No.707822

~少年が望んだ世界と力~

第四十七話 騎士と戦士 後編

2014-08-10 23:46:27 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2942   閲覧ユーザー数:2506

健悟SIDE

キャプテンVSフェニックス

他の連中同様、砂浜で俺はキャプテンと戦闘を繰り広げている。

互いに砂浜に足を捕られないよう注意しながら砂浜を駆けながらビームを撃ち合う。

 

「くそっ!当たれ!」

 

「ふっ!そこっ!」

 

キャプテンの右肩を狙って撃ったビームをキャプテンは身体を捻じってビームを避け、今度は俺にビームを撃つ。

 

「ちぃっ!」

 

放たれたビームを避けることが出来ず、胸への直撃コースだったため俺はシールドを前に出し、ビームを防ぐ。

 

「このっ!」

 

「っ!」

 

シールドを僅かに前からどかし、頭部バルカン砲をキャプテンに連射する。

バルカンを連射されたキャプテンはビームを撃つのを中断し、右に跳んで回避する。

 

ドォオオオオオン

 

キャプテンがビームを回避した後、海の方で爆発音が聞こえ、水柱が上がる。

 

「アポロン、今の爆発、誰がやられた?」

 

「こちらです。ハイゴック アンディ機のシグナルをロストしました」

 

「そうか」

 

ダダダダダダダダ

 

アポロンからハイゴックアンディ機のシグナルロストの報告を聞いた俺はキャプテンに牽制の60㎜バルカン砲を撃つ。

 

「はっ!」

 

60㎜バルカン砲の弾をキャプテンはスラスターを噴射して全弾回避する。

 

『WEPON RIDE! HYPER BAZOOKA!HYPER BAZOOKA!』

 

「これでどうだ!!」

 

60㎜バルカン砲を撃ち続けながらフェニックスドライバーにカードケースから同じWRのカードを2枚取り出してドライバーに入れ、ハイパーバズーカを両手に装備する。

2本のハイパーバズーカをキャプテンに向け、ロケット弾を同時に発射。

 

「!!くッ!」

 

ダダダダダダダダ

 

ロケット弾を放たれるとキャプテンは頭部のバルカン砲をロケット弾に向けて掃射する。

バルカンはロケット弾の1つを撃墜、残ったもう1発をキャプテンはスラスターを使い、上昇して回避、ロケット弾は海に着弾し水柱を作る。

キャプテンが上昇するとスラスターを切り、砂浜に着地しようと落下してくる。

キャプテンの着地予想地点にハイパーバズーカの砲口を構える。

現在のキャプテンの落下速度、風速からキャプテンが着地すると同時にロケット弾が着弾するようタイミングを計りロケット弾を撃つ。

 

「ふっ!」

 

落下してくるキャプテンは俺がハイパーバズーカを撃つと左手のライトシールドを下の砂浜に向けて思いっきり投げ、投げたライトシールドは先端部が砂浜に突き刺さる。

砂浜に突き刺さったライトシールドの上に足を乗せたキャプテンはライトシールドを足場に使いスラスターを噴射、左に跳ぶ。

キャプテンが左に跳ぶと残されたライトシールドにキャプテンを狙って撃ったロケット弾2発が着弾し爆発する。

 

「流石に簡単にはいかないか!しぶといぜ!」

 

回避したキャプテンに再びハイパーバズーカを向け、最初は右のハイパーバズーカ、次に左のハイパーバズーカと今度は交互に撃っていく。

だが、交互に撃ったとしてもキャプテンはハイパーバズーカを回避、またはロケット弾をバルカン砲で撃ち落とし、こっちの攻撃が当たらない。

 

カチンッ、カチンッ

 

「弾切れか!」

 

連続で撃ち続け、弾切れになったハイパーバズーカを投げ捨て、再びビームライフルを持ち、キャプテンにビームを撃つ。

 

「君の射撃能力はかなり高い。だが!」

 

「くっ!」

 

キャプテンが何度も俺が放つビームを避け、俺にライトライフルを向けビームを放つ。

キャプテンのライトライフルのビームにビームライフルを撃ち抜かれ、ビームライフルを空中に投げ捨て、その直後ビームライフルが爆発する。

 

「狙いが正確だと逆に避けやすい!」

 

「次はこいつでいくか!」

 

キャプテンの性能の高さに内心若干驚きながらも俺は機体を変更するためカードケースから新たなカードを取り出し、ドライバーに入れた。

 

『MOBILE RIDE!』

 

「変身!」

 

『FA GUNDAM NT-1 ALEX!』

 

トリガーを引くと俺の身体はガンダムから「RX-78NT-1FA ガンダムNT-1」、コードネーム「アレックス」に変身する。

 

「ガンダムNT-1、アレックス、行きます!」

 

『WEAPON RIDE! BEAM RIFLE!』

 

さっきのガンダムのビームライフルとは別で出力、収束率が向上し、貫通性が上がっているアレックスのビームライフル「Bauva・Norfolk XBR-L Type-3 ビームライフル」を装備した俺はビームライフルを構えて、キャプテンに撃つ。

 

「くっ!」

 

ビームを撃たれるとキャプテンはスラスターを使って右に低空飛行で移動、移動するキャプテンを狙って俺もビームを連続で撃つがジグザグに動き、減速、加速をしてキャプテンはビームを回避していく。

飛行中にキャプテンはスラスターを切り、両足で砂浜を滑りながら着地する。

理由は分からないがこの好機を逃さまいとキャプテンが停止する位置を計算して、そこに向けてビームを撃った。

予測通りの位置でキャプテンが停止、ビームが迫る中キャプテンは左手を砂に向かって伸ばす。

気になった俺は視線をキャプテンの左手の先に向けるとそこには先程ハイパーバズーカをかわす時に足場代わりに使用したライトシールドが倒れていた。

キャプテンはライトシールドを拾い、前に突き出してビームを防いだ。

 

