No.703012

リリカル東方恋姫外伝 ネギま編 第一話 『幼女と子供の涙はいやらしく、そして、汚い』

一刀「リリカル東方恋姫本編じゃぁあまり活躍してないし、外伝では見せ場があることを祈るよ」

??「にょほほほほ♪そして、第一話目で基本ネギまキャラじゃない妾が登場じゃぁ♪」

一刀「ん?君はいったい…?」

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2014-07-23 01:21:53 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1870   閲覧ユーザー数:1767

平原の歩道でいかにも盗賊と言っている格好をした、髭中年親父とチビとデブが歩いていた。

 

「うまくいきましたねアニキ」

「ウンダァ」

「あぁ。まさか、こんなとこで金のなる木がうろついていたなんてな。こいつを人質にすれば、がっぽり身代金が要求できるぜ」

 

チビとデブにほめれた兄貴は、デブが背中に担いでいた袋を見つめる。袋はもぞもぞと動き出していた。

すると、どこから大砲などの轟音が何回も聞こえてきた。

 

「最近、戦争が激しくなってきたな~」

「なんでも連合で有名な集団に新しい仲間が増えて、その勢いに乗って連合が帝国に進行してるらしんですよ」

「ふごう~このままだとヘラス帝国、壊滅なんだな」

「ふぅ~ん、まぁ、俺たちには関係ねぇーことだな。さてと、こいつを金に換えるために連絡して――」

 

そのとき、三人の上空に光るものが通り過ぎ、近くの野原に落下した。

 

「な、なんだありゃ~!?」

「流れ星なんだな!?」

「ち、近くおちましたぜ!?」

「よし、ちょっくら見ていっこようか!」

 

 

 

 

 

 

緑が大茂った野原に円形のクレータができ、中央に一刀が仰向けに寝そべっていた。

 

「…あの三流占い師~。まいどまいど地形を壊す運搬しかできないのかよ…」

 

そういって、一刀は落ち上がると、

 

「オイオイ、隕石だと思ったら、優男しかいねーじゃねーかよ」

 

一刀が後ろを振り向くと、後ろから三人組が現れた。それに対し一刀は、

 

「…どの世界でも、あんたらいんのかよ…」

 

逆にホットしてしまうなぁ、となつかしんだ。

 

「なに俺たちの前で、優しい目でみてんだ?キモチわり~なー…」

「それより兄貴、あいつの格好と荷物みてくださいよ。結構、高そうな魔道具をもっていそうですよ」

「あの革のベルトで巻かれてる棺桶、装飾されてるから高級品ぽいなんだな」

「あ~たしかに、見れば見るほど高級感があるな~どっかの貴族のボンボンかぁ?ちょうどいい、コツからも巻き上げるか…。オイ、あんちゃん!殺されなかったら、金目なもん全部、わた――」

 

ドッズン!

 

「グッへ!?」

 

兄貴に言い終わる前に、腹に一刀の拳が入った。

チビとデブは唖然し、兄貴はそのまま、向かいの木に激突し倒れた。

 

「あ、兄貴~~!?」

「ふごぉ~う!」

 

舎弟たちが兄貴にもとに駆けつけ、髭親父は腹の痛みに耐えながら起き上がった。

 

「ゲッホ、て、ってめぇ~!いきなりなにんすんだ!」

「なんか当たり前な内容ぽかったから、無駄な時間だと思ってさっさと退場してもうと、仕留めたんだけど…手加減すぎたかな?」

 

首を傾げる一刀に、髭親父は顔中青すぎを大量に作り、指にはめた魔道具のような指輪を一刀に向けた。

 

「いい気になるなよガキっが!くらえ!魔法の射手・連弾・火の十一矢!」

 

髭親父の周りから、矢の形をした火が十一本現れ、一刀に向かって飛ぶ。

火の矢は一刀の周りに着弾し、土煙が上がった。

 

「でったー!兄貴の十八番の魔法の射手!」

「無詠唱は上級魔法使いの証なんだな」

「がははははは!どうだい俺様の魔法は!大金を叩いて買ったこの魔法を無詠唱で発動することが出来る魔道具の力!いまさら誤っても遅いんだよ!」

 

