No.700311

機動戦士ガンダムSEEDDESTINY 失われた記憶を追い求める白き騎士

PHASE7 暗躍と僅かな平穏
唐突ですがみなさん、妹に呼ばれるとき、なんて呼ばれるのが理想ですか?
お兄ちゃん?お兄さん?お兄様?にいに?○兄?兄上?自分は性格にもよりますがお兄ちゃん、ですね。

2014-07-12 22:37:45 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1847   閲覧ユーザー数:1793

どこまでも続くなだらかな緑の丘に、森や牧場、歳月を経た美しい家々が点在する、ユーラシア西武のある国。のどかな田園風景の中に、ひときわ壮大なコロニアル様式の邸宅があった。狩りの会でも行われたのだろうか、その邸宅の一室に、乗馬和服の男たちが集まっていた。

 

『やれやれ、やはり大分やられたな』

 

中でも年配の部類に入る男が、ヴィクトリアン調の椅子に腰を下ろし、葉巻をくゆらせながら口を開く。男たちの数は全部で九人だ。

テレビには各地の被害状況が映し出されていた。今も黒煙を上げ続ける巨大なクレーターの中には何も残らず、周辺地域も衝撃波でやられ、全てが瓦礫の山と化している。沿岸部は高波によってほぼ例外なく被害を受け、こちらも倒壊、流矢した建物が目立つ。住む場所や財産を全て失った人々が、呆然と瓦礫の間に座り込んでいた。しかし、彼らは幸運な方の人々なのだ。避難が間に合わず、或いは避難したシェルターごと、天から降り注いだ火に焼かれた者は決して少なくないのだから、もっとも、大気圏内に巻き上げられた大量の粉塵などによる、長期に及ぶ影響や、今後の復興について考えると、生き延びたことがただ幸運であるとは、容易く口に出来ない状態なのだが。

しかし通話スピーカーから届く声に危機感はなく、モニターに映し出された男たちの風体も、先日分かれたときと変わらず身ぎれいで満ち足りていた。

 

『パルテノンが吹っ飛んでしまったわ』

 

憤慨してみせる男たちの一人に、白に近い髪の色と褪めたような顔色のせいで、ひときわ目立つ三十歳前後の男はせせら笑うように答えた。

 

「あんな古くさい建物、なくなったところでなにも変わりはしませんよ」

 

男の名はロード・ジブリール。この中ではもっとも若い世代に属し、切れるように鋭い眼光が印象に残る。彼がこの壮麗な邸宅の持ち主であり、そして現在の“ブルーコスモス“盟主だった。

彼はシェルターの壁面にずらりと並んだモニターの前に、ワイングラスを片手にたたずむ。

モニターの中にはユニウスセブン落下の爪痕がまざまざと映し出されているにも関わらず、ジブリールはどこか上機嫌のように見えた。

 

『━━で、どうするのだ?ジブリール』

 

八つ並んだモニターの中から、一人の男が渋い顔でたずねる。

 

『デュランダルの動きは早いぞ。ヤツめ、もう甘い言葉を吐きながら、何だかんだと手を出してきておる』

 

確かにプラント議長の打った手は迅速だった。今回の事態を各国に通達し、破砕作業を曲がりなりにも成功させていることもそうだが、事後の対応も如才ない。既に地上にいるザフト関連施設から被災地域へ、救出要員や救援物資などを乗せたヘリが次々と到着し、さらにプラント本国からの増援も予定されている。モニターの一つには、まさにそのデュランダルが映り、端正な顔に悲痛な表情を浮かべて、市民に語りかけていた。

 

『━━受けた傷は深く、また悲しみは果てないものと思いますが……でも、どうか地球の友人たちよ、どうかこの絶望の今日から立ち上がってください。同胞の想像を絶する苦難を前に、我らも援助の手を惜しみません……』

 

これはジブリールやこの男たちには面白くない事態だ。デュランダルの打つ手があまりに的確で、市民感情がプラントに傾いてしまえば、反プラント感情を煽り、開戦に持ち込むというシナリオは空振りに終わってしまう。しかしジブリールは悠然として、デスクトップのディスプレイに歩み寄る。

 

「もうお手元に届くと思いますが……ファントムペインが大変面白いモノを送ってきてくれました」

 

ファントムペイン━━それは地球連合軍内部にありながら、その命令系統に属さず、ジブリール等の意思を直接受けて動く遊撃部隊だ。軍内部にもその実情を知る者は、ごく少数しか存在しない。

ジブリールと通話していた男たちは、転送された映像を目にして唸った。

 

『む……これは……』

 

『やれやれ、結局はそういうことか……』

 

