一刀「行くぞ！！桃香！！」

桃香「うん！！ご主人様！！わたし負けない！！」

一刀が忠久を、桃香が靖王伝家を構えると、どこからともなく桜の花弁が舞い落ちる

一刀「もろともに　　あはれとも思へ山桜　　花よりほかに知る人もなし・・・・・」

桃香「高砂の　　尾上の桜咲きにけり　　外山の霞立たずもあらなむ・・・・・」

まるで呪文のように口遊まれる詩に呼応するかのように、桜の花弁は一刀と桃香を中心に渦を巻き始める

ヒュババババババババババババババババババババババ！！！！！！！！

一刀＆桃香「「合体奥義、秘剣桜花乱舞・・・・・」」

忠久と靖王伝家が降りぬかれると、桜の花弁は一斉に五胡に襲い掛かり全身を切り刻んでいった

後には血の海に沈む五胡達、それを慰めるかのように桜の花弁が彼らの遺体を優しく覆い隠していった

一刀「南無阿弥陀仏・・・・・」

桃香「ごめんなさい・・・・・安らかに眠ってね・・・・・」

最後に一刀と桃香は手を合わせ、敵方の五胡達の冥福を祈っていた

愛紗「お見事です♪桃香様♪」

華琳「へぇ～～～～、天然ボケの桃香にしてはなかなか派手で攻撃的な奥義じゃない」

雪蓮「ま、ほとんど一刀のおかげだけどね」

桃香「もぉ～～～～酷いよ華琳さんも雪蓮さんも～～～、わたしだって頑張っているのに～～～～」

雪蓮「ごめんごめん、泣かないで」

華琳「もう、こうゆうところはいつまでたっても子供なんだから、撫でてあげるからこっちに来なさい」

なでなでなでなで

桃香「えへへへ♪//////」

二人に撫でられ桃香はご機嫌になる

愛紗「桃香様！！もうちょっと王としての威厳を！！」

星「まあまあ愛紗よ、三国の王が仲睦ましいことはいいことではないか」

純夏「そうね、これも三国同盟が正常に結ばれている証拠だと取ればいいんじゃないかしら」

愛紗「むむむむぅ～～～～～」

季衣「も～～、愛紗姉ちゃん頭固過ぎだよ～～」

鈴々「ぺたんこに同意なのだ♪」

愛紗「・・・・・わたしは、それほどの固物なのか・・・・・」

一刀「そんなことないよ、愛紗も桃香のことを考えて言っているんだよな」

なでなでなでなで

愛紗「はああぁ～～～～♪わたくしの事を真に理解して下さるのはあなた様だけです♪ご主人様ぁ～～～～♪/////////」

軍神と謳われる愛紗も一刀の前には型無しだった

桃香「ああ～～～～ん、愛紗ちゃんず～～る～～い～～～！！ご主人様！！わたしにもなでなでして～～～！！」

一刀「はいはい」

なでなでなでなで

桃香「えへへへ～～～～♪♪♪//////////」

蓮華「・・・・・やっぱり、一刀が居てこそね♪」

桂花「認めたくないけど、この変態が居なければ三国同盟そのものが無かったんでしょうし・・・・・」

そんな和気藹藹なムードが充満している中で

ドドドドドドドドドドドドド！！！！！

それでも五胡は攻めてくる

桃香「ひぃ～～～ん、もうやだよぉ～～～この人達ぃ～～～・・・・・」

一刀「行くぞ！！愛紗！！」

愛紗「はい！！ご主人様！！」

一刀＆愛紗「「はああああああああああああああああああああああ！！！！」」

忠久の氣が青龍堰月刀に流れ込み龍の装飾に青白い波動が集中していく

一刀「来たれ！！雪原の光刃！！」

愛紗「怒れ！！蒼天の吹雪！！」

やがて龍の装飾に集まった波動は肥大化していき、一刀と愛紗の目の前に青白い龍の顔がその姿を現す

それと同時に一刀と愛紗の周りの地面に霜が広がってきた

一刀＆愛紗「「合体奥義！！！！蒼龍関覇冷艶鋸！！！！」」

ヒュバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！！！！！！！

「ＧＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ・・・・・」

忠久と青龍堰月刀が振り下ろされると、凍てつく冷気の渦がダイヤモンドダストを作り出し五胡兵達を氷り付けにしていった

一刀「よしっ！やったぞ愛紗！」

愛紗「はい♪♪♪ご主人様♪♪♪////////////////」

完全に決まった合体奥義に愛紗は嬉しさ全開だったが

愛紗「うううう・・・・・分かっていてもこの奥義の後は堪えます・・・・・」

空気中の水蒸気が凍るほどの低温度は、吐く息を瞬く間に白く変え、愛紗はあまりの寒さに凍えてしまう

一刀「大丈夫か、愛紗」

ファサ

愛紗「あ・・・・・//////////」

一刀は自らの外套で愛紗を後ろから包み込んだ

愛紗「あ、ありがとうございます、ご主人様、温かいです♪////////////」

一刀「そうか」

ギュウ

愛紗「（ああああ♥♥ご主人様にこうやって抱き締めてもらえるだけで、わたしは、わたしはぁ～～～～♥♥♥♥）/////////////////」

こんなにも幸せなことがあっていいのか、これ以上幸せになってしまったら自分はどうなってしまうのだろうと、愛紗は脳内妄想で悶えていたが

桃香「ご主人様♪わたしも～～～♪」

雪蓮「あたしも入れて頂戴♪」

華琳「寒くしたのはあなた達なんだから責任取りなさい♪」

愛紗「ちょっと！桃香様！雪蓮殿！華琳殿！///////」

一刀「おいおい！」

三国の王達が我先にと一刀の外套に潜り込んだ

桃香「はぁ～～～♥あったかぁ～～～～～い♥//////////」

華琳「ふむ、なかなかに快適じゃない♥////////」

雪蓮「・・・・・ねぇ～～～ん♥か・ず・と～～～♥////////」

ムギュ～～～～～～～～～

一刀「い！！？雪蓮！！？/////////」

愛紗「なあ！！？雪蓮殿！！？//////////」

一刀の背中に回り込んだ雪蓮は、一刀の首に腕を回し自らの双乳を延髄に押し付けた

雪蓮「あたし、一刀に温められたらここが疼いてきちゃったのぉ♥一刀の逞しい（ヒヒ～ン！！）でし・ず・め・て♥///////////」

愛紗「雪蓮殿！！戦場で何をしているのですか！！？（せっかくのわたしだけの至福の時間が～～～！！！）///////////」

蓮華「お姉様！！ズルいです！！/////////」

小蓮「ちょっと、寒いのは愛紗達だけじゃないんですけど～～！」

凪「隊長！！わたしも入ってよろしいですか！！//////////」

蒲公英「蒲公英も～～～～♥」

星「主♥みな平等に愛してもらわなければ困りますぞ♥」

一刀「無理無理無理無理！！これ以上は入らないって！！純夏！！悪いけどみんなを温めてあげてくれ！！」

純夏「え～～～！！あたしの紅蓮槍は暖炉じゃないのよ！！・・・・・それにあたしだって一刀に温めてほしいのに/////////」

一刀「悪かったよ！！今度何か好きなもの買ってあげるから！！」

純夏「本当♪♪なら全員ここに集まれ～～～～♪♪何にしようかな～～～♪♪あれとこれとそれと～～～♪♪ぜ～～～～んぶ♪♪♪」

一刀「・・・・・・・・・・」

紅蓮槍に焔をともしながら恐ろしい事を純夏は口遊んでいた

徐栄「・・・・・それはそうと隊長、以前雲南で今のを使って頂ければもう少し楽ができたと思いますけど・・・・・」

張済「そうですよ、あの時どうして使ってくださらなかったのですか？」

一刀「それは俺も最近気付いたんだが、俺の氣で気圧を・・・・・」

雪蓮「か・ず・とぉ～～～♥♥今すぐここでし・ま・しょ♥♥んぅ～～～～～♥♥/////////」

ムギュウ～～～～～～～～～～

一刀「おい～～～～～！！！//////////」

外套で覆われていることをいいことに、雪蓮はこれでもかといわんばかりに胸を押し付け、羚羊の様な美脚を絡ませ、キスしようとしてくる

桃香「雪蓮さんズルい～～～！！わたしも～～～！！んぅ～～～～～～～♥♥/////////」

一刀「ち、ちょっと雪蓮！桃香！拙いって！//////////」

ここは戦場なのにキスを強請ってくる雪蓮と桃香を一刀はなんとか手で静止する

華琳「わ、わたしを忘れてもらっては困るわよ/////////」

負けじと華琳も体を摺り寄せてきた

桃香「んぅ～～～～♥♥ご主人様ぁ♥♥んぅ～～～～♥♥//////////」

雪蓮「か・ず・とぉ～～～～ん♥♥///////////」

一刀「だ～～～～～～！！！拙い拙い！！！拙いって！！！///////////」

愛紗「～～～～～～～っ！わ、わたくしだって！！んちゅ～～～～～～♥♥♥//////////」

一刀「～～～～～～～～～っ！！？？」

桃香「んぅ～～～～ってあ～～～～～～！！！？」

雪蓮「っ！！？・・・・・あらあら♥///////////」

華琳「愛紗も大分大胆になってきたわね////////」

一刀の手が塞がっている隙を突き、愛紗は一刀に抱き付き唇を重ねてきた

愛紗「ンチュ♥♥チュブ♥♥ごしゅりんさまぁ♥♥レチュ♥♥チュバァ♥♥////////////////」

一刀「んん・・・・・ちゅ・・・・・ちゅちゅ・・・・・ちゅぶ///////////」

そのあまりに情熱的な舌使いは、いやらしい水音を問答無用で辺りに響かせた

純夏「ちょっと愛紗！！！どさくさに紛れて何熱い口付交わしてるのよ！！！//////////」

菖蒲「愛紗さん！！ずるいです！！/////////」

沙和「あ～～～～～！！！愛紗さんずるいの～～～～～！！！//////////」

稟「ああ・・・・・ああああ・・・・・一刀殿と愛紗殿が・・・・・あんな情熱的で淫らな口付をぶーーーーーーー！！！！//////////」

徐栄「・・・・・・・・・・」

張済「・・・・・・・・・・」

忙しそうなので技の説明は戦が終わった後に聞こうと思う二人だった・・・・・説明を受けたところで理解できるはずもないだろうが

華佗「一刀！！！乳繰り合っている場合じゃないぞ！！！」

村長「そうですじゃ！！！西から五胡兵が来ましたぞ！！！」

雪蓮「も～～～～、あたしもこれから一刀とあっつ～～～～い口付をするつもりだったのに」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

華琳「いいところで水を差すお邪魔虫にはお仕置きが必要みたいね」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

桃香「わたしだって、ご主人様とイチャイチャしたかったのに」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

愛紗「ふふふふ♪わたしとご主人様の貴重な時間を潰した罪、万死に値する♪」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ここは戦場なのに勝手にイチャついていた人達が何を言っているのか

