No.705185

魔法少女リリカルなのは Extreme

Blazさん

クーデター発生・・・!その頃、零人達は!?


Strikers編 イメージソング

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2014-07-31 14:34:54 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1165   閲覧ユーザー数:1097

Strikers編 第七十話 「チェイスバトル」

 

 

 

 

 

- ミッドチルダ 郊外プリズム バー「パトリオット」 -

 

 

ヴィータ「え。まだなのか?」

 

ミッド郊外にある歓楽街、其処に彼女の行き着けの場所があり、其処には防音部屋が僅かに存在した。

其処に入ってヴィータはいつも通信をしており、今回も其処でゲンヤと通信を行っていた。

話の内容はフェイト同様零人達について。

しかし、零人達がまだ帰還していないと聞き、ヴィータは困っていた。

 

ゲンヤ『ああ。まだ向こうで仕事しているらしいが・・・何かあったのか?』

 

ヴィータ「いや、こっちの個人的なって奴です。」

 

ゲンヤ『・・・時間的にもう勤務時間は過ぎてる。タメ口でもいいぞ。』

 

ヴィータ「そうは言うけど・・・」

 

ゲンヤ『構わん。ところで、お前ん所のエース様はどうしている?』

 

 

なのはの様子。

それを聞かれたヴィータはため息を吐いて座っていたソファに深くもたれかかった。

かなり良くない状況らしい。

 

ヴィータ「・・・内心荒れまくりだな。口には出してないが、アリャ完全にキレてる。」

 

ゲンヤ『考えの交差って訳か。』

 

ヴィータ「かもな。実際六課も大変に成ってきたし。」

 

ゲンヤ『・・・その話。フェイトの奴にも聞いたが、実際どうなっている?』

 

 

ヴィータ「・・・ゲンヤさん。六課の人員って誰が集めたと思う?」

 

ゲンヤ『・・・大半があのエースの嬢ちゃん。んで幹部に子狸って感じだな。』

 

ヴィータ「そう。下士官はほほ全員なのはの教え子だ。ハッキリ言えばスタッフの六割がだけど。」

 

ゲンヤ『六割・・・かなりの数だな。』

 

キョウスケ(それも、大半がなのはに心酔している連中だ。有無を言わさず司令官であるはやてを押しのけてなのはの命令を優先するだろうに。)

 

ヴィータ「んで、後は志望だったりはやてのスカウトだったりで六課は成り立ってる。ちなみに、デバイス関係担当のシャーリーもなのはの方だ。」

 

ゲンヤ『その気になれば下克上も容易い・・・か。子狸はそれを知ってるのか?』

 

ヴィータ「元より警戒はしているよ。実際、派閥が出来かかっても居るし。」

 

ゲンヤ『派閥?』

 

ヴィータ「最近の六課の行動、そして失態それによって六課に来たのが失敗だったとか、なのはの考えに意義を持って居たりとか・・・」

 

ゲンヤ『エース様信者だったりと別れ始めたって訳か。』

 

ヴィータ(けどなぁ・・・)

 

キョウスケ(それをよりややこしくしている奴が一人居るのだがな・・・)

 

ヴィータとキョウスケが言うややこしい奴。

それは当然の事ながらシグナムだった。

はやての考えを理解せずに間違った方向に進んだため、最早はやての敵ならば容赦なく潰すと言った中立と言うよりも第三勢力と成っていたのだ。

 

恐らくなのは自身はこんな状況だと言う事は気づいていない。

でなければ今までの行動全てに意味は成さないからだ。

 

 

ヴィータ「何の為の六課だよ・・・・」

 

ゲンヤ『・・・・。』

 

更に現状、どっちに付くか決めかねている者達も居る。

そう。フォワードの四人だ。

教官であるなのはに付くか。親の様な存在であり司令官であるはやてとフェイトに付くか。

これによって六課の派閥は決定的に変わると言っても良い。

 

