No.678927

【獣機特警K-9ⅡG】テムナの受難【交流】

古淵工機さん

大阪弁女子VS名古屋弁男子。
こういう方言同士のかけあいというのは一度やってみたかったネタ。

ライ、お前は喫茶マ○ンテンかwww

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2014-04-15 00:29:49 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:698   閲覧ユーザー数:656

ラミナ市内・鉄道高架下の焼き鳥屋にて。

 

「やー…この間ウチ、ディナス行ったねんけどエライ目に遭うたわ…」

「え?テムナ、ディナスまで行ったの?」

「たまの休みの気分転換やねんけどな?」

焼き鳥を食べながら話をしているのはミウとテムナのコンビだ。

話によると、テムナは少し前にレプティス星に行ったとのことらしいが、

そこでひどい目に遭ったらしい。いったいそれはどういうことなのか…?

一週間ほど前。

「さぁ、遠慮せぇせんで上がりゃあよ!」

「じゃ、お言葉に甘えさしてもらいますわー」

今回招かれたのはレプティス軍警察R-9隊の7号、金山雷斗の家だった。

 

「おー!?こらホーランド&ホーランドのロイヤル・パラドクスやないの!どこで買うたん!?」

見たこともない地球製の銃に目を輝かせるテムナに、ライは自慢げに答える。

「ネットで取り寄せたんでよ!やー、でらええ銃だがね!!」

「確かに規格外のデカさやねー…人間やったら手に当たっただけでも即死モンやで…」

と、ただあっけにとられているテムナの前で、ライはさらに銃を取り出して見せる。

「で、こっちがプラズミックL200、初期のレイガンだでね」

「レイガンもなぁ、最近は精度高いモンが出とるけど最初はこんなやったんか」

「ビームが拡散してまうのが多かったけどが、L200はビーム収束装置がついとるで狙いがつけやすいがね」

「ふーん…」

と、散々銃に関する談義を述べていた二人だったが、ふいにテムナの腹が鳴った。

 

「あ…あかん、昼飯食うの忘れてたわ」

「ほんだらオレが飯作ったるで、ちょこっと待っとりゃあよ!」

鼻歌交じりでキッチンへと走っていくライを見てテムナは考えていた。

 

「…何作る気やろね、しかし」

しばらくして料理が出来上がった。

「できたでよ!特製スペシャルメニューの完成だで、ようけ食いやぁよ!!」

出された料理を見てテムナは絶句した。

 

「…なぁライ」

「なんでゃあも?」

「なっ…何やねんコレ…!?」

「何って、パスタだがね」

「なんや上にパスタと混ぜたあかんモンが乗ってんねんけど!?」

「あぁ、オレの特製甘口チョコバナナスパだがや!」

「いやいやいやいやいや、あかんてコレ。スパゲッティにバナナとかアホちゃうの!?」

「いっぺんちょうかされたと思って食うてみやぁせ!ささ!」

恐る恐る、ゲテモノじみたパスタを口に運ぶテムナ。

 

「…どでゃあ?」

「…なんとも言えん…別にマズイわけやないねんけどな?」

「おお!ありがと!まだまだあるでようけ食いやぁせ!!」

「っておい作りすぎやろ!?うわしんど!エラい多くない!?何この量!?」

このあと、テムナには甘口スパゲッティ大盛りという名の地獄が襲い掛かるのであった。

…話は焼き鳥屋に戻る。

「…ちゅうワケでな。当分甘いモンは見たないねん…はぁ…」

「そ、それは…。うん、今回ばかりは同情するよ…」

…がっくりうなだれるテムナの背中に、そっと手を添えるミウ。

 

もし自分があんなゲテモノ料理を振舞われたら、一体どうなってしまうだろう…。

そんなことを思いながら、律儀にもテムナの愚痴に付き合うミウなのであった。


 
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