No.705942

十色の刀

SAITさん

この物語は勇者召喚に巻き込まれた最上 草太が、十本の刀で紡いで行く異世界冒険譚である。
最上草太は異世界で何を見て、何を成すのか、それは神のみぞ知る。


これは小説家になろうとの重複投稿です。

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2014-08-03 16:14:57 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:569   閲覧ユーザー数:567

 

ここはとある世界のとある国の城の一室。

 

そこにはこの国では見慣れない服装の五人の男女が魔法陣の上に立っていた。

 

 

『勇者様、この世界を救ってください!!』

「えっ?」

 

不意にそんな声が自分の喉から漏れ出ていた。

何でこんなことになって居るんだ?ワケがわからない。

俺は両親の店の手伝いをした後帰っていた途中だったはずだ。

それが何でこんな見知らぬ場所のこんな薄暗い部屋に立っているんだ?

 

 

(・・・・・・)

 

ダメだわからない、もう一度思い出してみよう。

 

確か誰かに話しかけられてそれで、、、。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺は最上草太17歳、平凡な高校の高校二年生で、特に変わった容姿でもすごい才能があるわけでも無い成績だって平均的な普通の高校生で特技といえば料理や工作ぐらいの人間だ。

 

 

俺の家はちょっと特殊で家族が全員『料理』と言うカテゴリーの職業についていることだ(学生の俺は除くが、祖父と祖母は年金

生活をしているので含まない)。

 

両親は自身経営のレストランの料理長と副料理長をしている。

店自体はそんなに大きくは無いが美味しいと評判でよく俺も店の手伝いをしている。

そんな中よく厨房に立たされることが沢山あったので料理が得意になった。

 

 

俺には3歳年上の姉がいる。

姉は有名雑誌などで取り上げられるような有名なパティシエだ。

そんな姉さんが作るお菓子は凄く美味しい。

 

 

姉さんが沢山お菓子を作ってきたせいで俺が一時期太ったと言うのは俺の忘れたい過去だ。

 

 

そんな家族だが俺は毎日が楽しい生活を送っていた。

そんな中こんな不可解な事件が起こった。

 

 

その時俺は両親の店の手伝いをした帰りの途中だった。

 

 

 

 

 

 

「あ〜今日も忙しかったなぁ。飴でも買って帰ろうかなぁ」

 

 

その日は何の変哲もない平和な日曜日だった。

ふとそんなことを思いながら信号が青に変わるのを待って居ると横から楽しげな男女

四人の声が聞こえてきた。

 

 

「あ〜。今日は本当に楽しかったね〜」

「特に光輝のあの顔本当に面白かったねぇ〜♪」

「だ、だってアレは明利達があんな格好で俺の目の前にきたからだろ!!」

「あの時は私もビックリしましたよ?突然明利ちゃんと可奈ちゃんがいきなり居なくなったと思ったら、あ、ああ、あんな恥ずかしいコスプレをしてくるんですもの、、、」

「あはは〜ゴメン、ゴメン」

「でも静っちもああゆうのに慣れといたほうがいいと思うよ〜♪」

「な、何でですか!?」

「だって静っち好きな人いるんでしょ?」

「えっ、ええええ〜!?、何で知ってるんですかぁ〜!?」

「だって静ちゃんいっつもあの例の男子を後ろから見てるじゃん、その位はたから見てればわかるよう」

「そ、そうなんですかぁ〜?」

「うんうん」

「えっ、水本好きな人いるのか?」

「光輝、あんたには関係無いからいーの」

「そうそう、光輝っちは男だから女子の恋バナに首を突っ込まないの」

「なっ、何でだよ〜。」

「何ででも、よ。それでそれで、どんな奴なの例の男子ってのは」

「ほれほれ〜、言っちゃいな静っち〜」

「そっ、それは、、、、」

「何を話してるんだよ〜、教えてくれよ〜、明利〜!。可奈〜?水本〜!」

 

 

ここまで声が聞こえて来るのになぜあのイケメンは聞こえて居ないのかがおかしい。

あっ、コッチきた。

うわ〜遠くだと男の方しか顔が分からんかったが女の子達は結構可愛い。内一人はすっごい巨乳。しかも全員美少女。

あれー、おかしいな俺の目はおかしくなってしまったのでしょうか?

あれはいわゆる【リア充】と言う物ではないでしょうか?

俺のメガネが悪いのかな〜とも思ったけど、、、って俺メガネかけてねぇし!!

べ、べべべ、別に気にしてねぇし?ただあのイケメン野郎をちょーーっと殺ってやろうかと思っただけだしぃ!?

(やってやろうの「や」がおかしいと思った人今すぐ眼科に行ってください。何もおかしい所はありません ソルトん)

ん?なんだこの唐突に聞こえた声?まぁいいやそれよりまず先にやることは家に帰って寝ることだ。

早く信号青になれ〜。

 

「あっ」

「えっ、何、どうしたの静ちゃん」

「ん?あそこにいるのは〜、同じクラスの、、、何くんだったっけ?って言うか何でエプロンつけてるの?」

 

 

は?同じクラス?俺のクラスにこんな美少女いたっけ?う〜ん、思い出せない。 ん?と言うかエプロン?あっ‼忘れてた‼慌ててたからエプロンつけたままなんだった‼やっベー気づかんかったわ。一応礼行っといた方がいいかな?

 

 

「あ、ありがとうございます。ちょっと急いでたもんで」

「いや別に言いけど、あっ、それより君なんて名前だったっけ?名前忘れちゃっててさ〜ゴメンね」

 

あれ?何か名前聞いてくるってことはやっぱり同じクラス?ってことになるのか?まぁ名前教えることぐらいいいけど。

と言うか名前忘れられとるんかいっ!!

 

 

「まぁいいですけど、自分は最上草太です」

「へ〜いい名前だね。私は相坂可奈だよ♪」

「あ、ありがとうございます」

「何で自己紹介してるんだろう。あぁ、私は日和明利」

 

 

へ〜。あれ?何かあの巨乳の子顔が赤くないか?どうしたんだろ。熱でもあるのか?

 

 

「わ、私は最上君を知ってますよ?」

「えっ?何処かで会ったっけ?」

「い、いえ会ったじゃなくいた、と言うか一緒だったと言うか、、、」

「いた?」

「は、はい私たち同じ中学で同じクラスでした」

「う〜ん、、、あっ!もしかして水本さん?」

「はいっ!思い出しましたか?」

「うん!まさか君みたいな可愛い子を忘れるなんて俺の頭壊れてんのか?」

「えっ、か、可愛い?ええええ〜!?」

「え、うん可愛いとおもうよ?」

「お〜っと?草太っち早くも口説きにかかるかぁ〜?」

「いや、口説くなんてそんな・・・」

 

と言うか、もうすでにあだ名なんだな俺。

恐るべしリア充!!

 

 

とかそんな事を思って居ると突然地面が青白い光を放ちながら発光しだした。

 

 

「な、なんだ!?この光は!!」

「わからない、だけど何かヤバそうだ!!皆この光の外に出るんだ!!」

 

そんな事を言った次の瞬間俺たちの視界が白く染まっていった。

 

 

 
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