No.700055 九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影=Blazさん 2014-07-11 21:57:37 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1162 閲覧ユーザー数:1138 |
CP第一章 第三十六話 「最強・最高・最悪・最凶」
= ワダツミ =
ノエル「フェンニルッ!!」
ノエルのヴェルベルクが変化し、ガトリング砲となる。
そのガトリングが無数に居るモンスター達を倒し、死体の山を築いていく。
しかし、突如足元にマドハンドが出現し、ノエルの足の動きを奪ったのだ。
ノエル「ひゃっ!?」
aws「ちっ・・・ノエル!!」
キリヤ「ってaws、前!!」
aws「へ?・・・ってどうわ!?」
直ぐに援護に入ろうとするaws。
しかし、アイアンブルドーが突進してきたので、ジャンプして回避するしかなかった。
だが、そのままアイアンブルドーの上にのって振り払おうとするアイアンブルドーを制御し始めたのだ。
aws「いよっ・・・ほっ!」
デルタ「ろ・・・・ロデオ?」
ガルム「・・・・すげぇなaws。」
更にはアイアンブルドーを使い、周りのモンスターと共にキリヤもぶっ飛ばしていた。
キリヤ「なんでぐぼあ!?」
ティアナ「・・・・・アホ。」
スバル「・・・キャロ・・・後でキリヤさんの・・・・」
キャロ「分かってます。手当てはしますので。」
ガルム「にしても・・・この数は厄介だな・・・・」
デルタ「ああ。オマケにあのマネマネとジェリーマンも居る。気を抜くなよ。」
ガルム「わってるっての。」
ノエル「けど、この数。どうします?」
ティアナ「何かさっきよりも増えてる感じなんだけど・・・」
デルタ「・・・・何処かに『旅の扉』が?いや、違う・・・・・兎も角、今はこの中を突破する事を考えるんだ。このままじゃ時間が無駄になる。」
アスナ「そうは言うけどさー・・・・・確実に数が増えてるわよ?」
デルタ「・・・・・・・・・・・総員。」
ノエル「へ?」
デルタ「突貫するぞ。」
ガルム「あれ・・・何かお前Blazとかと似た事を・・・・・」
キリヤ「気にしたら負けだ。」
aws「だな。」
マネマネ「ケケケケケ・・・・俺達を突破するだと?」
ジェリーマン「やれるものならやって見ろよ・・・・!!」
マネマネとジェリーマンがそう言うとデザートタンク達が肩にある砲口の様なところから砲撃を放つ。
その砲撃はデルタ達を当てようとはせずに動きを止め、目を一時的に見えなくする攻撃だったのだ。
それによってデルタ達は目を一時的に奪われ、周りには砂煙が舞っていた。
デルタ「っ・・・・小癪な!」
キリヤ「くそっ・・・・みんな一箇所に固まれ!!逸れるなよ!!」
キリヤがそう言って、デルタ達はそれぞれを背にして固まった。
未だに周りには砂煙がまっている。
もし全員がバラバラで居たら孤立状態になっていただろう。
そんな考えを胸に、全員は背中を合わせ、全員がいるかを確認する。
デルタ「ガルム!キリヤ!」
キリヤ「居るぜ!」
デルタ「同じく!」
aws「ティアナ達は大丈夫か?」
ティアナ「スバル、キャロ!」
スバル「居ます!」
キャロ「は・・・はい!」
フリード「くきゅっ!」
ノエル「アスナ!?」
アスナ「何とか!!」
デルタ(全員の気配はある・・・なら、あいつ等は誰に化ける?)
