No.702424

快楽を覚える運命の少女

長らくお待たせしました。本番編です

2014-07-21 10:42:42 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:3109   閲覧ユーザー数:2964

カウンター・アタック決行より前夜。

俺は今進と同じベッドで横になっていた。こうして同じベッドで横になったのは遊園地の夜にシタ時以来だ。

あの後からは、進があまりの恥ずかしさに訓練と称してたり、今日は疲れた、眠いとか言って逃げられてばかりだったので、健全な男子高校生である俺はちょっぴり死活問題になりかけていた。なにせ今の俺はあまりにも進を愛す過ぎている為に、進以外をオカズに出来なくなっていたし、出来ても進に知られて下手に気を使わせたくないために極力抑えていたのだ。

 

「一夏……大好きだよ…」

 

しかし、俺の上に乗って身体を押し付けてくる進の頭を撫でてやり、気持ちよさそうにしている進から放たれたその一言で、俺の溜め込まれていた理性という枷が呆気なく解き放たれた。

 

「進!」

 

最愛の少女の名を呼びながら、進と上下逆の姿勢になって覆い被さる。端から見れば俺は今進を襲おうと押し倒しているように見えているだろう。

しかしそんなもの、今更気にするはずなどありもしなかった。

まずリモコンを投げつけて部屋の電気を消し去ると、今度は雪羅のみを部分展開した白式を飛ばして、部屋の鍵とカーテンを一瞬のうちに閉める。

閉鎖空間の制作を終わらせると、再び視界を進に戻した。

 

目の前にいるのは最愛の少女。

 

短く切っている黒く美しい髪も、

 

ルビーのように光っている赤い瞳も、

 

大人のように振る舞っていながら、その実、無垢な子供のように純粋なところも、

 

初めてのデートで恥ずかしそうにしていたところも、

 

その全てが、愛おしい。

 

そっと彼女の唇に口付けをする。あの夜と比べると、子供のお遊びのような軽いものであったが、それでも今の進には強烈だったらしい。

 

「いちかぁ……」

 

その証拠に、ふやけきった進の言葉が脳を麻痺させる。

俺は再び進に唇を落とした。

 

「んんっ……」

 

くぐもった進の声が鼓膜に響き渡る。

前回の行為が未だに尾を引いているのか、早速されるがままになっていた進は、一夏からの甘い口付けを黙って受け入れる。

互いに舌を絡ませる度に、甘い感覚が脳髄を心から刺激していくのがわかった。

やがて、一夏はゆっくりと唇を離した。互いにとろけた瞳を向けあう一夏と進。

 

「進、いいか?」

 

「ん、ぅん………………………………いつでも………いいよ」

 

息も絶え絶えと言った感じに返事をする進。

そんな進の髪を優しく撫でながら、一夏はゆっくりと腰を下ろしてやがて自らの男性器(雪片弐型)を、進の秘唇へと押し当てた。

進の痴態が脳裏にフラッシュバックして、さらに進のとろけた表情を見たせいで、一夏の男性器(雪片弐型)もすでにそのサイズを増して真打となり、自己主張していた。

初めて目の当たりにする男性器を前に、さすがの進も目を丸くしていた。

 

「そ、そんなのが…………入るの?」

 

「おう、そうなるな」

 

進の秘裂は正直かなり小さい。一夏も特別巨根というわけではないのだが、それでも実際に入るのかどうかはやってみないとわからなかった。

意を決した一夏が、そのままゆっくりと先端を進の中へと押し入れていった。

 

「ふぁっ!?」

 

声を上げる進。

初めて受け入れる男性器の存在に、思わず感じた痛みが進を襲っているのだ。

 

「し、進……大丈夫か?」

 

「だい………………じょうぶ………」

 

続けるように促す進。

その意に答え、一夏はさらに奥へと雪片を進めていった。

やがてとある一点まで辿り着くと、さらに締め付けがきつくなるのがわかった。

おそらく、そこが進の処女膜なのだろう。

一夏は一瞬の戸惑いを振り払う。これ以上の気遣いは、自分の腕の中で勇気を振り絞っている少女に対して失礼だった。

突き抜ける瞬間、

 

「んっ!?」

 

股間から湧き上がる痛みに、進は噛み殺した声を発した。それは少女が女に変わった瞬間であり愛する男と真の意味で一つになった瞬間であった。

 

「進、痛くないか?」

 

「んぅ……痛い、よぅ………」

 

絞り出すように答える進。その頬には涙が伝っていた。

 

「でも………私、今すごく幸せなの。一夏と、一つになれて……」

 

そう言いながら、顔をしかめていながらも微笑みを浮かべる進。

そんな彼女を見ながら、一夏もまたうなずきを返した。

正直なところを言うと、一夏もすでに我慢の限界である。今までの彼女の普段の凛々しさを感じさせない愛らしさと見るまで想像できなかった痴態を見てしまい、感情が高ぶっていることに加えて進の膣内に挿入した男性器を締め付ける圧力が予想以上だったのだ。

 

「じゃあ……動くぞ、進?」

 

「う、うん…………っにゃあああああああああ!!?」

 

進の返事を聞くや否や、一夏は早々に腰を動かし始めた。同時に、これまでとはまた違う刺激が、二人を襲った。

 