「!?さっきよりのも威力が違うな。ふっ!」

 

「おっと!」

 

ガンダムのビームライフルよりも威力が上がっていることい若干驚きながらキャプテンは俺にライトライフルを向けビームを撃ってくるが、俺は脚部のスラスターを使い、左に跳んで回避する。

ビームを避けられたキャプテンはライトライフルを投げ捨て、ビームサーベルを抜き、俺に切りかかる。

スラスターを噴射し、更に左に跳んでビームサーベルを回避する。

左に跳んだ俺はスラスターを切って砂浜に滑りながら着地し、キャプテンにビームライフルの銃口を向け、ビームを撃つためトリガーを引こうとした。

 

ズボッ!

 

「!?」

 

トリガーに指を賭け、引こうとした時、左足がいきなりガクンとなり、バランスを崩す。

すぐに左足を確認すると俺の左足はどっかの誰かが悪戯で掘ったと思われる小さい落とし穴に填っている。

 

「今だ!」

 

砂に足を捕られた俺を見たキャプテンは俺に向けて右腕を伸ばす。

キャプテンの腕に装備されている「グレネードランチャー」が俺の目に映った。

 

「しまっ・・・」

 

俺が声を出して言い終わる前にキャプテンの腕からグレネードランチャーが発射された。

 

「くそっ!!」

 

ダダダダダダダ

 

発射された2発のグレネードを撃ち落そうと頭部の「60mmバルカン砲」で迎撃する。

1発は撃墜したが最後の1発はバルカンの弾に当たらず、迫ってくる。

 

「ぐあああああっ!!」

 

撃墜出来なかったグレネードが胸部に着弾、グレネードを受けた俺は背中から仰向けに砂浜に倒れる。

 

「キャプテン!」

 

「やったのか!」

 

「・・・・・」

 

俺が倒れると真武者頑駄無、真騎士ガンダムと戦っていたゼロと爆熱丸が声を上げ、戦闘中に動きを止め、俺達の方を見る。

真武者頑駄無、真騎士ガンダムも気になっているのか動きを止め、こっちを見ている。

が、キャプテンは未だに警戒を解いていない。

流石キャプテン、簡単には気を緩ませないな。

 

「っつぅううう。やっぱ直撃だと痛いな」

 

いつまでも倒れている訳にもいかないので上体をゆっくり起こして、グレネードが直撃した痛さを堪えながら立ち上がる。

 

「な、何!?」

 

「バカな!直撃だったはずだぞ!!」

 

「まさかあの直撃に耐えるとは・・・」

 

直撃だったにも関わらず起き上ったことに爆熱丸とゼロは驚き、キャプテンはまだ冷静だった。

 

「でも、チョバム・アーマーがなかったら危なかったな」

 

ゆっくりと立ち上がるとグレネードの直撃を受け、胸の装甲が黒く焦げて凹んでしまった胸部のアレックスの追加装甲「チョバム・アーマー」が胸部から外れ、砂浜に落ちる。

 

「やはりその装甲は追加された物か」

 

「見抜かれていたのか。流石だ」

 

チョバム・アーマーが追加装甲であること見抜いていたキャプテンに関心しながら残っているチョバム・アーマーを全てパージ、アーマーが砂浜に落ちる。

 

「さぁ、続きといこうか!」

 

先程までの姿「RX-78NT-1FA ガンダムNT-1チョバム・アーマー装備」から「RX-78NT-1 ガンダムNT-1」になると背中のバックパック上部右側にある「Blash・XB-B-09 ビームサーベル」を抜いてビーム刃を展開、スラスターが唸りを上げ、ノズルから推進の青白い炎を噴射、キャプテンに急接近しビームサーベルを振るう。

 

「!!」

 

突然の急加速による接近にキャプテンは一瞬驚きの表情を見せるが直ぐにキャプテンもビームサーベルを抜いてビーム刃を展開し、俺のビームサーベルを受け止める。

 

「アーマーを外したことで機動性が上がっている!」

 

「まだこんなもんじゃないぞ?」

 

ガンダムヘッド内で笑みを浮かべながらビームサーベルを持つ右手に力を加え、キャプテンのビームサーベルを押し返して振り払う。

振り払った時にキャプテンが後ろに下がると俺はすかさず左足でミドルキックを繰り出す。

 

「!?」

 

しかし、俺のミドルキックをキャプテンは一瞬スラスターを全開にして上に急速上昇してかわす。

蹴りをかわされた俺の左足は空をきり、キャプテンは空中で後転して体制を立て直し後ろに下がる。

蹴りを避けられた俺は一回転して左足を地面につけた直後、スラスターを噴射してキャプテンに接近してビームサーベルで切りかかる。

 

「そんなもの!」

 

砂浜に着地したキャプテンは接近し、ビームサーベルで切りかかる俺に慌てることなく自身のビームサーベルを振るい、俺のビームサーベルを弾く。

 

「なんの!」

 

右手のビームサーベルを弾かれた俺は未だに空いていた左手をバックパック左上部に伸ばす。

もう1基残っていたサーベルラックを抜き、ビーム刃を展開し、今度は左手でビームサーベルを振るう。

 

「!!」

 

俺の右手のビームサーベルを弾いた直後だったためビームサーベルを持っている右腕が右に伸びているキャプテンはさっきのようにビームサーベルで弾けないと直ぐに判断すると回避のため左に跳ぶ。

しかし、回避が若干遅かったためかキャプテンの右肩に僅かにだがビームサーベルが当たり、キャプテンの装甲に傷をつける。

 

「反応が速い!なんだあの機動性は!?」

 

重りとなっていたチョバム・アーマーをパージしたことに加え、アレックスは本来、ニュータイプの反応速度に対応させるために関節部の摩擦抵抗を減らす「マグネット・コーティング」がしてある。

そのお蔭で機動性と機体の反応速度が速い。

しかし、アレックスは1年戦争時に作られた機体、そのため若干ではあるが反応についてこれていない。

まあ十分マシだがな。

 

「逃がさん!」

 

左に跳んだキャプテンを逃がさまいと俺は右腕を伸ばし、右上腕の青い装甲カバーが上に移動し、両腕上部に内蔵されているガトリング砲「90㎜ガトリング砲」が姿を現す。

 

ガガガガガガッ!!