 

ゲンヤ(仕掛けるならそろそろ・・・か。)

 

 

ゲンヤの頭の中にはそろそろ起こりうる最悪のケース、と言うよりも予測が浮かび上がっていた。

それを口にしようとしたその時。

ゲンヤのオフィスにギンガが慌てて入ってきたのだ。

 

 

ギンガ「大変よ父さんッ!!」

 

ゲンヤ「どうした、そんなに慌てて・・・」

 

ギンガ「実は・・・!」

 

 

 

 

ゲンヤ『・・・・・ッ!?何っ!!?』

 

ヴィータ「っ・・どうし・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

ずうううん・・・

 

 

 

刹那。突如周りから地響きが響く。

地下である自分が居る場所から響くと言う事は、相当近い所で何かがあったか。

ヴィータはそれを確かめにと通信を切り、急いで店の外に出た。

 

其処にあったのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- 地球 海鳴町 -

 

 

一方で地球の方は零人達が魔導師たちを追って車で追跡していた。

運転は現在零人がしており、最後部に霊太、その間にアリサとソルナ、レイが乗っていたのだ。

 

零人「あいつ等の方が足はええ!?」

 

霊太「改造車かよ・・・」

 

ゼクス『改造で其処までのスピードを出せるか・・・と言う前に・・・』

 

イクス『マスター、もう少しマシな運転して下さい。』

 

零人「うせー!!こっちはまだ運転慣れてねーんだっての!!」

 

ソルナ「ま。今は零人の劣悪運転だけでいいけど、そろそろあいつ等も仕掛けてきても良い頃よ。」

 

アリサ「仕掛けるって・・・何を?」

 

ソルナ「そりゃ勿論、銃撃の一回や二回・・・」

 

レイ「そんな事言いますけど、ココ街中ですよ?あいつ等にそんな根性あるわけ・・・」

 

 

パアンッ!!

 

 

レイ「・・・・あ?」

 

 

 

 

 

零人「撃ってきたんですけどちょっとおおおおおおおおおお!!!?しかも実弾っっっ?!」

 

 

前方からガイの部下が拳銃やサブマシンガンで零人達に攻撃を開始、零人はブレーキを踏んで一旦距離を取り、此方に対策がないかと車内でレイに尋ねる。

 

 

零人「レイ、何かねーか!!」

 

アリサ「つかあいつ等本当に魔導師!?ガンガン銃使ってんだけど!?」

 

ガルム『居すぎたからとか?』

 

イクス『あーありえますね。』

 

零人「お前らのんびりしすぎじゃあああああああああああああ!!」

 

 

ゼクス『結界は張れないのか?』

 

霊太「無理だ。たとえ張れたとしても結界の外に出られるのが関の山だ!」

 

アリサ「何ソレ!?私達打つ手なし!?」

 

零人「くそっ・・・せめて銃ありゃなぁ・・・今整備に出しててもってねぇし・・・」

 

霊太「あ・・俺もだ・・・・・」

 

 

レイ「あー・・・・っと・・確か・・・あ。思い出した。」

 

すると、レイが何かを思い出した。

零人以外の全員はレイの目をむけ、何か対抗策があるかを期待する。

そしてレイがその対策を思い出したので、その提案を言ったのだ。

 

レイ「隊長は助手席他の皆さんは座席のカバーと座る場所を外してください。」

 

霊太「・・・・・。」

 

四人がそう言ってそれぞれ言われた場所に手を掴む。

すると、何処も外れやすくなっており、零人達はそのままカバーを外して見た。

 

 

 

 

 

 

 

其処には。どっかの軍曹さながら武器が満載に入っていたのだ。

 

 

 

四人「「「「早く言え、この馬鹿ッ!!!」」」」

 

 

レイ「いやぁ・・・鮫島さんから聞いてたの忘れてて・・・」

 

アリサ「つかコレ鮫島の車!?」

 

