No.69924

恋姫✝無双 偽√

IKEKOUさん

えーと、初めての投稿になるのですが、よろしければ読んでやって下さい。

内容は真・恋姫✝無双でこんなルートがあったらなぁ、と想像して書きました。

一応、続きものですので第一話となっております。

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2009-04-22 12:29:37 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:32395   閲覧ユーザー数:23279

 

 劉備軍は反董卓連合軍の活躍の報酬として徐州という自分たちの土地を手に入れた。

これは今までこれといった定住地を持つことができなかった桃香達にとって念願の、そして桃香の理想を実現する大きな一歩だった。

 徐州を手に入れてからは内政に力を入れつつも着々と軍備も増強していき、先の戦いでその力ほぼ全てを失った漢王朝のこともあり、迫りくる乱世の荒波に耐えうるべく対策も余念がなかった。

 

「ご主人様これで私たちもこれまで散々に他の諸侯から苦渋をなめさせられたことの意趣返しができますね。……ふふふ」

 

 愛紗の笑顔がすごく怖い。何だか周囲のオーラがドス黒くよどんでいる気がする。

 

「あ、あぁ」

 

 たった一言を絞り出すためにどもりながらもなんとか返事をする。

 

「どうかしましたか?」

 

「…いや、なんでもないよ」

 

 軽く言葉を交わしながら城壁の上から崖下を見下ろすと数え切れないほどの兵士が整然と隊列を組み佇んでいる。俺達の時代ではテレビや映画なんかでしか見ることのできないほどの兵数だ。

この時代の軍事に就いている人からすれば数え切れなくもないのだろうが俺には無理だ。これだけいれば天下を平定することができるのではないかと思ってしまうぐらいに。

 

「これだけではだめでしょうね」

 

「ん?」

 

「確かに以前の私たちに比べれば質と量どちらをとっても格段に上昇しています。しかし、

 

 北方の曹操さん南方に孫策さんがいますからここにいる兵隊さんたちでは足りません」

話しかけてきたのは兵隊たちに指示をしていた朱里だ。

 

「そうなのか、あの二人がそんなに甘いわけがないか」

 

「残念ながら。でもこれだけ私たちが力をつけることができたのもご主人様のおかげです」

 

「そうかな?俺は何もしたような覚えはないんだけどなぁ」

「ご主人様がそう思っていなくても私たちがこうしてここに集まっているのが証拠です」

 

 朱里は誇らしげにえへんと胸を張って俺に告げた。

 照れ隠しに頭を撫でてあげると「はわわ」なんて言って耳まで真っ赤にしている。

 

「ご主人様!イチャイチャしてないで兵たちの方を見ていてください!今日は大切な展覧演習なのですから」

 

「別にイチャイチャなんてしてないぞ」

 

 誤魔化すように愛紗の頭も撫でてやる。

 

「ご、ご主人様!?な、な、なにを!?」

 

「まぁいいじゃないか。それよりも今日の演習期待しているよ。俺はここでも見ていればいいんだろ?」

 

「は、はいっ!」

 

 愛紗は兵たちのいる方に駆けだしていった。

 

「ご主人様ったら女の子の扱いだけは一流なんですから」

 

 むくれた様子の朱里に「ははは」と乾いた笑いで返して下を見下ろすと演習が始まるようだ。

演習は滞りなく進んでいた。朱里の指示に対して愛紗や星が現場で統率し自由自在に陣容を変えていく。本当は恋も参加するはずだったが来てないってことは多分お城の庭で昼寝でもしてるんだろうな。

 

それも終盤に差し掛かる時、

 

「ご主人様ぁ~。あうっ」

 

 こちらにトテトテ走っていたが運悪く直前で躓いてしまう。

 

 あわてて抱きとめてやると恥ずかしそうに俯いてしまった。

 

「雛里どうしたんだそんなに慌てて?」

 

「あ、あの…えっとご主人しゃまに、し、ししゃの」

 

「雛里少し落ち着いて。深呼吸、深呼吸」

 

 俺の言葉を理解したらしく「すーはーすーはー」小さな手を胸に当て深呼吸して、

 

「あのですね、ご主人様にお目通り願いたいと使者の方だいらっしゃいまして」

 

「それってどこからの使者?」

 

「それが曹操さんからなんです」

 

「へ?曹操って今は河北の袁紹を攻めてるんじゃなかったか?」

世にいう曹操の躍進の始まりになる官渡の戦いだ。勝敗自体は事実として知っていた通り兵数の劣る曹操の大勝利に終ったとして次の標的になるのは……

 

「まさか宣戦布告か?」

 

「いえ、まだそうと決まったわけではありません。なので、使者に会ってみないことにはなんとも言えません」

 

「そうだな。みんなを集めたほうがいいか?」

 

「そうですね。その方がいいかもしれません」

 