 

カラン、カラン、カラン、キン、キン

 

90㎜ガトリング砲の激しい連射音を響き渡らせながらキャプテンに90mmガトリング砲を撃つ。

90㎜ガトリング砲を放つことで右腕に激しい振動が伝わり、空になったガトリング砲の弾が砂浜に落ち、散らばった空薬莢同士が当たる金属音が連射音に紛れて僅かに聞こえてくる。

 

「腕にガトリング砲を仕込んでいたのか!くっ!」

 

腕にガトリング砲を内蔵していることに驚いているとキャプテンのボディの数ヶ所にガトリング砲の弾が命中する。

キャプテンはライトシールドで可能な限り弾を防御しながら右に走り、その先にある先程投げ捨てたライトライフルを拾う。

キャプテンがライトライフルを拾った直後俺は空いている左手をカードケースに伸ばし、WRのカード取り出す。

キャプテンはライトシールドで防御しながら拾ったライトライフルの銃口を俺に向け、ビームを撃つ。

 

『WEPON RIDE! SHIELD!』

 

ビームが放たれたと同時に取り出したWRのカードをドライバーに入れるとWRが発動し、俺の左腕にアレックスの盾「RX・C-Sh-05 UBC/S-0003 シールド」が装備され、右腕のガトリング砲を撃つのを一時中断、シールドを前に突き出してキャプテンのビームを防ぐ。

 

「いや~、凄いザコねぇ~」

 

『確かに~』

 

「おぉいお前ら!!見てねぇで援護しやがれ!!」

 

『は、はいザコ~!!』

 

俺達が戦っている中ザコソルジャー達はのんびりと見学しているのが目に入った。

見ているだけのザコソルジャーにザッパーザクが怒鳴るとザコソルジャーは慌てて俺やライダー、スーパー戦隊、MS達にザコマシンガンによる銃撃を開始する。

 

「くっ!」

 

しかし慌てての射撃のため弾そのものは俺達に当たらず、砂浜に着弾するが動きを止められた。

ザコソルジャーの攻撃を受けた俺達はこのまま続けるのは危険と判断し、一度対戦相手と距離を取る。

 

「邪魔だ!」

 

キャプテンと距離を取った俺はザコソルジャーの攻撃を防ぐためにカードケースに手を伸ばし、適当に選んだ4枚のカードを取り、ドライバーに入れる。

 

『BLACK KNIGHT!』

 

『KAMEN RIDE! DELTA!』

 

『ZOIDS RIDE! SHIELD LIGER!』

 

『LABOR RIDE! PATLABOR INGRAM 1 UNIT!』

 

フェニックスドライバーのトリガーを引くと2体の戦士と人型のロボットとゾイドが姿を現す。

戦士の1体は仮面ライダーデルタ、もう1体の戦士はスーパー戦隊シリーズ第22作目「星獣戦隊ギンガマン」に登場する6人目の戦士「黒騎士 ヒュウガ」。

ゾイドの方は「ゾイド -ZOIDS-」または「機獣新世紀ZOIDS」の主人公「バン・フライハイト」が搭乗し、以前時の庭園戦で召喚したブレードライガーの発展前の青いライオン型のゾイド「RPZ-02 シールドライガー」。

最後の人型のロボットは「レイバー」と呼ばれるロボットで、カラーリングが白と黒のツートンというパトカーと同じカラーリングに両肩部にパトランプが付いている「機動警察パトレイバー」に登場した警察用レイバー「AV-98 イングラム1号機」を召喚した。

 

「な、なんザコ!?」

 

「「「ザコザコ~~!!」」」

 

ヒュウガ達の突然の登場にザコソルジャー達が混乱している。

 

「黒騎士、ヒュウガ!」

 

「全員抵抗しないで下さい!」

 

混乱しているザコソルジャーを気にすることなく、ヒュウガは名乗りを行い、イングラム1号機は「6連装リボルバーカノン」を取り、ザコソルジャーに向けて構える。

 

「!撃つザコー!」

 

「「ザコーー!!」」

 

イングラム1号機にリボルバーカノンを向けられたザコソルジャー達は慌ててヒュウガ達にザコマシンガン、ザコランチャーを一斉に撃つ。

 

「ガオオオッ!」

 

ザコマシンガンが放たれるとシールドライガーが前に飛び出し、防御兵装「Eシールド」を展開、ザコマシンガン、ザコランチャーを防ぐ。

 

「お前達、交戦を許可!敵を制圧しろ!」

 

「了解!」

 

俺がヒュウガ達に交戦許可を出すとイングラム1号機が返事をし、ヒュウガとデルタが頷く。

シールドライガーが攻撃を防いでいる中、最初にヒュウガが動き出し、右斜め前に向かって走り出す。

ヒュウガが飛び出すとザコソルジャー達全員がヒュウガに視線を向け、ザコマシンガン、ザコランチャーを向ける。

 

「FIRE!」

 

『BURST MODE』

 

