No.677428

真・インフィニットAGE

カイさん

奇妙な縁?

2014-04-08 22:59:42 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:4003   閲覧ユーザー数:3456

 

授業が終わり、食堂。・・・えっ?飛ぶのが早い?ああ、スミマセンでは、ゴホン!授業が始まり内容の難しさを知った一夏は若干暗そうな顔をしていたが、一刀はそうでもなかった。彼はメンテナンスのライセンスを持っていた為其れほど悩んではなかった。そして食堂

 

 

一夏「アー」

 

マドカ「大丈夫兄さん?」

 

一夏「ああ・・・」

 

一刀「頭から煙り出てるね」

 

箒「まあ無理も無い、しかし、だからと言って甘えは許されないぞ、一夏」

 

一夏「判ってるんだけど」

 

机に頭を伏せったきり頭を上げない一夏に一刀が声をかける

 

 

一刀「まあ、学はおいおい何とかするとして、操縦技術も大事になってくるからなISは、実技で巻き返せば良い」

 

???「あっ!もしかして君達?初の男子生徒って?」

 

一刀「うん?」

 

一夏達のテーブルに、一人の女子生徒が来る。その生徒が二年生だと気がついた一刀は嫌な予感がした

2年女子生徒「ISの事で困ってる?もし良かったら私が教えてあげようか」

 

一刀「・・・」

 

一夏「えっ!本当ですか?」

 

箒「生憎ですがこの二人は私達が教えると決まっているので」

 

マドカ(コク!)

 

2年生女子生徒「でも君達1年生でしょ?自分の事で精一杯なんじゃないの?」

 

箒「私は、篠ノ之 束の妹です」

 

2年生女子生徒「なっ!?・・・で、でも貴方が大丈夫でもそっちの子は」

 

マドカ「私は、織斑千冬の妹です」

 

2年生女子生徒「お、織斑先生の!?」

 

一刀「申し訳有りません。とても嬉しいご提案ですが、今はまだ2年生の先輩に教えて頂けるほどの技術も学も我々にはありません。それにまだクラスの皆とも仲良くなっていないので、今は同期の皆さんとの時間を優先したいので、我々の余りにも情けない理由ではありますが、今回はお断りさせて頂きます。また機会があればその時はお願いできないでしょうか?」(ニコッ!)

 

2年生女子生徒「そ、そうねじゃあ、頑張ってね」

 

一刀「・・・」

 

女子生徒とが帰った後、一刀はコーヒーを飲む

 

 

一刀「そんなに自分のステータスを上げたいのか?」

 

一夏「ステータス?」

 

マドカ「今の2年生。下心が丸見えだな」

 

一夏「下心?何行ってんだ。親切な人だったじゃないか?」

 

一刀「そう見えたのはお前だけだ。何が嬉しくて競争率の高いIS学園で訳も無くそんな事をする必要がある?ただ単に手元に置いて、自分の立場を上げたいだけだろう」

 

一夏「はあ?何言ってるんだ一刀」

 

マドカ「やれやれ、兄さんは警戒心が少ないから困る」

 

一刀「やれやれだ。箒。マドカ。一夏の事は頼んで良いか?俺は自分で何とか出来そうだから」

 

箒「待て一刀。お前、逃げる気じゃないだろうな?」

 

箒が少しキツイ眼で見てきたので、一刀は直ぐに理由を話した

 

 

一刀「違う違う。俺は自分の専用機の方で忙しいから無理なんだって事だよ」

 

箒「専用機?・・・AGEシリーズか!」

 

箒の発言で、食堂の雰囲気が直ぐに変わる

一刀「箒。いきなり大声を出すのはマナーとして如何かと思うけど?」

 

箒「す、すまん・・・」

 

マドカ「まあ、箒の気持ちも判る。AGEシリーズ。例え女でも使えず、その事から使い手を選ぶISと言われていたけど、初めて使った人物から数年立っても起動できる者は誰一人として現れなかった為、廃棄処分が決められていたけど、まだ謎のあったAGEシリーズはIS博物館に展示と言う形で決着が付いた」

 

箒「そのAGEシリーズが、数年の時を得て再び動き出した。しかも動かしたのが男となれば気にならない訳が無い」

 

一夏「だから箒はあんな何度も聞いて来たのか?」

 

箒「まあ、そんな所だ」

 

一刀「はっきり言っておくぞ箒」

 

箒「な、何だ?」

 

一刀「AGEシリーズは、まだ直ってない」

 

箒「な、何だと!?」

 

驚きの余り箒は立ち上がった。いや箒だけじゃなく何人かが驚いて振り向いていた

 

 

箒「ど、どういう事だ!?試験ではAGEシリーズが使われたと言う噂が出てるんだぞ!?」

 

一刀「最後まで聞け、完全には直ってないって話だ」

 

箒「完全には?」

 

マドカ「どういう事だ?」

 

一夏「説明してくれ」

 

一刀「・・・それはなあ」

 

箒「・・・そ、それは?」

 

全員が、一刀の言葉を待った。一刀はコーヒーを一口飲んで置いた

 

