No.658856 真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第九十九話 目覚める聖王ohatiyoさん 2014-01-30 17:10:56 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1285 閲覧ユーザー数:1283 |
ゆりかご内部へと侵入し、真っ直ぐ奥に進む なのは
邪魔をしてくるガジェットは悉く粉砕する
どういう仕組みかは謎だが、ゆりかご内部では外の魔力感知が全く出来ない
その為、フォアード達の様子も全くわからない
その事が なのはの不安を煽るが、すぐさま頭を振るい、考えを捨てる
自分がフォアード達を信じなくては意味がない
きっと彼女達なら大丈夫だ
戦闘機人相手でも……………己の力を最大限に生かし、勝利しているだろう
教え子が頑張っているのだ
指導者たる自分が負けるわけにはいかない
自分の帰りを待っている仲間の為
そして、今でも辛い思いをしている娘の為
なのは「私は負けられない…………私は勝つ」
レイジングハートを強く握りしめる
なのは(例え………アレを使う事になっても)
なのはの覚悟を止めれる者は居るのか?
なのは「ん?」
急にガジェットの数が少なくなった事に違和感を感じる なのは………………そして
なのは「来るか!!!」
何かが来る
直感でそう思った なのは
そして、彼女が見つめる先から閃光が…………
なのは「エネルギー砲…………」
強力なエネルギー砲が飛んできた
そして、その閃光は なのはを包み込む
ディエチ「命中…………」
なのから離れた先にはディエチが居た
先の閃光はディエチによるものだ
彼女はスカリエッティから改造を受け、なのはにも劣らない砲撃力を手に入れていたのだ
ディエチ「流石の高町なのはでも、直撃すれば………………」
勝ったとは思っていない
手傷を負わせた程度だと思っている
それでもいい、少しでもダメージを与える事が出来たのならば………………
煙が晴れ、漸く なのはの姿が見える
ディエチ「クッ」
悔しそうな ディエチ
それもそうだろう
ディエチの砲撃は通用しなかったのだから
なのは「……………………………」
無傷のなのは
彼女の前には三角形のバリアが張られていた
なのは「トライアングルプロテクション」
名前の通り三角形のプロテクションである
なのはの最強の防御力を誇ったバリアである
カイトのハードプロテクションからヒントを得、開発した魔法である
魔法だけでなく、質量兵器さえも防ぎきるバリア
しかも、なのはの姿が透けて見えるぐらいに薄い
つまり、魔力量はそれほどまでに消費しないのだ
このプロテクションのお陰で、なのはにダメージを与えるのは至難の業である
それでも滅多に使わない
今の所、なのはしか使えないバリアだが、実はそれほどまでに難しい魔法では無い
犯罪者に真似られては不味いと感じ、よほどの事でなければ使わない様にと自分に言い聞かせているのだ
敵に使われた場合、なのはでも破るのは難しいだろう
完全に全てを遮断する鉄壁、それがトライアングルプロテクションだ
ディエチ「まさか、無傷なんて」
高町なのはの実力…………見誤った
ディエチは先の一撃が、なのはにダメージを与えられる最大にして、最後のチャンスだと思っている
ここで決めなければ、二度とチャンスは訪れないと………………
そして、ディエチの予想は当たっている
なのは「まさかトライアングルプロテクションを使う破目になるなんて…………油断し過ぎたかな」
バリアを解除し、ディエチの方を見つめる
なのは「でも残念だったね。絶好のチャンスを逃してしまって…………もう無いよ? 私にダメージを与えられる機会なんて」
わかっている事をなのは本人から言われ、イラッとする ディエチ
彼女はダメもとで、なのはに対して砲撃を撃とうとする
なのは「邪魔だからどっかに行って。じゃないと………………加減しないから」
レイジングハート【ディバインバスター!!!】
ディエチよりも早く砲撃を撃つ なのは
ディエチ「IS発動!! ヘヴィバレル!!!」
ディエチも負けじと砲撃を撃つ
そして、2人の技がぶつかり合う
ディエチは相殺しろと願う
しかし、そんな願いは叶わない
ディバインバスターは、ディエチのエネルギー砲を消し飛ばし、真っ直ぐ向かってくる
ディエチ「あ…………」
恐怖で動けない
視界がピンクに染まって行く恐怖
なのはの前に立ち塞がった敵達が見てきた恐怖だ
後にディエチはこう語る「生きていた自分は凄い」と………
ディエチ「グワアァァァァァ!!!!!!!!!」
閃光に飲まれ、吹き飛んでいく ディエチ
戦闘機人ですら一撃で沈める なのは
スカリエッティ一味は、とんでもない人物を敵に回してしまったのだ
しかし、後悔しても遅い
何せ彼らは、なのはの娘を攫ってしまったのだから………
気を失い、地面に倒れているディエチを放っておきながら、前に進む なのは
その様子を楽しそうに見つめる クアットロ
クアットロ「クククククク、ディエチちゃんなら掠り傷ぐらいは付けれると思ったけど」
まぁいいわ
少なくとも魔力は全快じゃない
クアットロ「さて、奴が来るもの時間の問題………クククク、その時がこの戦いの本番」
エース・オブ・エース戦死………………
クアットロ「これがどれだけ管理局の混乱を招くか…………見物ね、ククククハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!」
クアットロには、なのはを倒す奇策があると言うのか?