しかも一般人の医者と村長が一番の仕事をしている状況そのものが奇妙でならない

一番気の毒なのは五胡なのかもしれないが

徐栄「これはまたすごい数です！！！５万はいます！！！」

今回の五胡は今までとは様子が違う、全員が盾を持ち一糸乱れぬ動きで隊列を組みこちらに歩み寄ってくるのだ

葵「ほう、どうやらこいつらはなかなかの精鋭らしいな」

雫「はい、まるで北郷隊のようです・・・・・」

一刀「・・・・・残念だが、俺の隊の真似事をしているだけじゃ俺達には勝てないぞ・・・・・行くぞ！！鈴々！！」

鈴々「おうなのだ！！お兄ちゃん！！」

一刀＆鈴々「「はああああああああああああああああああああああ！！！！」」

一刀が鞘ごと金剛刀を肩に担ぎ、鈴々も尺八陀虻を肩に担ぐ

一刀＆鈴々「「合体奥義！！！！仁王轟震脚！！！！」」

ズガシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン！！！！！！！

「ＧＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ！！！！！」

振脚によって発生した衝撃波は五胡の兵団を振るわせ陣形を引き裂く

この衝撃波の前に五胡達が装備していた盾は全く意味をなさず、バラバラに砕け散った

鈴々「やったのだ～～～～～♪♪♪鈴々達の合体奥義の勝利なのだ～～～～～♪♪♪」

季衣「へ～～～♪やるじゃないかちびっこ♪」

流琉「凄いです♪鈴々さん♪」

鈴々「へっへ～～～ん♪♪も～～～っと褒めてもいいのだ♪♪」

季衣「でも、僕達の合体奥義の方が凄いもんね～～～♪♪」

鈴々「なにお～～～～！！鈴々の合体奥義の方が凄いのだ～～～～！！」

季衣「僕達だい！！」

鈴々「鈴々なのだ！！」

季衣「僕達だい！！！」

鈴々「鈴々なのだ！！！」

季衣「むむむむ～～～～～～～～！！！」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

鈴々「うむむむ～～～～～～～～！！！」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

流琉「ちょっと季衣！！？鈴々さん！！？」

そんな明らかにどうでもいい理由で、今にも取っ組み合いの喧嘩が始まりそうな雰囲気が拡大していく

春蘭「こら！止さんかお前達！」

愛紗「鈴々！季衣！くだらないことで喧嘩をするな！」

季衣「春蘭様は黙っていてください！！！」

鈴々「愛紗は黙っているのだ！！！」

春蘭「う！！？・・・・・は、はい・・・・・」

愛紗「うぐ！！？・・・・・わ、分かった・・・・・」

いつもと違う季衣と鈴々の迫力に押され、春蘭と愛紗は黙り込んでしまった

流琉「も～～～～！！季衣も鈴々さんも子供過ぎるよ～～～～！！兄様～～～～！！何とかして下さい～～～～！！」

一刀「まったく、しょうがないな」

季衣「兄ちゃん兄ちゃん！！僕達の合体奥義の方が凄いよね！！？」

鈴々「そんなことないのだ！！お兄ちゃんと鈴々の方が凄いのだ！！」

一刀「そういったことは第三者が決めることだ、使っている俺達が決めることじゃない」

季衣「そんな～～～～・・・・・」

鈴々「うううう～～～、納得できないのだ～～～」

一刀「そんな不貞腐れた顔しない、ほら」

ヒョイヒョイ

鈴々「やった～～～～♪♪♪お兄ちゃんに抱っこしてもらったのだ～～～♪♪♪」

季衣「わ～～～い♪♪♪兄ちゃんに抱っこ抱っこ～～～～♪♪♪」

一刀に抱き上げられた途端に期限をよくする辺りは何とも現金だが、実に鈴々と季衣らしい

美羽「鈴々と季衣ばかりズルいのじゃ～～～！！わらわも抱っこしてたも～～～！！」

小蓮「あ～～～～！！美羽ちゃんもズルい～～～！！シャオも抱っこして～～～！！一刀～～～！！」

一刀「分かった分かった」

ヒョイヒョイ

一刀の右腕に鈴々と美羽、左腕に季衣と小蓮が乗る形となる

美羽「うははははは～～～～♪♪♪やはり一刀に抱っこしてもらうのは楽しいのじゃ～～～～♪♪♪」

小蓮「か～～～ずと♪♪♪だ～～～い好き♪♪♪」

流琉「・・・・・・・・・・」（じ～～～～～～～～～～～）

一刀「・・・・・ん？流琉もして欲しいのか？」

流琉「い、いえ！！そんな！！わたしは・・・・・はにゅう～～～～～////////////」

顔に「してしてしてしてしてしてしてして！！！！」と書いてある

一刀「う～～～ん、両手はいっぱいだから・・・・・ほら、流琉」

流琉「え？きゃあ！！？」

流琉を放り投げ、肩で受け止める

流琉「はにゅう～～～～～～～～///////////////////」

季衣「あ～～～～、流琉いいな～～～」

鈴々「流琉！！鈴々と代わるのだ！！」

美羽「わらわもそこがいいのじゃ～～～！！」

小蓮「抱っこもいいけど、肩車も捨てきれないよね～～、シャオと代わって～～～、流琉～～～」

一刀「こらこら、喧嘩しない」

百合「うふふふ♪一刀君って本当にいいお父さんになれそうですね～～～♪」

紫苑「そうね～～～♪璃々がここにいたらきっとあの中に加わっていたわね～～～♪」

悠「流石に璃々をこんな戦場に連れてくるわけにもいかないからな」

時雨「早くこの光景を見たいです・・・・・♥♥♥♥//////////////」

雫「わたしも一刻も早く一刀様の赤ちゃんを・・・・・♥♥♥♥///////////////」

そんな慎ましやかな雰囲気もこの状況下では霞んでしまう

「ＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯ！！！！！！」

百合「も～～～～、せっかく家族水入らずだったのに～～～～」

紫苑「空気を読むことを教えてあげないといけないわね、この蛮族達には」

一刀「ここは・・・・・行くぞ！！翠！！蒲公英！！葵さん！！白蓮！！」

翠「任せとけ！！ご主人様！！」

蒲公英「やっちゃうよ～～～～♪」

葵「涼州魂を見せてやるぜ！！」

白蓮「馬の事ならわたし達に任せろ！！」

この５人が自分達の愛馬に跨り横一列に並ぶ

一刀＆翠＆蒲公英＆葵＆白蓮「「「「「はあああああああああああああああああああ！！！！！！」」」」」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ！！！！！！

