No.667017

リリカルHS 2話

桐生キラさん

こんにちは
前半:士希視点
後半:はやて視点
今作の大半は勢いのみで書いております(笑)

2014-03-01 07:27:02 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2106   閲覧ユーザー数:1893

 

 

 

 

 

士希「はぁ、どうしてこうなった…」

 

この俺、雑賀士希は、どういう訳か三人の女の子にランチとケーキを奢っていた。

高校の近場にある小さな喫茶店。故に値段もそこまで高くなかったのが幸いだった

 

一人目はフェイト・テスタロッサ・ハラオウン。金髪でとてもクール、時々ビビりな女の子。

そして二人目は高町なのは。長髪の女の子らしい女の子。

どちらも容姿端麗で、男子には間違いなくモテるはずなのに…

 

フェイト「あ、なのは、口元にクリームが…」

 

なのは「えー?どこー?フェイトちゃんとってくれないかなぁ?」

 

フェイト「うん、わかった」

 

なのは「おっと、そこは手じゃなくて、唇で、お願いしたいなぁ」

 

フェイト「な、なのは!?ここお店だよ!」

 

なのは「えー。とってくれないの?フェイトちゃん…」

 

フェイト「うぅ…なのはぁ…ぺろ…」

 

二人ともガチレズでした…

 

士希「なぁ、二人っていつもこんな感じなのか?」

 

はやて「あー、まぁせやな。私はもう見慣れたけど」

 

士希「えー…」

 

そして三人目、関西弁の快活な女の子、八神はやて。この子は朝にも会ったな。

確か公園で飯食ってる時に、モンスターに襲われて、倒して寝ようとしたらやってきたんだ。

まさか同じクラスとは

 

はやて「そういや、今日なんで遅刻したん?」

 

士希「ん?あのまま公園で寝てたんだ。気づいたらあんな時間。びっくりしたぜ」

 

はやて「あはは、ならあん時、しっかり起こしときゃよかったんかな?」

 

士希「どうだかな。どっちにしろ、私服で登校したんじゃ不良認定は避けられなかったんじゃねぇか」

 

はやて「別に悪い奴やないのになぁ」

 

はやては屈託のない笑顔で言う。その表情に少しドキリとしてしまった。

すると、レーゲンから念話がきた

 

レーゲン「(しきさん、少し顔赤くなりましたか?)」

 

士希「(んなわけねぇだろ。俺はどんだけ純情なんだよ)」

 

今話したのは、昨日俺が拾った魔力を有した犬っぽい生き物。名前はレーゲン。命名俺。

縁あって、こいつと暮らすことになった

 

はやて「あ、朝は堪忍な。あんな起こし方して」

 

念話でレーゲンと話していると、はやてからも話題を振られる。

一旦、レーゲンとは会話を中断し、はやてに意識を向けることにした

 

士希「あぁ、気にするな。それより、あそこで何かあったのか?」

 

正確には、何かはあった。だけど、あそこでモンスターに襲われました、

なんて言ったところで信じるわけないと思い話してはいない。

一般人が魔法を認知しているとは思えないしな

 

はやて「いやぁ、大した事ないよー。ただなんか、朝早ように起きて、

やることなかったから、散歩がてらおもろい事探してただけなんさ」

 

士希「なんだそれ?妙な事してんなぁ」

 

はやて「たははー」

 

そうなると、この子に魔法が使えるとか、実は別世界から来ましたなんて言ったら、

目を輝かせて質問攻めをするんだろうな。絶対言えねぇ

 

それからしばらく、他愛のない会話が続き、時刻は4時過ぎ。

そろそろ帰らないといけないと言う事で、俺とはやて、なのはとフェイトと別れ、それぞれ帰路についた

 

はやて「やぁー、今日はホンマ楽しかったわぁ。おおきになぁ」

 

士希「いいって。その代わり、くれぐれもレーゲンの事は…」

 

はやて「わぁっとる!他言無用な。約束は守るさかい、安心してやぁ」

 

はやてはケラケラと笑いながら言う。なんか、微妙に信用できない子だな

 

レーゲン「(!!しきさん!近づいてきてるよ!)」

 

士希「(!!わかった)」

 

はやて「ん?どないしたぁ?」

 

この子を巻き込む訳にはいかない。距離を取らないと

 

士希「あぁ、ちょっと急用ができてな。俺、あっちに行かなきゃなんねーんだわ。

てことで、ここらでお別れだ」

 

はやて「ほぉか?んなら、また明日!」

 

士希「おう。またな」

 

そして俺は全力で走り、結界を構築し、迎撃準備をしていく

 

さぁバケモノ、来るなら来い!

