No.700194

咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~

ユウヤさん

主人公などの設定はもうちょっと待ってけろ~
では本編どうぞ

2014-07-12 12:11:25 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3200   閲覧ユーザー数:2502

 

 

 

 

 

 

 

 

 二人の劉備と二人の御使い~咎を受けし御使いの最後の旅

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目指すは桜楼村

 

 

 

 

 

 

 

 For鄧艾side

 

 

 朝、俺は体に掛かる僅かな重圧を感じ目を覚ました。

 

 璃々「すーすー。」

 

 鄧艾「・・・はは、懐かれたもんだなぁ。」

 

 そこに居たのは璃々ちゃんだった。

 

 璃々ちゃんを起こさないように仮の寝床から抜け出し、周囲を見渡す。

 

 女性A「すやすや。」

 

 女性B「ん・・・すー」

 

 黄忠「・・・すぅ。」

 

 まだ、みんな寝てるな。そのまま俺は少し離れた場所に移動した。

 

 鄧艾「・・・上海」

 

 俺の呼びかけに、木に掛けられた外套から人形が顔を出し飛んできた。

 

 彼女は上海人形。「シャンハ~イ」でおなじみの人形だ。ちなみに自立型だ。

 

 上海「シャンハ~イ?(呼びましたかご主人)」

 

 彼女の応答は白い表紙の本。任意の場所を開いて文字を浮かび上がらせる物だ。便利便利。

 

 鄧艾「先行して情報収集。内容はこの先の村の周囲の賊。そして規模。」

 

 上海「シャンハ~イ(わっかりました!お任せくださいご主人!!)」

 

 そう言って?上海は天高く舞い上がる。人目につかないようにしないとな・・・

 

 その後火を焚き、鍋を用意。水を張り、昆布を入れ、出汁をとる。その間食材を刻み、味噌を用意。小麦粉をコネコネ、タネを作り鍋から昆布を取り出す。食材を放り込み、一煮立ち。昆布も刻んで鍋に入れ、小麦粉で作ったタネを千切って、一寸つぶして伸ばして鍋に入れる。完成!ひっつみ!!

 

 鄧艾「・・・ん。味もよし。」

 

 黄忠「いい匂いですわね?」

 

 鄧艾「あれ?起しちゃった?」

 

 黄忠「いえ、少し前から起きてましたわ。」

 

 少し前から?まさか見られてたかな??

 

 黄忠「あの・・・それはなんですか?」

 

 そんな事を考えていたら、黄忠さんは俺の側に有った味噌に興味を示す。

 

 鄧艾「お味噌と言います。醤の一種ですよ。」

 

 黄忠「ちょっと失礼して・・・あら、独特ですわね。」

 

 鄧艾「ええ。風味があっていいですよ?もう少しで出来ますからね。」

 

 黄忠「ええ、楽しみですわ。」

 

 そんな雑談をしていると二人の女性と璃々ちゃんも起きてきて俺の料理に興味深々だった。

 

 食事後、身支度を整えて商団のお墓に手を合わせ、俺達は村に向けて出発した。

 

 

 

 

 しばらく行くと、黄忠さんが俺の隣にやってきて話しかけてきた。

 

 黄忠「あの、鄧艾さん。」

 

 鄧艾「ん?なんですか?」

 

 黄忠「その・・・実はお願いがあるのですが。」

 

 お願い??と言うか黄忠さん・・・その・・・俯いて上目づかいとかやめていただけませんか?めっちゃ可愛いです。

 

 鄧艾「な、なんでしょう?」

 

 黄忠「はい、私の真名をお預けしたいと思いまして・・・受け取ってくれませんか?」

 

 鄧艾「うぇ!?い、いきなりですね。どうしてですか?」

 

 黄忠「娘の璃々を救っていただいた上、私も命を救われました。私にとって璃々は命より大事な娘、さらにその次に大事な命まで救ってくれた恩人です。預けたいと思うのは当然だと思いますわ。」

 

 鄧艾「・・・あはは。確かに同じ状況なら俺も預けてしまうな・・・」

 

 黄忠「駄目でしょうか?」

 

 鄧艾「駄目じゃありませんよ。むしろ嬉しいです。」

 

 黄忠「で、では。黄忠漢升。真名を紫苑と申します。//////」

 

 鄧艾「ん、よろしく。俺は一騎(かずき)。一騎当千の一騎と書いてかずきです。」

 

 紫苑「一騎さん・・・はい、よろしくお願いしますわ。」

 

 一騎「こちらこそ、よろしくね。紫苑さん。」

 

 紫苑「紫苑でいいですわ。それと・・・言葉使いも。一騎さんの方が年上なのですから・・・」

 

 一騎「ん?ああ・・・そうだったね。じゃ、改めて。よろしく、紫苑。」

 

 紫苑「はい//////」

 

 そう返事をした紫苑はとても嬉しそうだった。

 

 一騎「そう言えば紫苑、これから向かう村はどう言った村なんだ?」

 

 紫苑「あ、はい。村の名前は桜楼村と言う村です。一本の大きな桜の木が在る村です。」

 

 一騎「へえ、桜の木か」

 

 紫苑「ご存知で?」

 

 一騎「俺は好きだな。」

 

 紫苑「そうなのですか?あれはすぐ散ってしまうのであまり好む方はいらっしゃらないのですが・・・」

 

 聞いた事がある。桜は中国伝来の物が多いのだが中国では浸透せず、日本では浸透した。国風の違いらしい、と。

 

 一騎「紫苑は嫌いかい?」

 

 紫苑「そうですね・・・どちらかと言うとあまり・・・」

 

