ウィンドラントのとある深い森の奥に、シロンという白ケットシーの女の子が住んでいました。
シロンは恥ずかしがり屋でおっとりした性格で人見知りも激しかったので、買出し以外では滅多に街には下りてきませんでした。
毎日茸や木の実を採りながら自然と共にのんびり暮らしていました。
けれどもある日、ウィンドラントを含む3つの国が大陸統一を賭けて戦争を始めてしまいました。
ケットシーの安住の地である北部にも戦火が迫りつつありました。

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しかし森の奥に住むシロンはまだ何も知りませんでした。

※pixivの企画参加絵として描きました。