５人の気合と共にその後ろに人玉のような不気味な炎が無数に表れる

炎は、その形を徐々に変えていき炎の騎馬の軍団が現れた

一刀「・・・・・突撃！！！！」

葵「閻魔に祈れ！！！！」

翠「吹っ飛びやがれ！！！！」

蒲公英「いっちゃえ～～～～～！！！！」

白蓮「やってやるぞ！！！！」

それぞれがそれぞれの武器を五胡に向け突撃するのを合図に炎の騎馬隊は五胡の軍団に突撃していった

ボガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ！！！！！！！

「「「「「GOGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA！！！！！」」」」」

その騎馬隊の持つ槍は、刺せば傷口が発火し、振るえば敵兵の肉体を灰燼にきす

今まで経験したことのない相手に、さすがの五胡達も動揺を隠せなかった

一刀＆翠＆蒲公英＆葵＆白蓮「「「「「合体奥義！！！！太刀風粉塵靖！！！！」」」」」

葵「よっしゃ～～～～♪♪♪やっ「やったぞ一刀～～～～～～♪♪♪♪」・・・・・」

白蓮「やったやった♪♪♪ようやく派手な演出に参加できた♪♪♪これまで地味な役回りばっかりだったからこんな合体奥義が作れてよかった～～～～～♪♪♪」

一刀「おいおい白蓮！」

気分絶好調の白蓮は一刀に抱き付き、喜びの感情を爆発させる

翠「ったく白蓮のやつ、はしゃぎ過ぎだっつ～～の・・・・・」

葵「・・・・・白蓮～～～～～、俺が最初に一刀に飛び付くつもりだったんだぞ～～～～」

蒲公英「今からでも遅くないじゃん、え～～～～～い♪♪♪」

ムニュウ～～～～～～

一刀「うおっ！！？」

左腕に抱き付いている白蓮に対して、蒲公英は左腕に抱き胸を押し付けた

翠「おいおい蒲公英！！こんなところで何してるんだ！！？///////////」

蒲公英「ねえねえ♪ご主人様ぁ～～～♪」

翠の言葉を無視し、蒲公英はさらに一刀に迫る

蒲公英「蒲公英、最近おっぱいが大きくなってきたんだよ♥/////////」

一刀「いっ！！？」

翠「んなっ！！？」

葵「ほほう♪そうきたか♪」

蒲公英「だ・か・ら♥どれくらい大きくなったか確かめて♥ご主人様♥/////////」

一刀「た、確かめるって！！？/////////」

蒲公英「も～～～～、そんなに言わせたいの～～～♥ご主人様の手で、蒲公英のおっぱい触って～～～♥♥♥/////////」

一刀「おいおい！！拙いって蒲公英！！///////////」

白蓮「～～～～～～っ！・・・・・一刀ぉ♥わたしの胸も触ってくれぇ♥////////////」

一刀「なななな！！？////////////」

一刀の手を取り、自分の胸に導こうとする蒲公英と白蓮

翠「うううう～～～～～～！・・・・・ご主人様！！/////////」

ガバッ！！

一刀「うおっ！！？」

翠「あたしもご主人様の事が好きなんだ、あたしのことも見てくれよ//////////」

一刀の胸板に抱きつき自らの胸を押し付ける翠

一刀「ちょっと翠拙いって！///////////」

翠「嫌だ！！蒲公英と白蓮ばっかり贔屓するなんて！！あたしの胸も触って良いから、あたしも見てくれよ！！/////////////」

一刀の手を取り自らの胸に導こうとする

一刀「ちょちょちょちょ！！拙い拙いって！！///////////」

これを一刀は何とか拒否しようと躍起になる

葵「ほほ～～～～ん♪翠もだいぶ柔らかくなってきたな♪前のお固さが嘘のようだ♪」

紫苑「あらあら、葵も混ざらなくていいの？」

桔梗「そうであるな、本来なら葵が真っ先にお館様にとびかかりそうだが」

葵「おいおい、俺だって一端の大人のつもりだぜ、子供にそんな大人げないことするわけない・・・・・わけないだろ～～～が♪♪♪」

むにゅ～～～～～～～～～ん

一刀「いいっっ！！！？？」

白蓮「ああっ！！？葵さん！！？？」

蒲公英「ちょっ！！？おば様！！！？」

翠「なっ！！？母様！！？」

一刀の背中に回り込みそのまま抱き付く葵

葵「か・ず・とぉ～～～～～♥こんな貧相な三人より俺の胸の方が魅力的だろぉ～～～～♥」

白蓮「ひ、貧相！！？」

翠「おい母様！！聞き捨てならないぞ！！」

蒲公英「蒲公英だっていつかおば様のような体になるんだから！！」

葵「一刀も俺の胸の方が好みだろぉ♥」

ムニュムニュムニュムニュ

体を摺り寄せ耳元で甘い声で囁きながら三国でも確実に上位に入る双乳を背中に押し付ける

一刀「うううう/////////////」

白蓮「うううう～～～～、やっぱりこの辺りは葵さんには負けるか・・・・・」

翠「ちっくしょ～～～～～・・・・・」

蒲公英「おば様相手じゃこの手の駆け引きじゃ部が悪すぎるよ～～～～・・・・・」

葵「へっへ～～～～ん♪♪♪お前らが俺に勝つなんて１０００年早いぜ♪♪♪」

馬の扱いにかけては天下に名を連ねる４人、この４人がたった一人の男を取り合う日が来るとはこの４人ですら想像していなかったであろう

だが

シュババババババババ！！！

「「「がっっ！！！？ぎゃっ！！！？ぐはっ！！！？」」」

今度は突然どこからともなく降り注ぐ矢の雨に三国の兵達は次々と餌食になっていく

愛紗「何！！？？」

小蓮「ええ！！？どこから撃ってきたの！！？」

秋蘭「・・・・・どうやらあそこらしいな」

焔耶「あそこって・・・・・矢が刺さった方向からして間違い無いと思うが、何も居ないぞ秋蘭」

秋蘭の指差した方向には、１０メートル四方の大きな岩山があり、そこには誰も居なかった

蒲公英「何言ってるの！！？あの岩の陰から撃ってきたに決まってるじゃん！！」

焔耶「あ！そうか！」

秋蘭「一刀よ、もう一度行くか！？」

祭「いや、ここはワシが行くべきじゃろう！？」

一刀「いや、秋蘭と祭の奥義は相手を目視しないと意味が無い」

そう、いくらホーミング性能があり全てを貫くと言っても相手をロックオンしていなければどこに飛ばせばいいか分からない

紫苑「ご主人様！！ここはわたくしめに！！」

一刀「紫苑！！？・・・・・そうか、分かった！！・・・・・はあああああああああああああああああああああ」

氣を集中し紫苑の体を氣で包み込み、彼女を金剛刀の腹に乗せる

一刀「どりゃああああああああああああああああああああ！！！」

一刀は懇親の力で金剛刀を振り抜き紫苑を空高く舞い上がらせた

紫苑「ふっ！！！あれね！！！はあああああああああ！！！！！」

空から岩陰に隠れた五胡兵を目視し紫苑は弓を引き絞る

シュバババババババババババババババババババ！！！！

愛弓颶鵬から光の雨が降り注ぎ次々と五胡を脳天から串刺しにしていく

五胡達はまさか真上から攻撃されるとは思わなかったのか、自分達の身に何が起きたのか分からずに絶命していった

バサッ！！

そして、空から落ちてきた紫苑をお姫様だっこでキャッチする

一刀＆紫苑「「合体奥義！！！！五月雨舞！！！！」」

一刀「助かったよ、紫苑」

紫苑「あ、いいえ、ご主人様♪・・・・・んふふふふ～～～～♥♥ご主人様ぁ～～～～♥♥//////////」

ムギュウ

一刀「んぷっ！！？////////////」

祭「んな！！？紫苑！！？」

葵「おい紫苑！！何やってんだ！！？」

いきなり紫苑は一刀の顔を自身の魔の聖域に押し付けた

一刀「ぷはぁ！ちょっ！！拙いって！！紫苑！！むぐっ！/////////」

紫苑「嫌ですわ～～～♥♥あれだけわたくしの体を弄んでおいて、今更何を遠慮することがあるというんですか～～～♥♥//////////////」

一刀「ちょっと！！？紫苑！！？/////」

紫苑「さあ♥♥わたくしの体をご堪能下さい♥♥/////////////」

一刀「むぐぅ～～～～～～～～//////////////」

さらに押し付けその聖域は一刀の顔の形を模っていく

桔梗「まったく、紫苑も親方様のこととなると一気に性格が悪くなるのう・・・・・これ紫苑、それくらいにしておけ」

ヒョイ

紫苑「ああん！！桔梗！！」

紫苑の首根っこを摘み、桔梗は一刀から離した

紫苑「もう何するの桔梗！！？せっかくいい雰囲気だったのに！！」

桔梗「親方様が困っておろう、それにここは戦場ぞ、まだまだ五胡は残っておるのだぞ」

祭「そうだぞ紫苑！！ワシ等を差し置いて何をやっとるんじゃ！！？」

葵「だいたいこんなところでいい雰囲気とやらを出せるその根性が許せん！！」

時雨「旦那様を独り占めするなんて、いくら紫苑様といえども許せません！！」

紫苑「あら？祭や葵や時雨だって隙あればどこでもご主人様に甘える癖に♪」

祭「・・・・・それはまぁ・・・・・確かに・・・・・」

葵「・・・・・まぁ、当たっていることは否定できないが」

時雨「わたくしは、天角にていつでも旦那様に・・・・・♥♥♥♥///////////////」

一刀「おいおい・・・・・」

こんな美女達に迫られることは男冥利に尽きるともいえるが、さすがに一日中と言い出したら文字通り煩悩に殺されかねない

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド！！！！！！

桔梗「おっと、次の団体さんがお出ましじゃのう」

三国の熟女達がくっちゃべっている間でも次の五胡の軍団は迫ってくる

桔梗「そんなに地獄への片道手形が欲しいとは、こいつらも物好きじゃのう♪・・・・・親方様♪こやつらに望み通り手形をくれてやりましょうぞ♪」

一刀「ああ、行くぞ！！桔梗！！」

一刀＆桔梗「「はあああああああああああああああああああああ！！！！」」

事前に装填されていた弾を抜き取り豪天砲を五胡に向ける桔梗

その隣に一刀が立ち、豪天砲に氣を送り込む

一刀＆桔梗「「この一撃に全てを賭ける！！！！」」

すると、豪天砲のリボルバーから光が溢れ出始めると同時に筒先にも光が収束していく

一刀＆桔梗「「合体奥義！！！！必殺の零出挫鋳逗！！！！」」

ズッバ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ン！！！！！！！！！

次の瞬間、豪天砲から巨大なエネルギーの波が発射され五胡も巨人も一瞬で蒸発した

桔梗「はっはっはっはっはっ♪♪♪やりましたなお館様♪♪♪それ～～～～～～～♥♥♥」

ムニュ～～～～～～～ン！！

一刀「うおおおおお～～～～～！！？？/////////////////」

いきなり桔梗は一刀に後ろから襲いかかり、その魔乳の間に顔を埋もれさせた

葵「おい～～～～！！！言った傍からそれか～～～～！！！」

祭「桔梗！！一刀からは平等に寵愛を得るという約束だったであろう！！！」

紫苑「そうよ桔梗！！！」

時雨「旦那様から離れてください！！桔梗様～～～！！」

五人は自ら胸を押し付けるなり、腕を引っ張ったりし、一刀を取り合った

一刀「（これはいつか必ず煩悩に殺されるな・・・・・）」

村長「やはり真の英雄は違いますの～～～～♪♪♪・・・・・って一刀殿！！！奥方様達と乳繰り合うのはよろしいですが、この状況を何とかしてくださいませんと！！！」

そう、これだけの威力の合体奥義を使っているのにも拘らず、まだまだ五胡も巨人も迫ってきていた

焔耶「まったく、女にだけはいつになってもだらしないんだな、お館は・・・・・」

純夏「へ～～～、そんなこと言うんだ～～～」

蒲公英「ね～～～、純夏お姉様～～～」

焔耶「なんだよ、純夏、蒲公英・・・・・」

純夏「なら焔耶は、異性にまったく興味がない、どんなに迫っても何の感情も示さない不感症な一刀がいいんだ～～～」

焔耶「・・・・・それはそれで・・・・・困るけど・・・・・」

蒲公英「でしょ～～～、あれくらいがちょうどいいのよ」

焔耶「・・・・・しかし、あれではせっかくの奥義も宝の持ち腐れだろ」

蒲公英「あっそう、そんなに自分の奥義に自信がないんだ～～～」

焔耶「そんなことはない！！見てろよ純夏、蒲公英！！おまえの奥義なんて問題にならない奥義を見せてやるぞ！！！」

純夏「へ～～～♪楽しみにしてるわよ～～～♪（焔耶ってのせやすいわね♪）」

焔耶「お館！！！いつまで乳繰り合ってるつもりだ！！！わたし達も行くぞ！！！」

一刀「あ、ああ・・・・・行くぞ！！焔耶！！」

焔耶「足引っ張るなよ！！」

一刀「はあああああああああああああああああああああ！！！！」

一刀から氣を受け取った焔耶の鈍砕骨は眩い光を放つ

焔耶「よっしゃ～～～～～、今なら誰にも負ける気がしないぜ・・・・・どりゃ～～～～～～～～～～！！！！！」

弩蛾嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼案！！！！！！！

気合の一声と共に焔耶は地面に鈍砕骨を叩き付ける

ジャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ！！！！！！

すると、その衝撃により地面から無数の剣山が立ち上り、五胡兵達を下から見るも無残に串刺しにしていった

一刀＆焔耶「「合体奥義！！！！龍田岳燦山！！！！」」

焔耶「は～～～っはっはっはっはっは♪♪♪ど～～～だ♪♪これがわたしの合体奥義だ♪♪♪」

蒲公英「・・・・・・・・・・」

純夏「・・・・・・・・・・」

焔耶「っておい！！？なんでそこで黙るんだ！！？」

蒲公英「いや～～～～、だって・・・・・ねぇ」

純夏「ねぇ、凄い事は凄いけど・・・・・」

蒲公英「うん・・・・・地味」

焔耶「地味とか言うな！！それに、この奥義は攻撃だけじゃなく、別の事にも使えるんだぞ！なあお館！」

一刀「ああ、使い方によっては自陣を守る盾にも使えるし、罠を張るのにも持って来いなんだ」

焔耶「そうだ♪♪どうだこの万能性♪♪お前達の奥義ではとても真似できないだろう♪♪」

自信満々に自信の奥義を自慢する焔耶だったが

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド！！！！

まだまだ五胡はいるみたいだ

焔耶「おい～～～～～！！！！これからわたしとお館の合体奥義の説明を熱～～～く語ろうと思っていたのに！！！」

蒲公英「・・・・・ねえねえ純夏お姉様♪焔耶とご主人様って最近仲良いと思わない♪」

純夏「うんうん♪それはわたしも感じているわ♪」

焔耶「お前ら聞こえているぞ！！！//////////」

柊「一様！！わたし達も行きます！！」

雛罌粟「はい！！雛達も連れて行ってください！！」

一刀「よし行くぞ！！柊！！雛罌粟！！」

柊「はい！！一様！！」

雛罌粟「行きます！！ご主人様！！」

一刀＆柊＆雛罌粟「「「はあああああああああああああああああああああああああ！！！！！！」」」

それぞれがそれぞれの武器に氣を注いでいく

やがて、一刀の忠久、柊の千里玄武、雛罌粟の円月白虎がそれぞれの氣を纏い空中を浮遊する

一刀＆柊＆雛罌粟「「「合体奥義、西淵冥北天狼閃！！！！！」」」

氣の遠隔操作にて空中を浮遊する三人の武器が五胡の軍団に襲い掛かっていく

ズバババババババババババババババババババババババババババ！！！！！！

ヒュバババババババババババババババババババババババババババ！！！！！！

シュビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビ！！！！！！

「「「「「GUGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA！！！！」」」」」

氣の遠隔操作による半永久コンボは五胡兵と巨人を切り裂き、貫き、切り刻んでいった

そして、三人の武器は三人の手元に戻ってきた

柊「やりましたね～～～～♪♪♪一様～～～～♪♪♪・・・・・って、あれ？」

雛罌粟「え？ご主人様どこ？」

自分達も一刀といちゃつこうと思えば、たった今目の前にいたはずの一刀が忽然と姿を消していた

星「（行きますぞ♪主♪）」

一刀「（・・・・・なぁ、本当にやらないといけないのか？星・・・・・）」

星「（何を言っているのですか！？当たり前ですぞ！）」

一刀「（・・・・・失うものは何も無い）」

陣に築かれた天幕の中で星に連れ込まれた一刀が、何やら密談をしていた

一刀は星からあるものを受け取り、顔につける

星「では・・・・・いざ！！！」

この掛け声で二人は一斉に天幕から飛び出した

？？？「は～～～～っはっはっはっはっは！！！」

？？？「は～～～～っはっはっはっはっは！！！」

愛紗「な、何奴！！？・・・・・って！？ええ！！？」

鈴々「あ！！？変態仮面なのだ！！久しぶりなのだ～～～♪♪」

日を背にし絶妙なアングルで丘の上に立つ二つの影

？？？「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ！！！」

？？？「我等が現れるところに、悪が栄えることはありえない！！！」

焔耶「おい！！？なんだか一人増えてないか！！？」

そう、そこには見慣れた華蝶仮面ともう一人仮面を付けた男がいた

一号「華蝶仮面一号！！！」

五号「同じく五号！！！」

一号＆五号「「我等、三国連合軍を助太刀する！！！」」

新たな謎（ばればれ）の華蝶仮面の登場に

桃香「きゃ～～～～♪♪♪華蝶仮面様～～～～♪♪♪新しい華蝶仮面様も素敵～～～～♪♪♪」

小蓮「一号の方は興味ないけど・・・・・あっちの華蝶仮面はシャオ好みかも♪///////」

春蘭「むぅ・・・・・新たな仮面からは凄まじい気力を感じるな・・・・・」

と、なぜか正体の分からないアホども

なぜ一刀が５号なのかと言うと・・・・・・・・・・・・・・・もはや何も言うまい

一刀「（やっべ～～～よ、恥ずかしすぎる、早く終わってくれ～～～～！！）////////////」

なんとか華蝶仮面を演じているものの、心の中は羞恥心全開の一刀だった

一刀「（星のやつ、よくあんな仮面をつけて堂々と公衆の面前に出れるよな、恥知らずというか、全身これ胆なりというか・・・・・）」

雫「（一刀様、雫はいついかなる時も、どこまでも一刀様の味方です）」

零「（零は、どんなご主人様でも受け入れて見せます）」

稟「（一刀殿・・・・・なにもあなたまで星の奇行に付き合わなくともよろしいのですよ・・・・・）」

冥琳「（まったく・・・・・星にも困ったものだ・・・・・）」

華蝶仮面の正体を知っている者達は星の天真爛漫さに呆れると同時に、一刀に激しく同情していた

「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA！！！！」

そんなカッコイイ？登場シーンを作り上げるも五胡兵達は全く関心ないように突撃してくる

一号「まったく、人がこれから口上を述べようとしているというのに・・・・・礼儀を知らない蛮族に正義が何たるかを教えてやろう！！」

五号「我等の国を脅かす不届き者共め！！我らが正義をその身に刻め！！」

一号＆五号「「はあああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！」

五号が氣を開放しその氣を一号へと送る

一号「はああああああああああああ！！！我が神槍！！無双なり！！」

五号「はああああああああああああ！！！我が神刀！！無敵なり！！」

一号＆五号「「合体奥義！！！雲龍滅双閃！！！」

シュバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！！

一号の槍と五号の二刀によって繰り出される超神速の突きの嵐

そのあまりの速さに貫かれた五胡達は文字通り痛みを感じぬままにバタバタと倒れていった

一号「は～～～っはっはっはっはっは！！！これに懲りたらもう二度と我らが国土を脅からぬことだな蛮族共よ！！！」

五号「三国の将兵達よ！！残念だが我らが手を貸せるのはここまでだ！！この国の盟主なれば、我らが力なくとも自力でこの国を死守せんとする気概を持て！！」

一号「ではさらばだ！！！三国の将兵達よ！！！は～～～っはっはっはっはっは！！！」

桃香「あ～～～～そんな～～～～！！！華蝶仮面様待って～～～～～！！！」

雪蓮「ちょっと！！！けち臭いこと言わないで手伝いなさいよ！！！」

華琳「言われなくとも百も承知よ、あんた達の助けなんてなくてもこれらいの局面なんてわたし達だけで乗り切ってみせるけどね」

そして、一号五号は一瞬で天幕に滑り込み仮面を外す

星「いや～～～～♪見事に決まりましたな、主～～～～～♪これからは新生華蝶仮面で町の平和を乱す不届きな輩を成敗いたしましょう♪」

一刀「・・・・・二度とやらん//////////」

なんとか、ばれずにその場をやり過ごした二人は天幕から外に出た

徐栄「あ、隊長！星殿！どちらに行かれていたんですか！？先ほどあの華蝶仮面が現れて我々に助太刀してくれましたよ！」

張済「そのおかげもあり、かなりの五胡を」打ち取ることができましたが、まだまだ奴らは沢山いますよ！部隊の指揮をお願いします！」

星「むう、それはまたもったいない事をしたな♪こちらの指揮は任せていただこう♪」

一刀「あ、ああ・・・・・（お前らもいい加減気付けよな）」

徐栄と張済に促され、二人は元の持ち場へと戻っていった

杏奈「ご主人様！南から五胡接近！その数目視にて３万！」

一刀「またかなりの数が来たか・・・・・ん？雲が出てきたか・・・・・」

そう、五胡の真上には積乱雲一歩手前の雲が出来上がっていた

微妙に雨もぱらついているようだ

一刀「これは、あれを使うにはもってこいの状況だな・・・・・行くぞ！！雫！！」

雫「え！？・・・・・は、はい！！一刀様！！」

腰に差した、降御雷を抜き放ち、雫は一刀の隣に立つ

一刀「はぁぁぁぁぁぁぁぁ」

バリバリバリバリ！

氣が一刀の右手に集中され、その掌で氣は電子変換されていく

一刀「はっ！！」

その雷を一刀は五胡の上空に発生している雲に放つ

ゴロゴロゴロゴロ

すると、その雲はみるみる黒くなっていき、その隙間から怪物の唸り声のような声明が響く

一刀「我、雷神の放つ一撃に慈悲は無く・・・・・」

雫「汝を貫く光とならん・・・・・」

一刀が忠久を、雫が降御雷を天に掲げ、交差させる

ピシャーーーーーーーーーーーーーーン！！！！

すると二人の武器に落雷が落ち、その剣が雷を帯びる

一刀＆雫「「合体奥義！！！！雷電双刃破！！！！」」

ピシャーーーーーーーーーーー！！！！ンバリバリバリバリ！！！！ズガァ～～～～～～～～～ン！！！！

戦場に雷が迸り、次々と五胡兵達は感電死していった

雨が降っていたということもありその効果は広範囲に及び、五胡兵達は電気椅子で死刑になった死刑囚のように黒焦げとなっていた

一刀「ふぅ～～～、稲妻のような高圧電流の扱いはかなり難しいけど、何とか上手くいったな」

雫「はい♪わたしも一刀様が氣を分けて下さらなければ、ここまでは決してできません♪」

雪蓮「うわぁ～～～～お♪雫のもこれまた爽快な合体奥義ね♪」

彩「ああ、普段の雫殿からは想像できない奥義だ」

蓮華「・・・・・それにしても、雫も流石ね」

雫「え？何がですか？蓮華さん」

蓮華「だって、軍師にも拘らず雫の剣の腕はわたしも舌を巻くほどだわ」

桃香「うんうん♪わたしも一応剣は持っているけど、雫ちゃんみたいには扱えないもん♪」

雫「や、止めてください！それに軍師兼将というんでしたら零さんや冥琳さんや穏さんや亜莎さんだってそうでしょう！？//////////」

冥琳「いやいや、確かにわたしも軍師兼将ではあるが、純粋に将として戦えば雫の方が一枚上手だな」

穏「そうですね～♪わたしも雫さんと武で戦ったらまず勝てないでしょうし～♪」

雫「そんなことありませんよ！」

朱里「・・・・・でも、なんで雫ちゃんは剣の修業を再開したの？」

雛里「うん、それに水鏡塾の時より剣の腕が上がっているような気がするんだけど・・・・・」

霞「そらそやろ♪なんせ雫は一刀との合体奥義が作りたくて剣の修業を再開したようなもんやろ♪」

雫「ち、違います！わたしはただ、なるべく一刀様の足を引っ張りたくなかったからで！////////」

詠「そうかしら？ならなんでそこまでの腕に上達できるのかしら♪」

零「そうね♪ただ単にご主人様の足を引っ張りたくないだけだったら、軍師として働きながらではそこまでの腕にはならないわけだし♪」

桃香「隠れた所で凄く努力していたんだね♪雫ちゃん♪」

亜莎「わたしも雫さんを見習わないと」

柊「雫さん、尊敬します♪」

雛罌粟「うん、雫さんのそんなところに痺れる憧れる～～♪」

雫「//////////////////」

褒められる事にあまり免疫の無い雫は頭から湯気が出るくらい赤くなっていた

徐栄「皆さん！！今度は五胡の騎馬隊が来ました！！」

張済「物凄い速さです！！すぐにでも本陣に突撃されてしまいます！！」

一刀「っ！行くぞ！！ねね！！」

音々音「やってやるです！！」

亜莎「え！？ねねさん！？」

風「ねねちゃんも合体奥義をお持ちなんですか～？」

音々音「ふふん♪ねねの合体奥義はお主達の足元にも及ばない威力ですぞ♪もちろん恋殿には遥かに及びませんが♪」

氣を織り込みながら音々音にも氣を送り、前線へと向かう一刀と音々音

その足取りは軽やかで、まるで昼の散歩でもしているかのようだ

一刀「よっ！」

音々音「はっ！」

そして、物凄いジャンプ力で二人は空高く舞い上がり

一刀＆音々音「「合体奥義！！！！フライングムーンサルトスカイ天Ｑキッーーーーーーーーーーーーク！！！！」」

ズドンッッッッッッッッッ！！！！！！！！！

そこからダブルライダーキックを繰り出すと数十メートルの巨大な足跡が付けられ、幾人もの五胡の騎馬隊がぺしゃんこになっていた

この奥義は、発動範囲は狭い方だが、大した時間もかけずに僅かな氣の運用だけで発動することが出来るのである

このような突然の事態に即座に対応できるところが最大の売りと言えるだろう

音々音「ふははははははは♪♪ねね達の領域に踏み込もうなど片腹痛いのです♪♪」

風「・・・・・地味ですね～」

彩「地味ですな・・・・・」

純夏「地味ね・・・・・」

音々音「なんですと～～～～！！？・・・・・確かに華やかさでは皆さんに劣るかもしれませんが、威力は本物ですし、あと一刀の負担を極限まで減らした奥義なのですぞ～～～～！！！」

