No.679706

司馬日記外伝 頑張れ太史慈ちゃん2

hujisaiさん

kazo様リクエストの、バニーガールネタです。

2014-04-18 14:49:08 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:11571   閲覧ユーザー数:7539

足取り軽く、自室へ飛び込む。

「―――へへへっこれが俺の衣装か、どんなんだろなぁ」

子供が玩具を渡されたみたいに浮き浮きとして頒布された包みを開けていく。

 

いつかはこの日が来るとは思っちゃいたけど、いざ実際に任されるとどきどきっつーか、ワクワクしちまう。前回上京した時に展示会で見た亞莎のピンクのひらひらとリボンがついたのはスゲェ可愛かったよなぁ。

そんな事を思いながら、包みを開けて出てきたものは。

 

「なんだこりゃ…?」

黒一色。

喪服か?いやんなこたーねーそれにしちゃ小さ過ぎる、つーか水着かって位小さいぞこれ。

とりあえずくっついてる一刀様の御手紙を読んでみるか。

『陽(太史慈)へ これはバニースーツと言って、天の国の富豪達の賭場で給仕をする女の人が着る制服なんだ。背が高くて凹凸のくっきりした女性向けの服だから、きっとよく似合うと思うので是非陽に着て欲しい。寸法が合わなかったら作り直すから教えて。 一刀』

 

「…俺に良く似合うだって!うっひひひひひ!」

くるくる回って寝台に飛び込もうとしたところで慌てて両手を上げて頭から突っ込んだ、危なく一刀様の御手紙を皺くちゃにしちまうところだったぜ。

「くぅ…直筆だぜ直筆、もう美人とか貴人並みに愛されてるって感じじゃね?」

『陽へ』と俺の真名が書かれたところを何度も見返すと墨の匂いがする。一刀様の御部屋はたまにしか行けねぇけど、この墨の匂いはかすかに覚えてる。

 

(あー…なんかムラムラしちまうな…)

寝そべってすーはーと御手紙の匂いを嗅ぎながら、無意識のうちに右手が慣れた動きで下腹の方に伸びてしまう。

「ダメだダメだダメだ、んなことよりちゃんと着れるかどうか確認しとかねえと」

跳ね起きて服を脱いで、衣装に片足を突っ込もうとしてはたと止まる。

 

「…これ…下着見えちゃうんじゃね?」

よく見りゃ切れ込みっぷりが半端じゃない、間違いなく下着が下側にはみ出る。

いや?いやいやこれでいいのか?祭様だって見えてるし、雪蓮だって…雪蓮はどうだったかな…いやあいつも見えてた、脇のところが。ってことはこのまま履いても

「いいわけねぇよ!絶対この見え方は変だって!」

 

この見え方は絶対なさけない。それによく考えろ、見えるってことなら多分見せる用の下着も付いてるんじゃねえか?そう思って慌てて包みを漁ると、下履き?らしきものがあった。

「これもすげぇスケスケだな…こういうのが一刀様お好きなんかな…」

透けまくりだ。超薄手の長ぇ靴下みたいなのと臍まであるのと二つ入ってて、『好きな方選んで』って付箋がついてた。他には装身具の袋以外もう何も無ぇし…これを履けってことか。

どっちにすっかな…いやよく考えろ、もしだぞ、もしだけど展示会の後一刀様に御呼ばれしたとするだろ?そのときに、もしヘソまでの方だと…こーなって、こう着るから…全部脱がねぇと駄目だけど、こっちの長靴下の方だったら、この上のがちょっとずらせれば…だよな!ぜってーこっちだ、靴下の方だ!やっぱお求めがあったら直ぐに対応出来ねーとなぁ皇帝様の女としてはよぉ!

