No.691314

恋姫✝夢想 ━━一人乙女━━  《七》

Hankさん

【前回の・・・反省。】

ひとーつ。 「バトルシーンがまったくもって無かった」

ふたーつ。 「会話オンリーな回でまったく面白みに欠けていた」

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2014-06-03 17:00:00 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1088   閲覧ユーザー数:981

――――――黄巾党の乱が終息していく

 

 

 

各地で勢力を伸ばしていた黄巾党は、 各諸侯達の目覚ましい活躍によって次々と鎮静化されていった

 

 

そしてついに、 黄巾党の首領の張角、 張宝、 張梁が曹操に討たれたという報が大陸に響き渡ったことによって黄巾党の勢いは完全に失われた

 

 

だが、 諸侯達は腑に落ちずに居た。

実は、 この黄巾党の乱は諸侯達の予想よりも終わるのがあまりにも早かった。

 

 

その理由は、 乱が始まる前から一夜狩りの燐兎が各地の賊という賊、 その全てを狩っていた為に黄巾党の中に入る賊が大幅に減少し、 暴徒になる黄巾党が本来の数よりも圧倒的に少なくなっていたからである。

 

 

もちろん黄巾党の旗揚げ主の張角、 張宝、 張梁・・・それらを崇拝する人間も相当数いた為、 かなりの数が諸侯に対して頑強に抵抗していたが、 張角、 張宝、 張梁が討たれたと知るとその士気は瞬く間に地に落ちたという要因もある

 

 

もともと黄巾党の殆どは、 朝廷によって課せられた重税によって食べていくことができなくなった元農民などが殆どであり、 彼らは自分達が食べられるようになれば、 どうでもよかった。

 

 

しかし。

一番に一夜狩りの燐兎が黄巾党を急激に衰弱させた理由が存在する・・・。

・・・それは ”恐怖” という圧倒的な力による物だった。

 

 

彼女は、 賊や黄巾党を潰す際に必ず惨い殺し方をし、 相手に膨大な恐怖を植え付け、 猛毒のようにジワジワと・・・だが恐ろしい程に早いスピードで黄巾党を極限までに衰弱させていった。

 

 

・・・そんな事もあり、 こうして黄巾党の乱は幕を閉じた。

終結後、 各諸侯に投降する黄巾党の数は当初よりも遥かに少なく、 数え切れる程までに減っていた。

 

 

終結し、 投降していく黄巾党の者たちは安堵の笑みを浮かべ、 「もうこれで苦しまずに済む!」と互いを抱き合い、 歓喜を上げていた。

 

 

だがしかし、 一夜狩りによって黄巾党が消滅し、 それと同時に三国を悩ませていた賊もこれで消えた・・・かに思えた。

・・・ところがどっこい。 賊はこの瞬間を待っていた! ・・・と、 言わんばかりにそこそこの数を残していており、 それらの賊がこっそりと姿を見せ、 地道ながらも一夜狩りに気づかれぬように隠密の如く、 盗みを働いていた。

 

 

それもあってか、 以前のように大胆に村を襲おうともせず、 村娘も攫わず、 ただ単に近くを通りかかった商売人の馬車を襲っては金品を巻き上げる程度にまで地味になっていた。

・・・そんな地味で阿呆な行動に嫌気と呆れを来したのか・・・一夜狩りの活動も少なくなっていた。

 

 

そんなわけで、 三国に存在する将達は黄巾党に当てていた兵などを地道に悪事を働く賊を見つけては潰していく事に使い、 一時的な平和を取り戻していた。

 

 

・・・そんな中、 漢王朝は今回の乱で、 自身も官軍を各地に派遣するも、 勢いを増した黄巾党に悉く叩きのめされた挙句、 その場に居合わせた一夜狩りに助けられ、 さらにその一夜狩りから「すっこんでろ雑魚のド三流」とまで言われ、 その無能っぷりと赤っ恥を白日の下に晒してしまっていた・・・。

 

 

そんな事もあった為、 各地に潜伏している普通の賊にも舐められっぱなし、 さらに人々からは「もうアイツ駄目だわ」とまで言われ、 次々と今の王朝に不信感を募らせてしまう始末。

 

だが・・・散々痛ぶられ、 挙句に民からの信頼も失い、 部下にまでコケにされ、 漢王朝はボロボロな筈なのに何事もなかったような態度で居た・・・

 

 

・・・何はともあれ・・・黄巾党の乱が終わり、 各諸侯は束の間の平和を満喫していたのだった。

 

 

 

 

 

―――だが、 そんな束の間の平和でも、 あの青年は歩んでいた。

 

 

 

 

 

??? 「こ、来ないで下さい・・・」

 

 

「へっへっへ!! お嬢ちゃんよぉ? こんな所で何していたのかなぁ? んん~?」

 

 

「自分から売られに来たのかな~? ふへへへっ・・・」

 

 

「怪我したくなかったらよぉ・・・大人しくするんだな・・・ひゃひゃひゃひゃ!!!」

 

 

ここは林の中・・・、 一人の少女が賊に襲われそうになっている。

 

 

??? 「(いや・・・誰か・・・詠ちゃん、 助けて・・・!)」

 

 

少女は恐怖で目を閉じ、 心の中で助けを求めた。

 

 

その時だった。

 

 

「ぷぺっ?!」

 

 

賊の一人の声が聞こえた・・・同時に肉の潰れる音も・・・

 

 

???「えっ・・・?」

 

 

「な・・・なんだ・・・ごぺっ!?」

 

 

少女が突然の事で目を開けると、 目の前にはこちらに背を向けている一人の青年が立っていた。

 

 

リント 「・・・おい、 もう少しだけ目ぇ閉じとけ」

 

 

??? 「え・・・? あ・・・は、はい!」

 

 

「て、 てめぇは・・・! その金髪、 その目! そしてこの力・・・! てめぇ・・・てめぇは!!」

 

 

リント 「ああそうだよ馬鹿野郎。 てめぇらの中じゃトップアイドルにまで上り詰めた一夜狩りの燐兎様だよ」

 

 

「こ、黄巾党や俺達の仲間を尽く滅ぼした・・・あの一夜狩り・・・」

 

 

賊は恐怖で震えあがる。

今、 目の前に居るのは自分らを悲惨な目に合わせた一夜狩り・・・恐怖でしかなかった。

 

 

??? 「(この人が・・・一夜狩り・・・今都で噂されている天の御使いといわれている人)」

 

 

少女は目を閉じながらも先ほど見えたリントの姿を思い浮かべる。

 

 

リント 「・・・まったくよぉ・・・やっとこさ蝗共を退治しきって次へ進めると思った矢先にお前らだよ・・・」

 

 

リントはため息をつきながら腰に片手を当てる。

もう片方の手は、 化け物の手のように鋭い黒い爪を伸ばし、 ビキビキと小さく音を立てていた。

 

 

リント 「こうまでなったんだからさ、 農業に勤しむとか何とかないの? 労働めんどい? 知らんし、 誰でも労働嫌だし、 つーか仕事するのも面倒だし」

 

 

そうブツブツと言いながらリントはゆっくりと賊に近寄る。

もはや賊からは血の気が引き、 顔が真っ青になり、 恐怖で口はガタガタ震えるも声すら出なくなった

 

 

リント 「はぁ~あ・・・もう少し気張ってみようぜ?」

 

 

一瞬だった。

 

 

賊の体がフワッと浮き、 同時に激痛が腹部から走る。

 

 

リントは今の一瞬でアッパーカットのように賊の腹に向かって鋭い爪を突き刺さし、 その勢いで賊の体を地面から離し、 晒し首のように賊の体を空に晒した。

 

