No.665435 IS 2体の魔神皇帝HIBIKIさん 2014-02-23 08:18:43 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:826 閲覧ユーザー数:821 |
夜が明け、町が動き始める午前6時、食堂では対ドラコノサウルスメンバーが朝食をとっていた。
一夏「成程、その夢か・・・」
清香「わ、私・・・」
箒「一夏、一人だけ納得していないで話してくれ」
千冬から昨晩の夢について聞いた。一夏以外はとても驚いていた。
彼だけはまるで自分の考えていた事が当っていたとでもいう感じだ。
一夏「差異次元の話だろうな。どうも今は俺と清香の中にあるブラックボックスの
『次元変異』・・・之多分違うかもしれねぇ」
束「でもそうだとしたら何で計測の時に・・・」
束は必死に頭を回転させ計測と何故違っていたのか考えている。
一夏「機械と人体とじゃ違うからだろ・・・多分。・・・ん?」
箒「?」
一夏「幾つかの世界の場合・・・俺と箒は特定条件で終焉の魔神と化している」
一夏は呟くようにブツブツと推理しだした。
一夏「『人機一体』を使った状態で『マジン化』をした場合に強制的に・・・
『マジン化』は『魔神化』となり終焉の魔神になる・・・真のパイロットの場合
・・・まで時間が掛かっていた・・・制御可能になる条件があるのか・・・」
弾「な・・・何を言っているのかサッパリ解らんwぇ・・・」
束「マジンガーの魔神パワーの『人機一体』、人体の魔神パワー『マジン化』を同時に
使用した場合に終焉の魔神になるのは解ったけど・・・何になるまで時間が掛かるとか
制御可能の条件とかは全然解らない」
千冬「十蔵博士や剣蔵さんの分野だな・・・」
一夏「憶測の域を出ないが・・・確率としては十分高い・・・」
一夏は考えが纏まってきたようだ。
束「で?魔神パワーについて纏められた?」
一夏「憶測なだけだけどな。多分人体の方の第7魔神パワーは『因果律兵器』・・・」
千冬「『因果律兵器』?人体にあるのにか?」
一夏は小さく頷いて答えた。
一夏「基本的に兵器に干渉する魔神パワーみたいだ。といってもこう言えるのは
スカルカイザーの真のパイロットになった時に差異次元の記憶が一部だが
フラッシュバックで蘇ったからだけどな。言ってなかったから知らなかっただろうが」
束「一体如何いう力なんだろ・・・因果律に干渉するの?」
一夏「例えば超合金NZαを破壊する事はこの世界では不可能。しかし平行世界の
何処かに一つでもそれが可能な世界があればそれを強引に現出させる事の可能な力。
戦闘における不可能が限りなく0に近くなる能力といった感じ」
千冬「・・・」
鈴「信じられない・・・」
セシリア「因果律に干渉する際の反応みたいな物が『次元変異』と似ていたのでしょうか?」
一夏「多分だがそうだろうな」
箒「そんな恐ろしい力が?」
その時警報が鳴り響く。人工島周辺に設置したソナーがドラコノサウルスを捕らえたのだ。
束以外は外に出て自身の機体を展開する。ボスも来る予定だが少し遅れている様で
朝食前に遅れる旨を伝える電話があった。
一夏「さて、如何戦うか・・・」
箒「地獄のような一日の始まりだな・・・」
清香「変な事言わないでよ箒」
箒の呟きに清香はプンスカと怒りながらたしなめる。
鈴「ワンオフアビリティーが使えればなぁ・・・」
セシリア「無い物強請りしても仕方が無いですよ」
簪「出来る事をする。それだけ」
弾(鈴のやつ何時に無く弱気だな)
弾は鈴の様子が何時に無く弱気なのを気にしていてセシリアと簪は士気高揚している。
束「私は地下の制御室に行くね。皆、怪我をしないように頑張って」
楯無(結構不安だわ・・・)
千冬「一夏とオルコットは今回の要だ。落とされるなよ」
マドカ「マドカはセシリアを護ってみる・・・」
セシリア「お願いしますわ」
ラウラ「私も護衛についておこう。盾になるくらいなら出来るはずだ。死ぬつもりもないがな」
束は人工島移動のため地下の制御室に向かい楯無は表情には出していないが不安そうである。
千冬は一夏とセシリアに撃墜されないように注意し、ラウラ、マドカはセシリアの護衛を行なう意思を示した。
千冬「私と箒でドラコノサウルスを引き付ける。各自戦闘準備!」
束『ちーちゃん、海上自衛隊のイージス艦も微力ながら協力してくれるみたいだよ!』
千冬「ありがたい!」