レイ「厳密にはSP全員の専用車。武器満載の武器庫車って訳です。」

 

ガルム『何て車だよ・・・』

 

霊太「それでか、車のスピードが遅いのは・・・」

 

零人「話は後だ。用意しろ!」

 

零人がそう言うと片手でサブマシンガンのスコーピオンに弾を入れてロックを外す。

霊太はスナイパーライフルを持ち、マガジンをセットする。

ソルナとレイはそれぞれべレッタとグロッグを二丁ずつ持ってロックを外した。

全員の用意が完了したのをミラーで確認した零人は全員に呼びかける。

 

 

零人「野郎共、用意はいいか?」

 

レイ「何時でも。」

 

霊太・ソルナ「「何処でも。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリサ「ロックンロォォォォォォォォォォォォル!!」

 

しかし、まさかアリサが機関銃持って居たのは全員驚いたのだった。

 

 

 

零人「アリサさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!?」

 

霊太「お前が出たら色々と厄介になるからやめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!」

 

レイ「しかもご丁寧にミニミを二丁・・・」

 

ソルナ「アクティブと言うか何と言うか・・・」

 

アリサの暴走っぷりに零人達は汗をたらし、彼女を必死に抑えていた。

しかし、本人的には黙っていられる状況でもタチでもないので機関銃は持ったままの状態でガマンしていたのだった。

 

 

 

 

 

 

「ん?隊長ッ!?」

 

「何だ。」

 

「追っ手連中、何か持って・・・!?」

 

「何っ!?」

 

 

ソルナが窓から身体を出し、銃を構える。

そろそろ人気の少ない場所になってきたので反撃に転じたのだ。

 

ソルナ「魔法だ何だって言う前にあなた達が悪いって事だからね。」

 

レイ「今ん所魔法のクソも無いですからね。」

 

霊太「言うな。読者だって解ってんだ・・・」

 

カーチェイスでの銃撃戦。

乗っている面子が面子だったので完全に戦争状態だった。

それが彼らが高速道路を通り、隣町まで続いていたのだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- ミッドチルダ 機動六課司令官部屋 -

 

その頃、六課の司令室に慌ててはやてが入ってきた。

急ぎの理由があったからだ。

そして、自分のデスクに付けられた通信機器を使い、何処かに連絡しようとしていた。

通信なら普通に行えるのではと思うが、司令室の所では通信の傍受などは不可能なシステムを使っており、そこで個人的な通信を行っていたのだ。

 

はやて「零人兄ぃ・・出てや・・・」

 

 

 

 

零人『もしもし!はやてか!?』

 

はやて「零人にぃ!今どこ!?」

 

零人『今!?今・・・何処だ!?』

 

霊太『海鳴近くの高速道路!!って前!前!』

 

零人『どうお!?』

 

電話越しに聞こえるのは車の音とクラクション。そして、急ブレーキなどで激突する音などに紛れ、銃撃音も紛れていた。

何処かのハリウッド映画みたいなカーチェイスでもしてるのかと思うほどの喧しさではやては零人に何をしているのかとボリュームを上げて聞いて見たのだ。

 

はやて「って何やってんの!?」

 

零人『現在運転中!用件は手短に!!』

 

レイ『って後ろからなんか!?』

 

ソルナ『っ・・・連中の仲間よ!』

 

アリサ『マジで!?』

 

霊太『当たり前だろうが!!相手は傭兵だぞ!二台三台居るのが普通だっての!!』

 

アリサ『こんちくしょうがぁ!!』

 

零人『だーからお前は出るなっつてんだろうが!!』

 

霊太『つかアリサ頭踏むな!!踏むなら下が見える『(アリ)死ね馬鹿リョウ!!』いだだだだだだ!?』

 

はやて「ホンマに今何やってんの!?」

 

イクス『仕方ないですね。私が代わりに聞きます。それでもいいですか?』

 

