No.68692

そんごけ ~第一話~

南風さん

お久しぶりです。
キャラ崩壊注意。その他の注意は本文にまとめたのでそちらをどうぞ。そして、感想をお待ちしてます。・・・・・・・反省している。もう一つの長編は現在絶賛スランプ中。

2009-04-14 18:45:24 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:17177   閲覧ユーザー数:13158

~そんごけ~

 

作者からの諸注意。

キャラは真・恋姫†無双から選出しています。ですが、真・恋姫†無双の物語とは一切関係ありません。そのため、お隣さん感覚で呉以外のキャラも出てきます。例をあげると袁術さんとは親戚同士です。あと北郷一刀は存在します。時代は三国時代そのまま。戦争はありません平和です。でも孫家は呉を治めています。まぁ何か色々と面倒な作品になりましたが、単純に楽しんでいってください。時代は三国時代だけど、そこは何か作者クオリティーで色々とオリジナル設定や時代錯誤異物がでてきます・・・・・・・ごめんなさい。

ネタはみ●みけより使わせて頂いています。ではどうぞ。

 

 

この物語は孫呉三姉妹の平凡な日常を淡々に書いたものよ。

過度な期待はしないでね。

あと部屋は明るくしてPCから1尺は離れて見てね。 By小蓮

 

第一話 ~目標~

 

春、まだ肌寒い時期。

「今から水浴びに行きましょう。」

「っは?」

孫家・長女孫策。

彼女の突拍子もない台詞から物語は始まる。

「いきなりどうして?」

「この前、袁術ちゃんがいい場所が出来たから連れて行ってくれるって言ってたじゃない?」

「あぁ、温水で大衆向けの水着で楽しむやつか。」

「そう。それでね、洞窟とか使って凄いらしいじゃない。」

「らしいね。」

「だからさ、行かない?」

「俺は大丈夫だけど、・・・・・・・冥琳と蓮華にも許可をとってくるんだぞ。」

「大丈夫任せておいて~。」

満面の笑顔でスキップしていく雪蓮。

「大丈夫か?」

・・・・・・・・・・。

「でも、雪蓮だからなぁ。」

 

 

 

暫くして雪蓮が戻ってくる。

「一刀、来る人決まったわよ。」

「誰?」

「冥琳でしょ、蓮華・小蓮・思春・祭・明命・亞莎・穏。」

「全員じゃん。」

「案内役に、袁術ちゃんと張勲ちゃん。」

「・・・・・・・で、いつ行くの?」

「明日。」

「っは!?」

「そうだ、桃香たちにも連絡いれようっと。」

こうして、俺たちは温水施設に行くことになった。

 

本当にいいのか!?

 

 

 

――当日の朝――

「おぉ結構、集まったの。」

 

「ですね・・・・・・良かったんですか、蓮華さん?」

心配そうに話しかける張勲こと七乃。

呉の主要の人間が全員がそろってお出かけなのだ、誰が見ても心配になる。

 

「何も言うな、七乃。」

 

「そうだ、聞かないでやってほしい。」

ちなみに七乃と蓮華と思春は仲が良い。

そして、七乃は意外と常識人という風に勝手に改造しています。

 

「よし、では行くか七乃!」

 

「・・・・・・は~い。では皆さん行きましょう。」

 

 

目的地には、昼前に余裕でつくはずだった・・・・・・・・のだが!!迷いに迷ったため着いたのは昼ごろとなってしまったのでした。

 

 

皆、水着に着替えて絶賛自由行動中。

 

「本当に使えないわね。」

なぜかお酒を飲む雪蓮。

 

温泉・プールなどに入る前、また入っている時の飲酒は大変危険です。

 

良い子も悪い子も死にたくなければ真似をしないでね!!

 

この人たちが自由過ぎるんですからね!!

 

「うぅぅぅ~。」

自信の案内のせいで責められ、蜂蜜水を黙々とすする袁術こと美羽。

 

「そう責めるな、雪蓮。」

同じくお酒を飲む冥琳。

 

本当に駄目だからね!!

 

「そうは言うけど冥琳だって疲れたでしょ?」

 

「お前の相手ほど疲れる事はない。この酒はそのためのものだ。」

 

「それは言えとるの。」

雪蓮、冥琳よりも大量のお酒を飲んでいる祭。

 

何度も言うけど駄目だかんね!!