「撃ちます!」

 

ザコソルジャー達の武器が全てヒュウガに向けられるとデルタはデルタドライバーの右ハードポイントからデルタムーバーを取り、音声入力でバーストモードを起動させ、シールドライガーの右後ろから姿を現し、イングラム1号機はシールドライガーの左後ろから姿を現し、同時にザコソルジャーにデルタムーバーとリボルバーカノンによる射撃を開始する。

 

「ザコッ!」

 

「ザココッ!」

 

『ザコ!?』

 

デルタとイングラム1号機の射撃を受けて2機のザコソルジャーが倒れると2機を他のザコソルジャー達は一斉に見る。

 

「はあっ!」

 

「ザコッ!」

 

倒れた仲間に視線を奪われているとヒュウガが近づき、左腰にさしている剣「ブルライアット」を抜いて振り上げ、ブルライアットを振り下ろしザコソルジャーの1体を斬る。

 

「あ!しまったザコ!」

 

「ど、どうするザコ!?」

 

ヒュウガに近づかれたことでザコソルジャーはどちらに対処すればいいのか迷っている。

 

ガシン、ガシン、ガシン

 

「ザコ?」

 

ふと聞こえる駆けてくる音に1機のザコソルジャーが右を向く。

 

「ガオオオオオッ!」

 

「ザコーーー!!」

 

ザコソルジャー達が混乱している隙にEシールドで防御していたシールドライガーが向かってくるとザコソルジャーの1機に跳びかかり、ザコソルジャーを押し倒す。

 

「でりゃああああっ!!」

 

「ザボボボボボボッ!!??!」

 

シールドライガーに遅れ、射撃を行っていたイングラム1号機もザコソルジャーに接近し、電磁警棒「スタンスティック」を右斜め上から振り下ろし、ザコソルジャーの左肩に当たると電流によってザコソルジャーが痺れる。

 

「助けるザコ!ザコッ!」

 

「ふっ!つあっ!」

 

「ザコ~!」

 

「ああザコー!」

 

シールドライガーとイングラム1号機に襲われているザコソルジャーを助けようとするがデルタのフォトンブラッド弾による射撃とヒュウガのブルライアットで攻撃され、自分達の身を守ることで手一杯になる。

 

「お、降りるザコッ!」

 

「グルルルッ!」

 

自分の上に圧し掛かっているシールドライガーにジタバタ暴れながら降りるよう訴えるがシールドライガーは唸りながらザコソルジャーを見ていると口を大きく開く。

 

「ザ・・・」

 

カブリ

 

「ザッコーーーーーー!!??」

 

ザコソルジャーが小さい声を漏らた直後、大きく開いた口でザコソルジャーの頭に噛みつき、噛みつかれたザコソルジャーは悲鳴を上げる。

 

「痛いザコ痛いザコ痛いザコよーーー!!!」

 

ガジガジガジガジガジ

 

シールドライガーはまるで骨を齧るようにザコソルジャーの頭を噛み、噛まれているは逃れようと必死に暴れる。

しかもザコソルジャーの目は涙目になっている。

 

「ふッ!はっ!」

 

「ザコッ!」

 

「ザコザコ~!!」

 

ヒュウガは正面にいるザコソルジャーのザコマシンガンをブルライアットで斬り、右からヒートホークを振り上げながら近づき、振り下ろされるヒートホークをブルライアットで受け止めて押し返し、前蹴りでザコソルジャーの胸を蹴って蹴り飛ばす。

 

「炎のたてがみ!」

 

ザコソルジャーを蹴り飛ばすとヒュウガは後ろを振り返ると同時に両手を重ねて前に突き出し、以前アースラ攻防戦でギンガレッドに豪快チェンジしたゴーカイレッドが使った掌から炎を出すアース技「炎のたてがみ」を使う。

 

「あちちちちちっ!!」

 

ヒュウガの後ろから接近していたザコソルジャーは炎のたてがみによって炎に包まれる。

炎に包まれたザコソルジャーは熱がりながら全速力で海に向かって走り、海へと飛び込み自身を包んでいた炎を鎮火させる。

 

「もらったザ・・・コッ!!」

 

ヒュウガの左を取り、ザコマシンガンを向けて撃とうとしたが左から向かってきたデルタに跳び膝蹴りを左頬にモロに受けたザコソルジャーはそのまま倒れ、デルタは他のザコソルジャーにデルタムーバーを向け、フォトンブラッド弾を撃つ。

 

「喰らえええ!!」

 

「ふっ!ライダーパァアアンチ!」

 

「ちぃっ!」

 

順調にザコソルジャーと戦っているヒュウガ達から声の発せられた方に視線を変えるとヴィータがJにグラーフアイゼンを左側からのサイドスイングで攻撃するがJはバックステップでグラーフアイゼンを回避するとすぐに前に出てヴィータにJパンチを繰り出す。

JのJパンチをヴィータは舌打ちをして、シールドを展開。

Jパンチを防ぐと直ぐに下がりながら上に上昇、ヴィータが離れるとシールドが砕ける。

 

「チェンジ・エレキハンド!はっ!」

 

「十字手裏剣!」

 

「何!?くっ!」

 

ヴィータが上昇するとスーパー1は両腕を青い腕「エレキハンド」に交換し、エレキハンドから3億ボルトのエレキ光線をヴィータの後方下から発射、ゼクロスは両肘に装備され、体内で生成される「十字手裏剣」をヴィータの左下から連続で6つ投げる。

ヴィータはスーパー1のエレキ光線を左右に動いて避け、ゼクロスの十字手裏剣をグラーフアイゼンで弾いて防ぐ。

 

「くっそこいつら!!シャマル!回復の準備頼む!」

 

