詠ちゃんと同じ軍師のひとりで名前は陳宮広台という。
真名については嫌われてるのに恋ちゃんの説得で渋々、『う~、恋殿がそういうなら』と預けてくれた。
いや、彼女の蹴りは強力なんだ、これがまた。
音々ちゃんは恋ちゃんの事が大好きなようで、何故か僕を目の敵にし、よく『ちんきゅーきっく』を
僕に炸裂させてくる、ひでぶ。
まぁ、あの時喰らわなくていい一撃は、一刀君の嫌がらせかというくらいよく当たる予感のせいであり、
つまり、だ。
「ねぇ、一刀君」
「ん?なんだ、高順」
「月夜ばかりと思うなよ」
「ちょ!?
これを言う権利があるということだ。
もう既に、記憶の忘却のその先に行っているかもしれない。
皆さんお久しぶりです、BLADEです!!!!!!
半年以上も投稿できず、本当に申し訳ありません。
大学に馴染むので精一杯(馴染めてるのか知らんけど)+パソコンが自分のやつがない=夏休みに実家に帰らない
と投稿できないなど、たくさんの理由があったのです。
久しぶりに書いたのですが、どうだったでしょうか。
う~ん、あいかわらず低クオリティですな。
あ、ちゃんと黄巾党との戦いは書きます、あしからず。
また投稿遅くなります。ごめんなさい。
期待せずお待ちください。
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第三十六話です。