桃香「え！？そうなの！？」

一刀「ああ、ねねが俺の負担を肩代わりしてくれてる分があるから、俺も氣を無駄に使わなくて助かってるよ」

雪蓮「へ～～、音々音も一刀のことは考えているのね♪」

柊「てっきり、恋さん以外の人はどうでもいいんじゃないかと思っていましたよ♪」

風「ねねさんのことですから、お兄さんのことは全く考えていないと思っていましたから、風は軽く感動していますよ～」

音々音「ね、ねねだって恋殿の事ばかり考えているわけではありませんぞ・・・・・ねねだって、一刀の体のことは心配ですし・・・・・」

恋「ねね・・・・・良い子♪」

一刀「ありがとうな、ねね」

なでなでなでなでなでなでなでなで

音々音「恋殿～～、一刀まで、皆が見ているでありますぞ～～～////////////」

人前でこういったことをされるのは、いささか羞恥心が湧いてくるが、大好きな恋と恋以外に唯一認めている一刀の頭撫でコンボをくらっては、いつも気丈な音々音も顔を赤くしてそれを受け入れる他無かった

愛紗「ご主人様！！また蛮族共の増援が来ました！！」

穏「また大層な数ですね～、数えるのが馬鹿馬鹿しくなってきますよ～・・・・・」

霞「一刀～～～～♪♪そろそろウチの出番か～～～♪♪」

一刀「そうだな、温存していた分暴れていいぞ」

霞「よっしゃっ！！行っくで～～～～！！」

一刀＆霞「「はあああああああああああああああああああああ！！！！」」

忠久の氣が飛龍堰月刀に流れ込み龍の装飾に赤い波動が集中していく

やがて龍の装飾に集まった波動は肥大化していき、一刀と霞の目の前に赤い龍の顔がその姿を現す

ここまでは愛紗の奥義と殆んど同じだが、ここからが違った

竜の口が開きその口内に白い炎が現れる

一刀＆霞「「合体奥義！！！！飛龍聖天！！！！」」

ボアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！！！！！！

龍の口から放たれる超巨大火炎放射、そのあまりの高温に炎の色は白色に変わる

霞「うおっしゃーーーーーーーーーーーーー♪♪♪燃えさらせーーーーーーーーーーーー♪♪♪」

ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！！！！！

「ＧＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ！！！！！！」

霞「よっしゃ～～～～♪♪♪決まったで～～～～♪♪♪ウチと一刀の合体奥義～～～～♪♪♪」

愛紗「わたしの奥義とは正反対だな」

霞「そらそやろ、初めはウチも愛紗と同じ技の方がいいな～って思っとったんやけど、やっぱり技の種類かると面白ろないやん♪」

自分の初のお披露目に有頂天になる霞だったが

純夏「ちょっと一刀！！霞！！」

霞「あ？なんや～～、純夏」

純夏「なんやじゃないわよ！！なによ今の！！？あたしの合体奥義と完全にかぶってるじゃない！！」

一刀「そんなことはないぞ、確かに炎を使っているところだけを見ればそう見えるかもしれないけど・・・・・」

霞「せや、ウチの奥義は純夏ほど広い範囲は攻撃できへん」

一刀「その代り、炎の温度差が純夏の奥義とは比べ物にならなくて、攻撃範囲に入った対象物は骨も残らないんだ」

霞「なんせ火の色があないな異常な色になってまうもんな？」

純夏「だったらそれをあたしの奥義でもやってくれればいいじゃない」

霞「ふざけんなや純夏！！！」

純夏「え？」

いきなり怒声を上げる霞に純夏も

一刀「純夏・・・・・純夏の奥義であれほどの炎を出そうと思ったら、回天丹田並みの氣力がいるんだぞ」

霞「せや！！一刀の寿命削るらせる気か！！？

純夏「・・・・・そうだったの、それはすまなかったわね・・・・・」

霞「あいや、分かってくれればええねん・・・・・ウチも怒鳴って悪かったわ・・・・・」

雛罌粟「報告です！！東から巨人多数出現！！」

一刀「数は！！？」

雛罌粟「ざっと、１００体はいますよ！！」

季衣「え～～～～～～～～～！！！？」

猪々子「ちょっ！！？まじかよ！！！？」

零「あの巨体を維持するのにはかなりの栄養がいるはずなのに、どこにそれだけの糧食があるのよ！！？」

一刀「一体ずつ相手にしていたんじゃ全滅するだけだな・・・・・行くぞ！！菖蒲！！」

菖蒲「え！？・・・・・は、はい！！一刀様！！」

一刀＆菖蒲「「はああああああああああああああああああああ！！！！」」

一刀の氣が菖蒲に送られると、菖蒲の背後に青い背後霊のような存在が現れる

その存在はドンドン巨大化していき、その手には菖蒲と同じ二対の大斧、鬼斬が握られていた

菖蒲「はああああああああああああああああああああ！！！！！」

ズシャアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！バシュウウウウウウウウウウウウウウ！！！！

菖蒲が自らの鬼斬を振るうと、それに呼応して青い巨人も大斧を振るう

巨人達は成す術無くその大斧の餌食となっていった

一刀＆菖蒲「「合体奥義！！！！双刀金龍鎧！！！！」」

雪蓮「うっわ～～～～、菖蒲の奥義もかなり強力ね～～、あのどデカい巨人が鱠切り状態よ」

みい「にゃ～～～！！怖かったにゃ～～～！！五胡の巨人も涙目だったにゃ～～～！！」

星「ああ、普段の菖蒲からは想像もできない奥義だった♪」

菖蒲「わたくしは、そんな奥義でも構いません、一刀様のお役に立てるなら、それで・・・・・」

春蘭「むぅ、見上げた忠臣ぶりだ♪」

柊「菖蒲さんは、将の鑑です♪」

思春「わたしも、菖蒲の心構えは見習わねばいかんな」

菖蒲「//////////////////」

亜莎「一刀様！！また五胡の大群が迫ってきます！！」

一刀「くっそ、いつになったら終わるんだ！！・・・・・くっ！」

流石に疲れてきたのか、一刀は眉間を押さえ貧血を起こしたかのようにふらついた

恋「あ、ご主人様、大丈夫？」

ふらついた一刀を素早く恋が支えた

嵐「一刀よ、もう休んでろ！」

零「はい、ここから先はわたし達だけでなんとかします！」

一刀「・・・・・そうはいかない、ここで俺が抜けて五胡の大軍団が来たら詰んでしまう」

零「かといってご主人様が倒れられては元も子もありません！」

嵐「そうだ！お前は休んでいろ！」

一刀「だから言っているだろう、そうもいかないって」

恋「・・・・・ご主人様、恋も手伝う」

一刀「・・・・・恋」

みい「そうにゃ、おにいばっかり働きすぎにゃ、みい達もやるにゃ、みんな～～～～！！！おにいを助けるにゃ～～～～～～！！！」

ミケ＆トラ＆シャム「「「にゃ～～～～～～～～～～～～～～♪♪♪」」」

一刀「・・・・・ありがとう、みんな・・・・・行くぞ！！恋！！みい！！ミケ！！トラ！！シャム！！」

恋「（コク）・・・・・行く・・・・・ご主人様」

みい「行くにゃ～～～～～♪おにい～～～～♪」

ミケ「あにしゃま～～～♪一緒に行く～～～～♪」

トラ「にぃにぃと合体～～～～～♪」

シャム「にゃ～～～～・・・・・」

一刀＆恋＆みい「「すぅ～～～～～～～・・・・・ピピィ～～～～～～～～～！！！！」」

三人が同時に指笛を吹くと

ドドドドドドドドドド・・・・・

東の地平線から土ぼこりが立ち上り地響きが近づいてくる

子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥

干支に代表される動物達はもちろん、恋のセキト、音々音の張々、小蓮の周々や善々も駆けつける

中にはこんなのもいる

ミジンコ・土の子・カモノハシ・オオサンショウ・ヤンバルクイナ

豚・蛸・蚤・虱・大王イカ

かつて一刀が助けた龍、ヴリトラ

まるで地球上の全ての動物達が一刀と恋とみい達の味方であるかのような勢揃いっぷり

愛紗「な、なんだ！！？何が起こっているんだ！！？」

秋蘭「こやつらは、さっきの指笛で呼ばれたのか！？」

明命「はうあ～～～♪♪見たことも無い動物さん達がいっぱいです～～～♪♪//////////」

一刀「みんな！！行くぞ！！」

恋「みんな・・・・・一緒♪」

みい「にゃ～～～～♪突撃だにゃ～～～～～～♪」

ミケ＆トラ＆シャム「「「にゃにゃにゃ～～～～～～～～～～～～～♪♪♪」」」

一刀と恋は自分の愛馬に、みい、ミケ、トラ、シャムは巨大な南蛮象に乗って動物達と共に五胡に突撃していった

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド°！！！！！！！！！！

そして、動物達が過ぎ去った後には体中に何かしらの足跡を付けられ大地に寝そべっている五胡と巨人達が居た

一刀＆恋&みい&ミケ&トラ&シャム「「「「「「合体奥義！！！！涼風仙丈陣」」」」」」

一刀「みんな！！ありがとうな！！」

恋「ん・・・・・ありがと♪」

みい「またにゃ～～～～～♪」

ニャ～～ニャ～～ニャ～～♪♪♪ワンワンワン♪♪♪ガ～～ガ～～ガ～～♪♪♪パオ～～～～♪♪♪

ピイピイピイ♪♪♪メェ～～～～♪♪♪ヒヒ～～～～ン♪♪♪ブヒブヒブヒ♪♪♪ガァ～～～～♪♪♪

ガオ～～～♪♪♪カーカーカー♪♪♪チュンチュンチュン♪♪♪アウッアウッアウッ♪♪♪

ピョンピョンピョン♪♪♪モジョモジョモジョ♪♪♪ウネウネウネ♪♪♪ギャアアアアアアア♪♪♪

一刀と恋とみい達が御礼の言葉を告げると『いつでも呼んでね～～～♪♪♪』と言っているかのような喜びの鳴き声をあげて動物達は解散していった

みい「にゃ～～～～♪♪♪やったにゃ～～～～～♪♪♪おにい～～～～～♪♪♪」

ミケ「あにしゃま～～～～～♪♪♪」

トラ「にぃにぃ～～～～～♪♪♪」

シャム「にいしゃま～～～～～♪♪♪」

一刀「おっとっと、みい達は甘えん坊だな」

動物達が去って行ったと同時に南蛮のネコ人達は一刀の体をよじ登り頬擦りをしてくる

愛紗「はぁ～～～～♪なんて愛らしいんだぁ～～～～♪///////////」

明命「はうあぁ～～～～♪一刀様に甘えているみいさん達も可愛いですぅ～～～～♪/////////」

恋「・・・・・・・・・・」（じ～～～～～～～～～～～）

一刀「・・・・・ど、どうしたんだ？恋」

恋「・・・・・ん、恋も」

一刀「あ、ああ・・・・・恋もなでなでしてあげるよ」

恋「・・・・・（フルフル）」

一刀「？・・・・・なんだ？ならどうして欲しいんだ？」

恋「・・・・・だっこ」

一刀「え？」

葵「ああ、姫君抱きってやつか♪」

一刀「ええ！！？」

いわゆるお姫様だっこを御待望ということである

明命「はうあ♪わたくしも恋さんが姫君抱きされているところを見たいです♪」

一刀「い、いや！？だってここは戦場で・・・・・」

恋「・・・・・・・・・・」（じ～～～～～～～～～～～～）

一刀「・・・・・・・・・・」

その強請るような上目遣い＆涙目には、いままで数多くの修羅場を潜ってきた一刀も逆らえなかった

恋「・・・・・前にしてくれたけど・・・・・恋、寝てたから分からない」

一刀「・・・・・わ、分かったよ」

ヒョイ

ご要望に応え一刀は恋を抱き抱えた

恋の体は思いの外軽く、子猫のように一刀の腕の中に納まった

恋「♥♥♥～～～～～～～//////////////////」

一刀の腕の中で頬を赤く染め鼻歌を歌いながら足をばたつかせる恋

その幸せそうな姿は、とても天下無双、万夫不当と謳われる飛将軍とは思えない

みい「にゃ～～～～♪恋、気持良さそうだにゃ～～～～♪おにい～～～～♪みいもするにゃ～～～～♪」

負けじとみい達も一刀にお姫様だっこを強請った

愛紗「はぁ～～～～～♪恋もみい達もなんて愛らしいんだぁ～～～～♪/////////////」

明命「はうあう～～～～♪可愛過ぎます～～～～♪////////////」

思春「・・・・・おい、のほほんとしている暇があるのか？お前達」

桂花「そうよ！！戦場でなに家族水入らずに浸ってるのよ！！脳味噌腐ってるんじゃない！！？この全身精液男！！！」

一刀「あ、ああ！！恋、みんな、今回はここまでにしような、な」

みい「にゃ～～～～～・・・・・みいもおにいにもっと甘えたいにゃ～～～～～・・・・・」

一刀「これが終わったらたくさん遊んであげるから」

みい「にゃ～～～～～♪♪みんな気合入れるにゃ～～～～～♪♪♪」

ミケ「にゃ～～～～～♪♪」

トラ「行くにゃ～～～～～～♪♪」

シャム「お～～～～～～・・・・・」

恋「ん・・・・・恋も頑張る♪」

早くこの戦いを終わらせて、一刀との時間を作りたい

そんな気持ち一心な恋達は今の合体奥義で捉えきれなかった五胡の一掃に向かった

そんな中で

桂花「も～～～～！！ちょっと北郷！！何とかしなさいよ！！」

一刀「どうした、桂花」

桂花「どうしたじゃないわよ！！敵のあの盾の部隊が邪魔なのよ！！」

またもや北郷隊のような盾の部隊が姿を現す

その部隊はこちらの矢を悉く防ぎ一糸乱れぬ陣形を維持したまま近づいてくる

一刀「またあいつらか・・・・・ここは・・・・・行くぞ！！嵐！！」

嵐「おう！！一刀よ！！」

一刀＆嵐「「はあああああああああああああああああああああ！！！！」」

気合を込めた一刀の氣が嵐と金剛爆斧に注がれる

一方一刀は、金剛刀を抜き全身に氣を纏っていた

一刀「はあああああああああああああああああああ！！！！」

嵐「でりゃあああああああああああああああああああ！！！！」

弩訝嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼庵！！！！ガラガラガラガラガラガラガラガラ！！！！