 一騎「ふぅん?ま、好き嫌いは人それぞれだよ。俺は桜も梅も桃も椿も・・・とにかく綺麗な花を咲かせる物は好きだよ?」

 

 紫苑「そうなのですか。」

 

 俺としてはちょっと残念だったりする。桜は正式ではないにしろ日本の花として有名だからだ。正確に言えばヒマラヤが原産だが。(勿論日本原種も存在する)

 

 一騎「いつか花見酒でもしよう。桜餅って言うのも美味しいよ?」

 

 紫苑「あら・・・それは楽しみですわ。」

 

 そんな他愛ない会話。だが、それを面白くない顔で見てる少女が一人。

 

 璃々「む~、お母さんもおじちゃんも二人だけで話して璃々つまんな~い。」

 

 俺の背中でむくれる璃々ちゃんはなんともかわいい物だ。

 

 紫苑「璃々、おじちゃんは無いでしょう?ちゃんと鄧艾さんと呼びなさい。」

 

 璃々「え~。だっておじちゃんでいいって言ってくれたもん!」

 

 一騎「ははは、確かにね。紫苑、良いんだよ。」

 

 自分の年齢の事を寛容になれるのはいいことだと思っている。

 

 紫苑「ですが・・・」

 

 一騎「ふむ・・・なら年長者から助言だ。男女問わず自分の年齢に寛容で有ればそれはもう一つ人として成長してる証拠だよ?」

 

 紫苑「それまではまだまだ・・・と?」

 

 一騎「そ、だから紫苑はまだまだ子供だな。大きな子供だ。」

 

 そう言いながら俺は喉を鳴らして笑ってしまう。

 

 紫苑「もう・・・一騎さんは意地が悪いですわ//////」

 

 そう言いながらまんざらでも無い顔をする紫苑は、本当に可愛いと思う。

 

 璃々「む~、また璃々除け者~」

 

 一騎「はは、ごめんごめん。よし、どんな話をしようか?」

 

 璃々「ん~楽しいお話!」

 

 一騎「よし・・・なら俺が旅の中で出会った面白い人達の話をしてやろう!」

 

 璃々「わ~い!!」

 

 それから俺は璃々ちゃんや紫苑、助けた女性二人に旅の中で出会った掛け替えの無い人達との馬鹿話を聞かせてあげた。愛すべき脳筋や可愛い物好きの忍の話(ハルバードの人とキュート!でおなじみの人)、大きな私塾で成績の悪い馬鹿五人組の話、(バカレンジャー)多くの女性達と繰り広げた漫才みたいな日常(幻想娘娘喧騒録)、命のやり取りの中の一時の平穏で繰り広げられる笑い話(士郎と藤隊長の漫才~イリヤのお茶目な悪戯までさまざま)、まるで夢のような世界で笑い合う人達の何気ない光景の話(厨二病とお嬢様とエセ侍とエピルとの漫才)、幼い勇者が成長しながら涙あり、笑い有りの日常を繰り広げる場所(なのフェイはやとの馬鹿騒ぎ最終的にユーノが被害を被る)が有った事を・・・

 

 俺は、その話をしながら涙していたのだろう。それでもただ黙って聞いてくれる彼女達には感謝してもしきれないだろう。

 

 そんな話をしながらその日の道程を歩き切り、野営をする事になった。

 

 翌日も順調に歩き進み、その日の昼までに着く事が出来た。そこは正面から分かるぐらいに大きな一本の木がそびえ立っていた。葉も付けず、僅かながらの蕾が有る事からまだ咲く前だと言う事が伺える。そんな大きな桜の木がある、小さな村だった。

 

 ???「あれ?旅の方ですか?」

 

 ???「ん?って一刀じゃねえか。なんだその黒い格好。」

 

 ???「兄さん・・・俺は兄さんの後ろに居るよ?」

 

 ???「あれ!?ど、どう言う事だ!?」

 

 そこで出会ったのは・・・(まさ)しく、若かりし頃の俺だった。

 

 

 

 

 あとがき

 

 一刀「遂に出会ったな。」

 

 はい、遂に出会いました。

 

 一刀「だが・・・どうするんだ?」

 

 なにがですか?

 

 一刀「いや・・・同一人物が鉢合わせって・・・混乱するだろ?」

 

 まあそうだな。だけど・・・片や十代の少年。肩や三十代の中年ですよ?

 

 一刀「中年言うなや・・・否定できないけど・・・」

 

 そっくりさんで通りますよ。世界には自分のそっくりさんが三人以上いるっていいますしな!

 

 一刀「それでまかり通れば苦労はせんだろう?」

 

 ・・・仮面付ける?

 

 一刀「どんな仮面かによる」

 

 華蝶

 

 一刀「却下。」

 

 ハクオ

 

 一刀「却下」

 

 ムジュr

 

 一刀「却下」

 

 綺羅ぼs

 

 一刀「却下」

 

 オペラ座のk

 

 一刀「却下」

 

 ・・・

 

 一刀「・・・」

 

 よし決めた。タイガーマs

 

 一刀「却下ぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 ぐすん・・・

 

 一刀「・・・仕方ない・・・ハクオロの角無しなら許可しよう。」

 

 (パアアアアアアアアアアアアアアアアア)

 

 一刀「仮面付けるのそんなにしたかったのか・・・」

 

 ん!

 

 一刀「そうか・・・」

 

 じゃ、続き書いて来る!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一刀「あの後ろの背後霊改め、背後華琳はスルーで良かったのか?・・・ま、良いか。俺に実害がある訳じゃないしな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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