No.682830 仮面ライダーディケイド〜破壊者と天使達〜 第五話D.C.D.さん 2014-04-30 19:48:36 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:852 閲覧ユーザー数:849 |
これまでの「仮面ライダーディケイド〜破壊者と天使達〜」は!
士郎
「この野郎…」
ラギア
「エンジェロイド…」
イカロス
「すぐに退いてください。」
ラギア
「昨日の夜は雨が降ったようね。」
士郎
「まさかっ!」
ニンフ
「トモキ!」
アストレア
「するわけないじゃない!」
ニンフ
「まずは…あんたからね。」
ニンフの戦闘服がパズルのピースのようにバラバラになり、新たな戦闘服へと形を変えていく。
水色のツインテールはほどかれ、以前よりも装甲が増強された。
これは、ニンフ達「第一世代エンジェロイド」に搭載された「パンドラ」というプログラムによるバージョンアップである。
ニンフ バージョンⅡだ。
士郎
「仕方ねぇな…」
ディケイドはライドブッカーをソードモードにし、刀身を手で撫でる。
ニンフ
「ハッキングフィールド、アフロディーテ展開!」
ニンフを中心に、水色の球体のフィールドが張り巡らされ、士郎達を包む。
それを危険と感じたイカロスは、智樹を連れてフィールドの外に出る。
アストレアとカオスも、それについていった。
ニンフ
「行くわよっ!」
ニンフはディケイドとの距離を詰め、鋭いパンチを放つ。
ディケイドはそれを難なく避け、ニンフの胴に蹴りを入れる。
士郎
「その姿がお前の進化形態か?」
ディケイドはライドブッカーから1枚のカードを取り出す。
士郎
「だったら、こいつだな。」
カードをディケイドライバーに差し込み、バックルを正位置に戻す。
〈カメンライド・アギト!〉
ディケイドの体が光に包まれ、仮面ライダーアギトに変身した。
ディケイドアギトはゆっくりと構えをとり、ニンフを睨み返すようにする。
ニンフ
「残念。それは無理よ!」
ニンフの言葉と同時に、ディケイドライバーからアギトのカードが飛び出し、ディケイドの姿に戻ってしまった。
ニンフ
「私のハッキングで、あんたのカードの能力を妨害させてもらったわ。」
士郎
「…ま、無くても大丈夫だけどな。」
再びニンフが接近戦を挑むが、ディケイドはそれを軽くいなす。
焦るニンフの一瞬の隙をついて、ライドブッカー・ガンモードで至近距離から腹部を射つ。
士郎
「戦い詰めだからな、早めに終わらせるぞ。」
と言っても、カードは使えないため、ディケイドのスペックだけでは勝ち目が無かった。
今のは、士郎の強がりに過ぎない。
青年の声
「やぁ、お困りのようだね。」
突然聞こえたその声にニンフが振り向くと、いつの間にかハッキングフィールドの中に青年がいた。
士郎
「お前………誰?」
青年
「酷いな、忘れたのかい?」
士郎
「あぁ、何にも覚えてない。」
青年
「まぁいいさ。それよりも、この状況を何とかしよう。」
青年は青い銃のような物「ディエンドライバー」を取り出す。
ニンフ
「あんた何者?」
青年
「僕も…通りすがりの仮面ライダーさ。」
腰のカードケースから1枚のカードを手に取り、ディエンドライバーに差し込む。
《カメンライド》
ゆっくりとディエンドライバーを上に向ける。
青年
「変身!」
ディエンドライバーのトリガーを引く。
《ディエンド!》
赤、青、緑の影が青年と一体化し、青年はシアン色の仮面ライダー、ディエンドに変身した。
青年
「これで行こうかな。」
ディエンドはカードケースから1枚のカードを取り出し、ディエンドライバーに差し込む。
《カメンライド》
ディエンドライバーを前に向け、トリガーを引く。
《ライオトルーパー!》
銃口から光が飛び出し、ディエンドの前に5人の量産ライダー、ライオトルーパーが召喚された。
青年
「後は頼んだよ、僕の兵隊さん。」
ライオトルーパー達とニンフが戦っている間に、ディエンドとディケイドは離脱した。
士郎
「お前誰だよ?」
ニンフから逃げ、変身を解いた士郎は、青年に尋ねた。
青年
「本当に覚えてないのかい?」
士郎
「記憶喪失ってやつだ。」
青年
「僕だよ、長森、長森竜見。」
士郎
「たつみ?知らんな…」
竜見
「ふむ、君の目は嘘をついてないようだね。仕方ない…」
そこで竜見は思い出したように相づちを打ち、懐から何かを取り出した。
竜見
「君のためにこれをを持って来た。感謝したまえ。」
竜見の手から、一枚のカードと、手の平より少し大きめなスマートフォンのような物を渡された。
士郎
「何だこれ?」
竜見
「『ケータッチ』と専用カードさ。使い方は…その内思い出すよ。」
士郎は、無責任だとも言いたそうな顔で竜見を見るが、すぐに話を戻した。
士郎
「で、お前は俺の過去を知ってるのか?」
竜見
「あぁ、何もかも知ってるさ。もちろん、今までの君の旅もね。」
士郎
「そうか…」
しかし士郎はそれ以上問い詰めようとはしなかった。
竜見
「知りたくないのかい?」
士郎
「俺が現実に存在していたということがわかれば、それで十分だ。」
竜見
「なるほど、いかにも君らしい。」
士郎
「さて…お前の目的は何だ?」
竜見
「君と同じ、ただの通りすがりさ。だけど、どうにも通りすぎる事はできない状況だね、この世界は。」
その時、遠くの空から何かが士郎達目掛けて飛んできた。
士郎
「やばっ、当たる!」
2人はヘッドスライディングのようにその場から緊急回避をする。
間一髪で直撃は免れたが衝撃で受け身が取れず、少し体が痛かった。
士郎
「痛っ〜……?……アストレア?」
空から飛んで来たのは、紛れも無くアストレアであった。
しかし、その姿は酷く汚れ、戦闘服もボロボロになっていた。
士郎
「どうした⁉︎」
アストレア
「来ちゃダメ!」
そのアストレアの声と目からは、これ以上に無いほどの必死さが感じられた。
竜見
「敵はあの少女か…」
士郎は竜見の目線の先を見る。
そこには黒い髪と羽に真紅の目…
士郎
「イカロス…?」
髪や羽は違えど、その姿はイカロスにとても酷似していた。
黒いイカロス
「アポロン…」
黒いイカロスは禍々しい黒い弓を取り出し、矢を構えた。
作者&士郎より…
作者
「劇場版そらのおとしものfinal〜永遠の私の鳥籠〜、公開おめでとうございます!」
士郎
「ちょっと日にちが経ってるけどな。」
作者
「公開当日に更新しようと思ったけど、時間が無くて。」
士郎
「てことは、まだ見てないのか?」
作者
「というか見に行けない。」
士郎
「え?」
作者
「ぶっちゃけ、俺の住んでるところは田舎だから。すぐに映画館なんて行けないし。」
士郎
「へ〜。」
作者
「しかも、俺の県にはそらおとを公開できるような映画館は無いからな。尚更無理です。」
士郎
「DVD出るまで我慢しろ。」
作者
「そうするか。それではこの辺で、さようなら!」
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仮面ライダーディケイド5周年、原作そらのおとしもの完結記念作品です。
※少々遅れましたが、そらのおとしもの劇場公開おめでとうございます!