 

「――――っ!!? ―――ィッ!!」

 

 

リント 「そんじゃ、 来世で頑張れよ」

 

 

賊からは乾いた声しか出ず、 血反吐は吐きまくり、 そのまま間もなくして大量出血で絶命した。

リントは、 絶命した最後の一人を明後日の方角へと放り投げ、 少女に近寄る。

 

 

リント 「おい、 大丈夫か?」

 

 

???「は、はい! ありがとうございました!」

 

 

少女はお礼を言い、 目を開けようとした。

 

 

リント 「あー駄目駄目。 まだ目開けちゃ駄目、 トラウマになるぞ?」

 

 

??? 「えっ・・・? ・・・あっ・・・」

 

 

声がする方から血の臭いがした。

 

 

??? 「わ・・・分かりました・・・」

 

 

リント 「まぁついでで何だがお前ン家どこよ? 送ってく」

 

 

??? 「あ、 はい! 天水のお城です!」

 

 

リント 「お城ね・・・あい了解・・・」

 

 

リントは片手に微かに付着した血を服などに擦りつけて消し、 その手で少女の手を握り天水の城に向かって歩いていく

 

 

??? 「あ・・・あの・・・」

 

 

リント 「何?」

 

 

??? 「まだ目を閉じてないと駄目・・・ですか?」

 

 

リント 「・・・お城に着くまで我慢しろ・・・」

 

 

??? 「でも、 私迷子になってる者で・・・見覚えある道に出れば大丈夫なんですが・・・」

 

 

リント 「遠慮すんな。 それに・・・」

 

 

??? 「・・・?」

 

 

リント 「いや・・・何でもない・・・」

 

 

そんな会話をしながら、 リントはまっすぐに天水の城に向かっていた・・・。

 

 

―――それから30分後・・・、 天水の城、 城門前。

 

 

??? 「いい!!? なんとしても1刻以内に探し出すのよ!!」

 

 

??? 「ああ、 分かっている!! しかし、 探すあてはあるんだろうな!!? 賈詡!!?」

 

 

詠 「多分、 この町の中にいると思うけど・・・あーーもうっ!! 月ったらどこに行っちゃったのよ!!?」

 

 

賈詡と呼ばれた少女はかなり焦っていた。

それは当然の事・・・、 自分の主が突如行方不明になったとなれば、 いてもたってもいられない状態になる。

 

 

詠 「華雄!! 念のために郊外にも捜索隊を派遣して!!」

 

 

華雄 「分かった!」

 

 

華雄と呼ばれた者が馬に乗り、今走り出そうとしたとき時

 

 

月「詠ちゃーーーん!!」

 

 

自分の主の声がした

 

 

詠 「ゆ!・・・え・・・」

 

 

華雄 「董卓・・・様・・・、 ・・・ッ!!」

 

 

華雄は武器を握った。

 

 

リント 「あっ・・・やべっ・・・」

 

 

月 「あの・・・どうかなさいましたか?」

 

 

リント 「あはは~・・・すまん、 ちぃとばっかしここで待ってろ」

 

 

そう言い、 リントは握っていた少女の手を離した。

 

 

リント 「…………。 (さすがに全身に浴びて固まった血を払いきっても血の臭いだけで払いきれないか・・・)」

 

 

華雄 「貴様、 何者だ!? 何故、 我が主と共に居る!? (むせる程の血の臭い・・・何者だ・・・!?)」

 

 

詠 「ゆ、月ーーーッ!!」

 

 

月 「えっ? えっ? 何? 何が起こってるの?」

 

 

今のリントの姿は、 先ほどの戦闘の時と同じ姿だが、 片腕の鋭い爪が消えており、 代わりに手甲のような拘束具が両腕に付いていた。

 

 

30分前・・・、 月を助けるべく戦い、 血まみれになったリントだが、 天水の城に着く前に何とか固まった血を全て払い、 爪をしまい、 これで問題ないだろう・・・と思ったが、 血の臭いだけはどうしても抜けなかったようだった・・・。

 

 

結果・・・、 華雄と詠が変に察し、 リントを敵として見ていた。

さらにリントを月を攫った張本人では? ・・・と悪い方向に思い始めていた。

 

 

リント 「はぁ~あ・・・。 (駄目だ、 ありゃどう弁解しても信じねぇって面構えだわ・・・)」

 

 

華雄 「答えよ!! さもなくば、 我が刃が貴様を斬・・・」

 

 

次の瞬間、 5本の刃が華雄を襲う。

 

 

華雄 「がはっ!!」

 

 

詠 「華雄!? 何よ今の!?」

 

 

リント 「”設置 (セット)” 」

 

 

リントがそう言いながら詠に向かって指すと同時に水色の渦を巻く空間が現れる。

 

 

リント 「(こいつは非戦闘員だが、 誰か呼ばれても困る・・・) ”射撃 (シュート)”」

 

 

詠 (殺られる・・・!?)

 

 

そう思い、 素早く身構えようとした詠・・・だが、 遅かった。

空間より・・・ボールが飛びだし、 『ボヨヨ~~ン!!』 と音を立てながら詠の顔面に直撃した。

 

 

詠 「ぷぺら!? (な・・・なんで・・・私だけこんな攻撃・・・?)」

 

 

『トサァァァァァ・・・』とマンガみたいな音を出しながら、 詠は地に倒れた。

 

 

……それから数分後・・・。

 

 

天水の城内部、 とある寝室・・・。

 

 

詠 「うっ・・・うぅん・・・」

 

 

月 「あ! よかった、 詠ちゃん! 大丈夫?」

 

 

詠 「えっと・・・あたし確か、 月が居なくなって、 そんで慌てて捜索隊出して・・・そんでぇ~・・・」

 

 

リント 「そこに俺が月を連れてご登場、 血の臭いで勝手に大興奮しちゃってたから、 しゃあなしにアオニソマルマデーしたわけだな。 うん」

 

 

詠 「・・・! あんたは!!」

 

 

構える詠・・・だが、 武器も何もない状態の彼女にリントは敵として見ていなかった。

 

 

月 「詠ちゃん待って!」

 

 

詠 「でも月、 こいつは私や華雄を・・・! ・・・、 そうだ! 華雄は!? どうなったの!?」

 

 

月 「華雄ちゃんは大丈夫だよ。 燐兎さんが手を抜いてくれたおかげでほぼ無傷だって・・・」

 

 

リント 「奴に向かって射出した刃は、 無力化用の打撃タイプの奴で当っても殴られた程度で済む、 切り傷なんて出来る筈もない」

 

 

リントの説明に月も詠も何を言ってるのか終始理解出来なかった。

 

 

月 「それよりごめんね・・・詠ちゃん・・・勝手な事して・・・」

 

 

詠 「・・・まったく・・・ほんとだよ。 急に月が居なくなって私、 相当焦ったんだから・・・」

 

 

月 「ごめんなさい! でも・・・どうしても民の人たちの暮らしを直に見たかったの・・・」

 

 

詠 「・・・それなら護衛の一人ぐらい付けていきなよ・・・、・・・そりゃあ・・・民の暮らしを生で見たいと思うのは立派なことだけど・・・」

 

 

月 「詠ちゃん、 それじゃ意味が無いよ・・・。 あ、そうだ! 詠ちゃんにはちゃんと紹介してなかったね。 この燐兎さんが私を賊から助けてくれたんだよ」

 

 

詠 「・・・ちょっと待った。 今まで聞き流しちゃってたけど・・・月、 今、 こいつの名前なんて言った?」

 

 

