残った于吉も必死に抵抗して足掻いていくが襲、夜減児、宝鈴に囲まれてしまった
于吉も諦めかけたその時、愛紗達が遂に
戦闘に参加し始めた!
七節 〜微かな方法〜
愛紗達が丁度参加しようとしていた頃、成都から少し離れた荒野で『ある一人』の影が『闇行』から現れていた…………
??F「………………ふむ」
??F「ようやく着いたな……」
??F「………………どっちに行けばいいのだ?」
??F「………………ふむ、晩禍の気が後から感じる………」
??F「こっちか…………」
愛紗達に更なる危機が訪れようとしているとは誰も気が付かなかった………
場所は戻って成都の鍛錬場
晩禍「…………………『アイツ』はまだ来ないのか?」
宝鈴「みたいですね
まぁあの人、方向音痴ですから……
でもそろそろ着くと言っていましたよ?」
晩禍「全く……………」
宝鈴「まぁ、あの人が着く頃にはもう終わってますよ」
晩禍「だろうな…………」
蓮華「今よ!思春!!!」
蓮華は思春に指示をした
思春「待っていて下さい!!!必ず呼んできますゆえ!!」
思春はそう応えて『闇行』の中へ飛び込んで行った
宝鈴「むっ?一人逃げましたか………
まぁ、直に骨にして………」
宝鈴が『黒玉晶』に気を送り始めようとしたその時
于吉「それを見ているだけとでも?」
ヒュンッ!!
宝鈴「っ!!はっ!」
ガシャンッ!!
于吉が『聖域槍』を投げつけ宝鈴の行動を阻止した
宝鈴はまた念力でねじふせる
宝鈴「邪魔ばかりして………」
于吉「おや?それが普通ですよ……」
宝鈴「やはり貴方はこの手で殺してあげましょう」
于吉「ROUND2といきますか…………」
襲「はっはあぁぁっ!!いくぜ関羽!夏侯惇!!張遼ーーーー!!!!」
愛紗「っ!!来るぞ!!」
春蘭「軍師達は下がっていろ!!」
朱里「は、はひ~~~!!」
軍師達は危険がないよう十分に距離をおいた
霞「でやあぁぁぁっ!!!『隼包囲網』!!」
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
襲「おっ!?何だ何だぁ?」
襲は目を輝かせながら霞の動きに警戒する
霞「くっ!!(アカン!このまま『鷹爪の舞』をしても避けられるのがオチや!)」
襲「分かってんじゃねぇか!張遼!!」
霞「くっ!!普通に心ん中読むなや!!」
襲「そいつは無理な話だ!俺の能力だからな!!
張遼が増えた訳じゃねぇしな!簡単に見破ってやるぜ!!」
愛紗「ふうぅぅぅ…………」
春蘭「でええぇぇぇいっ!!!!!」
フォン!!
襲「夏侯惇が後から攻撃しようとしているのも………」
祭「はぁっ!!」
フォン!!
襲「黄蓋が俺を仕留めようとしているのも………」
愛紗「はああぁぁぁっ!!!『居合・天斬龍撃』!!!」
フォン!!
襲「関羽が一撃いれようとしているのも俺にとっては掌の上だ!!」
シュンッ!!
襲は三方向からの攻撃を『空走』で何事もなく躱していく
愛紗「くっ!!実戦でやるとこの厄介さが身に染みて分かるな!」
祭「『瞬考』…………想像以上に厄介じゃ……」
秋蘭「例え裏をよんでも………」
翠「躱されて反撃されるのがオチだ………」
季衣「どうすればいいんだろう………?」
皆頭を捻らせながら考えるがまともな考えが浮かばない
襲「俺に一撃でも当てられたら大したもんだぜ?栄光を讃えてやるよ!!」
鈴々「む〜!!イライラするのだ!!」
明命「何か方法はないのでしょうか!?」
雪蓮「私に任せなさい!!」
一方こっちも八方塞がりの状態となっていた
猪々子「とりやあぁぁっ!!」
フォン!!
ドカッ!!
夜減児「ガッハッハッハっ!!!そんな攻撃が効くとでも思ったか!!?」
猪々子「くぅぅぅっ!!手がジンジンする!!アタイの攻撃まともに喰らって何ともなっていないなんて………
凹んじゃうぜ……………」
猪々子は膝を地についてorzの状態になっていた
斗詩「文ちゃん〜戦意喪失しないでよ〜」
蒲公英「逆に戦意喪失しない方が無理だって〜」
恋「……………全然、効かない……」
夜減児の金剛石のような硬さの体、『金剛石体』になす術もなく途方に暮れていた
あの天下無双の恋でさえ傷一つ付けられずにいたのだ
華琳「怯ませる事は出来るけど」
流琉「倒れる気配すら感じられません
それどころか自分達の得物が傷んでしまいます」
蒲公英「蒲公英の刃なんか刃こぼれしてるんだよ〜!?」
夜減児「ガッハッハッハっ!!!俺の身体に傷を付けられるのは晩禍と『アイツ』くらいだ!!」
冥琳「『アイツ』…………?」
桂花「誰のことよ?」
夜減児「あぁ!!?えぇ~とな………ん〜と…………
ガッハッハッハっ!!!名前忘れちまったぜ!!」
雛里「あわわわ…………」
七乃「あららら………」
雛里を含めた多数の軍師、武将がこけてしまった
夜減児「まぁどーでもいいや!
今は戦闘を楽しむぜ!!」
夜減児はそう言うと巨体を武器に突っ込んできた
夜減児「ガッハッハッハっ!!!」
しかも大木のような大きな腕を大きく振り回しながらである
ブォンッ!!
ブォンッ!!
ブォンッ!!
蓮華「くっ!!危ない!!」
紫苑「皆離れて!!」
音々音「やりたい放題なのです!!」
白蓮「これじゃ恋と夜減児……どっちが無双か分かったもんじゃないな」
夜減児「ガッハッハッハっ!!!全部すり潰してやる!!」
麗羽「せめてあの身体の硬さをどうにか出来れば…………」
麗羽は苦虫を噛み潰したような苦しい表情を露わにしていた
猪々子「姫………」
七乃「硬い…………硬いの反対は……柔らかい……
っ!!そうです!!この方法がありました!」
七乃はポンと両手を叩いた
美羽「七乃、何か思いついたのかえ!?」
七乃「はい〜♪ひょっとしたらかもしれないですけれど」
金剛石の身体を持つ夜減児、
相手の行動を察知する襲…………
この二人を追い込む術はあるのだろうか?
次回、雪蓮と七乃の策が動き出す!
……終……
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愛紗達が遂に参戦した!
だが襲と夜減児は何事もなく対処していく
終わりの見えない闘いに
あの二人が動き出す!