No.671805

提督!デートしようよ、デート!![鈴谷After]

時雨皆人さん

pixivと同時投稿です、今回は鈴谷の後日談です

2014-03-18 12:39:46 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1674   閲覧ユーザー数:1639

あの告白で恋人になってから1週間経ったある日のこと

 

「ねぇ~提督ぅ~鈴谷マジ退屈なんだけどぉ~デートしないの デ ー ト !!」

「明日は休みだから我慢しろ、というか仕事手伝ってくれないと明日も俺だけ仕事になるぞ?」

「えーそれは絶対ヤダー」

「だったら手伝ってくれよ、明日は楽しむんだろう?」

 

そう、明日は待ちにまった休日恋人同士になってから初めての休日、デートをするために鈴谷をたしなめながら仕事をしていく

 

「絶対に終わらせるんだからね!!そして明日はラブラブしちゃうんだから!!」

「わかったからもう少し声のボリュームを下げてくれ、あと手が止まってるぞ」

「むーさっさと終わらせてやる~」

 

そんなこんながありつつ仕事を片付けていく二人であった

そして仕事をし始めて2時間後・・・

 

「はーやっと終わったよ~ってもうこんな時間か~てーとくご飯食べに行こうよ」

「そうだな~もう書類仕事も終わったし食べに行くか」

「あ、ふっふ~ん、えい」

「ちょっ鈴谷!?お前急に抱きついてくるなって!」

「別にい~じゃん、提督と私の仲なんだしさ~もしかして嫌だった?」

 

泣きそうな目で提督を見る鈴谷を見て提督は困ったように笑い

 

「嫌なわけないだろ?それにまだなれないからびっくりしただけだって」

 

頭を撫でながら鈴谷に話しかける提督

 

「それならいいけどさ・・・結構心配になっちゃうんだよね、私こういう性格だからさ」

「大丈夫だって、もし鈴谷に嫌われても俺はずっとお前のこと好きだからな」

「あーもうどうしてそんな恥ずかしいセリフをさらっといえるのかな~、あーマジ恥ずかしいんですけど!!」

「さて、食べに行くぞ、明日はデートだしな」

「そーだね、しっかり食べてぐっすり寝て明日のデートをちゃんと満喫しないとね」

「それで鈴谷・・・」

「なーにー?」

「この状態でいくのか?」

 

提督は腕に抱きついている鈴谷に苦笑いしながら問いかける

 

「もっちろんこのままに決まってるじゃん?だって私は提督の恋人だしね~」

「そ、そうか、早く食べに行こう、出ないと赤城たちが食べてしまうからな」

「ほんと赤城さんたちよく食べるもんね~私たちの分残ってればいいけど・・・」

 

そんな他愛もない話をしながら提督と鈴谷は執務室を後にして食堂に向かった

そして食べ終わってから明日の予定について話し合いをしていた

 

「それじゃあ明日は10時に鎮守府の入り口な、今度は寝坊するなよ?」

 

提督は前科のある鈴谷に対して注意するように言うと

 

「大丈夫だって~鈴谷は褒められて伸びるタイプなんです(キリッ」

「すごく心配だ・・・」

「ほんとに大丈夫だって、もし起きれないときの最終手段として熊野に起こしてもらうし~」

「ほんとに心配だ・・・」

 

そんなこんながあってデートの前日が終わり、朝を迎えた

 

ヒトマルマルマル今日は天気にも恵まれ絶好のデート日和だ

 

「提督おまたせ、ね?寝坊しなかったでしょ?」

「そうだな、寝坊しなかったことは褒めよう」

「えへへ~それで今日はどうするの?」

「そうだな、ウインドウショッピングでもしながら色んな店を見て行こうかな、鈴谷にはまた服を見繕って欲しいし」

「はいはーい現代っ子にまかせなさーい」

「今日もハイテンションだな、よしそれじゃあいくか」

「うん、あーそうだ、えい」

 

思い出したかのように鈴谷は提督の腕に抱きついた

 

「デートと言えばやっぱりこれだよね~」

「ほとんど毎日腕に抱きついてるだろうに・・・」

「デートと普段じゃ別だからいーの!!」

「さいですか・・・」

「ほら、いこっ、今日は目一杯楽しむんだから!!」

「了解、今日は楽しむぞ~」

 

二人は楽しそうにしながら町へと向かっていった

 

「ねー提督これいいんじゃない?」

「どれどれ、あーもうちょっと地味なのないのか?」

「ん~あ、これとかどう?」

「あぁ、いい感じだなこれ」

 

町について早速服屋に向かった二人は提督の私服を見繕っていた

さすがは鈴谷、伊達に現代っ子ではないようだ

 

「こんなもんかな~」

「ほんと鈴谷はセンスがよくてうらやましいよ・・・」

「そんなことないって~提督だってちゃんと着こなせればこんなにいい男なんだからさ」

「そういってもらえると助かる」

 

二人は服屋から出てウインドウショッピングを始めたようだ

 

「ほんとここはいろんなものがあるよな」

「品揃えもいいよね~流行に乗り遅れなくて済むからほんと助かるよ~」

「ははは、そうか・・・」

「うんそうだよ~あっ・・・」

 

そんな二人の歩いた先のショーウインドウには綺麗な純白のウエディングドレスが飾られていた

 

「綺麗なウエディングドレスだね~」

「そうだな、鈴谷が着たらとても似合うと思う」

「あーもう提督ってばほんと不意打ちすぎるよ~ほんと恥ずかしいって」

「ははは、たまには俺だって気の効いたことくらい言えるさ」

「それが唐突だから私が困ってるのにぃ~」

「そうだな、そうだ鈴谷あの灯台に行こう」

「あの場所だね、うん行こう!!」

 

二人は告白して恋人になった灯台に向かって歩いていった

 

「ほんとここからの景色は絶景だよねぇ~」

「そうだな、ほんとここから見る景色は癒される」

 

灯台の下からみる水平線を見ながら二人は話す

 

「あれからまだ1週間しか経ってないなんて信じられないよ」

「そうだな・・・鈴谷、大事な話がある」

 

真剣な顔で提督は鈴谷を見た

 

「どうしたの?」

「あーえっと、そのなんだ・・・」

「はい、男ならしゃきっとして!!」

 

その言葉に提督は後押しされ決心がついたようだ

ポケットから小さな箱を出してこういった

 

「まだ恋人になって1週間だけどさ、俺はずっとお前といたい、だから」

「うん」

「俺とケッコンカッコカリをしてください!!」

 

そういって提督は小さな箱をあけ指輪を鈴谷に見せた

 

「本当に・・・私なんかでいいの?」

「俺は鈴谷じゃないとダメなんだ、だから・・・ずっと俺のそばにいろ!!」

 

その一言に鈴谷は涙を流し

 

「はいっ、ちゃんと幸せにしてね?私も提督のことを幸せにしてあげるからっ!」

「あぁ!!」

 

二人の影は重なり今ここに永遠の誓いが交わされたのだった


 

 
 
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する