月 「ふふっ・・・一夜狩りの燐兎さんだよ。 詠ちゃん」

 

 

リント 「ボン・ソワール」

 

 

 

 

 

――――――「・・・ええええええええええええええええええ!!!?」

 

 

 

 

 

城から詠の大声が響いた。

 

 

詠 「なななな!! なんで残虐非道の一夜狩りがこんな所に居るのよ!? つーか、 なんで月を助けてここまで送ってくれたわけ!?」

 

 

リント 「月ちゃん、 アタシ・・・すっげぇ言われようを喰らって大変遺憾なんですけれども?」

 

 

月 「あ~・・・まぁ・・・私も以前からリントさんの活動を耳にしてたので詠の疑問に凄く頷けちゃいます・・・」

 

 

リント 「やっぱ日ごろの行いかぁ~・・・それが響くのかぁ~・・・」

 

 

そう言いながら、 リントは月を見る。

 

 

―――・・・三国志の物語の中で最も悪い人物といえば、 十中八九は董卓の名をあげることになる。

 

 

無双シリーズで有名な三国無双でも、 董卓は悪人として出ている。

 

 

洛陽の何進が発した宦官誅殺令に乗じ、 軍を率いて入城、 混乱に乗じて帝と陳留王を保護し、 実権を握って権勢を欲しいままにする、 やがて、 朝廷を脱して反乱を起こした袁紹や孫堅らの連合軍と戦い、不利と見るや洛陽を捨てて長安に遷都を断行する、 さらに暴政を行なうが、 腹心の部下呂布の謀反によって暗殺される

 

 

・・・こんな悪人の代表のような人物が、 この世界ではリントの把握している董卓とは、 あまりにも似ても似つかない、 つーか誰お前と言いたくなるほどで、 しかもロリと来たもんだから頭が痛くなるほどである。

 

 

だが、 リントは 「別に良いか。 いい子だし」 と軽く流した。

 

 

詠 「・・・って、 月? 今、 こいつあんたの真名を呼んだけど・・・まさか・・・」

 

 

月 「うん! 助けてくれて、 私をここまで運んでくれたんだもん! 喜んで預けたよ!」

 

 

月は「えっへん!」と言わんばかりに多少自慢げに笑いながら言った。

 

 

華雄 「なんだとぉぉぉぉぉ!!!?」

 

 

そこに回復し、 元気になった華雄がやってきた。

 

 

月 「あっ。 華雄さん!」

 

 

華雄 「月様!! いけません! このような残虐非道で人で無しな奴に真名を預けては!!」

 

 

リント 「おう? もう一回喰らうか? 今度は殺傷用の刃でやるぞ?」

 

 

月 「落ちついて華雄ちゃん。 リントさんにも非があるけど、 ここは水に流して・・・ね?」

 

 

華雄 「月様ぁ・・・! このような輩に身を許してはなりません! こ奴が何時猛獣に化けて月様を襲ってもおかしく・・・」

 

 

リント 「おい、 てめぇの方がおかしいじゃねぇか。 主に頭的な意味で」

 

 

詠 「そうよ、 月! ダメよ、 こいつが何時か月を襲うかもしれないんだから!!」

 

 

リント 「よーし、 二人とも~そこに並べ~、 そして歯ぁ食いしばれ~」

 

 

リントの片手に握り拳が出来る。

 

 

月「華雄ちゃん、 詠ちゃん、 そんなこと言っちゃダメだよ!! 助けて貰ったんだからちゃんとお礼をしなくちゃ!」

 

 

詠 「いや、 でも!」

 

 

月「詠ちゃ~~~ん!」

 

 

月はぷく~と頬を膨らませて怒った顔をした

 

詠 「うっ!わ、 わかったよぅ・・・そこまで月が言うなら・・・」

 

 

月 「わぁ~い! 詠ちゃんだ~~い好き!!」

 

 

詠 「もう、月ったら・・・」

 

 

月に満面の笑顔で抱きつかれ、 詠は赤面になっていた。

 

 

月 「・・・というわけで、 燐兎さん。 よろしければ私のお城に御泊りください、 是非ともお礼をしたいのです」

 

 

リント 「・・・。 ま、 たまの休みを必要かな・・・」

 

 

何かを急いでるリントにしては珍しく、 あっさりと月の申し出に了承した。

 

 

だが、 その目には何か目的があるように見える。

 

 

そう・・・まるで・・・

 

 

 

 

 

――――――「ここまで計画の内だ」と言わんばかりに・・・

 

 

 

 

 

詠 「月が許したんなら仕方ないね・・・、 僕の名前は賈詡、 字は文和、 僕の主を助けてくれてありがとう」

 

 

華雄 「・・・私は華雄という・・・、 ・・・まぁ・・・私の主を助けてくれて・・・感謝する・・・」

 

 

詠が素直にお礼を言い自己紹介した次に華雄は少し後ろめた感じで自己紹介をしてお礼を言った。

 

 

月 「燐兎さん、 今はお城にわたくし達の仲間が揃っていませんので、 紹介は明日でもよろしいでしょうか?」

 

 

リント 「別に構わない」

 

 

こうしてリントは、 天水の城に招かれた。

 

 

一つの目的を抱きつつ・・・

 

 

・・・それからすぐにリントは天水のお城で一室を与えてもらった。

 

 

「城の外に出なければ自由にしてかまわない」・・・と、 月に言われ、 リントはこれもまた素直に聞き入れた。

 

 

そんな中でも、 月や詠、 華雄の三名はリントに違和感や疑問も抱かずに居た・・・。

 

 

・・・いや、 詠と華雄の両名だけはリントに対して警戒心をまだ解いておらず、 変な動きをするならば即座に捕える覚悟で身構えていた。

 

 

そんな警戒を受けているリントは天水の城の中庭にいた。

 

 

リント 「…………。 (さて・・・どうしたものか・・・)」

 

 

リントは、 考え事をしていた。

 

 

リント 「(この世界を完全に把握し切れない。 唯一、 把握した事は・・・今まで数多くの武将や軍師共を見てきたが、 その殆どが女子供ばかりという事・・・、 ・・・まぁ・・・唯一まともな男は乂猟ぐらい・・・)」

 

 

リントは、 自身が入り込んでいるこの世界観について疑問を持ち、 物語にも直視していた。

 

 

確かに史実に沿って黄巾党の乱が起き、 乱世への兆しが見えている

 

 

しかし、 聞くところによれば呉の孫堅・・・これも女性だが・・・その孫堅が反董卓連合が結成される前にすでに劉表によって討ち死にしているという事・・・

 

 

だが、 ここまでは想定内、 まだ想定外じゃない。

 

 

今の時間帯で、 生きているはずの人間が死んでいたり、 死んでいるはずの人間が生きていたりする。

 

 

これはタイムパラドックス・・・時間変化、 未来変更・・・そう捉えられる。

 

 

自分の参入もあるが、 明らかに何者かが手を加えて物語や世界観をグチャグチャにかき混ぜている・・・。

 

 

リント 「では・・・それを一体誰が・・・?」

 

 

そんな考え事をしている最中―――

 

 

華雄 「ん? 燐兎ではないか、 どうしたのだ? こんな所で」

 

 

華雄がやってきた。

 

 

リント 「ああ、 華雄か・・・、 ・・・そうだな。 ここは良い土地だなって思っただけだ」

 

 

華雄 「フッ・・・そうだろ? 月様もこの土地を気に入られているのだ。 ・・・時にだが燐兎、 これから私と試合をしないか?」

 

 

リント 「何? 再戦したいのか?」

 

 

華雄 「まぁそんなものだ。 先ほどのは奇襲みたいなものだったからな・・・ちゃんと一夜狩りの力を把握したいんだ」

 