「え、ええ!」

 

ライダー達の攻撃にイラつきながらヴィータは空中からシャマルに自身の回復するための準備を要請するとシャマルは僅かに戸惑いながらも頷き、指輪型のデバイス「クラール・ヴィント」に触れる。

 

「おっと。それはちょっと勘弁だな。っと!はっ!」

 

「んっ!」

 

あまり長時間の戦闘を続けたくない俺は回復の準備を進めているシャマルを封じるためにシャマルを封じられそうなカードを探るために飛んでくるビームをシールドで防ぎ、キャプテンにビームを撃ち返す。

俺の撃ち返したビームをキャプテンはライトシールドで防ぎ、キャプテンの攻撃が僅かに止んだ隙にバックパックのスラスターを噴射して後方に跳び、キャプテンから離れる。

 

「えーっとシャマルの動きを封じられそうなのはっと。・・・ん?」

 

着地後、キャプテンとの距離を取った俺はシャマルの動きを封じられそうなカードを探っていると見覚えのないカードを見つけ手に取って確認する。

 

「これは、また新しいライダーのカード?」

 

見覚えのないカードの絵柄には俺がまだ知らない新しい仮面ライダーが描かれている。

 

「なんて名前だ?えっと・・・ウ・・・イ・・・ザー・・・・・ド・・・。ウィザード?」

 

このライダーの名前を知らない俺は英語で書かれているライダー名を読む。

ライダーカードには「ウィザード」と書かれている。

ウィザード、確か意味は・・・魔法?

 

「・・・・・試してみるか」

 

『KAMEN RIDE! WIZARD!』

 

カードをドライバーに入れ、トリガーを引くと俺の前に新たな仮面ライダーが召喚された。

 

「こいつがフォーゼとは別の新しいライダー、・・・『仮面ライダーウィザード』か」

 

「さぁ、ショータイムだ」

 

俺の前に現れた平成仮面ライダーシリーズの新たなライダー「仮面ライダーウィザード」の名を俺は呟き、ウィザードは自身の決め台詞らしき台詞を言う。

 

「ウィザード!あの女性の動きを封じてくれ!」

 

「ああ!」

 

召喚したウィザードに早速命令をするとウィザードはドライバーの左側にあるチェーンのような物に右手を伸ばし、そこから1つの指輪を取り、ドライバーの左側のレバーを上から下へ操作するとベルトの手の形をしたバックルが左向きから右向きに代わる。

右中指に填めている指輪を取り、チェーンから取った指輪を右中指に填めてドライバーのバックルに翳す。

 

『バインド!プリーズ!』

 

シャマルの前後左右に赤色の魔法陣が1つずつ現れ、そこから複数の鎖が飛び出し、シャマルに巻き付き拘束する。

 

「!?バ、バインド!?」

 

「あいつ、魔導士か!」

 

「いいや、俺は仮面ライダーウィザード。魔法使いさ」

 

「よくやったウィザード!」

 

ガガガガガガ、ガキンッガキンッ

 

「ちっ!」

 

ウィザードがバインドを使ったことにシャマルは驚き、ヴィータは魔導士と思ったようだが、ウィザード自身が自分は魔法使いだと言う。

シャマルの動きを封じたことに俺がウィザードを褒めると右腕の90㎜ガトリング砲の残弾が0になり、空回りするようになると俺はカードケースから新たなカードを取り出す。

 

『MOBILE RIDE!』

 

「変身!」

 

『GUNDAM GP01 ZEPHYRANTHES!』

 

取り出したカードをドライバーに入れトリガーを引くと俺は「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」に登場した地球連邦軍の試作MS「RX-78GP01 ガンダム試作1号機 ゼフィランサス」に変身する。

 

「また姿を変えたのか!」

 

『WEPON RIDE! SHIELD!』

 

「ガンダム1号機、行きます!」

 

何度も姿を変える俺に驚くキャプテンに気にすることなく、WRでゼフィランサスの盾「RX・Vsh-023F/S-04712 専用シールド」を装備し、バックパック右上部「A.E.Blash・XB-G-06/Du.02 ビームサーベル」を取り、ビーム刃を展開してスラスターを噴射、キャプテンに接近する。

 

「!?」

 

俺が接近するとキャプテンは一瞬驚いた素振りを見せると俺のビームサーベルをライトシールドで防ぎ、右手のライトライフルを捨て、ビームサーベルを抜き、振るうが俺もシールドで防ぐ。

互いのシールドがビームサーベルによって激しい火花を散らしている。

 

「これまでの2機よりも速い!!」

 

先程まで変身していたガンダムとアレックスよりもスピードが上がっていることにキャプテンはまたも驚いている。

 

「シャマル、キャプテン!くっ!」

 

ウィザードに捕まったシャマルと俺に苦戦しているキャプテンにシグナムは叫ぶがシンケンブルーがシンケンマルを振るってきたためバックステップで下がる。

シグナムが下がるとシグナムの右、左斜め前からシンケンレッドとシンケングリーン、右、左斜め後ろからシンケンイエロー、シンケンピンク、正面からシンケンブルーがシンケンマルを構えて一斉に向かっていく。

 

〈Schlange form!〉

 

「はあああっ!」

 

「「「「「うわああああっ!」」」」」

 

包囲され向かってくるシンケンジャーに対し、シグナムはレヴァンティンを一度鞘に戻す。

鞘に戻すとレヴァンティンの音声後、カートリッジがロードされ、空になった薬莢が排出、もう一度レヴァンティンを鞘から抜くとシュランゲフォルム、鞭状になったレヴァンティンを一回転しながら向かってくるシンケンジャーに振るう。