 その後、城壁の上にいた朱里に演習を切り上げさせてみんなを集めた。いきなりの中断で不満そうな顔をしていた者もいたが曹操の名前を出すとすぐに表情が変わった。曹操と袁紹の戦いの結果と現状を伝えて使者の待っている玉座に向かった。

 

 なにごとだと緊張していたにもかかわらず使者は書簡だけを渡して帰って行った。

 

「なんだったんだいったい?」

 

 みんな一様に首をかしげている。

 

「ねぇ、ご主人様。とりあえず見てみようよ。それでなにか分かるんじゃないかな?」

桃香に促されて手に持っている書簡を広げてみる。

そこに書かれていた内容は「今度の袁紹討伐と献帝を保護した功績で丞相の位を授かることになったから本拠地の許昌で宴を開くのでぜひ参加して欲しい」とのことだった。

 

「丞相って確か皇帝に次ぐ位だったよなぁ?」

 

「はい。皇帝を補佐する最高位の官吏として位置付けられています」

 

日本でいえば総理大臣みたいなもんか。

 

「ということは行かないわけにはいかないよな。どうしよっか?」

 

 我が軍の頭脳である朱里・雛里に意見を聞いてみる。

 

 2人は1分以上沈黙したままだったが朱里は一言か二言ぐらい雛里と小声で会話してから俺の方を向いて、

 

「行かざるを得ないかと…」

 

「そっか、じゃあ許昌に行く人選をしようか。最低でも俺達の軍の高官が3人ぐらいは行かないといけないだろう。まずは俺だ」

 

「そ、そんなご主人様!?危険です」

 

「そうだよ!」

 

 愛紗と桃香は当然のごとく反論してきた。これも予想通りだが。

 

「でもね愛紗・桃香、俺か桃香のどちらかが行かないと駄目だと思うんだ。もしどちらも行かなかったら無礼だなんて理由をつけて徐州に攻め込んでくるかもしれない」

 

「ですが我々の軍は曹操などの軍に決して遅れはとりません!」

 

「確かにそうかもしれない。それでも俺たちはつい最近まで袁術たちと戦ってたんだ。相手が強くなかったとはいえ戦争をしてたんだ。立て続けにまた戦争になってしまったら民たちはどうなるかな?」

 

「そ、それは……」

 

 愛紗は項垂れてしまう。その肩を星が軽く叩く

 

「お前の負けだ愛紗よ。それでは主、さきほど言っておられた人選の方はどうするつもりですかな?」

 

「うーん」

 

「それでは私が供をいたしましょう」

 

「え!?星が?いいのか?」

 

「主は私では不満か?」

 

「そんなことはないよ。ありがとう」

 

「ふむ、ではもう一人というわけか」

 

「私が行く!!異論は許しません」

 

 愛紗が大きく名乗りを挙げた。

 

「で、でも愛紗ちゃんがご主人様について行っちゃったら兵のみんなは誰が指揮するの?」

 

「それは鈴々にでも任せていれば大丈夫でしょう。それに恋に公孫賛もいますから。そうだろう朱里?」

 

「まぁなんとかなるとは思います」

 

「それじゃ明日の朝に出発するから二人とも用意しておいてね。」

 

「「はっ」」

 

「それと鈴々・朱里・雛里・白蓮・恋・ねねは桃香のことをしっかり補佐してやってくれよ」

 

「わかったのだ!」

 

「「了解です」」

 

「わかった」

 

「…(コクリ)」

 

「ねねは恋殿に従うだけです」

 

 その後は各自仕事に戻るよう指示を出してその場を解散させた。

 自室に戻り準備をしていると月と詠のメイドコンビが部屋に入ってきた。 

 

「あぁ、月に詠か。どうしたんだ?」

 

「聞きたいのはこちらの方よ。今の時間は政務をしているはずでしょう?」

 

「実は…」

 

 今日あった出来事の次第を伝えた。

 

 先ほどのみんなと同じように曹操の名を聞いた瞬間、詠の顔色が変わった。

 

「あの曹操がただ宴を開きたいが為だけに招待なんてするわけないじゃない!」

 

「そんなことはわかってるさ。でもただ断るだけじゃ相手にこの国に攻め入る理由を与えてしまうだろう?」

 

「それはそうだけど……」

「ご主人様…」

 

「きっと大丈夫だよ」

 

 2人を抱き寄せて頭を撫でてやる。

 

「な、なにするのよ!」

 

「へぅ~」

 

 まったく正反対の反応だったが顔はどちらの一様に真っ赤にしている。

 

「ちょうどよかった。俺じゃ宴に行く時にどんなものを持っていけばいいのかわからなかったか手伝ってくれないか?」

 

「しょうがないわね」

 

「わかりましたぁ」

 

 詠はしぶしぶといった感じで月はいそいそといった感じで準備を手伝ってくれていた。

 

