No.682080

ノーゲーム・ノーライフ異世界奮闘記

ハールさん

「 」空白の二人には親友がいた。
この物語は、空白の異世界召喚に巻き込まれた親友の物語である。


2014-04-27 21:59:41 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:10420   閲覧ユーザー数:10298

 

世界にはたくさんのオンラインゲームが存在している

そのたくさんのオンラインゲームにはとある噂が流れていた。

チートツールなどを使っても勝てない無敗のプレイヤーがいると・・・・。

その無敗のプレイヤーは「 」(空白)呼ばれていた・・・・。

 

 

 

 

 

空「早く回復してくれ、白。じゃないと死ぬからまじで!!」

白「・・・・・今ご飯食べているから無理・・・・・ガンバ・・・・・」

空「何飯食ってんだよ!?こっちは何も食べずにゲームしてんだぞ!?・・・あ、やばい、マジでやばい・・・、頼むから早く回復してくれぇぇぇぇ!!。」

白「・・・・・わかった・・・・・」

そういって白はしぶしぶ回復魔法をクリックした。

空「よし、これでかなり戦えるぜ!!」

白「・・・・・にぃ・・・・・ガンバ」

―これが「 」正体、引きこもりの兄妹であった。

白「・・・・・にぃ、今日は・・・・親友が来る日・・・・・。

空「そういえばそうだったな、あいつが来る日だったな。」

と考えていると、インターフォンから「ピンポーン」と音が鳴った。

空「どれちょっとばかり、外に出てみようか。行くぞ、白」

白「・・・・・うん・・・・・・」

空と白は手をつないで玄関に向かった

 

 

 

 

???「よう、空と白ちゃん。元気にしてたか?」

空「俺たちは相変わらずだよ。龍太。」

龍太「元気ならそれでよかった。」

―佐上龍太。

空と白が小さいころからの幼馴染であり親友である。

歳は空と同じ18歳。またかなりのゲーマーである。

白と空が生きているか1週間に3日様子を見に来ている。

龍太「いい加減引きこもってないで、外出て仕事でも探したらどうだ?ましてや白ちゃんはまだ学校行かなくちゃだめだろ?そんなに部屋にいたら体がなまっちまうぞ。」

空「うるせぇ、指なら一日中クリックしているから鍛えられるし、ましてや仕事がないのはお前もだろう龍太。お前も仕事を探せ!!」

白「・・・・・龍太、うるさい・・・・・・」

龍太「はぁ~、おまえらに何言っても無駄なことは一番俺が知ってるしな。まぁ、ゆっくりしていけばいいさ。それより飯作ってきたぞ食べるか?」

空「マジで!?。助かった、何も食べてないから腹ペコだったんだよ。」

白「・・・・・・白も食べていい?・・・・・」

龍太「おう、いいぞ。たくさん食べていいからな。」

そういうと、二人は勢いよく食べ始めた。

空「うまい!!一体どれほど経験値貯めたんだ!?」

龍太「料理なんて直観だよ、直観。」キリッ

白「・・・・かっこつけてる・・・・・」

そういうと3人は笑い出した。

空と白は龍太がいるときは笑う回数が増える。

一緒にいて楽しいからだ。

空と白は親友といる時間が一番楽しいと感じていた・・・。

 

 

 

 

 

笑に包まれている部屋に、新着メールが来たと告げる音が鳴った。

空「白、タブPCをとってくれ。」

白「・・・・・ん、わかった・・・・・」

空はタブPCを白から受け取ると中身を確認した。

空(どうせまた、ゲームの挑戦状でも来たんだろう)

空はそう思っていた。しかし今回は違った。

〔新着一件-件名:「 」達へ〕

空「なんだこれ・・・?とりあえず開けてみるかな?」

そういって開けると中にはこう書かれていた。

〔君たちは今の世界で満足かい?自分がこの世界にあっていると思っているかい?〕

というメッセージとURLが貼ってあった。

空「………」

龍太「どうしたんだ、空?顔色がわるいぞ。」

空「・・・・何でもない、大丈夫だ。それよりURLをクリックしてみようか。」

そういうとクリックした。

ジャンプした先には、チェス盤麺が現れた。

空「なんだこりゃ…?勝負を挑まれているのか?」

白「・・・・・にぃ、挑まれたから・・・・・勝とうね・・・・・」

空「もちろん、空白に負けはない!!」

この兄妹はゲームがかなり強い。

幼馴染であり、親友である龍太でも勝てない兄妹だった。

龍太「しょうがないな、手伝ってやるぞ。足引っ張んなよ」

空「それはこっちのセリフだ。それじゃ行くぞ。」

そういうと3人はタブPCとのにらみあいが始まった・・・・。

 