シグナムのレヴァンティンの連結刃を見た時、シンケンジャー達は向かって行くのを止め、回避しようとするが間に合わず、全員が連結刃を受け、胸から火花を散らして後ろに飛ばされ、砂浜を転がる。

 

「くうっ!」

 

シグナムの攻撃を受けて最初にシンケングリーンが起き上り、膝立ちでシンケンマルの鍔にあるディスクを回転させる。

 

「ウッドスピア!」

 

「剣が変わった!?」

 

「はっ!」

 

シンケンマルをウッドスピアに変化させるとそれを見たシグナムは驚きの表情を見せる。

ウッドスピアを構え、シンケングリーンはシグナムに向かって駆け出した。

 

「っ!はあ!」

 

「うおおおおっ!!」

 

シグナムは連結刃を振るいシンケングリーンに攻撃するがシンケングリーンはウッドスピアで連結刃を次々と弾き、攻撃を防ぎ、シグナムとの距離を縮めていく。

 

「であああっ!」

 

「ふっ!」

 

距離が縮まりシンケングリーンはウッドスピアによる突きを繰り出すがシグナムは上に跳躍してかわす。

 

「ヘブンファン!はあっ!」

 

「くっ!」

 

シグナムが跳躍して空に上がるとシンケンピンクはディスクを回させてシンケンマルをヘブンファンに変化させ、シグナムに向けてヘブンファンを扇ぐ。

ヘブンファンを扇ぐと最大瞬間風速100メートルのトルネードが発生し、風に飛ばされまいと空中でシグナムは踏ん張る。

それと同時にシグナムの動きが止まった。

 

「ウォーターアロー!」

 

「ランドスライサー!」

 

シグナムの動きが止まるとシンケンブルーとシンケンイエローはシンケンマルをウォーターアローとランドスライサーに変化させ、空中のシグナムに水の矢を放ち、ランドスライサーを投げる。

 

「くっ!ぐあっ!」

 

水の矢を左に避け、レヴァンティンを通常の剣状態に戻し、飛んでくるランドスライサーを弾き返そうとレヴァンティンを振るうが逆に弾き返され、バランスを崩して落下していく。

 

「おおおっ!」

 

「どああっ!」

 

「シグナム!・・・っ!!」

 

シシレンジャーの左脇腹に右足からの蹴りを入れ、落下するシグナムに叫ぶ。

しかし、気配を感じたザフィーラは後ろを振り返り、上を見上げる。

 

「炎上破!」

 

「ぐうっ!」

 

ザフィーラが上を見上げると跳躍したリュウレンジャーが空中で掌から炎を放つ技「炎上破」をザフィーラに放ち、炎を受けたザフィーラは背中から砂浜に倒れる。

 

「ザフィーラ!」

 

「マイクロチェーン!」

 

「何!?」

 

ヴィータがザフィーラに気を取られると後ろしたから右腕を伸ばしたゼクロスの両手の甲にあるシャッター内に格納されている鉤爪付きの鎖「マイクロチェーン」のチェーンがヴィータの右足に巻き付いた。

 

「しまった!」

 

右足に巻き付いたマイクロチェーンを外そうともがくがマイクロチェーンは中々外れない。

 

「烈火大斬刀!」

 

「いくぞっ!」

 

「「おうっ!」」

 

ヴィータがゼクロスに捕まるとシンケンレッド、ダイレンジャー、仮面ライダー2号、ブラック、Jが動く。

シグナムが落下してくるとシンケンマルのディスクを回転させ、烈火大斬刀に変化させて走り出し、ザフィーラがまだ倒れているとシシレンジャー、テンマレンジャー、キリンレンジャー、ホウオウレンジャーが集まり基本武器である棍「ダイレンロッド」を取り出し、ゼクロスのマイクロチェーンで右足を繋がれているヴィータに仮面ライダー2号、ブラック、Jが走り出した。

 

「百花繚乱!」

 

走りながらシンケンレッドは烈火大斬刀を振り上げ、烈火大斬刀からは炎が発生し、刀身が炎を纏う。

 

「ふっ!」

 

シシレンジャー達がダイレンロッドを取り出すとリュウレンジャーはシシレンジャー達に向かって走り出し、リュウレンジャーが走り出すとシシレンジャー達はダイレンロッドを重ねる。

 

「「「とおっ!!」」」

 

ヴィータに向かって走っていた仮面ライダー2号、ブラック、Jが同時に跳躍する。

 

「はっ!」

 

リュウレンジャーはシシレンジャー達の手前で跳び、シシレンジャー達が重ねていたダイレンロッドを踏み台にして更に高く跳び上げる。

 

「はああああっ!」

 

「っ!!」

 

烈火大斬刀を振り上げ、自分に向かってくるシンケンレッドの攻撃を防ごうと急いで体勢を立て直し、レヴァンティンで防ごうとする。

 

「ぐっ、ぐううう!!」

 

「はあああっ!」

 

なんとか起き上ろうとするザフィーラだがそれよりも速くリュウレンジャーは右足を前に突き出し、相手に必殺キックを繰り出す「気力アタック」で上から迫ってくる。

 

「「「ライダーキィイイイイック!!」」」

 

2号がヴィータの正面、ブラックが右斜め前、Jが左斜め前から「ライダーキック」を出す。

 

「ぬぬぬっ!いかん!!」

 

「シグナム!ヴィータ!ザフィーラ!」

 

シンケンレッド、リュウレンジャー、2号、ブラック、Jの攻撃を受けそうになっているシグナム達を爆熱丸とゼロが叫ぶが2人は真武者頑駄無、真騎士ガンダムとの戦っている最中で助けることが出来ず、ガンイーグル、ガンチョッパーズ、ザッパーザク、グラップラー、デストロイヤードムも同様だ。