 

リント 「・・・物好きなやっちゃのぉ~・・・」

 

 

そうため息をつきながら、 リントは霧に身を包ませ、 姿を変えた。

 

 

その姿は・・・砂漠の盗賊のような服装にメイス一本という何とも素っ気ない姿だった。

 

 

華雄 「ほぅ・・・噂には聞いていたが、 お前は姿によって力が別々に違うそうだな」

 

 

リント 「この姿は本来偵察とか潜入辺りに役立てる姿だが・・・まぁお前相手には十分だろ」

 

 

華雄 「・・・それは私に対する侮辱と受け取ってもいいか?」

 

 

リント 「いいや? 全然? 別に? ただ単に ”お前を死なさずに済む装備” を選んだ結果、 これになっただけだ」

 

 

華雄はリントを睨みつける。

 

 

華雄 「やはり貴様は嫌な奴だな・・・!」

 

 

そう言われたリントは、 止めの一言を投げかけた。

 

 

 

 

 

――――――「漫談する暇があるなら打ってこい」

 

 

 

 

 

それが戦いのゴングとなった。

 

 

華雄は駆け出し、 自身の武器、 金剛爆斧をリントに振り下ろした

 

 

その一撃を、 リントは片手に握るメイスで受け止めた。

 

 

金属がぶつかる音を立て、 擦れる音も立てながらお互い睨みあった。

 

 

・・・いや、 リントだけは歯を見せて嫌みのように『ニィッ!』と笑っていた。

 

 

そのままリントから華雄の武器を押し出す感じで弾き、 素早く脇腹目掛けてメイスを振るう

 

 

だが、 華雄は呼んでおり、 かなりの重量がある金剛爆斧を軽々とメイスが振られる所に持っていき、 攻撃を防いだ。

 

 

火花を散らし、 再び擦れ合う二つの武器・・・

 

 

ギチギチと音を立て、 リントのメイスを少しだけ睨み見た華雄・・・

 

 

・・・それがいけなかった。

 

 

リントは一瞬の隙と睨んで踏ん張っていた片足を上げ、 華雄の腹部を思いっきり蹴った。

 

 

華雄 「ごふっ・・・!? (ぐっ・・・こいつ・・・!)」

 

 

激痛が走り、 よろめいた華雄にすかさずメイスを振りおろす

 

 

そのまま後ろに跳び、 攻撃をかわす華雄・・・だが追撃はまだ続く。

 

 

リントは後方に下がることを呼んでおり、 素早く片足を地面に向かって蹴り、 その勢いで近づき、 跳んだ勢い小さく宙に浮きながらも華雄の胸倉を掴み、 そのまま体を持ち上げ、 背負い投げのように片手のみで華雄を地面に叩き落とした。

 

 

華雄 「ガッ・・・! (なんて力だ!? 金剛爆斧を持ってる状態の私ごと片手で持ち上げた!!)」

 

 

さらに追撃は続き、 華雄の上に馬乗りでのしかかり、 すかさずメイスを振るう。

 

 

華雄 「くそっ! (これが・・・)」

 

 

華雄も、 すかさず金剛爆斧で防御する。

 

 

華雄 「ぐぅぅぅ・・・! (この者が・・・)」

 

 

攻撃が激しい上に馬乗りしている場所が胸辺りもあって、 上手く武器が振るえず、 防戦一方だった。

 

 

華雄 「この・・・! (この女が・・・!)」

 

 

 

 

 

――――――(一夜狩り・・・!)

 

 

 

 

 

それから30分後―――

 

 

華雄 「ハァハァ・・・ぐっ・・・」

 

 

リント 「気ィ済んだか?」

 

 

あれから散々ボコボコに殴られ、 ボロボロの状態となった華雄が地面に仰向けの大の字に横たわり、 それを先ほどの猛撃にも関わらず、 息も切らさず見下ろすリントの姿があった。

 

 

華雄 「まさか・・・一夜狩りが・・・ここまで、 凄腕だとは・・・ッ、 ・・・正直、 侮っていた・・・」

 

 

そう話す言葉の合間に 「ゼェ・・・ハァ・・・」 と息を切らしていた。

 

 

リント 「そりゃどうも」

 

 

華雄 「なぁ・・・あの姿は本来、 偵察などに・・・って言ってよな?」

 

 

リント 「おう。 本来、 この姿は見た目通り、 盗賊を思い描いた服装でな。 戦いに向いてないんだよ」

 

 

華雄 「・・・そうか・・・(・・・そんな姿に私は完敗したワケか・・・)」

 

 

リント 「だが、 華雄。 あんたは見た目に反して中々良いモノを持ってる」

 

 

華雄 「何?」

 

 

リント 「お前は努力次第で簡単に化けれると言ったのさ。 まぁ本当に努力次第だがね」

 

 

そう言われ、 華雄は上げていた顔をガクッと地面に下げた。

 

 

華雄 「・・・お前は・・・呂布と似た感じがするな・・・」

 

 

リント 「呂布と似たねぇ・・・噂では3万の敵を軽く倒したってー奴だろ?」

 

 

華雄 「そうだ。 ・・・アイツは正直強い・・・幾らお前でも戦いは苦し―――」

 

 

その時だった。

リントは、 そんな事を言う華雄に近づき、 顔を見下ろす。

 

 

しかし、 その顔は笑っていた。

 

 

―――冷笑。

 

 

ゾッとくる笑み。

 

 

リント 「誰が? 呂布に? 苦しい戦い強いられるって?」

 

 

華雄 「あっ・・・いや・・・その・・・す、 すまん・・・失言だった! (こいつ、 なんて笑みを浮かべるんだ・・・!)」

 

 

リント「いや、 別に構わないさ。 (・・・呂布・・・ねぇ・・・)」

 

 

呂布。

 

「呂、 呂布だーーーーーー!!!」・・・のフレーズで御馴染の武将。

 

兵から恐れられ、 武将達からも脅威だと思わせる程の爆発的な力を持っている歴史の中でも有名人だ。

 

劉備、 関羽、 張飛、 許緒、 典韋、 etc・・・数多の豪傑が当ってもカスリ傷一つ付けられなかった武人であり、 ひとたび戦場へ出れば、 戦況は一変する。

 

この世界でも、 その力は健在であり、 黄巾党3万を蹴散らした実績を持っていた。

 

 

―――正史でも 『人中の呂布、馬中の赤兎』 と唄われたほどの三国志最強の武人。

 

だけれども、 自己中心的な者であり、 自分しか信じられない事もあって相手の言う事は率直に聞き入れなかった。 その為、 陳宮という有能な軍師がいながらも、 それを生かしきれなかった・・・。

 

また、 目先の利に動かされるので、 諸候のウケは悪い。

 

まさに戦をするために誕生した人物。

 

戦バカの代表格。

 

・・・なのだが、 半ば強引ではあるが、 劉備VS袁術の戦いを仲裁したのは、 珍しく戦以外の見せ場だった。

 

 

―――世界観がぶち壊され、 物語もグチャグチャになっている中で、 もはや理解している知識など殆どあてにならないが・・・、 それでも相手がどういった人物なのかという事は理解できる。

 

 

だが気に食わない。

 

俺より呂布が強い・・・ねぇ・・・

 

 

―――上等じゃないか。

 

 

リント 「起き上がれるか?」

 

 

華雄 「ふんッ! ん~・・・、がっ! ・・・あー・・・ちょっと無理だな・・・力が、 まだ回復し切れてない」

 

 