金剛刀と金剛爆斧が大地に叩きつけられ凄まじい轟音が轟く

「「「「ＧＯＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ！！！！！」」」」」

二つの金剛によって生み出された衝撃は、巨大な地割れを発生させ、五胡やあの巨人でさえも飲み込んでいった

この地割れは五胡の陣形を引き裂き、綺麗な鶴翼の陣は見るも無残な阿鼻叫喚の絵へと変わっていった

一刀＆嵐「「合体奥義！！！！双連金剛爆砕壇！！！！」」

桂花「・・・・・・・・・・」（ポカ～～～～～～～～ン）

一刀「・・・・・ん？どうした桂花？鳩が豆鉄砲くらった顔だぞ」

桂花「・・・・・あんたと一緒に戦ってると、軍略や戦略が意味を成さなく思えてくるわ」

嵐「はっはっはっはっはっはっは～～～～～～♪♪♪恐れ入ったか五胡共♪♪♪これに懲りたら二度とこの国には寄り付か・・・・・」

「OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO！！！！！！！！」

嵐「うおおおおおおおおおおおおおい！！！！これでも怖じ気ないだと！！！！？？」

味方が地割れに飲み込まれていく悲惨な状況の中でも五胡兵達は突撃してくる

雪蓮「も～～～、なにやってるのよ嵐、そこどきなさい、あたしに任せて」

嵐「いや、しかし見てみろ雪蓮！！味方が悲惨な目に合っているのに、あいつら意に介すそぶりも見せないぞ！！」

雪蓮「確かに冷酷この上ない奥義だけど、華やかさが足りないから意に介さないんじゃないかしら」

嵐「それはどういうことだ！！？」

雪蓮「これはもう一押しといったところかしら♪・・・・・一刀♪行くわよ♪」

一刀「ああ、雪蓮」

雪蓮「あたしと一刀の最強奥義をその目に焼き付けなさい♪♪」

一刀は忠久を鞘に納め鞘を右腰に装備する

一刀＆雪蓮「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」」

一刀の氣と雪蓮の闘気が混ざり合い、二人の鞘に光が篭もり雷が迸る

種芹！！！！

いつのまにか二人の剣は鞘から抜き放たれていた

キン！！！

そして、一刀と雪蓮が互の武器を鞘に収め耳触りの良い鍔鳴りの音が響く

ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ！！！！！！！

それに一瞬遅れて五胡兵達の首が飛び、血が噴出する

一刀＆雪蓮「「合体奥義・・・・・居合・・・・・村雨」」

雪蓮「あは♪決まったわね♪」

一刀「ああ、流石雪蓮、息ぴったりだ」

雪蓮「当たり前じゃない♪あたしと一刀の合体奥義なのよ♪」

「UOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO！！！！！」

しかし、これでもまだまだ五胡兵は残っていた

雪蓮「も～～～まだいるの～～～？いくら戦好きのあたしでも、400年も続く大乱なんて望んでないんですけど～～～」

嵐「ほれみろいった通りじゃないか！！！」

柊「・・・・・ん？なんだか五胡達の動きがへんじゃありませんか？」

亜莎「・・・・・そうですね・・・・・」

今まで力押しで本陣を強襲しようとしていた五胡達だったが、流石にこのままでは拙いと判断したのか部隊を散開させてきた

杏奈「あ・・・・・拙いですね」

桂花「ええ、やつらわたし達を囲むつもりね」

穏「このまま防御に徹していたらじり貧ですね～」

愛紗「では、我々もそれぞれやつらの迎撃に出よう」

小蓮「よ～～～し♪シャオの親衛隊の出番だよ～～～♪」

沙和「このクソウジ虫ども～～！！あの仮面をかぶったクソ蝗共よりもお前達クソウジ虫の方が上だという事を証明しろなの～～～！！」

三国兵「サーーイエッサーーー！！！！」

それぞれの将達が散開した五胡の迎撃に出る中

穏「・・・・・拙いですね～・・・・・」

稟「はい・・・・・そろそろ兵士達は体力の限界です・・・・・」

ここ漢嘉まで休み無しで移動してきた上に、数少ない人数で五胡を食い止めてきた三国の兵士達の動きはここにきて急激に鈍くなってきた

一刀「ここは・・・・・行くぞ！！月！！聖！！」

月「あ、はい、ご主人様、へぅ～～～～～～～////////////」

聖「分かったわ！一刀！」

詠「え！？ちょっ！！？・・・・・まさか月まで！！？」

月「あ・・・・・うん、ごめんね詠ちゃん////////」

翠「な！？聖様！？」

聖「うん、行ってくるわ」

月と聖は地面に膝を付き、祈る様に手を合わせ目を閉じる

一刀「はぁ～～～～～～～～～～～」

全身の氣を少しずつ高め、月と聖に注ぎ込んでいく

三人は淡い光に包まれそれと同時に、宙に浮きあがっていく

月「月みれば　ちぢにものこそ　悲しけれ　わが身一つの　秋にはあらねど・・・・・」

聖「今来むと　言ひしばかりに　長月の　有明の月を　待ち出でつるかな・・・・・」

二人が心に染みいる様な悲しい響きのある詩を詩うと、それに呼応するように月から人々を癒すような優しく不思議な月明かりが照らしだす

一刀＆月＆聖「「「合体奥義・・・・・菊月光魁」」」

次の瞬間、その月明かりはみるみる広がっていき三国の兵士達全員を包み込む

「「「おお・・・・・おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」

この奥義の特性は傷を癒す紗医任倶五度米道とは違い、体力のみを回復するものである

春蘭「おお、これは・・・・・」

思春「体が、軽くなる・・・・・」

当然その効果は疲れていた将達にも及んでいく

「「「うおおおおおおおおおおお！！！！御遣い様と董卓様と劉協様の為に～～～～～～～～！！！！」」」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド！！！！！！！！！！

一刀「おいおい・・・・・」

月「へう～～～～～～///////////」

聖「うううう////////////」

兵士達の体力はみるみる回復していき元気ハツラツとなり、努涛の勢いで五胡を迎撃していく

最後の台詞がなんとも一刀と月と聖にとっては恥ずかしい

そして、月明かりは収まっていき、三人はゆっくりと地面に降り立った

詠「月ぇ～～～～～～～・・・・・月までぇ～～～・・・・・」

月「へうぅ～～～～～、本当にごめんね～～、詠ちゃ～～～～～ん」

涙目になりながら泣きついてくる詠を月は優しく抱きしめてあげた

葵「なるほど、聖様が一刀と月と共に姿を暗ます事が度々ありましたが、この為だったのですね」

聖「あ・・・・・ええ、わたしも一刀との奥義が欲しくて、仕事の合間を縫って練習していたの////////」

桃香「ご主人様、凄く幻想的だったよ//////////」

時雨「素敵でした、旦那様////////」

一刀「ありがと・・・・・けど、まだ五胡はいくらでもいるぞ！！気合を入れろ！！！」

「「「「「おう！！！！！」」」」」

そして、体力が回復した兵士達と共に各将達も五胡を迎撃していく

愛紗「凄い、体が羽のように軽い♪」

翠「ああ、さっきまでの疲れが嘘みたいだ♪」

顔には出さなかったが、流石に将軍達も連日に渡る戦と強行軍によって疲れが溜まっていたようだ

体力が回復した三国連合軍は次々と五胡兵を迎撃していく

悠「あ～～～～～！！遅い！！遅いぜてめ～～～～ら！！！」

シュババババババババババ！！！

そんな戦場の片隅では悠が自慢の俊足で五胡を蹴散らしていた

悠率いる張郃隊は少し離れた所で五胡を相手にしている

そう、悠はそのあまりに速い俊足のために敵だけでなく味方も巻き添いにしてしまうのである

そのため、張郃隊は将との連携が取れず常に置いてきぼりにされてしまうのが悩みの種なのだ

残念将軍ここにありである

しかし、それでもなぜ悠が自分の部隊を持っていられるのかと言うと、それは悠特有の姉御肌の影響といえる

悠「足りない！！足りないぞ！！お前らに足りないもの、それは！！」

敵を鉤爪風月で蹴散らしながら、ある名言を超絶早口で口走る

悠「情熱・思想・理念・頭脳・気品・優雅さ・勤勉さそして何よりも～～～！！！」

次々と五胡兵を切り刻んでいき人々の記憶に刻まれる一言

悠「速さが足りない！！！」

をビシッと決めポーズを決め完璧に言い切る

そう、このように戦場を楽しむかのような悠独特の荒唐無稽かつ天真爛漫かつ破天荒さに憧れる兵士も多いのである

そのため悠は、隊内では姉貴と呼ばれているのである

一刀「おいおい、戦場でも何やってるんだ悠のやつ・・・・・」

斗詩「あまり気にしないであげてください、ご主人様・・・・・」

麗羽「悠さんのあれは、第二の病気みたいなものですから・・・・・」

猪々子「女にセクハラすることに次ぐ悠姉の悪癖だからな・・・・・」

桂花「猪々子も人のことは言えないでしょ？」

猪々子「あたいは斗詩以外の胸は眼中にないからな♪」

斗詩「も～～～文ちゃん！！何言ってるの～～～！！///////」

悠の悪癖を知っている元袁紹陣営達がそれぞれ愚痴を零していると

張済「報告！！再び五胡の兵団が襲来！！その数４万！！」

悠「おぉ～～～～～い♪一刀ぉ～～～～♪そろそろいいんじゃないかぁ～～～♪」

一刀「・・・・・分かったよ」

戦場の片隅から一瞬で戻ってきた悠のその強請る様な表情と瞳に一刀は若干呆れながらも集中していく

一刀「それじゃあ・・・・・行くぞ！！悠！！」

悠「押して行くぜ！！」

一刀「はああああああああああああああああああああ」

一刀から氣を受け取り全身に山吹色の光を纏いクラウチングスタートの体勢を取る悠

悠「よっしゃ～～～～～♪・・・・・行くぜっ！！！」

バシュン！！！

そして次の瞬間、誰もが悠を見失った

ズガガガガガガガガガガガガガガガガ～～～～～～～～～～～～～ン！！！！！！

「ＧＯＨＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ！！！！？？」

さらに次の瞬間、眼前の五胡達が吹っ飛ぶ

そう、悠は消えたのではなく人間の肉眼ではもはや捉えきることは不可能なスピードで五胡に突撃したのである

もともと氣の使い手でもないのに純粋な足の速さでは確実に三国一を誇る悠、そこに一刀の氣を全身に纏い空気抵抗をほぼゼロにし、身体能力が強化されればもう誰も追いつけないことは想像に難くない

物質が音速を超えるスピードで移動した時に発生する衝撃波、ソニックブーム

これにより、悠が疾走する直線状から左右の五胡兵達は、悠が走り去った一瞬後に吹っ飛ぶ

悠「この世の理は即ち速さだと思わないか！！？物事を早く成し遂げればその分時間が有効に使える！！遅いことなら誰でもできる！！２０年掛ければ馬鹿でも傑作小説が書ける！！有能なのは月刊雑誌よりも週刊雑誌、週刊よりも日刊だ！！つまり速さこそ有能なのが文化の基本法則！！そしてあたしの持論だ～～～～～～～！！！！」

この無駄な戯言を走りながら、しかも物凄い早口で噛まずに言えるのはある意味では驚愕に値する

そして、目の前に立ちふさがるはあの巨人１０体

まるでボーリングのピンのように並び悠を迎え撃つために盾を構える

悠「大は小を兼ねるのか！！？速さは質量には勝てないのか！！？いやいやそんなことはない！！速さを一点に集中させて突破すれば、どんな分厚い塊であろうとも砕け散る～～～～！！！はっはっはっはっは～～～～～～！！！！！」

ガコ～～～～～～～～～～～～～～～～ン！！！！！！！！

「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA！！！！！」

見事なストライク

キ～～～～～～～～～～～ン！！！！！！　　　キキキ～～～～～～～～～～～～～！！！！

そして、五胡を散々に蹴散らし悠は一刀の下へ戻ってきた

一刀＆悠「「合体奥義！！！！浪速楼影陣！！！！」」

悠「あっはっはっはっはっは♪♪流石あたしと一刀の合体奥義♪♪世界が縮まるぜ♪♪♪」

一刀「縮め過ぎな気もするけどな」

悠「世界を縮め過ぎて困ることはないさ、あたしはこう思っているんだぜ、旅は素晴らしいものだと！！その土地にある名産！！遺跡！！暮らしている人々との触れ合い！！新しい体験が人生の経験となり得難い知識へと昇華する！！しかし目的地までの移動時間は正直面倒だ！！その行程をあたしなら破壊的なまでに短縮できる！！だからあたしは旅が大好きなんだ！！聞いてるか～？一刀～？か～～ずと～～～～～～～～！！！？」

