No.702767

三国同盟 第参話 ~動揺~

第3話をアップです。ドンドン迷走してるような気がしてならないです…
ここからはオリキャラを出しまくって行こうと思います。


展開などにものすごい悩んでしまい、結果としてこんな感じになってしまいました…

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2014-07-22 13:56:11 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2013   閲覧ユーザー数:1817

魏の敗北の知らせは凪達が撤退した時に桂花によってすぐに蜀と呉に伝えられており、一刀のところにも秋蘭を通じてすぐに伝えられた。

 

 

それを受けてすぐに蜀内では軍議が開かれていた。

 

 

「最悪の状況を防ぐためにも雪蓮さん達は一度呉に戻りました。私たちは魏への援軍を考えないといけません」

 

 

「それは分かっている…しかし、あの凪達が負けるとは…一体何があったのだ?」

 

 

話し始めた朱里に対して、いまだに凪達の敗北が受け入れられない様子の愛紗に桃香が声を掛ける。

 

 

「愛紗ちゃん…それは考えないようにしよう。今は危険な状況の華琳さん達を助けてあげないと…」

 

 

「桃香様の言うとおりだ。今そんな事を考えても仕方がないだろう」

 

 

桃香と星に指摘されて口を紡ぐ愛紗だったが、その心の中では納得できない様子でその事は他の将たちも同じであった。

 

 

「それで、翠と蒲公英はもう魏に向かったの?」

 

 

「は、はわわわ~。は、はい…翠ちゃんと蒲公英ちゃんは既に魏に向かって出立しています。呉でも既に思春さんと蓮華さんが向かっているそうです。」

 

 

「となると、魏が戦場になると言うことになるのでしょうか…」

 

 

「必ずしもそうなるとは言えませんが、現状ではそうなる可能性が高いでしょう。」

 

 

「華琳様達は大丈夫だろうか…」

 

 

黙って聞いていた秋蘭が一抹の不安を吐露してしまう。

 

 

「翠と蒲公英も行ったし、呉からも思春と蓮華が行ったんだから大丈夫だよ。今は俺達に出来る事を考えよう」

 

 

そう答える一刀に秋蘭は無言でうなずいて答えた。

 

 

「そうと決まれば、ご主人様…私たちはどうしましょう?相手が本隊ではない以上は私たちも魏に行くわけにはいきません。国を留守にはできませんから…」

 

 

「確かに…皆で行くとそこを突かれる可能性もあるな。かと言ってお館様の事だ…自分は魏に行こうと思っているのでは?」

 

 

桔梗が一刀の本心を見抜く様に問いかける。

 

 

「そ、それは…」

 

 

「はわわわわ~で、では…ここに残るのは雛里ちゃんと鈴々さんに焔耶さん、もし翠さんや蒲公英さん達が戻ってきたら、蒲公英さんと焔耶さんが変わる形で…詠さんや美々さん達は…残ってもらった方が良いでしょう」

 

 

そう提案した朱里に続く形で愛紗が続ける。

 

 

「他の者はいつでも出立できるようにしておけば良いということだな?」

 

 

その問いかけに朱里は頷いて答える。

 

 

「じゃあ、その方向で進めていこう!みんなすぐに準備して!秋蘭もね。それと星…この事を呉の雪蓮たちにも伝えておいて」

 

 

「分かった」とだけ答えて、星は部屋を出ていきみんなが続くように部屋から出て準備を始めていった。

 

その頃の敵国では…

 

 

「女とて慰み者以外にも役立つものだな…ある意味、鍛えた兵より強いかもしれんな」

 

 

「全くでございますな、焔王様。こちらの消耗はわずかで魏の最前線を叩いた上に、陣をそのまま奪って利用できるようにしたのですから…今後はどういたします?」

 

 

「ふむ…そろそろ我らと国境付近の城からの兵を奪った砦に送り込むのだ、数は任せる。向こうにいる捕虜は残しつつ、失った数だけの捕虜を送り込んでおけ。今回送る捕虜も女で良い」

 

 

「かしこまりました。では、そのように手配しておきます」

 

 

「臨禅、分かっておると思うが…蜀や呉の増援が来るまで決して手を出すな。それと今回捕えた兵たちは全員殺すでないぞ」

 

 

臨禅は笑みを浮かべて首を縦に振って応えて、王の間から出て行った。

そして、入れ替わる様に1人の女性が王の間に姿を現した。

 

 

「いつでも動けるように準備は怠るな。それと絶対にあの男に勘付かれるんじゃないぞ」

 

 

女性は沈黙したまま、首を縦に振ると王の足元で跪いていた。

指示を受けた臨禅は、廊下を歩きながら…

 

 

「そろそろだな。ふっふっふ…次の段階に移るように奴らに伝えておけ」

 

 

怪しい笑みを浮かべている臨禅の隣にはとても若い男が臨禅に付き従うように半歩下がって歩いていて、臨禅の言葉に頷いて答えた。

 

 

「待っていろ…慣れ合っているのも今だけだ。すぐに貴様を消してやる。」

 

再び話は魏に戻り…

 

 

「華琳様、申し訳ありませんでした…敵の意外なまでの機動力に思ったとおりに動けず、撤退して陣を奪われてしまいました」

 

 

「済んだ事はもう良いわ。それよりも敵に女が多数いたというのは本当なの?しかも、それなりの強さだったと聞いたのだけど?」

 