華雄は、 なんとか起き上がろうと身体を浮かすが、 力が上手く入らず、 自分の体重に負けて地面の元に戻る。

 

 

リント 「しゃあねぇなぁ・・・」

 

 

そう言いながら霧に身を包め、 何時ぞやに乂猟の部隊を快楽地獄に陥れた注射器を手に持つ、 『サイコ✝ドクター』 の姿に変わった。

 

 

華雄 「なんだそれは?」

 

 

リント 「心配するな、 もう恐れることはない」

 

 

どこぞの医者のような声色でニッコリと笑みを浮かべる。

 

 

華雄 「・・・う、 うむ・・・分かった・・・」

 

 

リント 「では、 快楽の海へ・・・逝ってこーーーい!!!」

 

 

思いっきり、 注射器の押す部分を押し、 赤いドロドロの液体がブシャーと音を立てて噴き出る。

 

 

―――「あ・・・あふいいいいいいいいいいいいいい!!!」

 

 

―――「な・・・何・・・これぇぇぇぇぇ~~~~!!!」

 

 

―――「しゅごい・・・しゅごいのおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 

そんな華雄のピンク色の叫びが城全体に響き渡った・・・

 

 

リント 「ふむ・・・武将に掛けても効力あり・・・っと・・・」

 

 

快楽地獄に悶え苦しむ華雄の目の前でリントは冷静に分析し、 0.5ボールペンシル 『ジェットストリーム』 でスラスラと研究カルテに記入していく。

 

 

リント 「…………。 (しっかし、 本当にトマト祭りみたいな感じだなぁ・・・)」

 

 

 

 

 

―――そして、 日付は変わり昼の時間となる。

 

 

リント 「ほーれ、 ぬこ~たかーいたかーい」

 

 

ぬこ 「みゃー」

 

 

中庭でリントは 『マジコメイジ』 の姿で居り、 オプションで付く、 ぬこを愛でていた。

 

 

その時、 ぬこの目線がリントから逸れる。

 

 

リント 「ん? どした、 ぬこ?」

 

 

同時に何かの気配を感じ取り、 ふと振り向くと・・・そこには一匹の犬(コーギー)がいた。

 

 

リント 「あれま。 コーギーとな?」

 

 

「わふっ」 と愛らしい鳴き声をしながらリントとぬこに近づき、 座り込んでいるリントの体に頬ずりする。

 

 

リント 「ほれ、 ぬこ~。 セキト君だぞ~、 赤い兎と書いて赤兎だぞ~」

 

 

ぬこ 「みゃーみゃー」

 

 

リントは、 ぬこをセキトに近づける。

近づけられたぬこもぬこで、 セキトに向かって片方の前足を上げて 「こんにちわ~」 と挨拶するかのように「みゃ~」と鳴く。

 

 

リント 「ご主人様と離れちゃったのかな~? ん~?」

 

 

リントは、 セキトの背中を優しく撫で、 セキトも気持ちが良いのか、 ほんわかとした表情で大人しくゴロゴロしていた。

 

 

その時だった。

 

 

??? 「…………セキト………」

 

 

一人の少女がやってきた。

褐色肌にピンクと赤の合間の色合いをした髪、 落ちついた顔立ち、 ・・・そして何より微かに感じる・・・

 

 

―――覇気。

 

 

リント 「おぉ? ほれ、 ご主人様がお迎えにきてくれたぞ~?」

 

 

そう言って、 セキトを飼い主である少女に渡す。

 

 

??? 「…………面倒……見てくれてありがとう…………」

 

 

リント 「人懐っこい子だったからな~、 愛でてもらったよ」

 

 

そういうリントだが、 少女は否定するように首を横に振る。

 

 

??? 「…………違う…………」

 

 

リント 「ん? 結構、 人見知りか何か?」

 

 

その問いに対して、 少女は頷く。

 

 

??? 「セキト…………人懐っこくない…………知らない人には懐かない…………むしろ噛みつく…………」

 

 

リント 「ほぉ~う? じゃあ、 俺やぬこに対して懐いたってーことは気に入られたって事かな?」

 

 

??? 「…………不思議…………」

 

 

リント 「紹介が遅れたな。 俺はリント、 『一夜狩りの燐兎』ってー知ってる?」

 

 

恋 「…………知ってる…………恋は恋…………」

 

 

リント 「・・・それ、 真名だよな? 良いのか? 名乗っちまって? つーか、 真名じゃない方の名は?」

 

 

恋 「呂布…………でも…………リント、 いい人だから恋って呼んでほしい…………」

 

 

リント 「呂布か。 まぁ確かに見た目的に考えたら恋って名前が合ってるな」

 

 

そう笑顔で言うリントだが、 心の中では別の表情で見ていた。

「ほう? この可愛い女子が三国志において裏切り者の代名詞と言われる呂布奉先その人だとはねぇ・・・」 ―――と・・・。

 

 

元より理解していた。

 

 

今、 呂布こと恋と一緒に居るコーギーが呂布の愛馬、 赤兎であることも・・・

そして、 赤兎馬が赤兎犬になっている事に対しても知っていた。

 

 

恋 「…………そんなこと言う人…………恋、 はじめて…………」

 

 

リント 「俺も初めてだぞ? いきなり真名の方から名乗るなんて・・・」

 

 

恋 「いい…………セキトが懐く人に悪い人いない…………」

 

 

リント 「〝動物好きに悪しき者無し。〟―――あい分かった、 今度からは恋と呼ばしてもらうよ。 ああ、 それと・・・俺はリントが真名みてぇなもんだから普通にリントって呼んでくれ」

 

 

恋 「わかった…………」

 

 

そう、リントと恋が共に真名で呼び合っていると、詠がやってきた。

 

 

詠 「ああ! こんな所に居たのかリント! 皆揃ったから玉座の間に来なさい! ・・・って、 恋も居たの!?」

 

 

恋 「詠…………」

 

 

詠 「ちょうどよかった、 恋も玉座の間に来なさい!」

 

 

恋 「わかった…………」

 

 

リント 「あ、 二人とも。 ちょっと先に行っといてくれる? すぐに追いつくから」

 

 

詠 「え? どうしたのよ? 急に・・・」

 

 

リント 「ちょっと用事。 玉座の間への道順は大体把握してるから安心しろ」

 

 

恋 「わかった…………」

 

 

詠 「成るべく早く来てくれよ? 皆、 待ってるんだから・・・」

 

 

リント 「あいあーい」

 

 

会話を終え、 恋と詠の二人は先に玉座の間へと向かった・・・。

 

 

リント 「・・・さてっと・・・」

 

 

 

 

 

―――玉座の間

 

 

そこでは、 数名の将達がリントの到着を待っていた。

 

 

??? 「なぁ? そいつって、そんなに強いんか?」

 

 

華雄 「ああ。 なんせ手加減された上で傷一つ付けれず伸されてしまったからな・・・ (あと、 快楽の渦に飲み込まれたとか・・・)」

 

 

??? 「はぁ~・・・、 華雄さんがそんなにあっさり負けてしまうなんて信じられないです」

 

 

??? 「まだ野には、 各諸侯でも把握しきれない兵がいるのですね」

 

 

華雄 「もし、 あいつが本来の実力で挑んでいたら、 私と張遼、 徐晃の三人がかりでも倒せないだろうな・・・」

 

 

??? 「なっ・・・!? 嘘やろ!!?」

 

 

??? 「ええっ!? 華雄さんと霞さんと菖蒲さんの三人がかりでもですか!?」

 

 

菖蒲 「まるで恋さんのようですね・・・」

 

 

華雄 「ああ・・・正直な話・・・私は、 奴なら呂布を倒せるんじゃないかとすら思っているんだ・・・」

 