電話越しの声が零人からイクスに代わる。

と言うよりも電話越しにアリサの声がしなかったかと思っていたが、それはそれで何時もの事だと思い、片付けていた。

そして、はやては言いたかった本題をイクスに話したのだ。

 

はやて「こっちも今ヤバイ事になってんねん!」

 

イクス『どっちもヤバイですけどね。』

 

ガルム『で何があったんだ?』

 

はやて「それが・・・」

 

ゼクス『・・・はやて?』

 

レヴィ『何でもいいから言っちまえよ。別に驚きもしねぇから。』

 

 

 

 

 

 

はやて「・・・なのはちゃんがシグナム連れてプリズムを襲い始めた。」

 

オセロット『ッ!?』

 

レヴィ『すまん前言撤回、驚くっつーか・・・馬鹿かお前の所のエース様は!?』

 

はやて「馬鹿なのはエース様たちじゃなくて上層部や!どうやらプリズムの事が何処からか漏れて、今一斉検挙が始まってる!街は今大パニックや!」

 

イクス『上層部・・・まさか本局がそんな馬鹿げた事に・・・』

 

はやて「情報戦で先手を取りたいからって事でプリズムを手に入れる気や。その証拠にさっきフェイトちゃんからの伝手でなのはちゃんとシグナムに出向命令が・・・」

 

 

 

バンッ!

 

ガンッ!

 

 

 

 

刹那の事だ。

同時に相手から攻撃され、零人は自分の携帯を。はやては通信機器を破壊されたのだ。

零人達の方は相手からのライフルの攻撃で壊されたが、はやての方はドアの向こうからの狙撃だった。

 

はやて「ッ!?」

 

はやては腰に手を置き、ドアの向こうの相手に警戒する。

すると、ドアから入ってきたのは、何と六課の局員達だったのだ。

 

はやて「っ・・・あんた等・・何をしてるんや。」

 

「両手を挙げて下さい、八神司令。」

 

はやて「先にこっちの質問に答え。これは明らかな・・・」

 

 

 

 

 

「残念だけど。これはクーデターでも無いよ。」

 

はやて「・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイ「吹っ飛べ!!」

 

レイが上の窓を開けて其処からロケットランチャーを放つ。

しかし、後ろにいた車はそれを回避し、再度攻撃を仕掛けたのだ。

 

レイ「はええ・・・」

 

霊太「レイ、ロケットはそれで最後か?」

 

レイ「ええ。本体捨てても良かったんですよね?」

 

零人「別に。弾ねぇと唯の鉄だ。」

 

ソルナ「そろそろ周りに一般車両が少なくなってきたわね。」

 

アリサ「多分検問とかしき始めたんでしょうね。今調べたけど、この先で三箇所ほど検問とバリケードが警察によって張られたらしいわ。」

 

零人「悪いのはアッチだよな?俺達は正当防衛だし・・・」

 

霊太「正当防衛でロケットぶっ放す奴居るか?」

 

イクス『無いですね。』

 

零人「・・・・・。」

 

 

ソルナ「にしても、ココに来てようやく相手も打ち止めの様ね。」

 

霊太「こっちはどうだ?」

 

レイ「銃のマガジンが10セットと手榴弾。そんだけかな。」

 

 

ぴしゃりと攻撃が止み、零人達は逃げていた車を追跡していた。

相手の弾がなくなったのかと思い、零人達は武器を持ちつつも前を走る車を追うのだった。

だが、これが相手が攻撃を止めたのではなく、溜めていたのなら。

それを彼らが打って出るまで零人達は解らなかったのだ。

 

 

 

 

イクス『ッ!!前方に高魔力反応!』

 

零人「何っ!?」

 

霊太「転移・・・いや違う!」

 

オセロット『集束砲・・・!』

 

前の車の上の方から主犯のガイが姿を現す。

彼は改造されたデバイスを持って魔力を溜めていたのだ。

しかも、チャージは完了。完全に出遅れたのだった。

 