 

「はいはい、祭は飲みたいだけでしょ。・・・・・・・・それはそうと他の子たちは?」

 

「どこぞで遊んでおるのだろう。」

 

「七乃~。」

 

「誰も責めていませんよ。だから、泣かないで遊びましょうよ。」

 

「・・・・・・・蜂蜜水おかわりなのじゃ~。」

 

「・・・・・・・わかりました。次で最後ですよ。」

わ、私も遊びたい・・・・・・。

 

 

一方その頃

 

「私考えたんだけど、目標って大事と思わない?」

 

「「はぁ・・・・・・。」」

小蓮の突拍子もない発言に、ただ何となく返事を返す明命と亞莎。

 

「目標があれば頑張れるでしょ。その目標に向けて頑張れば、一刀はきっとシャオにメロメロになってくれるはずなの。」

 

一刀はただいま蓮華とデート中。

 

「なるほど、そういう事ですか。」

 

「具体的にどうするおつもりですか?」

 

・・・・・・・・・・・。

 

・・・・・・・・・。

 

・・・・・・・。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・決まったわ。私の目標は一刀にお姫様抱っこをしてもらう!」

薄い胸を張って、天を指す小蓮。

 

「素晴らしい目標です。」

拍手しながら目を輝かせる明命。

 

「そ、そうですね。」

作り笑いで、半ば飽きれている亞莎。

・・・・・・・いっそ一刀さまの目の前で溺れればいいと思いますよ。

 

「二人はどうするの?」

 

「・・・・・・・難しいです。」

 

「今決めなければいけませんか?」

 

「当たり前でしょ!」

 

「「・・・・・・・・・・。」」

 

・・・・・・・・・・。

 

・・・・・・・。

 

・・・・・。

 

 

 

「はぅあ!決まりました!」

勢いよく手を挙げる明命。

 

「言ってみなさい!」

 

「お猫さまをモフモフするとお猫さま気持ちよくなります!だから、一刀さまにモフモフしてもらいたいです!」

目をとっても輝かせる明命。

 

モフモフって何ですか!?

いつも猫に迫る明命を見ているので変な想像しか出来ない亞莎。

 

「いい目標ね!」

指でGoodサインをする小蓮。

 

そして二人でキャッキャと盛り上がる。

 

そして、そんな二人を見て

 

亞莎にも目標ができた。

 

 

 

私の目標、この人たちを良い方向へ導くこと。

 

 

 

そう心の中の一刀へ誓うのであった。

 

 

 

 

「あれは何をしているのだ?」

三人を遠くで眺めているのは思春と穏。

 

「目標なんやらって聞こえましたけど、また何かの悪巧みじゃないんですかねぇ~。」

 

「まったくくだらん事を・・・・・・・。」

 

「それはそうと、いいんですか私とお話しててぇ?」

 

「どういう事だ?」

 

「蓮華さまのところへ行かなくていいのかなぁ~って。」

 

「ふん、そんな事をしたらまた蓮華さまに怒られてしまう。」

 

またって事は前にもやらかしたんですねぇ~。それで余ほどの目にあったと。

心の中で勝手に分析する穏。

 

「では、私たちも目標を決めましょうよぉ~。」

 

「なぜそうなる!?」

 

「えぇ~そうすれば蓮華さまへのお仕えも、一刀さんへの思いも両立できますからぁ。」

 

「れ、蓮華さまはともかく!ほ、北郷は関係無い!」

顔を真っ赤にする思春。

 

「うふふふふふ~~~~。」

そんな思春を見て満足そうな笑みをうかべる穏。

 

「馬鹿にするのもいい加減に・・・・・・・。」

さすがに怒ったらしく目が鋭くなる。

 

「いやですよぉ、冗談ですって。でもぉ目標をたてるのは悪い事ではありませんからぁ。」

そんな思春にも動じることなく穏はワールドを展開する。

 

「ま、まあそうだな。」

目標か・・・・・・・・。

 

目標・・・・・・・。

 

私の目標・・・・・・・。

 

ほ、北郷との距離を縮めて・・・・・・・。

 

っは!何を考えているのだ!