 

「私達に比べれば大した事はですが、普通の兵士にとっては脅威となるくらいで捕虜なのになぜこれだけの動きが…という疑問はあります。」

 

 

凪達は華琳の前に横に並んで、凪が華琳へと報告をしていた。

 

 

「最近、攻撃を受けたという報告はどこからも上がっていませんし、そういった情報も入っていません。いったいどこからそんな人間を連れて来たのでしょう…?」

 

 

考え込む稟に風が答える。

 

 

「おそらく敗戦国の人間が相手の口車に乗せられて集められたんでしょ~。例えば袁紹さんのところとか~」

 

 

「なるほど…充分あり得るわね…」

 

 

「確かに…それならつじつまが合うわね。あのバカ女の兵は無駄に強かったですから、むしろバカ女にはもったいないくらいでした」

 

 

風の考えている説に桂花と華琳が同調する。

 

 

「それで華琳様、私と凪ちゃんと真桜ちゃんはこれからどうしたらいいの~?」

 

 

「あなた達は少し休んで体力を回復させなさい。すぐに仕返しをする機会を作らせてあげるわ。その時は負けた時の分まで存分に暴れなさい!」

 

 

「「「はい!!!」」」

 

 

華琳からの言葉に3人は同時に答えて、その場を後にする。

 

 

「桂花…桃香と雪蓮達の動きはどう?」

 

 

「はい、先程蜀と魏からそれぞれ足の速い者達を向かわせたとの連絡が秋蘭からありました。その後を少し遅れてから、それぞれの本隊が援軍に来るとの事です。あとは敵がそれまで待ってくれればよいのですが…」

 

 

華琳の問いかけに少し不安そうに答える桂花。

 

 

「とりあえず、今は様子を見るしかないわね。明朝すぐに偵察を出して探らせなさい。あなた達はいつ出ても良いように準備だけは怠らないように!」

 

 

華琳が指示を出すとその場に居た者たちはそれぞれの準備を行うために再び部屋から出て行った。

 

そして、偵察を出した翌日の内に事態は大きく動き出した…

 

 

前日に軍議を行っていた部屋に再び皆が集まり、そこに春蘭が駆け込んできた。

 

 

「敵がこちらに向けて動き出したというのは本当ですか!!!」

 

 

「えぇ…偵察に出した者達がついさっき戻ってきたのよ。自分達は待ち伏せされていたように敵の襲撃に遭ったと…そして、退く際に敵がこれから侵攻すると言ってたらしいわ。」

 

 

「現に敵は動き始めていますからね~困ったことに凪ちゃん達を向かわせるわけにはいきませんし、かと言ってこのままだとこっちが防戦一方になるのは明白ですね~」

 

 

「稟!!!まだあのバカは見つからないの?」

 

 

「既に見つけて今こちらに向かっているという報告があるんですが、一体いつこっちに着くことやら…」

 

 

華琳たちの話と並行する様に桂花がいら立った感じで稟に現状とは無関係の事を問いかけると稟は困ったような様子で答えていた時に…

 

 

この部屋に1人の女性が入ってきた。

 

 

「うちの事呼んだ???」

そう言って入ってきたのは各地の放浪をしていた霞であった。

 

 

「あら、戻っていたのね。ちょうど良かったわ…霞、今から春蘭と一緒に敵の迎撃に行ってもらえるかしら?」

 

 

華琳からの頼みに「ええよ~」とだけ答えて、部屋を出て行った。

 

 

「春蘭…敵を街に1人たりとも入れてはだめよ。それと無理はしないように霞と協力して敵を食い止めなさい。もし可能なら奪われた場所を取り返してきなさい!」

 

 

「はい!!!必ずや華琳様のご期待に応えてみせます!!!」

 

 

そう言って霞に続いて部屋を出て行った春蘭であった。

 

 

「風と稟…2人に付いて行きなさい。あなた達が行けば安心できるし、奪回できる可能性も上がると思うしね」

 

 

「「わかりました」」

 

 

「ここだけは絶対に負けるわけにはいかないわ…最悪、総力戦になって援軍待ちまでになることも全員覚悟しておきなさい」

 

 

そして、第2戦の火ぶたが切って落とされようとしていた…。

 

 

あとがき

 

 

ここまで読んでいただいて本当にありがとうございます!!!

遅くなってすいませんm(__)m (ってだれも期待して待ってないか…)

 

 

本のちょびっとだけ頑張って仕事探ししたらすっかり遅くなっちゃって…でも、現状は何も変わってませんが…

 

 

実はですね~これと並行して、もう1つ書こうかなと思ってます。題材はあっぱれ!天下御免!もしくは、織田のぶ奈の野望どちらかにしようと思ってまして…(どっちが良いかリクして欲しいッス)

 

 

おそらくキャラ別から長編にするか、それともいきなり長編で行くかはリクエストしてもらえれば…

 

 

ニート3年目になり、もっと時間を掛けていろんな作品を作る時間が余るほど出来てきたので、無謀ながらも挑戦したいと思います。

 

 

恋姫の方は次で一気に話を進めて行こうと思ってます。敵である2人の考えている事とか目的とかそんな所をはっきりさせていこうと思っています(恋姫たちはいつもどおりで行きます(笑))

 

 

それでは第4話も宜しくお願いします!!!

 


 
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