 

 

 

 

 

 

士希「おう。またな」

 

そう言って士希君は走ってどっかへ行ってしまった。私はそれを見送り、家への帰路につく

 

士希君かぁ。おもろい人やったなぁ。それになんか、ちょっと変わった雰囲気や。

話してて楽しいし、イジリ甲斐がありそう。高校初日に、こんな出会いもあるもんなんやなぁ

 

はやて「!!」

 

これは、魔力反応?近い!どこや!

 

私はぐるぐる見回してみる。すると一箇所、結界の張られた空間を目撃する

 

はやて「この距離なら、絶対逃がさへんで!」

 

魔力反応の消失、その謎、解明したる!

 

私はデバイスを起動させ、現場に急行する。夜天の書にシュベルトクロイツ。

普段ならリインフォースもおるんやけど、就学中は自宅待機させとるしなぁ。

まぁ、なんとかなるやろ。とりあえず、念のため応援は呼んどこか

 

結界はかなり広範囲に展開されていた。

私が警戒しながら進むと、激しい地鳴りが響いてくる。さて、ここで何が…

 

士希「ふっ!はっ!」

 

え?士希君?なんでこないなとこに?それに士希君が人形のバケモノ相手に戦っとる。

一体何が…

 

士希「これで、終わりだな」

 

士希君は小さい剣に魔力を込めてバケモノを一閃。

するとバケモノは細切れになり、消滅していった

 

士希「ふぅ、レーゲン、反応は?」

 

レーゲン「はい。今のが最後です。お疲れ様でした」

 

士希「うっし、なら帰るか」

 

あのワンちゃん、レーゲンが喋ってる…

って、ここで逃がしたらアカンやろ!

 

はやて「ちょ、ちょっと待ち!士希君!」

 

士希「え?は、はやて?なんでここに?」

 

はやて「そりゃこっちのセリフやで!なんで士希君が、ってちょっと!」

 

士希君は私に気づくや否や、一目散に飛んで逃げてこうとした。うわ!意外と速いな!

 

はやて「ちょい待ちぃや士希君!」

 

士希「悪いな!空を飛ぶ人間には近づくなって、昔隣に住んでたダンテからキツく言われてるんだ!」

 

はやて「ダンテって誰やねん!?てか、空なら士希君も飛んでんやん!」

 

士希「バッカテメェこれぁ、あれだよ、大ジャンプして、

バ○・ライ○イヤーさん並にカッコつけて落ちてるだけだ!テメェとは違ぇんだよ!」

 

はやて「はぁ!?明らか高度上げ下げしとるのに、

カッコつけて落ちとるとか無理な言い訳過ぎるやろ!私となんら変わりないやん!」

 

士希「大有りだよ!なんだテメェのその格好!あれですか?

コスプレってやつですか?魔法少女気取りですか?」

 

はやて「あんたー!今全世界の魔法少女敵に回したで!

私かて、15にもなってこの格好に羞恥心を覚えた事くらいあるけど、

それを乗り越えてこその魔法少女やろ!」

 

士希「高校生が少女?はっ」

 

はやて「おい!今、鼻で笑ったやろ!高校生はまだ少女や!

辞書的な意味やと成人までは少女語れるんやぞ!」

 

お互い、あーだこーだ言い合いながら追いかけっこは続いていく。

すると、前方から応援がやってきた。なのはちゃんとフェイトちゃんや

 

なのは「え?なんで士希君がここに?」

 

フェイト「え?どうなってるの?」

 

はやて「二人ともー!そこのドアホウ、しばいたってー!」

 

なのは・フェイト「えー!?」

 

士希「げ!あの二人も魔導師かよ!さすがに三対一は分が悪い!」

 

なのは「と、とりあえず、レイジングハート」

 

レイジングハート「All Right」

 

なのはちゃんがレイジングハートを構え、士希君に狙いを定める

 

なのは「シュート!」

 

士希「えぇ!?普通いきなり撃つ!?」

 

そして収束砲が放たれた。士希君は咄嗟に小刀を前に突き出すも…

 

士希「って!無理だろ!どんだけ太いビームだよ!」

 

士希君は受けるのを諦め避けた。だが避けた先には…

 

フェイト「あの、とりあえず、動かないでください」

 

フェイトちゃんがバルディッシュを士希君に突きつける。

これにはさすがに抵抗できず、士希君はホールドアップ。武器を手放した

 

はやて「ふぅ、二人ともおおきに。助かったわぁ」

 

フェイト「んーん、平気だよ。でも…」

 

なのは「なんで士希君がここに?」

 

士希「そりゃこっちが聞きたい…」

 

 

 

 


 
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