彼らの元には、現在ジブリールのディスプレイにあるものと同じ映像が映し出されているはずだ。画素数がやや低く、十分な明るさのもとで撮影されたものではないが、それでもそこに映るモビルスーツがザフトのジンであることは見てとれる。そのジンが戦闘する場面、また別にユニウスセブンに設置された装置やストリングスに巻き付けられたワイヤーのようなものを撮った映像も含まれていた。

 

「思いもかけぬ、最高のカードです」

 

彼らのざわめきが収まるのを待って、ジブリールは盤石の自信を胸に、得々として告げた。

 

「これを許せる人間など、この世のどこにもいはしない。そしてそれは、この上なく強き我らの絆となるでしょう。今度こそ、コーディネイター(やつら)の全てに、死を━━です」

 

モニターの中に居並ぶ面々は、取り澄ました表情で彼を見守っている。だが誰の口からも反論の言葉は出ない。これが乗るに足る賭だと、彼らが認めたということだ。

最後にジブリールは、手にしたワイングラスを高く掲げて、締めくくった。

 

「━━青き清浄なる世界のためにね」

地上の状況が芳しくないことは、空を見上げているだけで分かった。

戦闘も無く、手隙の者は甲板に出ていた。

 

「太平洋って言うんだろ?うわー、でっけー」

 

さっきまでの懸念などかけらも残さないでヴィーノが興奮したように手すりに身を乗り出し、あたりを見回している。

彼に限らず、プラントで生まれて育ち、地上とは縁の無い者が殆どだった。プラントにも人工的な水場はあるが、海の広大さには及ぶべくも無い。

ヨウランもそのはずだが、彼の方は相棒のお気楽さに呆れて咎める。

 

「そんな呑気なこと言ってられる場合かよ!どうしてそうなんだ、お前は」

 

たしかに、そんなことを言っていられる場合ではない。すでに地球を一周したユニウスセブンの破片が落下し、被害が及んでいる。

それに、太平洋の真ん中にたった一隻で漂い、これから自分たちはどうすればいいのかもわからない。

 

「でもイメージと違うなぁ。テレビや写真の海って、もっと鮮やかな青じゃなかった」

 

「それは空の色だろうね。海の青は、空の青をそのまま写しているって本にも載っていた。だから空が晴れていない時は、海の色も濁って見えるんだ」

 

ルナマリアの疑念に、うろ覚えの記憶から掘り出したように刹那が答える。

元々地球出身のシンにもわかっていたことだが、ぶっきらぼうな説明しか出来なんだろうなと思いながら空を仰いだ。

 

「……確かにあんな空も見たことないな……」

 

濁った雲が、辺りの空一面を覆っていた。

 

「砕いたとは言え、あれだけの質量が一気に大気圏に突入したんだ、地上にはかなりの影響があったはずだ。被害も少なくはないだろうな……」

 

「そういえばこれからはどこに向かうの?やっぱりカーペンタリア?」

 

「アスハの奴らがいるから、オーブに向かうみたいだよ。あいつらもさっさと脱出してれば……」

 

ブツブツ文句を言うシンに刹那たちは苦笑するしかなかった。

 

「大丈夫か、アスラン……?」

 

そこへ甲板に上がったアスランとカガリが現れ、疲れた表情のアスランに、カガリが心配そうに声をかけていた。アスランは無理に微笑み返す。

 

「ああ……大丈夫だ」

 

アスランは立ち上がり、カガリはほっとした様子で、飼い主にまとわりつく犬のようにその後を歩きながら話しかける。

 

「けど、ホント驚いた。心配したぞ。モビルスーツで出るなんて聞いてなかったから……」

 

「すまなかったな、勝手に……」

 

アスランがわびると、カガリは強くかぶりを振った。

 

「いや、そんなことはいいんだ!お前の腕は知ってるし……私はむしろ、お前が出てくれてよかったと思ってる」

 

シンは彼女の言葉に少し意外の年を抱く。自分たちだけ安全な場所に隠れ、それを当然とするお姫様には似つかわしくない言葉のようにも思えたからだ。だか、その後がいけなかった。

 

「ホントに……とんでもないことになったが、プトレマイオスやミネルバ、イザークたちのおかげで、被害の規模は格段に小さくなった」

 

それを聞くアスランの表情は暗い。彼もまたユニウスセブンでテロリストたちから真実を聞いてしまっていたのだ。シンも刹那も、その心中が理解できた。しかしカガリは遠慮もなく、明るい声で話し続ける。

 

「その事は、地球のみんなも━━」

 

上滑りに響く偽善の言葉を聞くに耐えなくなり、ついにシンは怒りを爆発させた。

 

「やめなさいよ!このバカ!」

 

カガリは彼女の声にびくっと飛び上がり、初めて気付いたようにこちらを見る。わけがわからないといったように目を見開いたその顔を睨みつけ、シンは歩み出る。

 

「シン!」

 