 

違う違う!北郷など・・・・・・

 

距離を・・・・・・・。

 

頭の中で葛藤する思春であった。

 

 

 

「お!こんなとこにいたのか。二人に飲み物もってきたぞ。」

そんな中、飲み物を両手に持って一刀が蓮華と一緒に現れる。

 

「!!」

いきなりの一刀の登場により顔が真っ赤っ赤になる思春。

 

「どうしたの思春。顔が赤いわよ。」

 

「い、いえ、な、何でもありません。」

 

「本当だ、熱でもあるのか?」

両手が塞がっているため、オデコ同士を合わせる一刀。

 

ようは思春と一刀の顔がかなり近づいているという事。

 

そして、

 

それは・・・・・・

 

 

 

目標、成就!!

 

 

 

を表している。

 

だが、思春にとっては不測の事態。

 

「は、離れろ!」

 

「お、悪い悪い。」

 

「穏!決めたぞ!」

 

「はい~?」

 

「私の目標は、北郷を極力さけることだ!!」

そう言って、飲み物を強引に奪い足早に姿を消す思春。

 

その光景に穏以外が目を丸くする。

 

「・・・・・・・何か思春にしたの、一刀?」

 

「・・・・・・・・・・・俺が聞きたいです。」

 

「うふふふふふ~、モテモテですね一刀さん。」

穏が一番満足した笑みをしているのは言うまでもない。

 

 

 

 

そしてこの企画をした等の本人とは言うと・・・・・・・・。

冥琳は読書、祭はまだお酒を飲んでいる。

もう何も言いません。

 

「やっと見つけたわ。」

「こんな所にいたんですね。」

冥琳と祭に話しかけるのは、雪蓮の親友の華琳と桃香。

 

「これはどうかなさいましたか?」

 

「どうもこうもないわよ。雪蓮ったら勝手に約束をこじつけてきて、ここに来いと言ったの。」

 

「それで着いたのはいいんですけど、中々見つからなかったんです。」

 

「うちの雪蓮が申し訳ありません。」

頭を下げるしかない冥琳。

 

「別にいいわ。それで雪蓮はどこかしら?」

 

「それなら、あちらですぞ。」

 

祭が顔を向ける方向。

 

そこには椅子に横になり、不貞寝している雪蓮がいた。

 

不貞寝の理由は袁術が使えないことと、一刀が蓮華とデートしていること。

 

「私たちを呼び出しておいて、いい度胸じゃない。」

 

「華琳さん、そんな怒らないでも・・・・・・。」

 

「桃香は黙ってなさい。」

 

「・・・・・・・・はい。」

 

不穏な空気が立ち込める。

 

 

 

「あれは・・・・・・・冥琳どうかしたの?」

そんな中やってきたのは、傷ついている一刀と蓮華。

 

「これは蓮華さま。・・・・・・・北郷はどうしたのですか?」

 

「ち、ちょっとね。」

 

「はぁ・・・・・・。」

 

「・・・・・・・思春・・・・・・・・・・・。」

隅で、のの字を書く一刀であった。

 

「それで、華琳と桃香がいるようだけど。」

 

「それはですね・・・・・・・。」

今までの成り行きを説明する冥琳。

 

「そうなの・・・・・・・何かするみたいよ。止めなくていいのかしら。」

 

「やめておいた方がいいでしょう。それに雪蓮にも非があります。」

 

「・・・・・・・そうね。」

 

 

 

「ちょっと桃香。」

 

「はい?」

 

「そっちを持ちなさい。」

そう言って華琳は桃香に雪蓮の足を持たせる。

 

「祭!こっちに来て手伝いなさい。」

 

「おもしろそうじゃの。わしは何をすればよろしいかな?」

 

「雪蓮の手を持ちなさい。」

 

そうして祭は雪蓮の手を持つ。

 

 

 

そして、

 

「投げなさい!」

 

「ごめんなさい!」

 

「それっ!」

 

綺麗に弧を書いて、温水めがけて飛んでいく雪蓮。

 

そんな雪蓮は

 

夢の中で

 

目標をたてていた。

 

 

 

私の目標、いつまでも楽しく過ごせますように・・・・・・・・・。

 

 

 

バシャーーーーーーーーン!!

 

 

 

 


 
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