全員が居るのを確認したデルタ。
しかし、マネマネ達が何をするのかと言う行動が読めなかった。
彼等がこのまま黙って居る筈も無い。一体何をするのか。
そう思った時だ。
ノエル「・・・・・・・・・・えっ・・・・・・」
デルタ「・・・・何だ・・・・」
キリヤ「・・・・・・・どういう?」
アスナ「・・・・・・ノエル・・・・・・?」
彼女の前に現れた者。それは。
ノエル「第・・・・・・十一素体と・・・・・・・十四素体・・・・・?」
かつて死んだと聞いたはずの次元素体。名を『Λ-11』。
そして、皆が美空と呼ぶ少女。『Ξ-14』が居たのだ。
そんな彼等が戦っている頃。
ココノエのファクトリーでは珍しい客人が現れていた。
ココノエ「・・・・・・今更、何のようだ。この馬鹿親が。」
獣兵衛「馬鹿とは何だ。親に向かって。」
そう。彼女の父親である獣兵衛だ。
以前のカグツチでの一件で再開した以来で、その前だと実に二十年は会っていなかったらしい。
それがラグナの腕の件で獣兵衛が彼女に頭を下げ、それが今のラグナの左腕となっている。
母を尊敬し、父は同等と見る。それが彼女の両親二人への見方だ。
ココノエ「言っただろ。私は今忙しいんだ。」
獣兵衛「まぁまぁそう言うな。久しぶりに親子水入らずと言うのはどうだ・・・・と思っていたがな。」
ココノエ「・・・・・・?」
獣兵衛「ココノエ。少し尋ねたい。」
ココノエ「・・・何だ。」
獣兵衛「『あの男』が・・・・ココに来なかったか?」
ココノエ「あの男?アイツは最近顔を出してないぞ。寧ろ、会ったのは数年前っきりだ。」
獣兵衛「・・・・そうか・・・・」
ココノエ「・・・・・何だ?どういう事だ。」
獣兵衛「・・・・・実はな。アイツが・・・・とうとう動いたらしい。」
ココノエ「ッ!?」
あの男と言う人物の行動に驚いたココノエ。
今までその男は動きと言う動きを見せていなかったらしい。
それが今になってどうしてなのか。
大体の察しは付くが、いささか大事過ぎはしないかと思っていたココノエだった。
ココノエ「馬鹿な・・・・幾ら相手がテルミと帝だからといって・・・・」
獣兵衛「事実は事実だ。俺もレイチェル達も一度奴の所に行ったのだが、既にもぬけの空だったから。」
ココノエ「・・・・・・・・。」
獣兵衛「今、ヴァルケンハインともう一人が奴を追跡している。恐らくはテルミか・・・帝か。」
ココノエ「そのどちらもか・・・・・・全く・・・毎度毎度、苦労を掛ける・・・・」
その時だ。ココノエが目線を獣兵衛から外す。
誰かが後ろに居たからだ。
獣兵衛もココノエの目線と気配で察知し、後ろに顔を向けた。
獣兵衛「・・・・客が来たようだな。」
ココノエ「ああ・・・・とてつもなく面倒な連中がな。」
ギンガ「・・・第七機関・・・ココノエ博士ですね。ご同行願いますか。」
現れたのはギンガ達戦闘機人の少女達だった。
周りに一般局員が居ない所を見ると、どうやら彼女達だけで来たらしい。
そして、ギンガの第一声を聞き、ココノエは鼻で笑って返答したのだ。
ココノエ「・・・戦闘機人共がよく言う・・・・ジェイルの馬鹿は元気か?」
獣兵衛「ジェイル・・・ああ。あの眼鏡小僧か。随分と懐かしい名だな。」
ウェンディ「ッ・・・ドクターを知ってるんスか!?」
ココノエ「さぁてな。ココからは有料だ。お前等が私達の確保を諦めてくれたなら・・・話してやらん事も無いかもしない。」
ギンガ「・・・・貴方は・・・・・!」
ココノエ「私を連行するだと?片腹痛いな。お前等戦闘機人共に私を止められると思っているのか?」
ディエチ「・・・・・・どういう事?」
獣兵衛「手・・・貸すぞ。」
ココノエ「いらん。こいつ等だけなら私一人で十分だ。」
ノーヴェ「ハッ。科学者さんがよく言うぜ。どうせずっと引き篭もってたガリガリの体だろ?」
チンク「仮にも我等は戦闘機人。早々負けるつもりは無い。」
ココノエ「なら試してやろう。人が造りし人。それはどれが強いか。
母の欲から生まれた女か。
唯純粋に戦いの為に生まれたお前達か。
はたまた人としての可能性を持ち、そのまま生きる女か。
そして。人ならざる力を持つ・・・・・・蒼の継承者か。」
リバインズ「答えは神のみぞ・・・・・いえ・・・運命のみぞ知る・・・・・ですかね。」
レリウス「それを決めるのは運命ではない。人だ。人の行動。その確率によって人は運命を定められる。」
ハザマ「・・・・・さて。もう直ぐ・・・・貴方は生まれ変わりますよ。
全ては。あなたが望む世界の為。
目を開けなさい。
新たなる蒼王。
高町なのはさん。」
なのは「・・・・・・・・。」
蒼の世界から生み出されたのは無限の闇を知らない幼子だった。
彼女は唯、剣を握る。自分が望んだ世界の為に。
それが例え、他人の意思に反していようとも構わない。
彼女は自身が願う世界の為に戦う。
唯自身に優しい世界をと。
なのは「・・・・・・フェイト・・・・チャン・・・・・・・」
ハザマ「んー♪どうやら問題なくマッチングに成功したようですね。」
レイジング『マスター!?』
ハザマ「さてと。小うるさいクソデバイスはこうしてと。」
ばきっ!!
