一之巻「目覚め」
眩しい光が降り注ぎ、俺を照らした。
眩しいと思って目を開けて見た。
すると、そこは知らない天井だった。
そうだ、俺は転生したんだったんだっけか。
するとここはたちばなの天井か。
するとこの体に感じる違和感はなんだ? 動きにくいというか、まるで体が小さくなったような…。
そう思って手を見てみると、そこには、小さくなった手が目の前にあった。
そうか、転生とは聞いたが、まさか赤ちゃんからスタートとはな。
まぁ、それも当然っちゃあ当然か、むしろ、十分に育ってから転生ってもおかしいしな、それよりここは本当にたちばななのかを確かめないとな、そのためにはまず何かしないと。
そう思って居たら、目の前に大勢の人影が映った。
年はバラバラの様子で、みんなこっちを見て口々に「可愛い」「あ、起きましたよ」なんて言葉を発している。
よく見てみると、そこには前の世界でテレビの前で見て居たたちばなの面々が揃って居た。
その後は、何とかして話を聞いて情報を集めて行った。
まずここは、たちばなである事、そして俺は特典通りに立花勢地郎の養子である事、ここには本当に鬼がいる事、自分は3歳である事がわかった。
本当に転生したんだと言う実感が湧いた。
そしてその話を聞いた後、急にたちばなの面々が慌ただしくなった。
どうやら、魔化魍が出たらしい。
出た魔化魍は土蜘蛛、響鬼らしき人が行くみたいだ。
そして、響鬼らしき人は立花 香須実らしき人と共に
四輪駆動車「不知火(しらぬい)」に乗って魔化魍退治に行ってしまった。
俺はもうしゃべれるようなので、近くに居た斬鬼らしき人に話を聞いて見た。
「ねぇーねぇーおじさん」
「何だ?蒼太郎?」
「おじさんはなんていうの?」
「俺か?俺は斬鬼だわかるか?斬鬼だぞ?」
やっぱりね、そうだろうと思ったぜ。
「うんわかった!ざんきおじさん!」
「おう、元気がいいな、元気があるのはいい事だぞ?」
「うん!それでさっきでていったひとたちはなんていうの?」
「あいつらはな、響鬼と香須実と言うんだ香須実はお前のお姉さんだからしっかり覚えておけよ?」
「うんわかった、ひびきおじさんとかすみお姉ちゃんだね。」
「あぁ、そしてあそこにいるのがお前の義父さんともう一人の姉 日菜佳だ、挨拶してあげたらどうだ?」
と斬鬼さんがゆうので呼んで見る事にした
「うん!おとうさん!ひなかおねえちゃん!」
「は〜い、なんですか?蒼太郎?」
「なんだい?蒼太郎?」
「あのね、ざんきおじさんがね、おとうさんとひなかおねえちゃんをよんであげたら?っていったからよんだの」
「あら、上手によべましたね、えらいえらいですね〜」
そういって俺の頭を撫でてくる、いやぁ嬉しいんだが、ちょっと、いやかなり恥ずかしいな。
だが俺は今は三歳児なんだ、へたに普段のしゃべり方をしてしまってはまずい。
ここは我慢するしかないな。
「こんなにしゃべれるなんて、元気になったんだな。これも鬼のみんなが頑張ってくれたお陰だな」
「なにがげんきなの?」
「ん?それはね、蒼太郎がうちの店の前に捨てられているのをここの日菜佳が見つけてくれたんだ。
その時蒼太郎はとっても疲れて居たから、みんなで元気にしてあげたんだよ。と言っても3歳児にはまだ早かったね。また蒼太郎が大きくなったら話してあげよう。」
「うん、わかった!」
「よしよし、いい子だね。じゃあ吉備団子食べるかい?」
「食べる!」
おぉ、あの憧れのたちばなの吉備団子が食べられるとは。
転生してきてよかったぁ〜。
「いやぁすごいな、こんなにおににあえるなんて」
あまりの嬉しさについ本当のしゃべり方が出てしまう俺。
しかし、それがいけなかった。
「何がすごいんですか?蒼太郎?」
「え?なにって、そりゃあおににあえたってからって…、えぇぇぇぇ!!!ひなかおねえちゃん!?」
「というか今、すごい流暢でしたね!?何でですか!?とゆうか三歳児でなんでそこまでしゃべれるんですか!?」
「い、いやぁ、そのあの、なんのこと?」
「いや、何の事ってあれ?しゃべり方が戻ってる?」
「もどってるもなにもさいしょからこのしゃべりかただよ?ひなかおねえちゃんへんなの〜」
「あれ?気のせいでしたかねぇ、あぁ、そうだ、蒼太郎?吉備団子、美味しかったですか?」
「うん、おいしかったよおねえちゃん!」
「あらぁ〜、いい子ですねぇ、じゃあ二階に行きましょうか」
「なんで?」
「蒼太郎のお部屋に行くんですよ。そこで絵本を読んであげます。」
「うん、わかったよ、ひなかおねぇちゃん」
そう言って俺たちは二階に上がって絵本を読んだ
すこし、いやかなり恥ずかしかった。
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斬鬼さんってこんなだったっけ?
ちょっとおかしなところもあると思いますが、そこはオリジナルという事で勘弁してください。