 出立の朝はとても慌ただしいものだった。

 

 自分自身の準備は終わっていたのだが肝心の祝いの品をどうするか決めていなかったことに気づいたり、いつも以上にべたべたしてくる桃香を宥めたり、それを愛紗に見られて

 

「これから敵の本拠地に向かうのに心構えがなっていない」とかそれを星が煽ったり、全く空気を読まない恋が甘えだしてきたりした。(そのあと当然のようにちんきゅーきっくをくらった)

 

 そんなこんなで大分時間を食ってしまったが城門の前まで来ることができた。

 

 出発の間際に桃香が小さな袋を渡してくれた中には綺麗な色をしたガラス玉が入っていた。

 

「どうしたんだこれ?」

 

「あのね、ご主人様が無事に帰ってこれるようにお城でお留守番するみんなで願をかけてその袋に入れたの」

 

「そうなのか。みんなありがとう。これさえあれば俺はどんなことがあったとしてもみんなのところに帰ってくることができるよ」

 

 本当に嬉しくてひとりひとりをやさしく抱きしめて頬や額にキスをした。

 

 そして俺は愛紗と星と親衛隊500騎に護衛され彭城を出発した。

 

 このとき俺はまたみんなと笑って過ごせるようになるまで長い長い時間がかかってしまうなんて知る由もなかった。

 

城を出て大分時間がたった。ここからは彭城の影すら見えることはないだろう。

 

先頭を愛紗が俺は星の隣に馬を並べ許昌に向かっていた。

 

「なぁ星。ここから許昌までどのくらい日数がかかるんだ?」

 

「このままの進軍速度でいけば1週間と少しぐらいでたどり着けるでしょう。単騎であればその半分ぐらいでいけるでしょうが」

 

「すまないな。まだ馬に乗るのは慣れていなくて」

 

「別に主を責めているつもりはありません。本来でしたら主はどっしり腰を据えて我らに指示を出すことが仕事ですので」

 

「でもたまに思うんだ。俺はこんなに不甲斐ないままでいいのかなって。だから俺ももっと頑張るつもりだよ。みんなのためにもね。星ももっと男を磨けって言ってたろ?」

 

「よい心意気です。それでこそ私が槍を捧げる甲斐があるというもの」

 

星と二人で笑い合いながら雑談していると妙な視線を感じた。

 

「………」

 

その方を見てみると先頭にいる愛紗がジトーッとした視線こちらに向けていた。

 

「ははは、もう日が傾いてきたな。野営の準備をしようか。」

 

無茶な誤魔化しをした。

 

それからまた数日がたったころ曹操の領土に入った。国境の関所で曹操から受け取った書簡を掲示し宴に参加する旨を伝えると案内する者を出すからと言われて待っていると出てきたのは可愛らしい少女の2人組だった。一人は鈴々と口げんかしていた季衣と呼ばれていた少女。もう一人は頭の上にへんな人形をのせ、ゆるやかにウェーブのかかった長髪の少女だった。

 

「北郷さんたちを案内することになりました程昱と申しますー」

 

「許緒です!よろしくね兄ちゃん」

 

程昱に許緒と言えば曹操軍の重臣中の重臣じゃないか。

 

「これはありがたい。招かれた身とはいえここから先は見知らぬ土地ゆえ迷ってしまうかもしれないところだった」

 

答えたのは愛紗。

 

星はといえば目を見開き程昱の方を見ている。

 

「星どうかしたのか?」

 

「いえ、このようなところで昔の知人と再開できるとは思わなかったもので」

 

「まったくですー。星ちゃん元気にしていましたかー?」

 

「見ての通りだ。稟殿は息災か?」

 

「はいー。稟ちゃんは念願の曹操様に士官できましたのでいっつも鼻血を吹いてますよー。」

 

「あいかわらずだな」

 

2人は談笑しているが俺はそれどころじゃなかった。

 

許緒といえば曹操の親衛隊の隊長をするほどの猛者で程昱も曹操軍の軍師を挙げるなら荀彧の次に挙がるほどの実力者だ。それにさっき程昱が言っていた稟っていうのは確か郭嘉のことだろう。そうかもう曹操に仕官していたのか…。

 

「あのー、お兄さん?どうかしましたかー?」

 

「いやなんでもないよ。それよりもう出発するのか?」

 

「ぐー」

 

「って寝てるよ…。おーい、程昱さ~ん」

 

「はっ、お兄さんの言い訳があまりにも白々しかったので」

 

「……」

 

見透かしたような眼で俺を見つめてくる。

 

「いや、少し考え事をね」

 

「それってどういうー?」

 

「なんでただの案内役にこんな重臣を2人も遣ったのかってね。たとえば…俺たちのことを試してるんじゃないかって…ね」

 