あまりの悠の早口に脳味噌が着いていけず、一刀は地面にうつ伏せに倒れていた

麗羽「その口の回転の速さは驚嘆に値しますが、悠さんは無駄口が多すぎますわ・・・・・」

桂花「悠姉様は、何に対しても速さを求め過ぎです・・・・・」

悠「な～～にを言う！？お前達は速さがどれだけ崇高なものか全く分かっていない！この世の理は即ち速さだ！！物事を早く成し遂げればその分時間が有効に使える！！気になっていた小説の続きを読める！！見たいと思っていた劇も見れる！！お気に入りの服の綻びを直すことだってできる！！自分が嫌だと思っていることを極力省き大好きな事に時間を掛ける！！悩んでいる時間は無駄以外の何物でもない！！即決・即納・即刻・即急・即時・即答！！それが残りの時間を有意義に過ごす実務的有効手段であり効率よく生きるための最適なる方法！！そう速さは力なの・・・・・だっっ！！！」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穏「早口過ぎて分かりませんよぉ～」

白蓮「よく聞くと、ってあんまり聞きたくないけど、何か凄いこと言っているような・・・・・」

蒲公英「あは♪流石悠姉様だね♪」

雪蓮「あたしも悠の意見には賛成ね♪嫌な事なんて全部ほっぽり出して、好きな事だけに全力を尽くしてこその人生だわ♪」

冥琳「そんなことを言って仕事をサボれるほど人生は甘くないぞ、雪蓮」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

雪蓮「ひっ！？・・・・・わ、分かってるわよ、そんな怖い顔しないで、冥琳～～」（ガタガタブルブル）

悠「おぉ～～～～～う♪・・・・・言葉でも世界を縮めてしまったぁ～～～～♪/////////」

自分の圧倒的速さに酔い恍惚状態へとトリップする悠だったが

鈴々「なあなあ、なんだか悠の早口で話が長引いてる気がするのだ」

悠「・・・・・・・・・・」

鈴々の言葉に暫く呆然としていた

悠「なぁ～～にぃ～～～～？あたしが遅い？あたしが遅々として進まない鈍亀さん～～？あっはっはっはっはなんてことだ・・・・・～～～～～～っ、わざと紹介を遅らせここぞという時に現れ美味しいところを総攫いにしようとしていたこのあたしの計画が台無し！！つまりオジャン！！これでは文化的二枚目半ではないか！！なぜだ性格が濃すぎるからか！！？いやいやいやいやそんなことは無い！！当初では考えられないほど人気も出ているんだしこの脚本に間違いないとあたしなりに確信しているんだが、それはそれとして、遅いことをあたしが自ら演出してしまうとは何たるふか・・・・・くっっっ！！！」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

猪々子「冴えないな～、悠姉～・・・・・」

斗詩「相変わらずですね、悠さん・・・・・」

一刀「（これが残念将軍と言われる一番の所以じゃないのか？・・・・・）」

この無駄口と女癖の悪ささえ無ければ三国志でも１，２を争う大将軍になれたのではと思う一刀であった

そして、そんな無駄口を叩いている間でも五胡兵達は迫ってきていた

悠「ったく、空気の読めない奴らだぜ」

音々音「悠がそれを言ってしまったらおしまいなのです」

一刀「よし行くぞ！！時雨！！百合！！杏奈！！麗羽！！斗詩！！猪々子！！美羽！！七乃！！彩！！」

時雨「はい！！旦那様！！」

百合「とうとうわたしの出番だね～♪」

杏奈「はいぃ～～♪ご主人様ぁ～～♪」

麗羽「心得ましたわ♪」

斗詩「はい！！ご主人様！！」

猪々子「あたいはいつでも良いぜ～～♪兄貴～～～♪」

美羽「行くのじゃ♪♪」

七乃「はい～～～♪」

彩「やってやろうではないか！！」

朱里「ええええ！！？姉さんも！！？姉さんもなんですか！！！？」

詠「んな！！？時雨も！！？」

村長「おお♪ついにお披露目の時が来たのですか♪」

焔耶「ちょっ！！？待て！！なんで杏奈まで参加しているんだ！！？」

一刀「はあああああああああああああああああああああ！！！！！！」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ！！！！！

一刀の気合と共に辺りの土や土砂が集まっていく

一刀の氣により形造られたそれは巨大な西洋風の土の城となる

しかし、土の城なだけに埃っぽく、土の臭いが充満していてとても住めそうにない

だが

麗羽「さ～～～～♪♪行きますわよ♪♪皆さん♪♪」

斗詩「お掃除開始です♪♪」

猪々子「あたしの腕を見やがれ♪♪」

時雨「旦那様のために♪♪」

百合「一刀君のおっ世話～～～♪♪」

杏奈「杏奈、いっきまぁ～～～～す♪♪」

美羽「わらわも頑張るのじゃ～～～♪♪」

七乃「みなさ～～～ん♪♪行きますよ～～～♪♪きゃ～～～♪♪」

彩「我らの仕事ぶり、しかと見届けよ♪♪」

一刀は城の頂点で氣を集中し城を形造し、その他は城の清掃やら飾り付けやらで忙しく奮闘する

９人の仕事ぶりは、まるで早回しのビデオでも見ているのではないかと言わんばかりの早業だった

そしてあっというまに一刀世話好き三人衆＆袁家六人により盛大かつ壮麗な金色の城が出現した

麗羽「ほ～～～～～～～っほっほっほっほっほ♪♪♪行きますわよ～～～～～～～～♪♪♪」

美羽「うはははははは～～～～～～♪♪♪楽しいのじゃ～～～～～～～♪♪♪」

七乃「きゃ～～～～♪♪♪速いです～～～～♪♪♪きゃ～～～～～♪♪♪」

斗詩「うわ～～～～♪♪♪凄～～～～～～い♪♪♪」

彩「はっはっはっは♪♪♪これは速い速い♪♪♪」

猪々子「やっほ～～～～～～い♪♪♪も～～～～～～っと行こうぜ～～～～～～～♪♪♪兄貴～～～～～～～～♪♪♪」

時雨「凄いです～～～～～～♪♪♪旦那様～～～～～～～♪♪♪」

百合「すっご～～～～～い♪♪♪一刀君～～～～～～♪♪♪」

杏奈「流石ご主人様です～～～～～～♪♪♪」

金色の城はまるで生き物のように五胡の軍団に突進していく

城の窓から一刀世話好き三人衆＆袁家六人が顔を出し流れ行く風景を楽しんでいる

遊園地のアトラクションに取り入れたらウケそうである

一刀＆時雨＆百合＆杏奈＆麗羽＆斗詩＆猪々子＆美羽＆七乃＆彩「「「「合体奥義！！！天城仙涯門！！！」」」」

ドカドカドカーーーーーーーーーーーーン！！！！ズガガガーーーーーーーーーーーン！！！！

ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン！！！！！！！！！！

そのあまりに重厚かつ圧倒的な質量の壁に、五胡もあの巨人ですら成す術無く押し潰されていった

麗羽「お～～～～っほっほっほっほっほ♪♪♪お～～～～～～っほっほっほっほっほ♪♪♪ど～～～～ですの～～～～♪♪♪この、わ・た・く・し・た・ちの華麗なる合体奥義は～～～～♪♪♪」

美羽「うはははははは～～～～～～♪♪♪やったのじゃ～～～♪♪♪時雨～～～～♪♪♪」

時雨「うん♪やったね♪美羽ちゃん♪」

猪々子「よっしゃ～～～～～～♪♪♪決まったぜ～～～～～～♪♪♪」

斗詩「やりました～～～～♪♪百合さ～～～～ん♪♪最近地味な役回りばっかりだったから、こういった派手な演出に参加したかったんです～～～～♪♪」

百合「うふふ♪よかったですね、斗詩さん♪」

七乃「きゃ～～～♪♪ここまで綺麗に決まったのは初めてかもしれませんね～～～♪♪杏奈さん♪♪」

杏奈「もぉ～～～♪七乃さんはしゃぎ過ぎですよぉ♪彩さんもそう思いますでしょ♪きゃ～～～～～～～～♪♪♪」

彩「ふふふふ♪杏奈殿も人の事は言えないと思いますがな♪」

雪蓮「ってちょっと！！？今ので最後！！？最後なの！！？」

桃香「え～～～～～！！？最後は美羽ちゃん達で締めなの！！？」

華琳「なんで落ち役のあなた達が最後を締めくくるのよ！！？」

猪々子「おい華琳！！落ち役ってなんだよ！！？」

麗羽「そうですわよ！！あなた方、わたくし達を何だと思っているんですの！！？」

美羽「そうなのじゃ！！桃香も何気に酷いのじゃ！！」

斗詩「うううう～～～～、やっぱりわたし達袁家ってそういう風に見られているんだ～～～～」

七乃「わたくしは今更って感じですけどね～～～♪」

彩「そういう意味では、今回の合体奥義は今までの汚名を返上で来たと考えればいいのではないか♪」

村長「おおおお～～～～～♪♪♪見事ですじゃ～～～～～♪♪♪」

朱里「姉さん・・・・・姉さんまで・・・・・」

百合「ごめんね～～～～朱里ちゃ～～～～ん♪♪♪わたしは本来であればこういった派手なものは好きじゃないけど、一刀君との合体奥義が作れるなら話は別かな～～って♪♪♪」