隣にいた刹那の手が伸び、シンの右手を掴んだ。国家元首に喧嘩をふっかけないようそのまま刹那のすぐ隣にまで引き戻すが、だが、言葉だけは止められなかった。

 

「あなただってブリッジに居たんでしょっ!?なら、これがどういうことだったか、分かってるはずでしょ!」

 

「え……」

 

カガリは怖じけたような表情で一歩下がる。その表情がさらにシンの怒りを掻き立てる。

結局、こいつはなにもわかっていなんだ。アスランの葛藤も知らず、その命を惜しむそぶりさえ見せない。ただそいうことなんだ。

 

「ユニウスセブンの落下は自然現象じゃなかった……!犯人が居るんだよ!落としたのは……私たちと同じコーディネイターなんだ!」

 

その言葉にアスランが痛みを堪えるような表情になり、ルナマリアやヴィーノたちまで衝撃を受けて凍り付いた。シン自身も苦い思いを噛み締めて告げる。

 

「━━あそこで家族を殺されて……そのことをまだ恨んでる連中が、『ナチュラルなんか滅びろ』って落としたの!それでも地球の人達は感謝するって思ってるの!?」

 

それが現実だ。カガリの口にする上滑りな言葉になど真実はない。

シンにはユニウスセブンを落とした者たちの気持ちが痛いほどわかった。自分だってもしかしたら、ああしていたかもしれない。少なくとも、家族を殺した奴らに、その負債を払わせてやりたいという気持ちは同じだ。

カガリが憤然として反論しようとする。

 

「わ……分かってる、それは……でも!」

 

「でも、何!?」

 

「お、お前たちはそれを、必死に止めようとしてくれたじゃないか!!」

 

「当たり前じゃないっ!プラントは殆ど地球からの輸入に頼っているのよ!地球が滅んじゃったら、近いうちにプラントも滅びちゃうんだから!」

 

必死に訴えるカガリを、シンは怒鳴りつける。

その時、うなだれていたアスランが、低く言葉を発した。

 

「だが、それでも破片は落ちた……」

 

その顔には深い自責の念が漂っている。カガリが切なげな目を彼に向けた。

 

「アスラン……」

 

「俺たちは止めきれなかった……」

 

アスランの言葉に、シンたちも唇を噛み、目を落とす。

 

「一部の者達のやったことだと言ったって、俺たち━━コーディネーターのしたことに変わりない……」

 

アスランが重い現実を突きつける。

━━俺たちの、やったこと……。

その言葉はシンたちみなの胸に戦慄を呼び起こした。

 

「許してくれるのかな……それでも……」

 

アスランが呟き、背を向けた。カガリはなにか言いたげに、だがやるせない表情で黙り込む。シンたちは遠ざかっていく背中を見つめる。アスランは自分を責めている。彼の背には口にした以上の事実が重くのし掛かっていた。シンは冷たくカガリを睨み、口を開く。

 

「奴等のリーダーが、最後に言ったんだ」

 

不審げにこちらを向いたカガリの顔に、叩きつけるようにシンは言葉を吐き出す。

 

「私たちコーディネイターにとって、パトリック・ザラの執った道こそが、唯一正しいものだ━━ってね!」

 

カガリの表情にようやく理解が浮かぶ。彼女は慌ててアスランに目を戻すが、その姿はすでに通路に消えていた。

 

「アスラン……」

 

やりきれない呟きがその口からかすかに漏れる。だがシンは、彼女に同情などしなかった。

 

「あなたってホント、なにもわかってないんだね!」

 

シンは吐き捨てると、冷ややかに背を向ける。

 

「━━あの人が可哀相だよ!」

 

取り残されて立ち竦むカガリに、もはや一顧も与えず、シンは怒りを全身にみなぎらせてその場を立ち去った。刹那もカガリに心配そうな視線をちらつかせながらもその後を追い、気まずい空間に耐えきれなかったルナマリアたちはさっさと甲板から離れた。

しばらくして、プトレマイオスパイロット+数名は外で射撃の訓練をやることにした。

 

刹那、レイ、ハイネは正確に的の中心を撃ち抜いていく。

シン、ショーン、デイルも上記の三人ほどではないのだが、射撃の腕はかなり高い。

 

ルナマリアは……あえて何も言うまい。ただ強いて言うのなら、妹であり非パイロットであるメイリンに負けるのはどうかと思う。

 

「ちょっと、何で当たらないの~!?」

 

ザフトの制式拳銃に向かって裏切り者とでも言いたげに睨むように見ていた。

 

「ルナマリア……前にも言ったようにお前はトリガーを引く瞬間に手首を捻る癖がある。だから着弾が散るんだよ。そこさえ直せば良くなる━━はずだ」

 

「はあい……」

 