「…重臣ですかー。まだ風は曹操様に仕官してそれほど時間が経っている訳ではないのですけどー。天の御使いの名前は伊達ではないようですねー」

 

「褒め言葉として受け取っておくよ」

 

「それよりも星、この程昱ちゃんとはどんな知り合いなの?」

 

「以前、私が各地を見聞を広めるために放浪していたことはご存じですよね?そこで一緒になったのがこの風とここにはいませんが稟です。ただし、私は途中で路銀が尽きてしまって公孫賛殿に士官しましたので幽州辺りで別れましたが」

 

「そうなのか。お互い無事で再開することができてよかったな」

 

「はい」

 

「それよりももう一人の娘ってなんて名前なの?」

 

「確か戯志才と名乗っていたような覚えがあります」

 

「それって本名かな?偽名かなにかだったりしないよね?俺の気のせいだといいんだけど」

 

「いえ、すみませんが私にはわかりません」

 

「お兄さん。本当に何者ですかー。確かに戯志才っていう名前は偽名ですがー。もしかし

て本名までわかるなんてことありませんよねー」

 

「さぁどうかな。程昱ちゃんはわかると思うかい?」

 

「そうですねー。もし分かるのなら風はお兄さんのことが末恐ろしく思うのですー」

 

「兄ちゃーん!もう出発するよ。早くしないと曹操様におこられちゃうよー」

 

「わかったー!すぐ行くよ」

 

急かしている許緒の方に愛紗と星を促して程昱ちゃんの横を通りすがる瞬間に耳元で

 

「郭嘉…じゃないかな?」

 

程昱ちゃんだけに分かるように小さく囁いた。

 

後ろの方から「本当に恐ろしいのですー」という言葉は聞かなかったふりをしてさらに歩を進めた。

内心はひやひやだったが当たっていたみたいだ。このとき本当に「読んでてよかった三国志」某漫画版三国志の作者に感謝の念を送った。

 

 

関所から許昌に向かう途中、先頭は案内者の2人に任せたために俺と馬を並べた愛紗が声をかけてきた。

 

「ご主人様、先ほどの程昱殿への言動は少々危険だったのでは?」

 

「いや、そうでもないさ。こんな時だからこそ俺の未来、ここでいえば天の国の知識が役立ってくると思うんだ」

 

「どうしてです?」

 

「自分より強い相手と接するときには虚勢の大事だってことだよ。なめられたら相手の思うつぼになっちゃうだろ?それに相手も俺たちのことを明らかに試してきてたしな。そうだろ、星?」

 

「はっ。確かに風は相手の心情を読むことが得意です。それゆえ曹操も風を使いに出したのではないかと」

 

「なるほどさすがはご主人様です!」

 

「そんなことはないよ。仮にもここは曹操の領土なんだから用心するに越したことはないさ。それよりも星すまなかったな」

 

「なにがですか?」

 

「星にとっては真名を許すほどの人物なんだろう?それなのに意地悪なことばかり言ってしまって」

 

「かまいませぬ。今は敵同士ではないとはいえいつ我らの国に戦争を仕掛けてくるかわからない国の家臣です。甘さをもって接していたら命取りになりかねませんから。それに…」

 

「それに?」

 

「主にこのように気を使っていただけるだけで私は十分です」

 

「そっか、ありがとう」

 

「ご主人様、許昌が見えてまいりましたよ」

 

愛紗の指さす方を見てみると彭城とは比べ物にならないほどの大きな街が見えていた。

 

「すごく…大きいです…」

 

「ご主人様?」

 

「いや、なんでもないよ。それにしても大きな街だな」

 

「それはあの曹操の本拠地ですからな、当然でしょう」

 

そこに風の乗った騎馬が下がってきた。

 

「お兄さん。もう直ぐお城に着きますのでー」

 

「あぁ、見えてるよ。それでお城についたら俺たちはどうすればいいかな?」

 

「ぐー」

 

「起きろー」

 

「おおっ…!?えーとですねー、一日ほど前に伝令を送っておきましたので着く頃には宴の準備が整っているかとー。まずは曹操様に会っていただいてそのあとに説明があると思いますよー」

 

「了解。それじゃあお城ついたら曹操のところに案内してくれるかな?」

 

「わかりましたー。それではまた後ほど」

そういって程昱ちゃんは先頭へと戻っていった。

 

「いよいよだな」

 

「そうですね。会うのは初めてではありませんが気を引き締めていかねば。なにやら曹操の近くにいると全身を舐めまわすような視線を感じることがありますし…」

 

愛紗は嫌なことを思い出したように背筋を震わせていた。

 

 

「安心召されよ主。なにかあれば私の槍と愛紗の青龍刀でお守りいたしますゆえ」

 

「もちろんです!」

 

「ありがとう二人とも。それじゃその時は頼むよ」

 

愛紗と星は力強くうなずいた。

 

 

 
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