朱里「はわわぁ～～～・・・・・」

城の窓から大はしゃぎしながら謝ってくる姉の姿にどうして自分も混ぜてくれなかったのかと不貞腐れていた朱里だった

あまりに派手で強力な合体奥義が決まり有頂天になる一同であったが

一刀「全員退避！！！！退避～～～～～～～～！！！！」

「・・・・・え？」

ガラガラガラガラ

麗羽「きゃ～～～～～～～！！！！忘れてましたわ～～～～～～～！！！！」

美羽「わらわの城が～～～～～～～！！！！」

七乃「に～～～～～げろ～～～～～～～♪♪♪」

百合「きゃ～～～～～～～～～！！！」

一刀の退避宣言と当時に崩れていく金色の城

城の中に居座っていた９人もぎりぎり脱出に成功したが

ガラガラガラガラドゴ～～～～～～～～～～～～～～ン！！！！！！！

金色の城は完全に瓦礫と化してしまった

彩「ごほっ！ごほっ！・・・・・これがこの奥義の最大の泣き所だな・・・・・」

斗詩「うううう～～～～～、これさえなければ完璧なのに～～～～～」

猪々子「げほっ！げほっ！・・・・・そっかな～～～♪あたいはこういうのりも悪くないと思うけどな♪」

杏奈「ごほんっ！・・・・・猪々子さぁん、こっちはたまったものではありませんよぉ」

時雨「えほっ！えほっ！・・・・・七乃様、あの掃除や飾り付けって、あんまり意味が無いような気がしませんか？・・・・・」

七乃「そうですね、ぶっちゃけただの演出ですね」

雪蓮「・・・・・やっぱり、落ち役ね」

華琳「落ち役だったわね・・・・・」

桃香「落ち役だったね・・・・・」

まさにこの世の頂点と底辺を極めたような合体奥義に一同は残念がっていたが、まだ戦が終わったというわけではない

一刀「よし！！ここまで減ればここの兵だけでも支えられる！！！あとは涼州からの援軍が来れば俺達の勝ちだ！！！」

「おう！！！！！！！」

勝利は目前

三国の将兵達は気合を入れて五胡を迎撃していく

ギイイイイイイイイイイイイイイン！！

一刀「ぐっ！！」

五胡の首狩り刀を忠久で受ける一刀だったが、たった一人の五胡に一刀は押されてしまう

凪「隊長！！？」

沙和「ええ！！？隊長どうしたの！！？」

真桜「そんな奴に押されるなんて、隊長らしゅうないで！！」

華佗「いかん！！！早く一刀を下げろ！！！」

桃香「え！！？なんで！！？」

華佗「当たり前だ！！！あれだけの合体奥義を連発すれば一刀が一方的に消耗するに決まっている！！！早く一刀を下げるんだ！！！」

春蘭「一刀よ！！下がれ！！」

蓮華「もういいわ！！下がって一刀！！」

鈴々「お兄ちゃん！！あとは鈴々達に任せるのだ！！」

一刀「ああ！すまない！」

みんなの援護を受けながら一刀は本陣にまで後退した

張済「兄上！！早くこちらへ！！」

徐栄「隊長の後退を援護だ！！！」

道を開けた北郷隊の間を通って、一刀は本陣の天幕に帰還した

百合「お疲れ様～、一刀君～」

時雨「後は皆さんにお任せして、旦那様は休んでください」

村長「お疲れ様ですじゃ」

桃香「しっかり休んでね、ご主人様」

一刀「ああ、そうさせてもらうよ」

ようやく一息つけると思い用意された寝台に横たわろうとする一刀

しかし

徐栄「報告です！！！」

冥琳「なんだ！！？徐栄！！」

徐栄「南西の方角から、五胡兵多数接近！！」

冥琳「何！！！？？」

穏「えええええ！！！？？」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド！！！！！！！

「ＧOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO！！！！！！！」

天幕から出ると徐栄の言った通り、南西の地平線から数え切れない五胡の群れが押し寄せてきた

亜莎「そんな、先ほどの戦いでかなりの数を削れたはずなのに・・・・・」

穏「いったいあと何人居るんですか～～！！？」

蓮華「ええ！！？向こうからも敵の増援が！！」

凪「拙い！！隊長！！今助けに！！」

秋蘭「待て凪！！凪が抜けてはここは支えきれん！！」

凪「しかし！！このままでは隊長が！！」

愛紗「ご主人様ーーーーーー！！！！」

一刀「・・・・・くっ！！」

時雨「あ！！？旦那様！！！」

村長「一刀殿！！何を！！？」

この状況では援軍は期待できないと踏み一刀は五胡の兵団に突っ込む

一刀「ふっ！！！」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン！！！！

「ＧＯＨＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ！！！！！」

いきなり回天丹田を発動し金剛刀を振り下ろし、その衝撃で五胡兵を空中に押し上げる

一刀「しっ！！！」

シュババババ！！！

忠久を抜き放ち、空中の五胡に斬りつける

ブシュウアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！

空中に舞い上がった五胡兵達はバラバラにされ、辺りに血の雨が降り注ぐ

一刀「おおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！」

五胡兵の返り血を浴びながらも、一刀は向かい来る五胡兵を斬り伏せていく

敵を本陣に近づけさせまいと全身の氣を総動員し二刀を駆使して斬り倒していく

雫「いけません！！！北郷隊！！！一刀様を援護です！！！」

北郷隊「おう！！！！！！」

雫「一刀様！！わたくしも加勢します！！はああああああああああ！！！！」

本陣から飛び出し降御雷を抜いた雫は、五胡に振り下ろしていく

冥琳「くっ！穏！！亜莎！！わたし達も行くぞ！！！」

穏「はいです～～！！」

亜莎「今参ります！！一刀様！！」

冥琳、穏、亜莎も本陣から飛び出し白虎九尾、九節根、暗器で五胡を迎撃する

杏奈「ご主人様！！わたくしも行きます！！」

柊「雛！！わたし達も行くわよ！！」

雛罌粟「うん！！」

蜀の軍師達も前線へと向かっていった

桃香「うわわわ～～～、どうしよう朱里ちゃ～～～ん」

朱里「お、落ち着いてください！！桃香様！！」

雛里「あわわ、とにかく今は北郷隊の皆さんに援護してもらうしかありません」

桃香「涼州からの援軍はまだ来ないの？」

朱里「わたくし達が早く来すぎてしまいましたから、あと半日は来ないはずです」

桃香「そんなに待ってられないよ～～～！！」

シュババババババババババ！！！！

一刀達を援護しようと本陣の周りに展開している北郷隊が一斉に矢を発射する

しかし

ブヲオオオオオオオオオオオ

一同「！！！！？？？」

一刀の纏う氣が黒味を帯びてきた

雫「っ！！！？？いけません！！！一刀様！！！お下がりください！！！」

桃香「そうだよ！！！もういいよご主人様！！！」

雛里「しかし、ここでご主人様を下げればここ本陣は五胡の群れに飲み込まれてしまいます！」

朱里「はい！！本陣の北郷隊だけではあの数は支えきれません！！」

桃香「でも！！！このままじゃご主人様が！！！ご主人様が！！！」

時雨「ああぁ・・・・・旦那様・・・・・」

そうしている間にも一刀の氣はどんどん黒くなっていく

しかし次の瞬間

バシュウウウゥゥゥゥゥン

一刀「な！！！？」

雷刀「っ！！！？？」

一刀の気が一段と黒くなったかと思ったら、一刀の後ろにあの雷刀が現れた

時雨「ええ！！？まさか！！？」

桃香「あれって、裏のご主人様！！？」

村長「あれは雷刀殿！！？」

朱里「はわわ！！？」

雛里「あわわ、あの鏡がないのにどうして・・・・・」

いきなりの雷刀の登場に本陣に陣取る軍師達は戸惑った

北郷隊も矢を射る手が止まってしまう

雷刀「・・・・・なんだ？どういうことだ？」

しかし、当の本人も事態を把握しきれていない様子だ

一刀「なんで！？どういう・・・・・」

五胡「UOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO！！！！」

一刀「くっ！！」

ガキーーーーーーーン！！ズババババババババ！！！

いきなり雷刀が現れたことに一刀も驚いていたが今はそれどころではない

向い来る五胡兵達を一刀はひたすらに斬っていく

雷刀「・・・・・どうした？ずいぶんと苦戦しているな？俺？」

一刀「はああああああああああああああ！！！！」

ズバーーーーーーーーーーーン！！！ドゴーーーーーーーーーーーーン！！！ズバババババ！！！

雷刀「そんな奴らに二刀どころか、あんな大技使いまくるなんざ、俺ともあろう者が情けないぞ」

一刀「おおおおおおおおおおおおおおお！！！！」

ズガーーーーーーーーーーーン！！！シュババババババババ！！！ズガーーーーーーーーーン！！！

雷刀が話しかけるが、五胡が敵意丸出しで襲いかかってきている状況では一刀には暢気に会話としゃれこんでいる余裕はなかった

雷刀「・・・・・助けて欲しいか？」

一刀「～～～～～～～っ！！はなっから助ける気なんてないくせに、話しかけるな！！！」

雷刀「そうそう、分かっているじゃないか」

そう言いながら、雷刀は手近な岩に腰掛け戦いを見守った

一刀「だあああああああああああああああ！！！！」

最初は圧倒的な数の差にも怯むことはなかった一刀だが

ガキイイイイイイイイイイイン！！！

一刀「ぐっ！！くぅ～～～～！！」

やはり先ほどの合体奥義連発の消耗を隠しきれず、押されていく

朱里「はわわ！！？ご主人様が危ないです！！！」

雛里「あわわ・・・・・北郷隊の皆さん！ご主人様を援護して下さい！」

北郷隊「おう！！！！！」

雛里の号令に一斉に矢を放つ北郷隊だったが

朱里「・・・・・拙いです・・・・・そろそろ矢が尽きてしまいます・・・・・」

百合「あうぅ～～～、どうしようどうしよう雛里ちゃ～～～ん・・・・・」

雛里「あわわ・・・・・せめてもう少し矢があれば・・・・・」

雫「・・・・・っ！！」

冥琳「お、おい雫！！どうするつもりだ！！？」

亜莎「あ！！？雫さん！！？」

穏「なにやってるんですか雫さ～～ん！！？」

いきなり自分の武器を放り出し一刀が戦う前線へと駆け出す雫

桃香「・・・・・っ！！」

時雨「・・・・・っ！！」

百合「・・・・・っ！！」

朱里「はわわーーー！！！桃香様―――！！！」

雛里「百合お姉さん！！いけません！！」

村長「時雨！！？何をするんじゃ！！？」

いきなり本陣から北郷隊の間をかき分け前線へ駆けだした桃香と時雨と百合に朱里、雛里、村長は驚きの声を上げる

そして

雫&桃香＆時雨&百合「「「「雷刀（様、さん、君）！！！」」」」

雷刀「・・・・・ん？」

雫「どうか一刀様をお助け下さいませ！！！」

桃香「そうだよ！！裏のご主人様が助けてくれればきっとご主人様も助かるよ！！」

時雨「お願いします！！お願いします！！」

百合「一刀君を助けてください！！」

本陣から前線へ駆けて来た桃香と時雨と百合も雷刀に必死に頼み込んだ

しかし

雷刀「・・・・・断る」

雫「え！！？」

桃香「ええ！！？」

時雨「どうしてなんですか！！？」

雷刀「俺はあの阿呆の罪の意識そのものだぞ、あいつの死を望むならともかくなぜ助ける道理が在る？」

時雨「・・・・・そんな」

百合「だってこの世界と雷刀君の世界って関係ないんでしょ！？だったら助けてくれたっていいじゃないですか！」

雷刀「それはあの阿呆の考えだ・・・・・乱世が始まり終わる、その過程を見比べるうえでの最悪の失敗例・・・・・それが三国志であり、これは変えてはならないことなんだよ」

桃香「・・・・・・・・・・・」

雷刀「ここであの阿呆が死ぬんなら、お前達はあの阿呆をそれまでのやつだったと言って切り捨てるだろう」

雫「そんなことしません！！」

時雨「お願いです！！旦那様を助けてください！！」

百合「ぐすっ・・・・・お願いです・・・・・どうか・・・・・どうか・・・・・」

冥琳「雫！！桃香！！時雨！！百合！！そんなやつに頼んだところで時間の無駄だ！！！」

雫「お願いです！！雷刀様にしか頼める人が居ないんです！！どうか！！どうか！！」

雫達は、泣きながら雷刀に懇願する

雷刀「・・・・・断る・・・・・っと！」

ドゴッ！！

一人の五胡兵の首刈り刀が雷刀に襲い掛かるが、雷刀はこれを紙一重でかわし五胡兵の喉に肘を入れこれを沈黙させる

雷刀「それと、俺を様付けで呼ぶな・・・・・しっ！」（ビキ＃）

バキバキッ！！　ガスンッ！！

さらに多くの五胡兵が襲い掛かってくるが、どれも一撃であの世行きにされる

雷刀「ここであいつが死ねば俺が直接手を下すことも無い、万々歳だ・・・・・ふんっ！」（ビキビキ＃＃）

ズガガガ！！　ドカッ！！

雷刀「俺はあの阿呆とは違う、この世界の歴史に干渉はしない・・・・・ふっ！」（ビキビキビキ＃＃＃）

バキバキ！！ズガンッ！！ガキッ！！

一刀と北郷隊の攻撃の間を縫うように本陣に近寄る五胡兵が増えていく

雷刀「～～～～～～～～～～っ！！」（ビキビキビキビキ＃＃＃＃）

ドカドカッ！！バキッ！！ドゴッ！！ズガッ！！ドゴンッ！！

しかし、その殆どは何故か雷刀に襲いかかる

雷刀「ってこぉ～～～～らてめ～～ら！！！！俺は関係ないって言ってんだろ～が！！！！寄ってくんな！！！！」

人と人とがお互いの国の存亡をかけて殺し合う極限状態の中で何をほざくのか

「UOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO！！！！！」

五胡兵は、そんな雷刀の言葉を無視して突っ込んでくる

そんなあまりにもしつこい五胡に雷刀は

雷刀「・・・・・・・・・・」（ぶつんっ）

とうとう切れた

ズグヴァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン！！！！！！！！！

雪蓮「え！！？なに！！？」

華琳「本陣で何が起きたの！！？」

明命「はうあ！！！？なんだか黒い炎のようなものが見えます！！！」

凪「あの邪気は・・・・・まさか・・・・・」

一刀「な！！！？」

いきなり目の前の大量の五胡が邪気によって吹っ飛んだことに驚く一刀

一刀「お、おい！！なんで！！？・・・・・」

雷刀「てんめぇ～～らぁ～～～、そこまでしてこの俺と喧嘩がしたいってかぁ～～～？」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一刀「・・・・・・・・・・」