これでシグナム、ザフィーラ、ヴィータは行動不能になり、撤退するはずだ。

 

「警告!11時方向からこちらに向かって飛来する物体を感知!」

 

「何!?」

 

シンケンレッド達の攻撃がもうすぐシグナム達に決まろうとしていた時、アポロンからの警告を聞いた俺は慌てて11時方向を確認する。

その方向から無数のミサイルがこちらに向かって飛んできている。

 

「ミサイルだと!?くそっ!」

 

ダダダダダダダダダ

 

飛んでくるミサイルに向けて頭部の「60㎜バルカン砲」を撃ち、俺に向かって来ていた2発のミサイルを撃墜する。

が残った他のミサイルが俺とは違う方向に飛んでいく。

 

「うわあああっ!」

 

「ぐあああっ!」

 

「ぬああっ!」

 

「どあああっ!」

 

「ぐううっ!!」

 

「シンケンレッド!2号!ブラック!J!リュウレンジャー!」

 

ミサイルはシンケンレッド、2号、ブラック、J、リュウレンジャーに命中、シンケンレッドは砂浜に倒れ、空中でキックを放とうとしていたリュウレンジャー、2号、ブラック、Jは砂浜に落下してそのまま倒れた、俺は攻撃を受けたシンケンレッド達の名前を叫ぶ。

 

「「「「うわあああっ!」」」」

 

「ミサイル!?ちぃっ!」

 

「何故こんなものが!」

 

ダダダダダ

 

「はっ!」

 

「ふっ!」

 

またシシレンジャー達の周囲にミサイルが着弾し、リ・ガズィはビームライフル、νガンダムは60㎜バルカン砲でミサイルを撃墜し、真武者頑駄無、真騎士ガンダムは跳躍してミサイルを回避する。

 

「ええい!」

 

「いかん!」

 

「おっと!」

 

シャア専用ザクⅡはザクマシンガンでミサイルを迎撃、グフは左に跳んでミサイルを避け、ドムはホバー走行で急速回避してミサイルを避けた。

 

「このっ!」

 

「ふんっ!」

 

 

ヒュウガ、シールドライガー、イングラム1号機、デルタに飛来したミサイルはデルタがフォトンブラッド弾、イングラム1号機がリボルバーカノンで撃ち落した。

 

ブオオオオオオ・・・

 

シンケンレッド達に叫んでいると道路側から何かがこっちに向かってくる音が聞こえ、そちらに視線を向ける。

 

ブオオオオンッ!!

 

ドンッ!

 

すると道路を跳び越え、一台の車両が砂浜に降りてきた。

 

「なんだあれは・・・」

 

「我らの戦に水を差すとは、何奴!」

 

「装甲車!?・・・いや、あれは!!」

 

突然現れた装甲車を真騎士ガンダムと真武者頑駄無が睨み付ける。

その車両は車体が普通の車両とは外見が全く異なり、一瞬ただの装甲車と思ったが、見覚えのある姿に俺は普通の装甲車でないことを判断した。

そして、それを肯定するかのように装甲車が変形した。

 

「お前達ぃ!無事かぁあ!」

 

「やはりガンパンツァーか!」

 

変形して直ぐに喋った装甲車は「SDガンダムフォース」に登場し、でかつてキャプテンガンダムを指導した教官のAIが移植されている戦車型支援用メカ「ガンパンツァー」だった。

 

「くっ!やっと取れた。ガンパンツァー!」

 

「教官!」

 

「何をしておるか!このバカモン共!」

 

ゼクロスのマイクロチェーンから脱出したヴィータとキャプテンがガンパンツァーの名を呼ぶと、ガンパンツァーはジグナム達を叱る。

 

「ガンパンツァー、これには訳が!」

 

「何も言うなシャマル!ワシらが来たからには何も心配することはないぞぉ!今はこやつらを倒すのが先だ!」

 

「だから違う・・・「何をモタモタしとるんだキャプテン、早く換装せんか!」話を聞いてってばぁ!」

 

「はい、教官!」

 

シャマルが弁解をしようとするがガンパンツァーは俺達を倒すことを優先する。

シャマルはガンパンツァーにまだ何か言おうとしていたがガンパンツァーは聞いておらずキャプテンに換装指示を出し、それに対してシャマルは困ったように叫ぶ。

ガンパンツァーに換装指示を受けたキャプテンはスラスターを噴射してガンパンツァーに向かって飛んでいく。

 

「換装するのか!させるか!」

 

ガンパンツァーにはキャプテンの装備換装リングがあり、そこで装備変更するのを防ごうとキャプテンを追いかけるためスラスターを噴射しようした。

 

「うおおおおおおっ!!」

 

しかしその時、上から声が聞こえ、見上げると誰かが両腕を上げ、その両手に剣を握っている。

誰か分からない相手は落下しながら俺に向かって両手の剣を振り下ろしてきた。

 

「な!?」

 

それを避けるために俺は慌てて足とスラスターを使って右に跳んで回避する。

 

「ちっ!なんだ?・・・!!」

 

「そこまでだ!」

 

回避した俺はキャプテンが換装リングに入ってしまったことに舌打ちをし、攻撃してきた相手をすぐに見たがあまりのことに俺はガンダムフェイスの中で目を見開いた。

俺が驚いている中、相手は右手に持った剣先を俺に向けている。

 

「あ、あれは・・・ガンダム?」

 

俺が驚いた理由、それは俺を攻撃し、今剣先を向けている相手がガンダムだったからだ。

しかもこれまで見たことがない、俺が知らないガンダムだ。

 

「なんだよあのガンダム。SD・・・だよな?アポロン、あんなガンダム、ガンダムフォースにいたか?」

 

外見からしてSDガンダムであることはすぐに理解出来たが、見たことがないガンダムがこの世界にいることに動揺しながらアポロンに尋ねる。

 

「ノー、マスター。SDガンダムフォースの全データベースを確認しましたが該当機体なし。他のSDシリーズも調べましたが同じく該当機体ありません」

 

「どういうことだ!?」

 

アポロンですらあの青と白のカラーリングのガンダムについてのデータがないことに思わず声を上げてしまう。

 

「恐らく新たに誕生したSDシリーズの機体だと思います。最近データ更新を怠っていたのが原因のようです。後でデータの更新を行わないといけませんね」

 

動揺する俺に対し、冷静アポロンが答えるがデータ更新って、どうやってするんだこいつ?