そして、なのはは遂にクアットロが居る場所へとたどり着く
クアットロ「いらっしゃい。歓迎するわよ」
なのは「ヴィヴィオは何所!!」
クアットロの言葉を無視し、ヴィヴィオを探す なのは
辺りを見渡すが、ヴィヴィオの姿が見えない
クアットロ「短気ね~ そんな事でエースが務まるの?」
なのはをおちょくる クアットロ
なのは「っ!!」
クアットロに魔力弾を数発、撃ち込む
しかし、1発も当たらない
クアットロ「ククククク、怒り心頭と言った所かしら~」
相変わらず他者を愚弄するのがお得意のクアットロ
クアットロ「まぁいいわ。では、感動のご対面よ~」
クアットロが指を鳴らすと、一部の床が開き、椅子が出て来る
その椅子にはヴィヴィオが座っている
なのは「ヴィヴィオ!!!」
ヴィヴィオの無事を確認し、安心する なのは……………しかし
ヴィヴィオ「………………」
念願のママとの再会だと言うのに、全く反応しない ヴィヴィオ
なのは「ヴィヴィオ? どうしたの? ママだよ!」
どれだけヴィヴィオに語り掛けようとも、何の反応も示さない ヴィヴィオ
そんな中、クアットロの笑い声が聞こえる
なのは「貴様!! ヴィヴィオに何をした!!!」
此処まで怒りが込み上げてきたのは初めてかもしれない
なのはは完全に頭に血が上り、冷静さを欠いてしまっている
恐らくはクアットロの目的通りなのだろうが……………
クアットロ「何をした……か。ククククククク、何もしてない無いわよ?」
なのは「嘘を付くな!!!!」
怒りを堪え切れず、怒鳴ってしまう なのは
その事がクアットロに喜びを感じさせる
クアットロ(ククククク、怒りの後は絶望に染めてあげる)
そして、貴様の死体を見た他のメンバーは…………クククククククククク
クアットロ「正確には今からするのよ!!」
なのは「何!!!」
クアットロ「さぁ!!! 陛下!!! 目の前に立つ女をご覧ください!! あの者が高町なのは!!! あなたから全てを奪った者です!! あなたの家族を!!!! 愛すべきママとパパをね!!!!」
クアットロがそう言うとヴィヴィオは、なのはを見つめる
すると、その瞳には怒りが籠り始める
ヴィヴィオ「お前か…………お前がママとパパを」
そして、ゆっくりと立ち上がる ヴィヴィオ
ヴィヴィオ「許さない……………貴様だけはぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
強烈な殺気がぶつけられる
なのはは困惑するしかなかった
何故、娘に殺気をぶつけられるのか?
何故、自分の事がわからないのか?
そして何より、クアットロが言った陛下とは?
ヴィヴィオ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
ヴィヴィオの体から虹色の魔力が溢れ出す
そして、その魔力はヴィヴィオを包み込んだ
クアットロ「クククハハハハハハハ!!!!!!! 遂に降臨の時よ!!!!」
そして、魔力が消えると、そこに立っていたのは……………
なのは「………誰?」
見た事がない女性だった
クアットロ「高町なのは、ひれ伏しなさい。彼女こそ、古より蘇えった王。聖王陛下よ!!」
なのは「聖王?」
聖王「……………………」
突如として現れた聖王
彼女は一体?
聖王「我が名は聖王ヴィヴィオ………………」
そう、彼女はヴィヴィオなのだ
なのは「ヴィヴィ……オ?」
信じられなかった
先ほどまで幼かった子が、一瞬にして自分とあまり変わらないぐらいの年齢となるのだから
聖王「貴様を殺す……………我から奪った者は大きいぞ?」
どうやら対立は避けられないようだ
目覚めし古の王
なのはは彼女を倒し、ヴィヴィオを取り戻せるのか?
次回で遂に百話です
ここまで長かったです…………
次回なのはVS聖王! お楽しみに!
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
目覚めし王
その瞳に映るのは………