No.690743 【獣機特警K-9ⅡG】ミウとテムナと非番と電車【交流】2014-06-01 01:12:34 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:915 閲覧ユーザー数:869 |
ラミナ市とその郊外の近隣都市を結ぶ通勤電車、アーバンコミューター。
その車内は毎日、多くの人で賑わっている。
特に朝のラッシュともなれば、都心を目指すビジネスマンや学生で超満員である。
こんな狭い空間に男女問わず詰め込まれるのだから、何が起きるかなんてわかったものではない。
そんなアーバンコミューターに揺られ、ミウ・カワグチとテムナ・ツルハシは移動していた。
今回は当直明けで非番とあって、せっかくだから郊外にできたショッピングモールへ行こうとしたのだが…。
「うー…なんで都心と反対方向なのにこんな混んでるのよ…!」
「仕方ないやろ…人の流れは一方向とちゃうねんで…。郊外に工場や本社置いてる会社も多いやろし…」
普段車で通勤している彼女たちにとって、こんなラッシュアワーにすし詰めは応えるだろう。
実際、二人の髪は乱れ、毛並みは激務の疲れで少々つやが消えていた。
「あー…はやくリフレッシュしたぁーぃ…」
「もうええから黙ってんか…ウチまで疲れるやん…」
と、かなりやられた様子の二人。その尻尾の付け根あたりに、妙な感触が走った。
「っ…!なんや尻の辺り…誰かに…!」
テムナがその異様な感触に顔をしかめていると、続いてミウの尾の付け根にも似た感触が…。
「…きっと相手の尻尾がぶつかってるだけなんだよ…」
「んー、せやったらええねんけど…あっ!?」
再び、二人を襲う感触。今度は前よりもはっきり感じ取れるものだった!
「揉まれた…いま揉まれたんとちゃう!?」
「間違いなく…あたしたちのお尻掴んだよね…掴んだのはこの手かーーーーっ!!」
と、ミウは大声を出しながら自身の尻に置かれていた手首を掴み引っ張り上げた。
するとその手の持ち主は、少し痩せた黒猫形のファンガーの男性だった。
「いてててっ、なっ、なんだよっ…」
「アンタさぁ…誰のお尻触ってくれてるのかなー?」
「完全に痴漢やでアンタ…ホンマ最低やわ…」
ただでさえ疲れているのに痴漢の被害にあい、大層ご立腹のミウとテムナ。
やがて列車が目的の駅に到着すると、開け放たれたドアからミウとテムナが男を引きずりながら出てきた。
「だ、だからほんの軽い気持ちだったんだって…」
「その軽い気持ちで…尻触られたほうはたまったもんじゃないんだけど?」
「いや、だから謝るから…」
と、男が言いかけたその時、テムナはその男の胸倉を掴んで怒鳴りかかった!!
「やっかましいわッ!謝って済むなら警察いらんねん!!こっちは現に痴漢の被害に遭うてんねんぞ!?」
「ほんの出来心なんだお嬢さん!あんまりかわいかったもんでつい…」
「出来心!?出来心やてぇ!?」
「ごめん!ホントごめん!だから通報だけはやめ…」
「通報も何も…ウチら警官やで!?ラミナ市迷惑防止条例と強制わいせつの現行犯で逮捕や!!」
「ひ、ひえぇぇ~、ま、まさかキミみたいな子が…」
すっかり青ざめるネコ男の手に、しっかりと手錠がかけられ、その後通報によって駆けつけたパトカーによって男は連れ去られていった。
去っていくパトカーを見ていたミウとテムナ。
「…ったく、こないなときのために手錠もっといてよかったわ…」
「まさかアイツもあたしたちが警官とは気づかなかったみたいだし…ま、これでしばらくは女性客も安心でしょ」
「あーぁ、非番やったのに仕事してもうたわ…早いトコ中入ってサロンでリフレッシュしよか…」
「そうだね…そしたら甘いもの沢山食べて帰って昼寝でもしよう…」
予定外の『仕事』ですっかり疲れてしまった二人は、身体を癒すべくショッピングセンターへと入っていったのだった。
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たまにはこういうときだってあります。
彼女たちは警官である前に女ですからw
■出演
ミウ:http://www.tinami.com/view/610063
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