笑い出す髭兄貴だが、土煙がはれると、

 

「驚いた~。まさかお前が似合わない魔法を使うなんて、驚き桃の木三種の神器だよ…」

 

そこには無傷の一刀がすこし驚いた顔で立っていた。

 

「ちっ!避けられたか。おい、おまえろもやれ!」

「「「ヘイ!」

 

デブとチビがの一刀の横へ移動し、一刀を中心に三すくみで囲んだ。チビとデブがなにやら詠唱なものを唱え、髭親父の合図とともに、魔法を発動させる。

 

「これでも食らいな!魔法の射手・風の三矢!」

「魔法の射手・雷の三矢なんだな!」

「これで最後だ!魔法の射手・連弾・火の十一矢!」

 

風、雷、火の三種の矢が一刀に襲い掛かるが、まるで、風に流される紙のよう一刀に避けられてあたらない。

それどころか…、

 

「ふ~ん、星のマナを精霊が構成させて魔法を顕現させるのが、この世界の魔法系統か~」

 

一刀は回避しながら、三人組の魔法を観察して魔法を分析するという作業までしていた。

 

「なにぶつくさいってんだよ!いいかげんチョコマカ動くな!」

 

髭親父が逆切れして怒鳴り、魔法の火の矢をさらに増やして撃ってくる。

されど、一刀にはあたらない。

 

「魔法を見せてくれたお礼に、こっちも、魔法をお披露目してやるよ」

 

そういって、上空にジャンプすると、一刀の背後に東京ドームほどの巨大な魔方陣が現れた。

そして、

 

「メテオ」

 

キーワード(呪文)を言った瞬間、魔方陣から現れたのは垂直に落下する巨大な隕石。

しかも、三人組の上空で大量に。

 

「「「へっ?」」」

 

 

 

 

 

 

 

数分後、焼け野原となった大地に黒焦げの三人組が目をさます。

髭親父の前で見下ろす形で一刀が立っていた。

 

「まだ、やるきか?」

「ぐっ、おえてろよぉおおおお!」

「待ってください兄貴ーー!」

「置いていかなでなんだなー!」

 

逃げだす髭親父のあとをチビとデブが追い、三人組は平原の向こう岸まで走って見えなくなった。

 

「まったく、ブレない小悪党だな…――ン?」

 

一刀は横に置いてあった袋に目が止まった。

広域範囲で流星群が落下したのに、袋のあった場所には無傷であったことは奇跡である。

 

「三人組がもってた袋か?なんか動いているなぁ。生き物とか入ってんのか?」

 

一刀が動く袋を口を開けようとしたその瞬間、

 

「ぷはぁー!ようやく出れたのじゃー!」

「グッヘ!?」

 

袋から角が生えたモノが飛び出し、頭に角が一刀の顎に直撃した。不意をつかれてしまい一刀はそのまま倒れた。

 

「オロ?ここはどこじゃ…? あの三人組も見当たらなんし…?ん?…おぬし、なぜ地面にころがっておるのじゃ?」

「イタタタ…だれのせいだよ」

 

顎をさそりながら起き上がり、袋からで出てきたモノを見た。金髪で頭部の両側に生えた角と褐色かかったきれいな肌に、身分が高そうな服を纏っていた幼女であった。

 

「まさか、袋の中から幼女が飛び出すなんて…」

「幼女はだれのことだ?」

「おまえだ。おまえ」

 

とぼける幼女に指で指すと、幼女は頭がカチン!と怒って、一刀に怒鳴った。

 

「失礼な!妾は立派なレディーじゃぞ!これでもティーンエイジャーなんじゃぞ!」

「ほんとうのレディーでもな、そうやって意地をはってるのは中身が子供って証拠だぞ」

「哀れの目で見るなっ!しょうがないじゃろう!ヘラス族は長寿だから、身体の成長が遅いのじゃ!あと二十年立てばピッチピチの女子高生ボディーになるからな!これほんと!」