あ、そういやぱんつの方は解決してねぇや…雪蓮に聞くか?いや絶対あいつ俺の事騙しにくる。知ってそうな穏は今日居ねぇし、明命と思春はなんか聞いたら怒りそうな気ィするし…もう履かないんでいいんじゃねえか、どうせ見えねぇし。

 

「うお…なんかすげえエロい感じ」

何も履いてねえ時よりもこのスケスケのせいで、俺の脚がなんか三割増しエロくなったような気がする。

「上もこれ、ブラ外すしかねえよな…」

背中が丸出しだから外さねえとモロ見えだし。つかこれ、胸が半分も隠れねぇぞ!?

雪蓮のあの破廉恥な服みてェだ。

「本当に見えねぇだろうなぁ…」

鏡の前で右向いたり左向いたり前かがみになったりしてみたけど、一応乳首は見えねえことは確認出来た、ひとまずこれでよし。あとは明日を待つばかりだな。

 

 

 

…つーか、ほんとにここんところってちょっとぐらいずらせんのかな…うお意外と伸びる…ヤベェ一刀様、これぜってー展示会の後俺の事、そうじゃなきゃこんな造りにする必要ねーし、うふへへへへ、くっふひひひひひ…あそうだ、あと装身具が入ってたよな。なんだこりゃ兎の耳か?そういや魏に猫の耳つけたちっこい奴がいたな、それと似たようなもんか。…お、意外と俺も似合うじゃねーかよ。可愛くね?マジで可愛くね?

「一刀様、陽(太史慈)ウサギだぴょん!可愛がって下さいぴょんっ♪…ハハハ、なーんてn」

 

 

 

 

 

 

 

 

―――死ねばいいと思った。

部屋の入口で悪魔のような笑顔を浮かべている雪蓮が、結構本気で死ねばいいと思った。

その隣でやっぱりにやにやしている張遼も、明命も正命(蒋欽)も死ねばいいと思った。

雪蓮に腕つかまれて、口を押えながら涙目で肩震わせてる蓮華様も正直どっかいっちゃえって思った。

 

「おめーら……いつから居た?」

「着衣プレイが出来るか確認してたあたりからなのですぴょん」

「合肥の勇者がどっか行ってもーてエロい靴下選んだあたりやでぴょん」

「一刀の手紙の匂いで一人上手始めようとしたあたりよぴょん」

「ち、違うの!私は悪趣味だからやめようって、姉様をつれてこうとしたのよ!?でも姉様が」

「でも蓮華も笑ってたぴょん」

「ぷ、ぷふっ…!や、やめて姉様ったら!陽だって可哀想でしょ、ちょっとぐらい…その」

「浮かれてハミ毛ウサギの舞を舞ったとしても許してあげるべきなのですぴょん?」

「みょ、明命もっ…ぷふふふっ…ふふふっ!」

「自分ら笑ったら可哀想やで?ウチとしてもかつての合肥の好敵手がいい年こいてウサギの真似しよるんは悲しいで?せやけどこれが現実や、もう雪蓮と一騎打ちしたあの太史慈はおらへんのや。毛が二三本はみ出とったって一刀はなんも言わん…な、そっとしたり」

 

「…う、

 

 

 

 

 

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「一刀さま居ますかー?」

「ん、どうしたの夕(魯粛)さん?」

「雪蓮様がまた陽いじめて泣かしましたー」

「…雪蓮、陽が可愛いんだろうけど程々にしてもらわないとねぇ…言っといて?」

「どうせ私が言っても聞かないじゃないですか…で陽、部屋に閉じこもって出て来ないんで一刀様お願いします。陽には扉越しに『今から一刀様があんたの黒い服が白くなるまでぐっちょんぐっちょんのべっとべとに慰めに来てくれるから、来たら鍵と股を開けるのよ』って言ってありますから」

「…なぜそういう…」

「手っ取り早いし確実ですから。さっきから扉の内側にぴったりくっついて『一刀様はまだか、一刀様じゃなきゃ開けないからな』とか無駄に五月蠅いんですよ」


 
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