 

??? 「なーにを言いやがるんです! 恋殿は天下無双! どんなやつが来ても必ず勝つです!」

 

 

恋 「ねね、 うるさい…………」

 

 

恋は、 音々音の頭をコツンと叩く。

だが、 軽い拳骨でも恋の力だと普通の拳骨と変わりなかった

 

 

音々音 「はう! ・・・あうぅ・・・恋殿ぉ~・・・」

 

 

・・・っと、 ここには天水の主だった将達がそれぞれ勢揃いしている。

左側に張遼文遠こと霞、 徐晃公明こと菖蒲、 そして華雄・・・

右側に徐庶元直こと雫、 呂布奉先こと恋、 そして陳宮公台こと音々音が居座っている

 

 

6人が話している最中、 詠と月が現れた。

 

 

詠「皆、 揃ったわね」

 

 

月 「皆さん、 これから紹介するお方は、 今都で大変噂になっている天の御遣い様かもしれません、 決して失礼の無い様にお願いします」

 

 

霞 「へ? 天の御遣い?」

 

 

菖蒲 「噂の賊狩りさんが・・・」

 

 

華雄 「ほう・・・」

 

 

雫 「・・・御遣い様・・・」

 

 

恋 「…………。 (リント……)」

 

 

音々音 「天の御遣い、 一夜狩りの・・・燐兎・・・ですか・・・」

 

 

一同は、 それぞれの反応を見せる。

そこへ、ちょうど兵がやってきた。

 

 

「董卓様、 燐兎様がいらっしゃいました」

 

 

月 「分かりました、 御通しください」

 

 

「はっ!」

 

 

その声と共に扉が開いた。

 

 

霞 「んな!?」

 

 

菖蒲 「この方が・・・」

 

 

華雄 「ふっ・・・」

 

 

雫 「…………。 (女性の方だったのですか・・・)」

 

 

恋 「リント……」

 

 

音々音 「はぁ~・・・、 って・・・れ、 恋殿? (あれ? 何か恋殿が何気に嬉しそう!?)」

 

 

玉座の間に居る殆どの将は驚いただろう。

リントが女性である事、 あれほどの惨事を起こした張本人が全然イメージとは反した顔立ちをしている事・・・、 そして一部、 敬愛している人が異様にリントに対しての感情が全然違う事に・・・

 

 

月 「ようこそいらっしゃいました、 燐兎様」

 

 

詠「少し待たせ過ぎだよ」

 

 

リント 「おう。 ちょいと用事が長引いてな? わりぃわりぃ」

 

 

霞 「ほぉ~・・・(嘘やろ・・・? こんな優女が天の御遣いで華雄を圧倒した・・・? 何かの冗談やで・・・)」

 

 

菖蒲 「…………。 (人は見かけにあらずと言うけれど・・・この方が・・・)」

 

 

華雄 「ふっ・・・(皆、 驚いているな。 まぁ無理もないだろう・・・)」

 

 

雫 「…………。 (この方が噂に聞く天の御遣いならば、 華雄の件は納得がいきますね・・・)」

 

 

恋 「…………リント…………ぬこ、 つれてない…………ちょっとしょんぼり…………」

 

 

音々音 「恋殿? 先ほどからどうなさいました? (ちょっと待つです! 〝ぬこ〟って何ですか!? あの天の御遣いとどんな関係なのですかーーーー!!?)」

 

 

と、それぞれがリントに対して心の中で態度を露わにする。

・・・一部、 別の方向性で心が激しく動揺している者を除いて・・・

 

 

入ってきたリントの格好は、 ドラゴンの刺繍がされているチャイナ風の服装で、 なんとも落ちついた感じをしていた。

 

 

リント 「月ちゃん、 この場に居るので全員だな?」

 

月 「はい。 それぞれの自己紹介は後々で・・・」

 

 

リント 「ああ。 あとでじっくりしてもらおう」

 

 

月「お願いします。 ・・・さて、 では皆さんが幾つか質問があるそうなのですが・・・よろしいですか?」

 

 

リント 「おう。 答えれる範囲で答えてやるよ」

 

 

詠 「じゃあ、 まず僕が皆が一番聞きたいであろう質問を代表して聞くよ」

 

 

リント 「へいどうぞ。」

 

 

詠 「・・・あんたは、天の御遣いなの?」

 

 

リント 「・・・『質問を質問で返すな』 と何処かの誰かが言った名言をぶち壊して大変失礼だが、 逆に質問する。 ・・・その天の御遣いって具体的になんだ?」

 

 

詠 「世が入り乱れ、 乱世の兆しが見え始める時、 冥き空より流星が舞い降りる、 その流星は光と闇の翼を合わせ持つ天の御遣いを乗せ、 武と智と和を持って乱世を沈静するであろう・・・ ”管輅” という占い師の予言よ」

 

 

リント 「その、 管輅とかいうペテン・・・占い師は今現在何処に?」

 

 

詠 「分からない・・・しか分かってない。 その占いを最後に消息不明よ」

 

 

リント 「ふーん・・・じゃあ、 改めて質問を返すけど・・・アタシは別に天の御遣いとかそんなもんじゃないから、 普通の一般人ですしおすし」

 

 

その発言に殆どの者は思う。

 

 

―――「何処が普通の一般人だよ!」・・・っと・・・

 

 

詠 「・・・なら次の質問よ、 あなたの着ている服・・・見たこともない服だけれども・・・どこで手に入れたの?」

 

 

リント 「しまむら・・・あ、 いや・・・あえてその質問は無しで・・・」

 

 

詠 「・・・何よそれ・・・まぁいいわ。 無理に問い詰めても無駄だろうし・・・」

 

 

リント「助かる。 (言えない・・・しまむらで格安で買ったなんて異世界に居ても言えない)」

 

 

月 「でも、 素敵な服です。 とてもお似合いですよ」

 

 

リント 「・・・ありがとう月ちゃん・・・(あー・・・この子だけは、 ほんとにええ子や・・・)」

 

 

詠 「じゃあ・・・最後の質問よ。 あなたは何故そこまでの武を持ちながらどこにも仕官しないのかしら?」

 

 

リント 「面倒、 いらない、 邪魔。」

 

 

詠 「三拍子揃えていうな!」

 

 

月 「では、 各地の賊達を狩っているのは・・・?」

 

 

リント 「ああ。 あれは役目、 賊達を根絶やしにして二度と再発が起こらないようにするのもアタシの役目」

 

 

月 「そうですか・・・(・・・するの「も」? 他に何か目的が・・・?)」

 

 

そう月は考えるが、 問いはしなかった。

問いをしても、 返事は返ってこないと把握していたからだ。

 

 

月 「・・・わかりました、 燐兎さん、 しばらくここに身を置きませんか?」

 

 

リント 「はい?」

 

 

月 「いいよね? 詠ちゃん」

 

 

詠 「・・・ボクは構わないよ・・・もう月のお節介癖には、 お手上げだし・・・」

 

 

月 「皆さんはどうですか?」

 

 

霞 「ウチはかまへんで(確かめる必要性があるしな・・・)」

 

 

菖蒲 「はい、 異存はありません(月様のあのお顔・・・何か知りたそうな顔ですからね)」

 

 

華雄 「稽古の相手が増えるのはいいことだ(奴と戦い続ければ私も強くなれる気がするしな)」

 

 

雫「これからよろしくお願いします(天の御遣い、 燐兎様・・・どのような御方か・・・知ってみたい)」

 

 

恋「リント…………ずっと一緒…………」

 

 

