No.711543

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第216話

2014-08-27 00:02:17 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2335   閲覧ユーザー数:2081

9月17日―――

 

5限目―――実戦技術

 

~トールズ士官学院・グラウンド~

 

「はいはい、注目。今日の授業内容は”特別模擬戦”よ。」

「”特別模擬戦”ですか?」

「どう考えても嫌な予感しかしませんが……」

「フン、今度は俺達に何をさせるつもりだ?」

サラ教官の話を聞いたリィンは首を傾げ、マキアスとユーシスはジト目でサラ教官を見つめ

「フフ、マキアスの推測はある意味当たっているかもしれないわね♪」

「ええっ!?」

「フム……模擬戦という言葉を使っているからには誰かと模擬戦をする事だろうな……」

「めんどうな事が起こる予感。」

「サラの事だから、絶対とんでもない相手を用意するんじゃねえか?」

「確かにサラ教官は”前科”が多すぎますからね……」

「アハハ……」

「ボクは面白かったら何でもいいよー!」

「エヴリーヌはめんどうな事じゃなかったらなんでもいいし。」

サラ教官の答えを聞いたエリオットは驚き、ラウラは考え込み、フィーとクロウの推測、ツーヤの言葉を聞いたエマは苦笑し、ミリアムは無邪気な笑顔を浮かべ、エヴリーヌは興味なさげな表情をし

「”特別模擬戦”……一体どのような模擬戦をするのだろうか?」

「かなり気になりますね……」

「今までの事を考えるととんでもない事じゃないかしら?」

ガイウスとプリネは考え込み、アリサはジト目でサラ教官を見つめた。

 

「あら?レーヴェさんがいらっしゃいませんが……一体どこにおられるのですか?」

その時レーヴェの姿が無い事に気付いたセレーネは首を傾げて尋ね

「フフ、レーヴェなら今日の”特別模擬戦”の”相手”を迎えに行ってるわ。」

「へ―――」

サラ教官の答えを聞いたリィンが呆けたその時

 

「―――待たせたな。」

後ろにある人物達を率いたレーヴェがリィン達に近づいてきた。

「あら……」

「ええっ!?」

レーヴェの背後にいる人物達を見たプリネは目を丸くし、ツーヤは驚き

「…………!」

(え――――)

レーヴェの背後にいる人物達の一人―――ランディの姿を確認したフィーは目を見開き、ランディと共にいるヴァイスの姿を見たメサイアは呆けた。

 

「ほう?随分と麗しい女性がいるな。もしかしてあの女性がⅦ組の担任の”紫電(エクレール)”か?」

「……ああ。」

ヴァイスはサラ教官の容姿に驚いた後レーヴェに尋ね、尋ねられたレーヴェは呆れた表情で答え

「フム……授業が終わり、時間があったらお茶に誘うとするか。」

「オイこら、局長!抜け駆けは許さないぞ!俺も後で声をかけようと思ってたんだぞ!?つーか、アンタはエルファティシアちゃん達がいる癖にまだ増やすつもりなのか!?」

ヴァイスが呟いた言葉を聞いたある事を察したランディはヴァイスを睨み

「もう……外国にまで来て早々何を考えているのよ、二人とも……」

「ハア……局長、お願いしますから士官学院生の人達にクロスベル警察が誤解されるので止めて下さい……それとランディも。」

「クロスベル警察の恥さらしですね…………」

ヴァイスとランディと共にいた人物達―――エリィとロイドは呆れ、ティオはジト目でヴァイスとランディを見つめた。

 

「ええっ!?」

「”クロスベル警察”だと!?」

「ま、まさかその人達はクロスベルの……!」

一方ロイドとティオの言葉を聞いたアリサとユーシスは驚き、マキアスは信じられない表情でロイド達を見つめ

「うわっ!”六銃士”の一人―――”黄金の戦王”ヴァイスハイト・ツェリンダーまでいるじゃん!何で警察のトップまで一緒にいるの??」

「ええっ!?」

「”六銃士”だと……!?」

ヴァイスの姿を確認して驚いたミリアムの言葉を聞いたリィンとラウラは驚いてヴァイス達を見つめた。

 

「フフ……―――彼らはオリヴァルト殿下の提案によって今日の”特別模擬戦”の相手をする為にはるばるクロスベルから来てくれた”特務支援課”よ。」

驚いているリィン達の様子を面白そうに見ていたサラ教官はリィン達に説明し

「”特務支援課”……!」

「ええっ!?オ、オリヴァルト殿下がですか!?」

「確かプリネ達の話ではオレ達”Ⅶ組”と似たような事をしている警察の部署という話だったが……」

「なるほどな……要するに俺達のパクリをした奴等を相手に模擬戦をさせる事はお互いにとってプラスになるって事か。」

「ちょ、ちょっと、クロウさん!?特務支援課の皆さんに失礼ですよ!?」

ロイド達の事を知ったリィンとマキアスは驚き、ガイウスは考え込み、クロウは納得し、クロウの言葉を聞いたエマは慌てた。

 

「うっ……」

「耳が痛いわね……」

「ったく、こっちはクロスベルからわざわざ来てやっているんだから、少しは気を使えってーの。」

「というかむしろ設立された時期を考えればパクリはそちら側だと思うのですが……?」

一方クロウの言葉を聞いたロイドは表情を引き攣らせ、エリィは疲れた表情をし、ランディは呆れた表情で呟き、ティオはジト目でリィン達を見つめた。

 

「さてと、軽く自己紹介だけしておくか。――――クロスベル警察局長、ヴァイスハイト・ツェリンダーだ。今日はロイド達――”特務支援課”の引率で同行してきた形だ。」

「貴方がかの”六銃士”の一人にしてメサイアの…………」

ヴァイスが自己紹介をするとリィンは真剣な表情でヴァイスを見つめ

「それでプリネ姫、ツーヤ。早速聞きたいんだが並行世界の俺の娘とやらと契約している奴はどいつだ?」

ヴァイスはプリネとツーヤを見つめて尋ねた。

 

「ええっ!?じゃ、じゃあ貴方が……!」

「メサイアさんの……」

「まあ……」

ヴァイスの言葉を聞いたエリオットとエマ、セレーネは驚き

「?”黄金の戦王”がメサイアの事を知っているって事はもしかしてツーヤ達が”特別実習”でクロスベルに行った時にメサイアの事を”黄金の戦王”に教えたの?」

「ええ、並行世界とは言えヴァイスさんの娘ですから知らせておくべきかと思いましたので。」

ある事に気付いたフィーに尋ねられたツーヤは頷き

「メサイアさんと契約しているのはそちらの黒髪の剣士―――リィンさんですよ。」

プリネはリィンに視線を向けた。

 

「なるほど、お前が……―――とりあえずメサイアをこの場に呼んでくれないか。一度話をしてみたい。」

「………………わかりました。―――メサイア!」

興味ありげな表情をしているヴァイスの言葉にリィンは静かな表情で頷いた後メサイアを召喚した。

 

 

 

フハハハハハ!予告もなしのまさかの特務支援課登場は驚いたと思いますwwちなみに特務支援課メンバーとの対戦はなんと4回もありますので期待して待っていてくださいww


 
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