アリサ「ッ!!」

 

零人「マジかよ!!」

 

 

零人の台詞と共に、ガイは集束砲を放った。

急ブレーキで回避しようとするが、その時には既に集束砲は零人達の方へと向かい、車に直撃したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び、ミッドの六課本部では・・・

 

 

はやて「なるほど。情報は半分ダミーって訳やったんやな・・・・・・なのはちゃん!」

 

はやての前にはなのはが立っていた。

しかも姿はバリアジャケットの物でレイジングハートも何時でも砲撃が撃てる状態だった。

なのはがプリズムに行ったという情報は嘘だった。

しかし、シグナムの方は本当らしく、その証拠に彼女がプリズムに居るという映像をココに来る前に手に入れていたのだ。

 

なのは「これは本局からの正式な命令だよ。」

 

はやて「本局からの・・・な。せめて内容だけは教えてくれるよな?」

 

なのは「いいよ。はやてちゃんは友達だし。」

 

はやて「・・・・・。」

 

なのは「『本日午後20:00時に、以下の本局所属局員は新規に本局行政区となる場所を査察。反抗組織などがある場合はこれを鎮圧せよ。』。」

 

はやて「行政区・・・!?」

 

なのは「そう。今度の総会議で本局は本局周辺地域を本局管理の行政区とする。まぁその中に地上本部とか政府議事堂もあるけど大丈夫だよ。」

 

はやて「随分と信頼性の無い大丈夫やな。なのはちゃん、これが何か解ってる?明らかな独裁社会やで!!こんなのウチもフェイトちゃんも・・・誰も望んでない!!」

 

なのは「望んでいるよ。誰かがこの世界を統べないといけない。それが力であれ、何であれ。」

 

はやて「ファシズムでも作る気かいな・・・」

 

なのは「まさか。私はあんな事が二度と起こらない世界を作りたいだけ。その為には仕方のない事だよ。」

 

はやて「それを独裁って・・・自己満足って言うんや!!」

 

 

 

なのは「自己満足?違うな。はやてちゃん、それは違うよ。これは私達の意思。そして、六課隊員の創意だよ。」

 

はやて「創意・・・まさか!」

 

なのは「スバルやティアナ達には話したよ。彼女達は受け入れてくれた。」

 

はやて「なっ・・・!?」

 

なのは「後、シャマルさんとザフィーラさん。そして、ユーノ君とアルフさん・・・」

 

はやて「まさか・・・そんな・・・!?」

 

なのは「そして、クロノ君達やリンディ提督も・・・後は、フェイトちゃんとはやてちゃん。そしてリィンとヴィータちゃん位かな?」

 

 

いつの間にか彼女の手の内だった。

六課だけでなく、恐らくすべての自分の表の関係人物全てが彼女に掌握されたのだ。

幸い、フェイトは別件で居ないし、ヴィータは恐らくプリズム。

リィンは・・・からがら逃げ出せたのだろう。

 

なのは「だから、はやてちゃんを抑えれば、ヴィータちゃんも自然と解ってくれる。後はフェイトちゃんが戻って来れば・・・」

 

はやて「何を・・・ウチを抑えた気になってんや。」

 

なのは「・・・・・。」

 

はやて「まさかこれで勝った思ってるんちゃうやろな?」

 

なのは「・・・全力全開。」

 

なのはの合図に局員達はデバイスを構える。

恐らくこの局員たちはなのはの生徒。撃つのは勿論、彼女強制直伝の集束砲だ。

だが、ココで撃てると思うな。

 

 

「・・・・・!?」

 

なのは「・・・何してるの。早く撃ちなさい。非殺傷だから死にはしないって前にも・・・」

 

「い・・いえ・・・」

 

「し、集束できません・・・」

 

なのは「ッ・・・・・」

 

 