ハザマはそう言うとレイジングハートを片手で握り締めて破壊した。
ひび割れたレイジングハートはそのまま地面に投げ落とされ、暗い闇の中に消えていったのだ。
そんなレイジングハートを見ずにハザマはなのはに近寄り、彼女の頭の上に手を置き、淡々としゃべり始めた。
ハザマ「いいですか?高町一尉。今貴方の大切な仲間達は愚かな連中に唆されています。自分達のどうしようもない意思に従って、彼女達はココに集まってきています。」
なのは「・・・・ミンナ・・・・・ドウシテ?」
ハザマ「残念ですが、今の私でも其処までは分かりません。ですが、貴方には彼女達を救う力がある!彼女達を救い、導く力が!」
なのは「チカラ・・・・・ミンナヲ・・・ショウキニサセル・・・・・・ツヨイチカラ・・・」
ハザマ「ええ。貴方が求めた、最強の・・・・ね。」
なのは「・・・・・・スクワナキャ・・・・ミンナヲ・・・・モトノ・・・・ムカシノミンナニスルタメニ・・・・・・」
ハザマ「ええ。ですが、現在ココに来るのは恐らくラグナ=ザ=ブラッドエッジと・・・・・キリヤ・アキヤ=タカナシ兄弟です。皆さんはその後でしょうね。」
なのは「キリヤ・・・・・・アキヤ・・・・・・?
キリ・・・・・ヤ・・・・・・・ア・・キヤ・・・・・アヤ・・・・・ネ・・・・・
スベテヲ・・・・ワタシタチノユメヲコワシタ・・・・・・・・
ハイジョスベキモノ・・・・・コロス・・・・・・ワタシノタメニ・・・・・」
ハザマ「ククククク・・・・・・どうやら刷り込みは成功のようですね。やっぱり私の方がこういうのは向いているんじゃないんでしょうかね?」
テルミ『ま。そうかもな。災厄の力。せいぜいその力を使わせてもらうぜ。『アレ』が動くまでなぁ・・・・!
ククククク・・・・ヒヒヒヒヒヒヒ・・・・・・ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!』
= アルカード城 =
レイチェル「・・・・!」
ヴァルケン「・・レイチェル様?」
一方。アルカード城ではレイチェルが紅茶のティーカップを見て何かを感じていた。
ヴァルケンハインも主の異変に気づき、レイチェルに呼びかける。
彼女はそれが聞こえたのか、表情を元の無表情に近い顔にして一息ついた。
レイチェル「・・・・・なんでもないわ。唯・・・・・」
ヴァルケン「顔色が優れませんな・・・何処かお加減でも?」
レイチェル「いえ・・私ではないわ・・・・異質な・・・・・・」
ヴァルケン「・・・・・・・・・。」
レイチェル「矢張り・・・・行くのね。」
「ああ。私がやらねばならない。これだけはな。」
レイチェル「貴方が全ての始まりだから?」
「それは違う。私が繋いでしまったからだ。」
レイチェル「・・・・そうね。けど、それはある意味始まりを意味する。貴方が全ての始まり。」
「・・・・・・・そうなのかもしれんな。」
ヴァルケン「・・・・どうしても・・・・変える気は無いのか。」
「恐らくそうすれば全てが終わる。私はそんな最悪のケースを避けたいのだ。ヴァルケンハイン。」
ヴァルケン「・・・・・・・レイチェル様・・・・」
レイチェル「・・・・・・分かったわ。けど・・・・・相打ち覚悟だなんて・・・・貴方らしくない真似はしないで頂戴。」
「無論だ。その為に『コレ』を持ってきたのだからな。」
レイチェル「・・・・・封印されていた筈の覇刀。貴方がそうまでしても・・・・奴を倒すというのなら・・・・止めはしないわ。
行きなさい。
『始まりのクライシス』。」
クライシス「ああ。皆によろしく伝えておいてくれ。」
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転換と遭遇。そして誕生と決意。今、最強が動く。
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