かつて自分に向けられた殺気とは比較にならないそれに一刀は何も言えなかった

「・・・・・・・・・・」

この物凄い殺気と邪気に気圧され五胡兵達も次々と後ずさる

しかし

「・・・・・ＧＯＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ！！！！！」

それでも彼らは雷刀に向かっていった

雷刀に襲い掛かるは、１０人の五胡兵

雷刀「・・・・・ふんっ！！」

バシバシバシバシバシバシバシバシ！！

一刀は、五胡の攻撃を鞘に収めたままの忠久で捌く

しかし、ただそれだけで五胡兵達の体勢が崩れる

その間に雷刀は忠久を抜きにかかる

雷刀が見るのは、忠久の刀身

その美しく洗練された鏡のような刀身に映るのは、真後ろにて自身に首刈り刀を振り下ろそうとしている五胡兵

ズバン！！

その五胡兵を脳天から股間まで真っ二つにし

雷刀「ふんっ！！！」

ザンッ！！！

ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ！！！！

忠久が横一文字に振り抜かれれば、後に残ったのは残り九人の五胡兵が上半身と下半身とに泣き別れさせた姿だった

バシャッ！　　　　チン

忠久に付いた血を振って落とし、鞘に納める

五胡兵「ＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯ！！！！！」

しかし、それでも襲ってくる五胡兵

雷刀「・・・・・ふんっ！！」

バシバシバシバシ！！

再び鞘で攻撃を受け流し

シュキン！　ズバッ！　ザンッ！

抜刀術で両断し、次々と斬り伏せる

「ＵＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯ！！！！」

それでも五胡兵は退かない

雷刀「・・・・・はぁぁぁぁぁぁぁああああああああ！！！」

シュビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビ！！！！！

向かい来る五胡兵の間をすり抜ける

すると

ドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサ！！！！！

いつの間にか五胡達は急所を切られて絶命していた

「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA！！！！」

そして、今度はあの短足の巨人が三人雷刀の前に立ち塞がる

雷刀「はっ、図体が」

「ＧＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ！！！！」

雷刀の言葉に切れたのか、一人の巨人が雷刀に大斧を振り下ろす

ズバッ！！

「ＧＹＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ！！！！！！」

振り下ろした瞬間、雷刀の小手打ちが綺麗に決まり巨人の手首は斬り落とされる

雷刀「しっ！！」

ドドドッ！！

そして、その巨人の腹、胸、眉間を忠久で突き分け一瞬で絶命させた

「ＧＵＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ！！！！」

第二の巨人は、２ｍ近い棍棒を雷刀に振り下ろす

雷刀「ふんっ！」

ゴガアアアアアアアアアアアアアアアアアアン！！！！！

金剛刀を一瞬で抜き、棍棒はバラバラに砕けた

シュバッ！

そして、地面から一瞬で巨人の背に飛び乗る雷刀

シュ～～～～～～～～～・・・・・チン

ゆっくりと忠久を鞘に入れていき、最後に耳触りの良い鍔鳴りの音が響く

ブシュウ　　　　　ゴトン

その瞬間、巨人の顔に血が噴出すると同時に綺麗な縦一文字の筋が入り、その首は大地に転がった

「ＧＯＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ！！！！」

第三の巨人は、武器を振るっては勝てないと判断したのかでんぐり返しで雷刀に突撃を敢行する

雷刀「ふんっ・・・・・刀の汚れだな・・・・・」

ズドスンッッッッッ！！！！

唐竹割りで金剛刀を一閃、第三の巨人はその身に纏う鎧ごと見事に真っ二つにされた

雷刀「おらぁ！！！！」

ドゴーーーーーーーーン！！！バガーーーーーーーーーン！！！ゴギャーーーーーーーーン！！！

「ＧＯＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ！！！！！！」

金剛刀を鞘に納め地面に転がっている３体の巨人の死体を蹴り上げ、五胡兵達を押し潰していく

雷刀「どらああああああああああああ！！！！！」

ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ！！！！

そして、目の前の五胡兵を殴り飛ばし別の五胡にぶつけて次々と陣形を切り崩していく

雷刀「どりゃあああああああああああ！！！！！」

さらには、倒れている五胡の足を掴み上げ、ブンブン振り回しながら別の五胡の群れに投げつけた

凪「な、何だあれは！！？隊長の無刀術とまるで違う！！？」

雷刀「俺の無刀術は喧嘩殺法だ！！！あの阿呆の型に囚われたかっこつけの無刀術と一緒にすんな！！！」

凪「・・・・・・・・・・」

凪は、こんな無刀術もあるんだと、興味深そうに見入っていた

雷刀「俺はあの阿呆と違って短気なんだよ！！！！」

愛紗「ご主人様！！！ご無事ですか！！！？」

星「主！！！」

西側の五胡を何とか防いだ将達が本陣に戻ってきた

思春「北郷！！これはいったいどういうことだ！！？」

華琳「あれって雷刀じゃない！！」

雪蓮「なんで雷刀がいるのよ！！？」

一刀「・・・・・俺にも何であいつが出てきたのか分からないんだ」

雷刀「おらおらおらおらおら～～～～～～～～～！！！！」

ズガーーーーーーーーーン！！！ズドーーーーーーーーーン！！！バガーーーーーーーーン！！！

そうしている間でも雷刀は次々と五胡及び巨人達を薙ぎ倒していく

一刀「・・・・・なぁ、みんな」

愛紗「なんでしょうか？ご主人様・・・・・」

一刀「俺・・・・・どうやってあいつに勝ったんだっけ？」

鈴々「にゃ～～～～、忘れたのだぁ～～～～・・・・・」

流琉「はい・・・・・」

季衣「人類最強なんじゃない？・・・・・」

葵「俺もあいつには勝てる気がしないぞ・・・・・」

恋「（コク）・・・・・・・・・・」

そして、いつしか一刀達の目に見える全ての五胡兵達は雷刀一人に一方的に片付けられていった

雷刀「～～～～～～～～～っ・・・・・」

五胡兵の死体の山の前で雷刀は自らの眉間を押さえていた

雷刀「やっちまった・・・・・怒りに任せて結果的にあの阿呆を助けてしまった・・・・・」

「「「お、おお・・・・・おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！」」」

その圧倒的な大戦果に誰も合図を出していないのに魏、呉、蜀の兵達は一斉に勝鬨を上げた

雪蓮「ありがと～～～♪雷刀～～～♪あなたのおかげで助かっちゃったわ～～～♪」

悠「やるじゃんか雷刀～～～♪」

後ろを向いている雷刀の背中に雪蓮、悠が抱きつこうと飛び掛かる

しかし

スカスカッ

雪蓮「あら？」

悠「ありゃ？」

普通に雪蓮と悠を回避し雷刀は一刀に近づく

雷刀「・・・・・・・・・・」

一刀「・・・・・・・・・・」

地面に座り込んでいる一刀を見下げる雷刀

雷刀「・・・・・っ」

グイッ！

一刀「ぐっ！！」

そして、いきなり一刀の胸倉を掴み引っ張り上げた

愛紗「な！！？貴様何をする！！？」

霞「やっぱりあんたはウチらの敵か！！？」

雷刀「安心しろ、何もしやしない」

そう言いながら雷刀は一刀の外套に手を伸ばした

雷刀「・・・・・ふんっ、どうやら俺が出てきたのはこいつのせいらしいな」

一刀の外套の襟から雷刀は何かを取りだした

風「何ですか～？それは～？」

雷刀「こいつはあの鏡の破片だ、この阿呆の邪気が強くなり過ぎたせいでこいつが反応してしまったようだな」

バシュンッ！

そして雷刀は、邪気を掌で破裂させ、鏡の欠片を消ズミにする

雪蓮「な！？なにするのよ！？」

桃香「それがないと雷刀さんはこっちに出て来れないんじゃないんですか！？」

雷刀「俺はこの阿呆とは違う、この世界の歴史には干渉はしない・・・・・今回俺が手を貸したのは偶然、不慮の事故だ」

「・・・・・・・・・・」

一刀を離し外套を翻し後ろを向く雷刀

雷刀「・・・・・・・・・・」（ユラァ）

雫「あ！！？」

桃香「雷刀さん！！？」

そして、雷刀の体は霞んでいく

時雨「っ！！雷刀さん！！」

雷刀「・・・・・ん？」

時雨「旦那様を助けていただいて本当に、本当にありがとうございました！！！」

今にも消えてしまいそうな雷刀に時雨は何回も頭を下げお礼を言った

雷刀「・・・・・ふんっ・・・・・おい俺」

一刀「なんだ？」

雷刀「お前も知っているだろう？この先に続く歴史を」

一刀「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」

雷刀「こんなところでこれだけの五胡民族を減らしてしまって、どうするつもりだ？」

一刀「この世界の歴史は、俺達の知っているそれとは別物だ、そんなことはいらない心配だ」

雷刀「・・・・・ふんっ、まあいい・・・・・そう言いきるならそれでもいいだろう・・・・・だが、そうでなかった場合は今回の戦は致命的だぞ」

一刀「・・・・・・・・・・」

雷刀「この先に来るはずの五胡十六国時代・・・・・これが来てくれることを切に願っているぞ・・・・・」

この言葉を最後に、雷刀は消えていった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

辺りを支配するのは静寂と沈黙

ついさっきまで断末魔が木霊し、血飛沫が舞い、罵り合いに潰し合いが蔓延する阿鼻叫喚の風景が描かれていたとは思えない静けさが辺りを支配していた

華琳「・・・・・一刀・・・・・」

一刀「・・・・・華琳？」

その沈黙を破ったのは華琳

華琳「あなたは、本当に未来から来たのね・・・・・」

一刀「・・・・・ああ」

華琳「いったいあなたは、どれくらい先を見通しているというの？」

一刀「・・・・・この国限定でいえば・・・・・ざっと２千年先までだ」

華琳「！！！？？」

雪蓮「へ～～～～♪面白いわね♪ねえねえ一刀♪いったいどんな「止めなさい！！！」・・・・・え？」

華琳「そんな話聞きたくもないわ！！いい一刀、あなたはこれから先、歴史について話すことは一切禁止、厳禁よ！！」

雪蓮「なんでよ～～？面白いじゃない、それにその事を知っておけばこれから先の行動が決めやすくなるじゃない」

華琳「そんな事を聞いて何になるのよ？」

桂花「そうよ・・・・・そんな先の話、わたし達には関係のないことよ」

華琳「それに、一刀の世界の歴史とわたし達の世界のそれとでは違っている部分が多すぎるわ・・・・・そんな不確定要素万歳の情報を聞いたところで判断を鈍らせるだけよ」

雪蓮「む～～～～・・・・・」

華琳「そうでなくても、この国の歴史はあなたの知るそれとはかなり違ってきているのではなくて？」

一刀「その通りだ・・・・・もともと違っている歴史だけど、それでも本来の歴史の流れからはかなり遠ざかってしまっている・・・・・」

華琳「・・・・・雷刀があなたを殺そうとしていたわけが、解ってきた気がするわ・・・・・」

冥琳「そうだな・・・・・この世界にとって北郷一刀という人間があまりに異質な存在だというのも頷ける・・・・・」

一刀「・・・・・・・・・・」

桃香「・・・・・でもでも！ご主人様はここにちゃんと存在しているんだし、それを否定するなんてこと誰にも出来っこないよ！」

愛紗「はい！我々はどんな時でもご主人様の味方です！」

雫「わたくしもどこまでも一刀様と共に参ります！」

恋「（コクコクコクコク！！）」

蓮華「そうよ！愛しているわ！一刀！」

凪「どこまでも！どこまでもお慕いしています！」

一刀「・・・・・本当にありがとう・・・・・みんな」

彼女達の気遣い、気持ちが骨身に染みる一刀であった

雪蓮「・・・・・それにしても・・・・・」

目の前の大量の五胡の死体を前にし

雪蓮「前に山賊狩りの一刀に憧れるのは止めにすると言ったけど・・・・・これじゃあまた憧れちゃいそうよ♪」

蓮華「お、お姉様・・・・・」

焔耶「なんというか、雪蓮さんらしいですね・・・・・」

風「・・・・・それはさておき～、五胡の討伐は如何いたしましょうか～？」

冥琳「そうだな・・・・・今回のように二正面作戦をまた仕掛けられるとも限らん」

杏奈「はい、討伐の間に成都が無くなっていては目も当てられませんから」

朱里「それに、ご主人様が参加しなければ兵士達の士気向上は見込めません・・・・・」

雛里「ここは、狼煙台の増築を急いで異民族に対して防御を徹底してしかるべきかと」

桃香「うん♪それがいいよ♪これ以上ご主人様が負担を背負う必要なんてないんだから♪」

華琳「そうね、欲張ると切りが無いわ」

こうして、ここに第一次五胡戦争は終結

三国の重鎮達は戦後処理に踏み出したのだった

皆さんお久しぶりです、seigouです

まずは一言

後回しにして申し訳ありませんでした！！しかもどんだけ時間掛けてんだよ！！！一年以上何やってたんだよ！！！って話です

本当の事を言いますと、ここのところ今までの勢いが失われてしまい、全然手を付けていないのが現状でした

あと姉のパソコンが壊れてしまい、交互に使っていこうという話でしたが殆ど姉が独占している状態だったのです

ただただ先延ばしにするだけの日々が続いてきましたが、自分もこの北郷伝にはかなり深い思い入れがあり完結させたくなかったのが本音と言えるでしょう

今回の話で一番大変だったのが、合体奥義の名前とその種類を考えることです

なんせ人数が多すぎますので、名前も種類もなるべくかぶらない様に考えるのが至難の業でした

微妙にパクリもありますが、脳内妄想を自分なりに爆発させたつもりです

五胡達を嚙ませ犬にしてしまった挙句、ただの奥義集になってしまいましたね

もはや恋姫じゃないような・・・・・

皆さんはどの合体奥義が一番お好きでしょうか？意見を頂けると嬉しいです

さて、最後はそうとうなグダグダになってしまいましたが、北郷伝はこれにて完全に終端です

外伝を描くかどうかは、まったくの未定です

公開停止になっている話につきましては、ある程度修正を加えて管理者様から許可が出れば復活させたいなと思っています

では、またお会いすることがありましたらよろしくしてあげてください

本当にありがとうございました！！

一刀「行くぞ！！愛紗！！霞！！」

愛紗「はい！！行くぞ！！霞！！」

霞「おう♪一刀♪愛紗♪愛してるで～～～♪」

愛紗「そういうこと言うな～～～！！！」

一刀＆愛紗＆霞「「「はああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！」」」

一刀＆愛紗＆霞「「「合体奥義！！！！！！龍驤光翼破！！！！！！」」」

一刀「行くぞ！！愛紗！！鈴々！！星！！紫苑！！翠！！」

愛紗「はい！！我ら五虎将とご主人様の力を思い知れ！！蛮族共め！！！」

鈴々「この国から出て行けなのだ！！！」

星「行きますぞ！！主！！」

紫苑「この心、ご主人様と共に！！」

翠「大好きだぞ！！ご主人様！！」

一刀＆愛紗＆鈴々＆星＆紫苑＆翠「「「「「「合体奥義！！！！！！五虎千蓋門！！！！！！」」」」」」」

一刀「行くぞ！！秋蘭！！紫苑！！桔梗！！祭！！恋！！純夏！！」

秋蘭「承知！！」

紫苑「はい！！ご主人様！！」

桔梗「やらいでか！！」

祭「おう！！一刀！！」

恋「行く！ご主人様！」

純夏「もう一丁！！」

凪「はい！！師匠！！」

三国を代表する飛び道具使い達が一斉に一刀を囲むようにそれぞれが己の持つ弓と豪天砲を五胡に向ける

一刀＆秋蘭＆紫苑＆桔梗＆祭＆恋＆純夏＆凪「「「「「「「「はあああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！」」」」」」」」

一刀「七つの星々に裁かれよ！！！」

一刀＆秋蘭＆紫苑＆桔梗＆祭り＆恋＆純夏＆凪「「「「「「「合体奥義！！！！！！！北斗流星翔！！！！！！」」」」」」」

ズドバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン！！！！！！

一刀を囲んだ７人が一斉にそれぞれの飛び道具を射出すると、七色に輝く虹色の氣の軌跡が五胡達を消し去っていく

一刀「行くぞ！！愛紗！！柊！！雛罌粟！！純夏！！」

愛紗「はい！！ご主人様！！」

柊「行きます！！一様！！」

雛罌粟「あと一息です！！」

純夏「もう一丁行くわよ！！」

一刀を真ん中に据え、東に愛紗が青龍堰月刀を空に掲げ、北に柊が千里玄武を全身に巻き付けるように構え、西に雛罌粟が円月白虎を空中浮遊させ、南に純夏が紅蓮槍から焔を迸らせる

一刀「集え！！！四方を守る四つの守護神よ！！！」

愛紗「来い！！！東の蒼天を守護せし青龍！！！」

柊「北の冬将軍玄武！！！その姿を見せて！！！」

雛罌粟「西の夕陽を守る白虎！！！僕の呼びかけに応えて！！！」

純夏「我が槍先に宿れ！！！神聖なる南嵐の不死鳥、朱雀！！！」

一刀の開放された氣が４人に流され其々の武器に四神の姿が映し出される

一刀「東！！西！！南！！北！！四門開放！！！蘇れ！！！黄龍！！！！」

四神達は次々と一刀の忠久に集い刀身から巨大な黄金の龍が姿を現す

一刀＆愛紗＆柊＆純夏「「「「合体奥義！！！！！黄龍滅昇雅！！！！！」

黄龍「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！！！」

五胡兵「GUGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA！！！！！！！」

黄金の龍は雄叫びと共に五胡に突進し次々と五胡兵を食い散らかしていった

一刀「うわぁぁぁ・・・・・」

愛紗「な、なんと・・・・・」

柊「凄すぎる・・・・・」

雛罌粟「悲惨・・・・・」

純夏「これは・・・・・使うべきではないわね・・・・・」

まさに阿鼻叫喚の地獄絵図、叫び声とともに次々と黄龍の胃袋に収まっていく五胡達

合体奥義を使用した五人もこの技は多用すべきではないと悟った

黄龍「・・・・・ゲップ♪」

そして、満足したのか一刀達に一回お辞儀をして黄金の龍は消えていった

無駄に礼儀正しい神様である

と、このように個人の奥義だけでなく複数系奥義も作ってみようかと思いましたが

はっきり言って没です

いままでの奥義だけでも規格外なのにこれ以上強力な奥義が出てきてしまうと核兵器も真っ青になりそうなので却下しました