 

 

 

かれこれ6時間が経過した

空白の二人に敗北の文字がなかった。

画面に文字がこうあらわれる。

〔チェックメイト〕

空「やっとかてたぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・。」

龍太「お疲れさん、白ちゃん、空」

白「・・・・・疲れたよ、にぃ・・・・・。」

空「よく頑張ったな、白。」

そういうと空は白の頭をなでた。

白は「ん・・・・・」と声をあげ、気持ちよさそうに目をつぶった。

龍太「ほれ、のど乾いたろ。ジュース持ってきたぞ。」

空「サンキューな、はい、白の分」

白「・・・・・ん、ありが・・・とう」

そういってゴクゴク飲みだす。

静かな部屋にまた新着メール来たと告げるメールが来た。

空はタブPCを手に取り、メールの中身を確認した。

〔お見事、君たちがこの力を持っていても、この世界じゃ意味がないって思ってるかな?〕

空「・・・・・・・。」

図星だった。

空と白は、この世界が嫌いだった。

自分たちが生きているこの世界は自分に合っていないと思っていた。

社会の隅っこに追いやられたことをなんどくやんだことか・・・。

空はそんなことを思っていた。

龍太「大丈夫か?さっきから顔色が変だぞ?変なメールでも来たのか。」

と言って覗き込んだ。

空は何も答えずに返信した。

〔俺たちはこの力を使える世界に行ってみたいさ。でもそれはかなわない願いだ。もし本当にあるとすれば、俺たちは生きる世界を間違ったんだ。〕

と返信した。

空「・・・・・・・・・。」

空は自分でメールの返信をして、むなしく感じてしまった。

かなわない夢と知っていて、メールを返信したからだ。

そう考え込んでいると、返信が来た。

〔もし君たちの、力が実力となる世界があるならば、行ってみたいかい?〕

空はそのメールを見ると即座に返信した。

〔そんな世界があったら、俺たちは幸せな人生を送れていたはずだ。今の人生を変えられるのなら、行ってみたいもんさ〕

そうメールを返信すると、突然ブレーカーが落ちた。

空「!?なんだ。」

白「・・・・・にぃ、怖い・・・・・」

龍太「…なんか聞こえないか?変な音が・・・・」

空「変な音・・・?」

空が耳を傾けると、パソコンの画面が突然光出し、吸い込まれそうなった。

空白龍太「うわぁぁぁぁぁぁ!!!??」

空たちの悲痛な叫びが聞こえた。

 

 

 

気が付くと空たちは空を飛んでいた

空「うわぁぁぁぁぁぁ!!!???空を飛んでる!?てか落ちてるし、ここで死ぬの!?死んでしまうの!?童貞のまま死ぬなんていやぁぁぁぁぁ!!!」

龍太「今はそんなこと言っている場合うわぁぁぁぁぁ!!?」

龍太は突如吹いた突風に巻き込まれ、遠くに飛ばされた。

空「龍太!?どこだ、どこに行った!?龍太ぁぁぁぁぁぁ!!」

空の叫びが響いた。しかしすぐに風でかき消されてしまう

白「・・・・・にぃ、怖いよ・・・・・」

白は泣きかけていた。

空「白、俺たちはずっと一緒だ。大丈夫だ。安心しな」

白「・・・・・うん、にぃと・・・一緒」

白と空は抱き合った。

そのとき声が聞こえた。

〔君たちほどの力があれば、この世界を生き抜くことができるだろう。頑張れ。〕

空は声を聴いた方向に目をやると、そこに一人誰かがいた。

その一人はにっこりほほ笑むとどこかに消えた。

消えたと同時に、空の意識はなくなった。

 

 

 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
4

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択