音々音「恋殿!? 恋殿ぉ~!? (おいーーーー!!! 何者なんです!? あいつ!! 恋殿がこれほどまでに・・・?! な、 な、 何をしやがった、 あの天の御遣い野郎ーーーーッ!!!)」

 

 

リント 「・・・ま、 いっか。」

 

 

なんだかとんとん拍子に進んでいく会話に完全に乗り遅れてしまったが、 なってしまったものは仕方ないかと思うリント・・・

 

月 「では燐兎さん改めて自己紹介を・・・、 姓は董、 名は卓、 字を仲穎、 真名は月です。 よろしくお願いします・・・」

 

 

リント 「おう。 改めてよろしくな、 月ちゃん」

 

 

月 「ふふっ・・・」

 

 

どこはかとなく・・・月が嬉しそうはほんわりと笑顔で居た。

 

 

詠 「やれやれ・・・じゃあ、 僕も・・・僕は、 姓は賈、 名を詡、 字は文和、 真名は詠、 呼びたきゃ呼んでいいよ」

 

 

霞 「次はウチやな。 ウチは、 姓は張、 名は遼、 字は文遠、 真名は霞や」

 

 

華雄 「もう知っているだろうが、 華雄だ、 字と真名はない、 よろしく頼む」

 

 

菖蒲 「わたくしは、 姓が徐、 名が晃、 字を公明、 真名は菖蒲です、 どうぞお手柔らかにお願いします」

 

 

雫 「姓は徐、 名は庶、 字は元直、 真名は雫です、 よろしくお願いします、 燐兎様」

 

 

恋 「恋…………もうリントに真名預けた…………」

 

 

音々音 「な・・・なんですとぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーー!!!?」

 

 

音々音の声が城に響いた。

 

 

音々音 「れれれれれ恋殿!!? あ、 あんな得体の知れない奴に真名を預けていたのですか!?」

 

 

リント 「あれ? それはかとなくデジャヴを感じる・・・」

 

 

恋 「…………セキトが懐いたから…………」

 

 

音々音 「な、なんと!? あ・・・あのセキトがぁーーー!!?」

 

 

霞 「へぇ~、 セキトが懐いたんか? ほんま珍しいなぁ」

 

 

華雄 「あの凶暴犬がか!?」

 

 

雫 「わたしは、懐かれるのに何ヶ月もかかりましたよ・・・?」

 

 

菖蒲 「・・・今だに懐いてくれません・・・」

 

 

それぞれがセキトの自分に対する評価を露呈していく

 

 

恋 「ねねも真名…………」

 

 

音々音 「ね、 ねねもでございますか!?」

 

 

音々音の問いに恋は頷いて答えた。

 

 

音々音 「わ・・・分かったです・・・! 姓は陳、 名は宮、 字は公台、 真名は音々音、 言いにくければ 『ねね』 でかまわないのですぞ!」

 

 

リント 「あいあーい。 俺の名前はリントと言いまーす、 誕生日は1月28日、 血液型はAB型、 星座は水瓶座、 好きなモノは食い物、 嫌いなモノはアホな奴と面倒な奴~・・・というワケで・・・月共々これからよろしゅうの~」

 

 

月 「はい、 燐兎さん。 」

 

 

詠 「なんか真名の後に出た余分過ぎるモノが意味不明だったけど・・・まぁよろしく」

 

 

霞 「よろしゅうな、 燐兎(なんか面白い奴が来たもんや♪)」

 

 

菖蒲 「よろしくお願いしますね、 燐兎様」

 

 

雫 「よろしくお願いします、 燐兎様」

 

 

恋 「リント…………」

 

 

音々音 「よろしくしてやるのです! (ぬがぁぁぁぁ!! なんてことです! 恋殿がこんな野郎に毒されてしまうなんて・・・! 絶ッ・・・対に許さん!!!)」

 

 

皆、 それぞれ挨拶をしていく中でリントは考えていた。

 

 

リント 「あいよー。 (・・・賈詡、 張遼、 華雄、 徐晃、 徐庶、 陳宮・・・か・・・)」

 

 

リントは疑問に思った。

 

 

この陣営に居るはずのない軍師や武将が混じっているからだ。

 

 

だが、 そこは気にしない方向で行った方が良いだろうと思った。

 

 

・・・考えるだけ無駄だから・・・

 

 

月 「それでは燐兎さんの 「ちょいと御待ち」 ―――はい? どうしましたか?」

 

 

月の発言の途中でリントが割り込む。

 

 

リント 「念押しで言っておくが、 俺は客で来てるワケだからな? まぁ何か問題があったならば助けるが、 俺を軍に入れるなんてことすんなよ?」

 

 

月 「はい、 そのつもりです。 燐兎さんは、 この城だけですけれども好きになさっても構いません」

 

 

詠 「ほんとに色々するのは構わないけど、 やりすぎないでよ?」

 

 

リント 「分かってるってーの。 あ、 でも飯は自炊にさせてもらうからそこんところよろしく」

 

 

月 「えっ! 燐兎さん、 お料理出来るのですか!?」

 

 

詠 「驚いた・・・性格的に全然出来ないもんだと・・・」

 

 

リント 「(そこはかとなく傷つくわぁ・・・)出来るわ、 阿呆。」

 

 

月 「解りました、 では・・・燐兎さんは御客様ということで城でご自由にされて頂いて結構です。 この後に台所にご案内しますね」

 

 

詠 「(料理出来ると言っても・・・)とんでもないゲテモノ作らないでしょうね・・・」

 

 

リント 「ちゃんとしたの作るわ! 食えるわ! ゲテモノじゃねぇよ!」

 

 

月 「あはは・・・詠ちゃん少し疑い過ぎだよ・・・」

 

 

詠 「・・・まぁ、 本当に美味い物作るなら幾らでも作って構わないよ」

 

 

リント 「あのなぁ・・・(一度、 わざとゲテモノ作って食わしてやろうか、 この野郎)」

 

 

月 「美味しい物でしたら、 是非とも私にも一口くださいね」

 

 

リント 「・・・考えとく・・・」

 

 

月 「ありがとうございます。 (うふふ・・・少し楽しみ・・・)」

 

 

詠「なんだかなぁ・・・(・・・こんなに楽しそうな月、 何時ぶりだろうかなぁ・・・)」

 

 

そう思う詠の口は、 少し笑みが見えた。

 

 

そんな時、 霞が一つの頼みを上げた。

 

 

霞 「せや、 これからのことを考えて、 燐兎の実力を見せてくれへんか?」

 

 

詠 「霞・・・あんた、 ただ単に戦いたいだけでしょ?」

 

 

霞 「あ、 バレた? (まぁほんまに燐兎の実力っちゅうのがどんなのか確かめる為やけどな)」

 

 

詠 「はぁ・・・まあいいわ、 燐兎もいいわね?」

 

 

リント 「別に? 何も? 全然?」

 

 

霞 「よーし! ほな、 さっそく中庭でやろか!」

 

 

霞は、 自身の愛槍・・・ ”飛龍堰月刀” を振り回しながら眩しい笑顔で玉座の間を出て行こうとする

 

 

リント 「じゃあ俺も行くかね」

 

 

霞 「おう! 行こ行こ♪」

 

 

・・・というワケで、 若干・・・霞の強引さもあるが・・・リントと霞の対決が中庭で行われることとなった・・・

 

 

続.

