No.680642 真・リリカルなのは 第十二章 非道なる報復編 第二十四話 父と娘ohatiyoさん 2014-04-22 11:42:52 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:907 閲覧ユーザー数:896 |
スカリエッティからクイントの真相を聞いたスバルとギンガ
正直ショックを隠せないで居た
しかし、まだ全てを知った訳ではない
スカリエッティに付けられている枷
最高評議会について語れば、恐らくスカリエッティは死ぬだろう
無論、タイプゼロについてもだ
だからこそ大きな疑問が残る
何故、管理局はクイントを排除しなければならなかったのか?
リトナの言葉が胸を突き刺す
「いい事を教えておいてやる。クイントさんは死んだのではない、殺されたのだ。お前達の所為でな」
この言葉の意味が未だによくわかっていない
自分達がタイプゼロだから? それとも……………
ギンガ(いや、考えるのは止そう。答えは出て来ない)
ヴェロッサ「どうやらリトナには聞く事が増えた様だね」
カイト「ああ」
ヴェロッサとカイトはリトナについて話す
カイト「リトナ・フェイゲール。奴が管理局に恨みを持っているのは間違いない」
ヴェロッサ「そして、クイントが殺害された理由…………」
カイト「どちらにしろ、奴は生かして捕えねばならん。さて、何所に居るのやら」
ギンガ「カイトさん!」
カイトの呟きを聞き、ある事を思い出した ギンガ
カイト「何だ?」
ギンガ「リトナは地球に行ったものだと思われます」
カイト「何!? どういうことだ!!!」
リトナは左近を奪い返す為、地球に行ってしまった
そして、フェイトが今リトナを追っている事を簡単に説明する
カイト「ええい!! 面倒な!!!」
カイトは何所かへ飛び去ってしまう
ヴェロッサ「やれやれだ。家まで送ろうかい?」
勝手に何所かへ行ってしまうカイトに呆れながら、ナカジマ姉妹に話しかける ヴェロッサ
ギンガ「いえ、大丈夫です」
ヴェロッサ「そうかい? なら今日は真っ直ぐに家に帰るんだよ?」
姉妹同士で話したいこともあるだろうと察し、彼女達と分かれた ヴェロッサ
ギンガ「スバル」
スバル「……………」
ギンガが呼んでも反応しない スバル
よほどショックが大きいのだろう
ギンガ「スバル、落ち込むのはわかる。わかるけど、今は他にするべき事があるでしょう?」
スバル「するべき事?」
ギンガ「父さんに話す」
スバル「っ!?」
ギンガはスカリエッティから聞いた話を全て打ち明けるべきだと言う
無論、リトナの発言についてもだ
これにスバルは反対する
クイントが死んで一番苦しんでいるのはゲンヤなのだ
これ以上苦しむ可能性があると言うのに………………
ギンガ「それでも話すべきだと、私は思う」
ギンガはゲンヤにも知る権利はあると言う
リトナの言葉を聞いてから、ゲンヤと一緒に居る事が気まづくなってしまった
真相を知れば、父に嫌われるかもしれない
それでもいい…………憎みたいのなら憎んでもらっていい
家族の縁を切りたいと言うならそれでもいい
それで満足できるなら、それが親孝行だろうと考える ギンガ
スバル「ギン姉………」
ギンガ「行こう、父さんの元へ」
~カイト視点~
一方カイトはレインを引き連れて、地球に向かおうとしていた
レイン「本当にいいのか? 怪我人を救わなくて」
シャークとの戦闘で傷ついた局員の事であろう
重傷ではあるが、今すぐ手当てすれば助かる人も居るのだ
カイト「問題ない。ランスターの奴に念話で伝えた」
カイトはティアナに任せると伝えていたのだ
<小僧、負傷した奴らを何とかしろ>
<無茶ぶりすぎませんか? まぁいいです。場所は………>
<ではな>
<ちょ!?>
レイン「そっか。まぁティアッ子なら大丈夫か」
カイト「それよりも奴をどうするかが問題だ」
カイトの言う奴とは勿論リトナの事である