はやて「ようやく・・・気づいたようやな、馬鹿モン等が。」

 

なのは「何っ・・・」

 

はやて「この部屋はロウさんがウチの為に作ってくれた鉄壁の城。通信とかも傍受されんし、攻撃を受けてもここ等はビクともせんへん。」

 

なのは「何を・・・したの?」

 

はやて「教えたる。この部屋は特殊でな。AMFが張られてんねん。しかも・・・

 

 

 

 

 

 

 

濃度は200%越え。」

 

 

 

 

なのは「ッ!?」

 

なのはもスフィアを一つ生成しようとする。

しかし、スフィアは愚か魔力さえ集まらなかった。

流石のエース・オブ・エースもこの濃度では生成は出来なかったようだ。

しかし、それは同時にはやても出来ないと言うこと。

なのははそれを解り、余裕の表情を見せた。

 

なのは「けど。それって同時にはやてちゃんも魔法が使えないんだよ?」

 

はやて「知ってる。だから・・・」

 

 

はやては一瞬にして腰から何かを抜いた。

それはかつて零人が使っていたSOCOMピストルだった。

迷い無くはやてはその銃口をなのはに向ける。

彼女が銃を持って居たとはなのはも知らなかったのだ。

 

なのは「何時から・・・!」

 

はやて「さぁてな。けど、これならAMFの中でも戦える。ちゃうか?」

 

なのは「くっ・・・!」

 

はやて「動くな。今のウチは・・・容赦なく撃つで。」

 

なのは「・・・・・。」

 

 

 

 

 

しかし、なのはの顔は笑っていた。

不敵な笑みを見てはやては何を笑っているかと疑問に思う。

そして、それは彼女がもう一つ手を打っていたという事だというのに直ぐに気づいたのだ。

 

はやて「しまっ・・・!」

 

後ろからはやてに向って誰かが銃を持つ右手を締める。

そのままはやてはデスクに身体を当てられ、身動きを取れなくなってしまった。

一体誰がと思い、顔を後ろに向けると、其処にははやてが見覚えのある顔が立っていたのだ。

 

はやて「ッ!グリフィス君!?」

 

グリフィス「八神司令。質量兵器所持の容疑で拘束させてもらいます。」

 

はやて「なっ・・・違う!これは正式に許可を・・・」

 

なのは「地上本部に・・でしょ?」

 

はやて「・・・!なのはちゃん・・・アンタが言ったんか・・!」

 

なのは「当然でしょ?はやてちゃんの事だし、これ位は考えとかないと。それに、質量兵器所持の許可は本局では取っていないでしょ?」

 

はやて「くっ・・・・・」

 

なのは「安心してはやてちゃん。何も今すぐ連行する気は無いよ。だって・・・はやてちゃんは六課の司令官なんだよ?」

 

 

なのはの目が妖しく光っていた。

そうか。なのははそうさせる気なのか。

なのはのする事を察し、はやてはなのはを睨みつける。

これは最早友達にするべき事ではない。

そんな奴を許せるかと。

 

しかし、元はといえば自分達も悪いのだ。

なのはを助けてやれなかった自分達が、なのはを歪ませたのだ。と。

 

 

はやて(零人兄ぃ・・・ゴメン・・・・・ウチ等が無力の所為で・・・・・)

 

 

はやては今この世界に居ない零人に対し、何度も何度も謝罪をしていたのだった。

この瞬間。六課は事実上なのはの物となるのだった。

 

 

 

 

次回予告ッ!!

 

フェイト「歪んでしまったなのは。そしてある筈の無いはやての命に従い続けるシグナム。」

 

ヴィータ「もう止めるにはアタシ達しかできねぇ。だから・・・!」

 

リィン「次回。『狂いし烈火の騎士VS鋼鉄の孤狼の騎士』。」

 

 

 

 

 

ヴィータ「見せてやる・・・これがアタシの切り札だ・・・!!」

 

 

 

 


 
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