「ふ~ん…ところでティーンエイジャーって言ったが今何歳なんだ?」

「?十五ほどじゃが?」

「なら、二十年後には三十路過ぎの熟女か」

「だれがババァだーー!女はいつまでも永遠の17歳の乙女なんじゃぞーー!」

 

一刀のコートにつかみ掛かり、頭に青すぎを作って怒鳴る幼女。

すると、幼女のお腹から、ぐぅ~っ、と音が鳴ると、コートをつかんだまま、膝を突いて地面に座った。

 

「うぅ~、そういえば昼飯をたべるときに捕まったから何もたべていなかったのじゃ~」

 

お腹減ったのじゃ~、と言うので、腹ペコの捨て犬を見ている気分になった一刀は棺から保存食用のハンター用の携帯肉を右手に転送させて、幼女に渡した。

 

「おなか減ってるなら、これでも食え。おいしいぞ♪」

 

幼女は携帯肉をまじまじとみると、肉をつかんで食べた。

 

「…おいしいのじゃ…」

 

幼女は気に入ったのかもぐもぐと夢中に食べ、一刀は棺を横に地面へ置いて、「立って食べるのは辛いだろう…」と敷物代わりにして、幼女と一緒に座り、さらにお茶が入った水筒を幼女に渡した。

 

「モグモグ…ゴクゴクゴク…!ぷっはー!おいしかったのじゃ!ありがとうなのじゃ。感謝するぞ」

「どういたしまして。俺は北郷一刀。なんでも屋を経営しているんだ」

「北郷一刀か。妾はテオじゃ。ところで、なんでも屋とはなんじゃ?」

「なんでも屋っていうのはカクカクジカジカ…」

「フムフム、ことば道理な職業じゃな。その、なんでも屋がどうしてここにいるんじゃ?家業が苦しくて傭兵に衣替えしたのか?」

「傭兵家業もやったが、戦で稼ぎに来たんじゃないよ。ただの旅さ。テオはなんで捕まってたんだ?」

「うむ。実は家に内緒で町に出かけたのじゃが、身代金目的であの三人組みに捕まってしもうてのぉ。ところで、あの三人組はどうしたのじゃ?」

「俺を襲ったから返り討ちにして、テオを置いて逃げてったぞ」

「おぉ~それなら一刀は妾の命の恩人じゃな。よし、一刀よ、お礼をしたいから是非にも妾の家に来てくれたも」

「別に、お礼目当てで助けたんじゃないんだけど…まぁ、町に行くからいいか。なら、案内してくれるか」

「うむ。なら全は急げじゃ。付いてくるのじゃ!」

 

 

ということで、テオの家がある町までテオに案内される一刀なのだが・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・なんでこうなった?」

 

 

ただいま魔法世界三大国のひとつヘラス帝国のお城の玉座の広場で、周りの兵士に囲まれる中、国の国王が地面に正座して、テオに説教されていた。

その光景に、鎧を身に着けた女騎士と周囲に騎士たちが額に汗を流し、一刀はただ、娘(姫)に説教されるみじめな父親(国王)を観望する。

 

 

 

 

 

 

この状況になった順はこうた。

 

 

 

 

 

 

テオの家を送っていくと、そこはヘラス帝国のお城の城門。

 

 

テオが門番二人に返事すると、門番は一刀を誘拐犯だと誤解。

 

 

お城から大量の兵士が出てきた。

 

 

テオが事情を説明しようとしたが、騎士の格好をした女性に連れられて、その場には一刀と一刀を包囲するゴツイ騎士の軍隊だけ。

 

 

一刀は事情を話そうとしたが、騎士の一人が「テオドラ様のやわらか褐色肌をペロペロ舐めまわしたあげく、下の小さな穴に真っ白なミルクをぶちまける気だろうこの鬼畜野郎!」と言われプッツン♪

 

 

北郷一刀VSヘラス帝国騎士団。

 

 

勝者・種馬一刀。

 

 

被害・ヘラス帝国騎士団壊滅。

 

 

一刀を助けに来たテオが、騎士団の上で有頂天になっている一刀に拳骨。

 

 

一刀、正気にもどる。

 

 