レイン「俺が止める」
カイト「……………………………」
レイン「管理局に何の恨みがあるかは知らねぇけど、他人を利用するやり方だけは許せねぇ!」
嘗ての師に対して怒りを露わにする レイン
カイト「奴には話してもらう事が山ほどある。とにかく急ぐぞ」
2人は急いで地球に向かう
既に戦いが始まっているとは知らずに……………
そして、苦労人ティアナの胃がダメージを受けている事も知らずに…………
ティアナ「はぁ~」
カイトに言われ、何とか負傷者を発見し、手当てを行っている ティアナ
ティアナ「せめて場所とか人数をですね………」
カイトは何も情報を与えていない為、探すのに苦労したティアナだった
~ゲンヤ視点~
今、ゲンヤの前には娘2人が立っている
ゲンヤ「で? 話してのは何だ?」
珍しく仕事を中断してまで話を聞いてほしいと強く願い出た ギンガ
これはただ事じゃないと感じ、ギンガ達を部屋に招き入れた
ギンガ「先ほど…………スカリエッティから全て聞きました」
ゲンヤ「……………」
ギンガ「母さんの死の真相についてです」
ゲンヤは顔色1つ変えずに話を聞いていく
クイントが上層部の企みで殺された事
その原因が自分達である事
そして、クイントがスカリエッティに戦闘機人として改造させられており、戦って勝った事
包み隠さず全て話した
ギンガは話している間、震えていた
本当に若干であり、近くに居るスバルが漸くわかるぐらいであるが、確かに震えていた
それを見たスバルは思う
やはりギンガも怖いのだと
クイントをゲンヤから奪ったのが自分達だと言われるのが怖くてしかたないのだ
スバルは何も言えなかった
ギンガに全て任せてしまった
それを恥ずかしむばかりだ
そして、全てを話し終えたギンガは俯く
まともに父の顔を見られなかった
ゲンヤ「そうか、全て知ったのか」
ギンガ「え?」
ギンガの頭には疑問が生じる
ゲンヤの口ぶりだと、まるで知っていたかのようだ
ゲンヤ「確かにタイプゼロの情報を抹消する為にクイントが狙われたのは事実だ。けどな」
ゲンヤは立ち上がり、ギンガとスバルを抱きしめる
ゲンヤ「お前達は俺の娘だ」
ゲンヤの言った一言で全てがわかる
ゲンヤは知っていたのだ、この事実を
知っていた上で自分達を娘として育ててくれていたのだ
今更嫌うなど、ありえるはずがなかった
そう思うと、自然と涙が溢れて来る
ゲンヤ「元々な、戦闘機人ってのは管理局が考えたものだ」
ゲンヤは2人を抱きしてたまま、語りだす
彼は独自にクイント殺害の真意を追い求めていた………そして、全てを知ったのだった
ゲンヤ「しかし、管理局の技術力では戦闘機人の開発は不可能だった」
そう、だからこそスカリエッティに目を付けたのだ
タイプゼロはスカリエッティからしてみれば失敗作だった
しかし、管理局からしてみれば喉から手が出るほど欲しい技術だったのだ
最高評議会がスカリエッティに枷を付けた理由がそれだ
欲するに値する力は、敵になると脅威になる
そして、スカリエッティを一時的に保護する為にタイプゼロの開発の罪を着せたのだ
他の誰でもないリトナに
最高評議会はスカリエッティの技術を得る為、リトナを捨てたのだった
それが、リトナが管理局を恨む理由だろう
では、クイントが殺された理由は?
リトナを庇ったのが他でもないクイントだったのだ
そして、タイプゼロの保護…………管理局の隠蔽工作がばらされる危険性があった
リトナの無実が証明される訳にはいかなかった
そして、圧倒的な闇の前に散ってしまったのだ
身近らの力の為、他の人達を駒として扱う最高評議会
奴らの支配下にある管理局
そんな所に、正義はあるのか?
その答えは……………未だにわからない
次回、師弟対決再び
レインは復讐を目論む師を止められるのか?
お楽しみに~
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
話を聞いたギンガが出した答えとは?