 

一刀「今日の授業が全部終わってから話そう」

 

一斉に全員がずっこけた

箒「お、お前、冗談にも限度があるぞ!!」

 

一刀「箒。時計を見ろ時計を」

 

箒「何だと?」

 

一刀「後10分で午後の授業始まるぞ」

 

箒「うっ!・・・仕方ない。だが授業が終わったら必ず話してもらうからな!」

 

一刀「ああ、判った判った。一夏とマドカも聞くか?」

 

一夏「まあ、此処まで聞いたからにはなあ」

 

マドカ「私も少し気になっていたからな、聞かせてくれると有りがたい」

 

一刀「午後の最初の授業は数学だったかな?」

 

箒「所で一刀」

 

一刀「うん?」

 

箒「何でお前コーヒーだけなんだ?」

 

一刀「ああ、俺一日2食しか食べないから」

 

箒「不健康な生活習慣だな。朝・昼・晩。3食食べないと体が持たないぞ」

 

一刀「これでも健康なんだけどね」

 

等と雑談をしながら4人は食堂を後にする。そして授業が終わった後、箒・マドカの二人でアニメ以上に厳しく一夏を道場でしごいていた頃、一刀はISの整備室にいた

 

 

一刀「此処か」

 

ウィーン!

 

一刀「うん?誰かいるのか?」

 

誰かが先にISの調整をしていた。邪魔してはいけないと思った一刀は、静かに開いたスペースに移動して、作業を開始する

数時間後

 

 

一刀「AGE-1ノーマル・タイタス・スパロー・ソーディア。・・・とりあえず、入学前と今の時間合わせても、動かせる様になったのは之だけのようだな。・・・はぁー!仕方ない。今日はもう帰ろう。あれ?ハロ?」

 

ハロ「カズト!お客さん!お客さん!」

 

一刀「えっ?あっ!すいません。五月蝿かったでしょうか?」

 

???「い、いえ・・・」

 

緑色の球体型ロボット。ハロの横に、眼鏡をかけた水色の髪の女子生徒が立っていた

 

 

???「あの、これがAGEシリーズですか?」

 

一刀「ああ、そうです。・・・もしかして、さっきあそこでメンテナンスしてた?」

 

???「あっ、はい」

 

一刀「そうだったんですか、チラッとしか見えませんでしたが、あれって打鉄の発展機ですか?」

 

???「発展機と言うより、後継機って言った方正確です」

 

一刀「へぇー・・・あれ?このままここに置いて行くんですか?」

 

???「その、まだ完成してないんです」

 

一刀「そうなんですか。・・・うん?」

 

何かに気がついた一刀は、ISに近づく

 

 

一刀「ここ、間接部の設備がちゃんと出来てませんね、あっ!こっちはナットが少し緩んでるな」

 

???「・・・」

 

一刀「ねえ、スパナある?」

 

???「えっ?」

 

一刀「このIS直せそうだ」

 

???「ホントですか!?」

 

一刀「ああ、ハロ!もう一仕事するぞ」

 

ハロ「働くぞ!働くぞ!」

 

一刀はハロを呼んでケーブルを繋いで、メンテナンスを始める

30分後

 

 

一刀「ふう、こんなもんか」

 

???「凄い、30分程度で直しちゃうなんて」

 

ハロ「感謝しろよ!感謝しろよ!」

 

一刀「こらハロ、すいません」

 

???「いえ、此方こそありがとう御座います。でも良くこんなに早く出来ましたね」

 

一刀「ああ、ハロは元々メンテナンス用のロボットなので、何処に異常が有るか教えてくれるんですよ」

 

ハロ「カズト!時間!時間!」

 

一刀「えっ?あの、今何時か判ります?」

 

???「えっ?えーと・・・19時ですね」

 

一刀「そうですか、あれ、その時計?」

 

一刀は少女の付けていた時計を見ると、アニメキャラが描かれていた

 

 

???「あっ!こ、これは!?////」

 

一刀「それ、魔女っ子アイドルプリティアイミンの時計だよね?」

 

???「えっ!知ってるんですか?」

 

一刀「まあ少しね、あっ!そうだ。良いもん見せてあげるよ♪」

 

一刀が携帯の画面にある写真を出す。それを見た少女は驚いて目を見開く

 

 

???「こ、これは!?神眼戦隊カイガンジャーの台本!!」

 

一刀「の記念すべき第一話の台本だよ、いやーこれ手に入れるの苦労したぜ」

 

ガシッ!

 

一刀「うん?」

 

突然一刀は少女に手を握られる

???「し、師匠って呼ばせてください!」

 

一刀「・・・はい?」

 

???「お願いします!」

 

一刀「えーと・・・普通に一刀って呼んで欲しいんだけど・・・駄目?」

 

???「う、うん!・・・一刀、一刀」

 

一刀「俺も一つ聞いて良いかな?今更だけど、君の名前は?」

 

???「私の名前は」

簪「更識 簪です」

後に、一年生専用機持ち達の要になる名コンビの誕生であった

 

 
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