No.674556

リリカルHS 18話

桐生キラさん

こんにちは!
副題「ミッドチルダでの出会い」はやて視点です!

2014-03-29 16:01:40 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1544   閲覧ユーザー数:1367

 

 

 

 

 

 

はやて「ふんふふーん♪」

 

私は現在、ミッドチルダに仕事に来ている。

といっても、ほとんど事務仕事や。別段でかい事件もない。平和な一日やった

 

シャマル「最近のはやてちゃん、とってもご機嫌ですね」

 

はやて「ん?そぉか?」

 

シャマル「はい。それに、ヘアピンも変えたようですし」

 

はやて「あ、気付いた?これ、この前の誕生日に士希君からもらったもんなんさ」

 

シャマル「へぇ、士希さんも、意外と小洒落たものを贈るんですね」

 

はやて「言っちゃ悪いが、ちょっと似合わんよな」

 

クスクスと笑う私とシャマル。このヘアピンはめっちゃ気に入ってるけどな

 

 

 

 

はやて「あ、なのはちゃーん!そっちも今からお昼?」

 

私はシャマルと一瞬に食堂へやってきた。

そこには先に食べていたシグナム、ヴィータ、リインの他に、なのはちゃんもおった

 

なのは「あ、はやてちゃん…」

 

私は食堂にいたなのはちゃんに声をかける。だが、当の本人はどうも暗い様子やった

 

はやて「なのはちゃん、どないしたん?」

 

ヴィータ「いつものことだよ」

 

呆れた口調でいうヴィータ。いつものってことは…あぁ

 

はやて「今日フェイトちゃん、非番か」

 

シグナム「まぁ、それだけではありませんがな」

 

リイン「今日はエリオとお出かけとの事です」

 

エリオって、フェイトちゃんが保護した子か

 

なのは「はぁ、エリオが羨ましい…」

 

はやて「いやなのはちゃん、子ども相手に嫉妬すんのはどうかと思うで」

 

なのはちゃんの愛情は深いなぁ

 

ヴィータ「ていうか、なのはもフェイトも、部署が違うんだから仕事があったとしても会えないだろ」

 

なのは「あ、そこは割り切ってるよ。そればっかりは仕方ないからね」

 

ほー、意外と偉いななのはちゃん。プライベートと仕事はきっちり分けるタイプか

 

シグナム「では、エリオの件も割り切る事は…」

 

なのは「無理。フェイトちゃんが、私以外の人と仲良くしてるなんて…」

 

ホンマなのはちゃんはどうしようもないな

 

 

 

 

『ミッド市内のカフェにて、強盗事件発生!

座標を送りますので、現場付近の管理局員は急行してください!』

 

私は午後から非番やったので、同じく非番のシャマルとブラブラしようと思っていると、

突然事件の通信が入る。現場から近いし、行ってみるか

 

シャマル「あ、ここですね。ドアが吹き飛ばされています。魔導士の仕業でしょうね」

 

事件のあったカフェに着くと、そこはちょっとした人集りと、吹き飛ばされた入り口があった

 

はやて「みたいやな。増援もすぐ来そうやし。ちゃちゃっと片付けるか」

 

私は人混みをかき分け、店の前にやって来る。そして…

 

はやて「管理局や!強盗犯!無駄な抵抗はやめて、大人しくお縄につけい!

お前らはもうすぐ包囲される!」

 

とりあえず声をかけてみた。中の状況がわからんで、無闇に突入なんて危ない事はできへん

 

シャマル「妙ですね。返事がありません。ていうか…」

 

はやて「お客さんと店員さんがぞろぞろと出て来るぞ」

 

一体どうなってんのや

 

はやて「確かめて来る。シャマル、しっかり警戒しといてや」

 

シャマル「はい。はやてちゃんも、気をつけて」

 

私はシュベルトクロイツを構え、店内に入る。そこには、数人の杖を持った男が気絶していた

 

はやて「あぁん?強盗がのびて……って!え?士希君?それにミゼットお婆ちゃんも!?なんで?」

 

士希「さぁ、なんでだろうな…」

 

店内には三人いた。士希君とレーゲンと、そしてなんとミゼット・クローベル提督がおった。

一体どんな組み合わせやねん

 

はやて「と、とりあえず、状況聞いてもええかな?」

 

私は士希君に事情説明を聞いてみた。

どうやら士希君、たまたま出会ったミゼットお婆ちゃんと仲良くなり、

突然現れた強盗4人を倒してくれたらしい

 

ミゼット「坊やははやてちゃんと友達なんだね」

 

士希「もう大変ですよ。こいつがボケっぱなしなんで、ツッコミが絶えない絶えない」

 