頭にコブを作った一刀はテオに連れら、帝国の王がいる広間でテオの説教を聴いていた。

 

 

 

 

 

で、今に至る。

 

 

 

 

 

(それにしても、テオが姫様なんてなぁ。テンプレてんぷら♪ってところか)

 

お城と騎士たちの話からしてテオの正体がなんなのか、テオが王様の説教を聞いて、テオがヘラス帝国の第三皇女だという事実を知った。

ちなみに、テオのフルネームはテオドラ・バシレイア・ヘラス・デ・ヴェスペリスジミアである。

説教が終わったのか、ヘラス国王は王座に座って、王の威厳を見せる。さっきほどまで娘に説教を受けて縮んでいた国王なので、それほど威厳が感じられなかったがかわいそうなので一刀は黙ることにした。

 

「いやはや、わしの娘を助けてくれた恩人を誘拐犯だと誤解してしまい、まことにすまなかった」

「私も騎士団の一員として、是非、謝らせてくれ。本当にすまない」

 

王とテオの横にいた女騎士は一刀に頭を下げて謝罪する。

 

「いえいえ。俺もここの騎士団を壊滅してすいませんでした。お礼はいいので、騎士団の壊滅させた謝罪として、騎士団の治療をしたいのですがいいでしょうか?」

「おぉ~、娘の恩人なのに、誤解でわが騎士団に暴行を受けたのもかかわらず、お礼を受け取らず、襲い掛かった者たちの治療をしたいとはなんとも優しい青年じゃの~。それに、わが騎士団を壊滅させたその実力。テオを救った謝礼と一緒に、我が国の騎士に入団するのはどうだ?給料を高額で大将の席じゃ。どうかの~?」

 

さりげなく露骨でいやらしく勧誘する王に、一刀は苦笑する。

自身と自分が守りたいもののためなら戦うことを選ぶが、自ら戦陣に行って命を奪うなどのことは一刀はしないのであった。

とりあえず、騎士団の治療して城から去ろうと、断ろうとしたらテオが間に入り込みあることを提案した。

 

「父上。一刀を騎士にするなら妾の騎士にしたいのじゃ!」

「え?ちょっとまってテオ。まだ、俺はこの国の騎士になるって言ってないぞ!?」

「う~ん。まぁ、戦場がピンチの時には出撃してくれればいいからいいぞ」

「なに勝手に話し進めているんですか!しかも、なにげに騎士になっているしっ!?」

 

勝手な親子(姫と国王)に一刀がツッコミ、テオの付き人のような少女の女騎士に援護を頼もうと視線を送ると、女騎士は「あきらめてください…」と首を横に振る。

このままでは強制的に騎士にされると考え、とりあえず、保留として断ろうとすると、テオが一刀に抱きついた。

 

「一刀は妾の騎士になるのが嫌なのか…?」

 

上目使いで瞳をうるうると潤わせて、捨てられた子犬のような表情で一刀にせまった。

 

「ヴっ。…ハァ~。わかりました。テオの騎士になります」

 

子供の最終兵器には弱い一刀であった。

 

「うむ!よろしくなのじゃ一刀!」

 

まるでお花が咲いたようにテオは満開の笑顔で喜び、さらに一刀に強く抱きつき顔をお腹あたりに埋めた。

テオに抱きつかれた一刀は苦笑するも、かわいい子に好かれているから、まんざら悪くはなかく、テオの頭を撫でてやった。

 

「よかったなテオよ。…ところで、一刀よ…」

 

国王は玉座に座りながら、あることを言った。

 

「もしも、ワシのかわいい娘に手を出したらどうなるか、ソチ、ワカッテイルヨナ…」

 

ドスのきいた声で聞く親バカの発言に、一刀は一瞬だか顔を青くし、首を縦に振るう。

周りにいた騎士たちと女騎士は心の中で一刀になんまいだぶつと唱え合掌する。

ちなみに、テオは気に入ったのかいまだに一刀の懐に抱きついて甘えており、「ふにゃ~。一刀は撫でるのが上手なのじゃ~」とネコのように懐いて、一刀に撫でられていた。

 

 

つづく

 


 
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