ハイネに指摘されてるルナマリアを見て、つい一年ほど前の自分がふとよぎった。あの時は本当に射撃がへたくそで、ハイネには『呪いでもかかってんじゃねぇの?』と言われるくらいだ。

そんな自分の二つある搭乗機の一つが狙撃支援型モビルスーツなのだから、人生何があるかわからないものだ。そう思っているとふいにシンから声をかけられる。

 

「ねえ刹那。後でシミュレーションに付き合ってくれない?」

 

「勿論だとも」

 

刹那は快く了承した。エクシアもデュナメスもすでにメンテが終了しており、他の機体たちも模擬戦程度なら問題なくやれるようになっていた。

 

「シンだけじゃない。ルナマリアもレイもショーンもデイルも、俺も刹那も地上戦に慣れていないからな、ある程度慣らしておこうか」

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

遠目で刹那やシンたちのやり取り━━特にシンを見ていたアスランは複雑そうな表情でそれを見ていた。

オーブを、そしてアスハを憎んでいるという少女。そんな彼女が同僚たちに見せている無垢な笑顔に、アスランはただ後ろめたさを感じていたのだ。

 

二年前に起きたオーブ解放作戦。

アスランは当時授与したばかりのジャスティスでオーブ側の人たちと共にオーブを守ろうと奮闘していた。

しかし、それでもシンのような人は産まれてしまった……

許してはくれないだろう。シンも、あの戦いで大切な人を奪われた人たちは……

それからアスランはルナマリアに気付かれるまでずっとシンの様子を影から伺い続けていた。

【O☆MA☆KE】

 

刹那、シン、レイ、ルナマリア、ハイネ、ショーンとショーン、デイルの七人が、訓練用のジンを使って模擬戦するのだが、結果は赤服組相手にルナマリアが全敗である。勝てたのは緑服であるショーンとデイルの二勝のみだった。

 

ルナマリア「ああん、もうっ!何で勝てないの~?少しくらい手加減してくれてもいいじゃない!!あんた達にはか弱い小鹿を思いやる優しさは無いの!!?」

 

刹那&レイ((こじ……か……?))

 

シン「手加減したら訓練にならないでしょ。それと、ルナのどこが小鹿なのさ。どちらかと言うと女豹じゃない」

 

刹那とレイが首を傾げる中、シンはGNソード以上の切れ味のある言葉でズバッと言いながらルナマリアの心を切り裂いた。

 

ルナマリア「なな、何ですって!!?」

 

刹那「こらこら、言い過ぎだぞシン」

 

シン「じゃあ刹那には否定出来るの?」

 

刹那「……」サッ

 

ルナマリア「ちょっと!何で黙るのよ、そして何で目を背けるのよ!そこは否定しなさいよ!!」

 

シン「あー、はいはい。」

 

シンは誤魔化すように模擬戦の敗北からとあることへと話題をすり替える。

 

シン「あっ、そうだルナ。赤服組に全敗したんだからオーブに着いて、許可が出たらショーンとデイルを連れてシュークリーム買ってきてよ。店の場所教えるし、お金も出すから」

 

手土産がわりとでも言いたげな顔をして、何を言い出すかと思えばコレである。

ルナマリアは半ば呆れながら台詞を反芻した。

 

ルナマリア「な、何いきなり?……シュークリーム?」

 

シン「ただのシュークリームじゃないの。オーブにしかない、新鮮なベリー系フルーツをふんだんに使ったベリーシュークリームにベリーソースがかかってる奴なんだけど……赤服組に一勝も出来なかったルナに罰だよ」

 

ハイネ「へえ、それは甘そうだけど美味しそうだな」

 

シン「どういうわけか、あのシュークリームはオーブにしか売ってないんだよね~」

 

おそらくその理由はプラントに魚貝類がほとんど置かれていないのと同じ理由なのかもしれない。

 

ルナマリア「わ、分かったわよ……私と刹那と、レイとハイネとシンとショーンとデイル……7つ買えばいいの?」

 

シン「いいや、8つだね。せっかくだからメイリンにも買って来てあげなよ」

 

刹那「ヴィーノやヨウランたちにも買ってあげるといいかもね。整備方面のみんなには、機体で世話になってるんだしな♪」

 

レイ「ずいぶんと嬉しそうだな刹那は」

 

刹那「ああ。オーブにしかないというシュークリーム……きっと天然素材をふんだんに使用された極上のシュークリームに違いない……!くっ、GN(グルメナンバーズ)ハンターとしての本能が疼いてやがるぜ……!」

 

デイル「刹那。涎、涎。せっかくの美形がト○コみたいになって台無しになりかけてる」

 

ショーン「つーかナンバーズってなんだよ……」

 

それからオーブに行くまでの間、和やかな空気が彼らに流れていた。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択