「ふぁああっ!?くあああっ!!?」

 

処女喪失の痛みから、初めてのセックスが促す快感が、光速の早さで進の脳髄を駆けめぐる。

その間にも一夏は、激しく腰を動かし続けて進の膣内に自慢の男性器を出し入れする。

 

「ふあァァァァァァッ!んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!いちかぁっ!!!」

 

「しんっ、くっ……いいぞっ」

 

進の乱れた声を耳にしながら、一夏は彼女が与えてくれる快楽を貪っていく。

 

進の声。

 

進の胸。

 

進の膣内。

 

進の顔。

 

進の髪。

 

進の存在。

 

その全てが愛おしくて溜まらない。

そんな彼女を胸に抱き、そして今一つになって繋がっていることは、一夏にとって何よりの幸せに感じられた。

 

「ふにゃあっ、ああっ!んぅっ……い、いちかぁぁ……!?」

 

「我慢しなくていいぜ、こういうのは声を出した方がいい。そうすれば、楽になるから、さ!」

 

初めての感覚に翻弄される少女に、一夏は自ら動きながらアドバイスを送る。

無理に我慢するよりは、声を出した方が楽な場合は住々にしてある。ましてや、この状況下ではお互いに恥ずかしさなど感じている余裕もないだろう。

 

「一夏っ、いちかぁ!!にゃふああ!?お、お腹がぁ……あついよぉ!」

 

「うっ、俺も……進の膣内、すごく熱い!」

 

お互いの温もりを熱いほどにまで感じてしまう一夏と進。

一夏が進へ快楽を与えるために腰を動かし、進がそれを受け入れる。

その度に増していく快感は、二人を幸せな気分に包み込んでいく。

しかしやがてそれも、最後の時を迎えようとしていた。

 

「進っ、そろそろ……もう!」

 

「う、ぅんっ……私も、だよっ」

 

互いに自身の絶頂が近いことを感じ、声を掛け合う。

見え始めてきた高みの前に、一夏はさらに腰の動きを加速させ、審査膣の締め付けを強めていく。

 

「進、いくぞ!!」

 

「あふぁっ……いちかっ、いちかぁぁっ!!」

 

一際大きな声が二人の口から発せられる。

ほんのわずかな一瞬、一夏は射精の寸前に抜いてあげるべきではないだろうかと考え、体に力を入れようとする。

がしかし、そんな一夏の動きを察していた進が、しっかりとしがみついてくる。所謂『だいしゅきホールド』である。

 

「お願い……いちか、最後まで……抜かないで」

 

「…………わかった」

 

進からの要望に応えるため、一夏は抜いたりなどはせずに挿入したまま再び腰を動かした。

 

「くあぁぁっ、ふにゅううっ、いちかっ。わらひっ、もぅっ……アァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ろれつの回らなくなってきていた進が一際大きな声を上げた瞬間、進の中にある一夏のイチモツから、白濁とした液体がほとばしる。

数秒待ってなおも注入が続く中、一夏と進は互いに相手を愛おしそうな表情を向けて浮かべていた。

行為が終わり、進の体はぐったりと華奢な体をベッドの上に預けていた。

 

全てが、初めての出来事だった。

 

女としての悦びを感じて達してしまったのも。もちろん、男の人と交わったのも。

だが、その相手が一夏で本当に良かったと思う。

もしも自分がコズミック・イラの世界から飛ばされなかったら、こんな快感を味わうことはなかったから、

こんな風に誰かと愛し合うこともなかったから、

 

「━━ねえ、一夏」

 

「ん~?」

 

すでに着替え終えていた一夏の袖をくいくいっ、と引っ張って一夏に注意を引きつけた。

さり気なくシーツ1枚で体を隠している辺り、妙に色っぽい上に夫婦っぽい。いや、本編見てる作者からすればどう見ても夫婦にしか見えないんだけどさ、ぶっちゃけシンルナよりもずっとラブラブしてるなぁと思う。

 

「あ、あのね……」

 

これから口にする言葉に対して進は恥ずかしさのあまり、思わずシーツで顔の半分を覆ってしまう。

思わずドキッとしてしまう仕草に一夏はつい暴走しそうになるのを押さえた。

 

「……い~っぱい、子供を作ろうね」

 

一夏の腕に抱かせた進は、そう言って一夏の唇と自身の唇を合わせた。

優しく抱き止められた進は、甘い口づけと相まってそのまま行為後の微睡に身を任せて、進は眠りへとはいっていった。

静かな寝息をたてる進を、一夏は優しく見つめた。

 

「今日はいろんな顔を見せてくれたな」

 

慈しむように進の髪を撫でてあげる一夏。

普段こそは大人びていて冷静沈着、そして真面目と三拍子揃った進が、愛し合うことで恥ずかしがったり、求めたり、堪えたりと様々な表情を一夏に見せてくれた。

それが、一夏にはたまらなく嬉しかった。

きっとこれからも、共に歩んで行ければもっと色々な表情を見せてくれるに違いない。それもまた、楽しみなことの一つである。

 

「おやすみ、進」

 

眠っている進の唇に自分の唇を重ねる。キスをした感触を感じたのか、進はわずかに口を綻ばせて微笑を浮かべていた。


 
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