はやて「ちょい待って!あんたそれ、ええ勝負やでな?あんたもボッケボケやでな?」

 

こいつの場合、天然でやるからたち悪いけどな

 

シャマル「あ、はやてちゃん!と、ミゼット提督に士希さん!?」

 

レーゲン「僕もいますよー」

 

シャマル「レーゲン君まで!?一体なにがどうなって…」

 

中に入ってきたシャマルは混乱していた。

そりゃそうやろ。まさかこんなとこにこの三人がおるんやもん。ちょっと異常やわな

 

 

 

 

シャマル「なんというか、世間は狭いといいますか…」

 

私らは士希君らがここに来た理由を聞いた。結論から言えば、本当にただの偶然やった。

士希君は観光で、ミゼットお婆ちゃんもオフやったとのこと

 

はやて「てか士希君、ミッドにも来れたんやな」

 

士希「まぁな。一応免許だって持ってんだぜ」

 

そう言って士希君は免許を見せてくれる。なんで普通に取れんねん

 

ミゼット「ふむ、坊や、あんた、東零士って男を知ってるだろ」

 

ミゼットお婆ちゃんが士希君を凝視しながら言った。

東零士?ん?零士?どこかで聞いたような…

 

士希「東零士?誰だそいつは?」

 

対する士希君は、よくわからないと言った様子…

やったんやけど、私には何と無く士希君が焦ったように見えた

 

ミゼット「ふふ、隠す必要はないさ。さっき坊やがやった技の数々、あれは間違いなく東の物だった。

それに、坊やからはあの男の面影が見えるよ」

 

ミゼットお婆ちゃんは見透かしたかのように言葉を並べた。

私もその話を聞きながら思い出していた。零士は確かに、士希君のお父さんやったはずや

 

士希「……末恐ろしいお婆ちゃんだ。父とはどういった関係で?」

 

ミゼット「あの男と会う時は、彼に依頼する時じゃないかい?」

 

士希「依頼だと?」

 

依頼?なんのやろ。士希君はえらい怖い顔してるけど

 

ミゼット「…かつて私が第97管理外世界に赴いた時、現地の協力者として依頼したのが東零士だよ。

内容は護衛と事後処理。坊やが考えているような事はなかったさ」

 

士希「…そうか。ならいいが…」

 

ミゼット「彼は元気かい?」

 

士希「はい。子宝に恵まれ、今は料理人として生きています」

 

ミゼット「そうかい。彼は生きて、しかも足を洗ったんだね。そりゃよかった。

さて、私はそろそろ行こうかね。坊やも、はやてちゃんも、また会おうね」

 

そう言ってミゼットお婆ちゃんは店を出て行った。士希君は少し疲れた様子やった

 

シャマル「あの、大丈夫ですか?」

 

士希「…あぁ、大丈夫だ。少し疲れたがな」

 

はやて「なぁ、ホンマに士希君のお父さんって何もんなん?

ミゼットお婆ちゃんと知り合いって、かなりの大物やで」

 

士希「…かつて父さんは、魔術師であり、何でも屋をやっていた。

迷い猫の捜索からボディガードまでなんでもござれのな。その縁もあって、顔が広いんだよ」

 

嘘はないと思う。やけど、なんとなく隠している事もあると直感した。

東零士か。少し調べてみよかな。ていうか…

 

はやて「魔術師て何やねん」

 

士希「お前らが言うか?魔法使い」

 

アレかな、魔法使いの劣化版って感じかな?

 

はやて「あれ?なんで士希君は雑賀なん?お母さんの、咲夜さんの旧姓とか?」

 

士希「いや、雑賀は偽名だ」

 

はやて・シャマル「え!?」

 

いま、サラッととんでもないこと言ったぞ

 

士希「まぁ、念のために偽名を使っているだけだ。深い意味はないさ」

 

はやて「いや、それ普通にアウトなんじゃ…」

 

士希「知ってるのはお前らだけだ。なんの問題もあるまい」

 

シャマル「あの、一応私達、管理局員なんですけど…」

 

士希「………さぁレーゲン。ツーリングの続きにでも行くか」

 

レーゲン「あ、はい。次はアイスクリーム屋さんに行きたいです!」

 

士希君とレーゲンはサラーっと店を出て行った。あれ、止めやなアカンよな?

 

はやて「あ、でも店の事後処理もしやなアカンし、どうしよう…」

 

シャマル「また地球で会った時に話すのはどうでしょう?」

 

はやて「そ、そうやな。とりあえず、ここ片付けよか」

 

こうして、ミッドでのちょっとした出会いは幕を閉じた。

だんだん士希君の事を知れてきた気がするけど、まだまだ一癖ありそうやった

 

 

 

 


 
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