 

「・・・はぁ。まあ、俺も後で調べるとして・・・」

 

アポロンのいつも通りの冷静な返答に俺は少し落ち着きを取り戻し、後で自分も次元の本棚で調べるために相手の情報を少しでも集めるためにビームサーベルを青いガンダムに向ける。

 

「そこのお前、何者だ?」

 

ビームサーベルを青いガンダムに向けながら俺は青いガンダムに尋ねた。

 

「俺は幽州義勇軍、名は『劉備』!」

 

俺が尋ねると相手「劉備」は力強く俺に名を名乗った。

 

 

 

 

後書き

 

ARX-7アーバレスト「さぁさぁ第四十七話完成!」

 

健悟「お、今回はまだ早かったな」

 

アポロン「そうですね。珍しい」

 

ARX-7アーバレスト「私だって頑張る時ぐらいありますよ。テストも終わったし」

 

健悟「だから台風が珍しく大阪に近づいてるのかねぇ?」

 

アポロン「そうかもしれませんね」

 

ARX-7アーバレスト「関係ないから!!明らかに自然現象!!」

 

健悟「分かってるよ」

 

アポロン「冗談です」

 

ARX-7アーバレスト「君達が言うと冗談にあまり聞こえないよ」

 

健悟「まあそれは置いといて本文の話をしよう」

 

アポロン「今回もバトルシーンたっぷり。気合入ってますね」

 

ARX-7アーバレスト「これだけ色々なキャラがいると大変だよ」

 

健悟「今回では前回載せられなかった俺とキャプテンの戦闘シーンが始まりだったな」

 

アポロン「最初にガンダム、次にチョバムアーマー装備のガンダムNT-1 アレックス、そして最後にガンダム試作1号機 ゼフィランサス。どれもキャプテンガンダムに共通する機体ばかりですね」

 

ARX-7アーバレスト「最後のゼフィランサスはまだまだこれからだけどガンダムとアレックスとか色んな戦いが出来て楽しかったね」

 

健悟「更に追加召喚されて、既存召喚がデルタ、残りは新規召喚だったな。ライダーからは仮面ライダーウィザード、スーパー戦隊からはギンガマンの黒騎士ヒュウガ」

 

アポロン「ゾイドからシールドライガー、そして機動警察パトレイバーのイングラム1号機ですね」

 

健悟「また随分色々登場させたな」

 

ARX-7アーバレスト「ウィザードとヒュウガは結構前にリクエストがあってそこから登場ってのもあるけど最近何故か私がウィザードにハマったから登場させました!シールドライガーとイングラムに関してはMSやASばかりだったら読者が飽きるかなぁっと思ったので思い切って出した!」

 

健悟「思い切りすぎだろ・・・」

 

アポロン「そしてシグナム様達にも新たに増援が来ましたね」

 

健悟「百歩譲ってガンパンツァーは分かるよ?ガンダムフォースいるから。でもまさか最後に『SDガンダム三国伝』の『劉備』が出てくるとは思わなかった!」

 

ARX-7アーバレスト「は、は、は!驚いたか~!ガンパンツァーと劉備はリクエストを頂いたから登場させたのだ!その結果話数も増えたけど」

 

健悟「いいのか悪いのか微妙で喜べないな」

 

アポロン「そうですね。しかし、そうなると次回は劉備の戦いが見物ですね」

 

ARX-7アーバレスト「さぁて、本当に劉備だけかな?」

 

健悟「何?」

 

アポロン「どういう意味ですか?」

 

ARX-7アーバレスト「それは次回の予告のタイトルと次回を見れば分かる。では次回予告いこう!アポロンよろしく!」

 

アポロン「ラージャ。BGMスタート」

 

BGM「アイドルマスター予告BGM」

 

健悟「うん。このパターンはもう慣れたな」

 

ARX-7アーバレスト「また正式なBGM名見つけられなくて・・・。取り敢えず頼む。あ、スタートは皆でね」

 

アポロン「ラージャ」

 

健悟「オーライ」

 

ARX-7アーバレスト「それじゃあいくよ?せ~の・・・」

 

ARX-7アーバレスト・健悟・アポロン『次回の『~少年が望んだ世界と力~』は!』

 

健悟「健悟です。今回も戦ってばかり。いつもいつも正直疲れます。たまには平和な日々を過ごしたいけど・・・無理なのかな?」

 

次回 第四十八話「三国伝」

 

ARX-7アーバレスト・健悟・アポロン『次回もお楽しみに!』

 

ARX-7アーバレスト「はいOK!」

 

健悟「ふう。なんかイマイチな気分だな」

 

アポロン「私は気になりませんでした」

 

健悟「もう少しまともな次回予告出来ないのか?」

 

ARX-7アーバレスト「そうはいうけど毎回考えるの結構大変なんだよ?」

 

健悟「そこも頑張るのもお前の役目だろ」

 

ARX-7アーバレスト「仰る通りです。それじゃあ次回も頑張って書くとしよう!では、お楽しみに!」


 
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