●【リント変身図鑑】

 

 

《サイバー★サバイバ― (+爪無しVer)》

 

(※特徴)

・主に残党処理とかになる姿。

・爪がある状態が強いと思われがちだが、 実際は爪が無い状態の方が強い。

・だが、 爪の状態では重量で若干攻撃速度は鈍るが威力は半端ないほどで、雑魚ならばほぼ一撃。

・無い状態での攻撃は、 空間を制御し、 そこから次元から現れる物質で攻撃する。

 

●【今章のオープニングBGM】(※こちらでは章に分けてHank自身がイメージしたBGMを紹介するコーナーです)

 

♪{It's Kill or Be Killed Mix}(Xbox360・PS3用ゲーム『No More Heroes』より...)

 

《小話》

やっぱノー・モア・ヒーローの曲は良いです。

動画しか見た事ないのですが、スタイリッシュ感が良く、爽快感も申し分なしのゲームだと思います。

内容は血まみれヤりまくりの奴ですが、ギャグもあり、シリアスもあるゲームです。

今だと中古で2000円以内で置いてる店があるので金が出来たら是非とも買って、直にプレイしてみたいと思います。

 

あ、 それと今回の章のOPでこの曲をチョイスしたのは、 ちょっとした演出への考えがあるからです。

まぁ大した演出じゃないので、別に期待しなくても構いません。

ちなみに私が脳内で描くOPム―ビーは、「リント(ノー・モア・ヒーローVer)がアメコミ風に敵をバッタバッタ倒していく」という感じですね。

―――「だから何!?」って思わないでくださいね・・・(´・ω・`)

 

・・・さて、 今回よりこの物語に章が付くようになり、 各章にイメージオープニングBGMとか紹介したりとか・・・

あとはイメージエンディングBGMとか紹介したりとか・・・

エンディングBGMの紹介は、 章の終り辺りで紹介します。

 

ちなみに、 序章のイメージオープニングは『夜が来る!』の曲で「A night comes!」で、 エンディングは『バイオハザード・アウトブレイク』から「Staff Roll」です。

 

『夜が来る!』は見て無いし、 そこまで調べてないので何とも言えませんが「A night comes!」は個人的に名曲に入る物です。( ´∀`)b

『バイオハザード・アウトブレイク』は腐る程やりました。

使用キャラはケビンで弾数無限モードで45口径拳銃のみでクリアしまくったり、仲間をゾンビに捧げたり・・・。

登場NPCもクリアした時に貰えるポイントを払う事で使用可能になれるなど、結構やり込み要素が多いです。(使用できるNPCにも特徴があり、初っ端から瀕死状態のキャラも居ます)

バイオでは初のネットワーク対応でゲームシステム的にもよろしかったのですが、Fire2で終わってしまって・・・\(^ω^)/オワタ

是非ともPSvitaかPCゲームでリメイクかFire3を出してほしいです・・・。

(メタルギアの2・3のリメイクがvitaに出たんだし・・・!)

 

●【今話のバトルBGM】

 

(今回の処刑シーン:華雄との戦闘シーン。)

 

戦闘曲:♪ {Burst Up} (PS2・PSP専用、格闘ゲームソフト「Fate/Unlimited Codes」の戦闘BGM)

 

《小話》

Fataは月姫と同じぐらい大好きです。

「恋姫✝夢双― 一人乙女 ―」の連載が終わったら連載予定のサモンナイトクラフトソード物語の長編小説にFataなどのTYPE-MOON系の要素をギュウギュウに詰め込んでたりします。(※物語の大方は執筆済みです)

ちなみにですが・・・Fataで好きなキャラはセイバー・・・なのもあるのですが、個人的にアーチャーとギルガメッシュが結構好きです。

アーチャーは、あの生き様は少し空しいけどカッコ良すぎる、うん。

ギルガメッシュは、性格はどうあれ、あの自信たっぷりの王様っぷりに何か惹かれて・・・

はぁ・・・それにしても凛ちゃんが羨ましいわぁ・・・、・・・まぁアーチャー×凛CPとセイバー×凛CPが好きな私なんですがね?

あ、それと・・・Extraでは、赤セイバーが大好きです。 ふつくしい・・・。

Zeroではライダーのとっつぁんが好きです。 あの陽気な笑いが何か良い。

・・・というより、 Zeroのセイバーが一番ライダーやってた気がするのは何故?(主にバイクに乗ってた意味で・・・)

 

●【あとがき】

 

最初に言う事が幾つか・・・。

 

一つ。

「ぶっちゃけ、三国志よりもベルサイユの薔薇を読んでたので三国志詳しくないです」

 

二つ。

「だからって連載しちまったもんだから責任持って完結させます」

三つ。

「三国がまだ完成してない時点で『三国』という単語が出てきますが、あくまで表現の一つです」

 

四つ。

「Wi-Fiがイカれ、仕事も私がイカれる程に来て精神崩壊起こしたりして遅くなっちゃいました」

 

五つ。

「そんな訳で、最後の投稿から長らく時間が経過しても失踪したワケじゃないです。 仕事に苦しまれてるだけです」

 

六つ。

「そんな事があっても、待っててくださってた方々・・・本当にありがとうございます!!!」

 

七つ。

「seigoさん、作品消さないで・・・(´;ω;`)」

 

・・・つーわけで、第一章に突入した訳ですが・・・

 

長らくお待たせしてすんませんでした!!!

 

↑にも書いた通り、Wi-Fiがついにイカれ、仕事に追われてガチで精神崩壊寸前にまで叩き伏せられました。

造船業界、マジブラックでやばいからやめとけ?(経験者は語る)

色々ありまして、実家に戻る事が出来て、有線でのネット通信でネット出来てるもんで・・・

ですが、悠長に出来る程の時間を食いつぶされてます。

 

造船業界は、金は入りますが・・・ちゃんとやらないと金にならないわ、やっていても次の仕事が来て、それどころじゃなくなるわ、頭をフルに使うから労働よりも遥かに疲れるわ、糞真面目な奴ぐらいじゃないとガチでやってられないレベルだわ、上司が厳しすぎてやってられないわ、正直誘った父親を憎悪しちまいそうになるわ、あと一年したら「AUTOCAD(※造船設計に不可欠なソフト)」を触りたくなくなると思うわ・・・

 

―――まぁ・・・ね・・・、こんな訳で私の精神がボドボドダァ!!(0M0)になってました♪

 

ぶっちゃけ、「だから何!?」ってもんですが、本気で造船業は将来性はあるかもだけど、人を完全に選ぶ仕事です。

合ってないと一年居ないで辞めちまう仕事ですので・・・(造船設計は衰退の意図を進んでますが、原因がありすぎるからでしょうね)

私も、ある程度儲けさせて頂いたら足を洗う気です。

これを数十年もやってる父は現代っ子からしたら「ただのドM」か「常人超えた何か」ですよ。

 

いやぁ・・・ほんと、ネットが今でも繋がってたら気力を保てれたかもしれません。

それを考えるとマジでWi-Fiを恨んじゃいますよwww

やっぱ有線じゃないとね!!!(速度遅いけど確実!)

 

あ、それと・・・

seigoさん!? 「孤高の御遣い」を全消しとかビビるわぁ!! マジビビるわぁ!!!(CV.森の妖精)

ネットが繋がらなくなって数十日経った頃に、やっと出来たお暇で電気屋によってネットで見て焦りました。

辛うじて皆さんがお止めになってくださったようでホッとしましたが、全消しするならぷよぷよだけにして頂きたい・・・! (´;ω;`)

ベース元が無くなると、私、色んな意味でガチで困っちゃいます! 堪忍やでぇ・・・!

本当に、制止させてくださった皆さんありがとうございます!

 

まぁ・・・そんなワケで次、何時投稿出来るかは不明なままですが、またお会いしましょう。

それでは~、次回をお楽しみに~!(^皿^)ノシ


 
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