一夏「ミサイル攻撃をする際は時限式だろうがなんだろうが爆発を無効化することは」
束「伝えてあるよ!攻撃じゃなくて拘束用の物を使うって!」
一夏「・・・」
一夏は安心したようで肩の力が少し抜けた。
千冬「スクランブル!ダーーッシュ!!!」
箒「カイザースクランダー!!」
千冬は先にスクランブルダッシュで出撃して行った。
箒「行って来る。スクランダークロース!!」
箒も千冬の後を追う。
箒「千冬さん、如何ですか?」
千冬「反応のあったソナーはこの辺りだから近くにいるはずだ」
あたりを見渡すがドラコノサウルスの姿は見当たらない。
箒「私が潜ってきます」
千冬「いや、私が潜る。箒は通信の中継を行なってくれ」
箒「・・・解りました。無理はしないで下さい」
千冬は頷いてから軽く箒の頭を突いてサムスアップした。
千冬「解っている。スクランブル・オフ!」
千冬は海底へ潜るとライトを点灯し周囲を見渡す。
しかし生き物の影は全く見当たらない。普通なら小魚位いるものだがその気配も無い。
千冬(まるで死の海だな・・・海藻も全て駄目になっている・・・)
完全に生物のいない死の海と化している相模湾。
千冬は一夏が人類にドラコノサウルスに滅ぼされても文句は言えないし
ドラコノサウルスを殺すことを個人的に反対している理由も何となくだが理解できた。
千冬「一夏が人類の業を深く理解している理由の一つが之か・・・」
その時、箒から通信が入る。
箒『千冬さん、如何です?』
千冬「ドラコノサウルスは影も形も見当たらない・・・」
箒『擬態でもしているのでしょうか?』
束『可能性は高いよ。生体反応を探してみて』
千冬「了解」
千冬は生体レーダーをONにして周囲の探索を続ける。
時々箒に自分の位置を知らせて近くに移動してもらっている。
千冬「小さいが反応?・・・箒!居たぞ!!学園から南南西へ500M、
海底50Mの地点だ!!」
箒『伝えました!直ぐにみんなが来ます!』
千冬「了解した。監視を続ける」
気配を殺して監視を続ける千冬。ドラコノサウルスは眠っているのか動く気配が無い。
生体反応が小さいのは眠っているからだろう。
千冬「何時までもこうしていては・・・進路的にコイツは京浜工業地帯へ向っている・・・」
一夏『魚雷を一発沈めるから発射してみてくれ』
千冬「大丈夫なのか?」
一夏『音響魚雷だからかなり五月蠅い。撃ったら直ぐに浮上しろよ。
水の中は空気中より音をよく伝えるからな』
千冬「解った。魚雷を沈めてくれ」
5分程するとゆっくりと音響魚雷が沈んできた。
発射管の中に入れられているので後はトリガーを引くだけで済む。
千冬「ロックオン確認。音響魚雷発射」
魚雷が発射され千冬は急いで海上に浮上する。
彼女が浮上したと同時に音響魚雷が作動し、海の中は凄まじい騒音に満たされる。
鈴「来た!」
『GUUUOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!』
ドラコノサウルスが咆哮をあげる。その大きさに周囲の空気が震える。
シャル「やっと始まりなんだね・・・」
海面に出てくるドラコノサウルスを皆が睨みつける。
千冬「攻撃開始!!」
千冬の合図でいっせいに攻撃を開始する一同。
鈴は掌の衝撃砲で、セシリアは椀部連装砲で、簪と箒は光子力ビームで、
シャルは新たに装備されたビームライフルで、千冬はブレストバーン、
弾はサンダーブレーク、一夏はブレストリガー(ビーム)清香はスピンストーム
楯無は一夏、束、十蔵の協力の下あたらに装備した大型光子力ビームライフルで
ドラコノサウルスを攻撃する。
しかしドラコノサウルスには箒、一夏、セシリアの攻撃以外は殆ど効いていない。
鈴「物凄いタフな奴・・・」
セシリア「ですがもう再生しています・・・」
セシリアの言う通り3人がダメージを与えた部分は既に再生していた。
一夏「やっぱり進化していやがる」
一夏は何らかの進化をしていると推測していたが嫌な方の推測が当ってしまい苦い顔をする。
箒「人間の業の生み出した怪物か・・・」
ラウラ「・・・」
清香「あの顔・・・なんだか・・・苦しそうにも見えるね・・・」
戦いの幕は切って落とされた。しかしIS&マジンガー軍団は数に勝るが状況は劣勢である。
彼等はこの先どの様に戦うのか?
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やっと戦闘開始です・・・。